確かに、高級な肉でも不味いタレでは美味く感じない、肉本来の味なんて割とどうでも良いのでは?と思いました。
つまり、高い肉は高い肉に相応しい味付けがされているから美味いのであって、肉本来の味がすごく美味いって訳じゃない、と。
安い肉でも、味付けを工夫すればそれなりにはなりますからね。
それはともかくおにくたべたい。
スペアリブとか。骨つき肉、良いですよね。
『明石 Age:22
STR:250
CON:178
POW:68
DEX:23
APP:18
SIZ:9
INT:88
EDU:398
HP:114
MP:36
SAN:745
装甲:20
こぶし
キック
投擲
拳銃
鈍器
応急手当
鍵開け
機械修理
電気修理
運転
重機械操作
操縦:ヘリコプター
操縦:飛行機
操縦:戦車
操縦:船舶
操縦:ロボット
操縦:移動要塞
コンピュータ
製作:兵器
目星
図書館
英語
医学
薬学
化学
電子工学
物理学
天文学
水泳』
『夕張 Age:18
STR:48
CON:46
POW:89
DEX:69
APP:18
SIZ:8
INT:90
EDU:395
HP:55
MP:43
SAN:869
装甲:10
回避
投擲
拳銃
ライフル
ショットガン
マシンガン
刀剣
応急手当
鍵開け
機械修理
電気修理
運転
重機械操作
操縦:ヘリコプター
操縦:飛行機
操縦:戦車
操縦:船舶
操縦:ロボット
操縦:移動要塞
コンピュータ
製作:兵器
目星
図書館
英語
医学
薬学
化学
電子工学
物理学
水泳』
「はい」
まあこんなもんでしょう。
「それでこれは?」
「さあ……」
起きたら、白い病室?みたいなところにいました。
「夕張ちゃん、GPSは?」
「反応ありません、エラーです」
「となると、地球圏外か、別次元か、ですか」
「生意気にもこの部屋、電波遮断されてますね」
扉は……、しめた、電子ロックですね。
でも、端末の端子が見たことない形……。
なら。
「夕張ちゃん、はいこれ。液体金属端子」
これなら、自動的に端子の先端の形状が変形して、どんな端末にも接続できるようになる優れものです。
特にオフライン端末へのハッキングの際などには、あると便利ですね。
こんなこともあろうかと作っておきました。
「ありがとうございます。では、ハッキングしますか」
さて……。
私はどちらかというとハードで、夕張ちゃんはソフトなんですよね。
私がハードを作って、夕張ちゃんがソフトを作るのがいつもの流れなんですけど、ハッキングとかは夕張ちゃんの方が上手いですね。もちろん、私もできますけど。
「どうかしら?」
「んー、結構ちょろい構成ですね。あと三十秒で終わらせます」
そう言って、艤装直結型思考入力コンピュータでハッキングをする夕張ちゃん。
艤装直結型思考入力コンピュータとは、艤装ならば考えただけで動かせるという艦娘の特性を元に作られたコンピュータで、艤装として召喚でき、尚且つ考えただけで高速で操作ができるというもの。
黒井鎮守府所属の機動兵器などに備え付けられていることが多々あります。
……そして、夕張ちゃんの『コンピュータ』の技能により、三十秒で開いた電子ロック。
「バレてませんね?」
「ええ、それどころか、マザーコンピュータの位置も割り出しましたし、ネットワークも一部を掌握しました」
んー、流石夕張ちゃん、有能。
「それで、情報をある程度抜いたんですけど……、どうやらここは、宇宙人の宇宙船の中みたいです」
「宇宙人……?」
「ええ、ちょっと待って下さい、言語解析プログラムで……、はい、データ送ります」
私の艤装にデータが送られてくる。
「んー、成る程。種族名、ミ=ゴ。目的は地球を侵略して鉱物資源や人間を採取、ですか」
「ええ。私達が捕らえられた理由は、人間のサンプルとして連れてきたみたいですね。本来は適当な人間を攫う予定だったらしいですけど、急遽予定を変更したとか」
「時雨ちゃん(GM)の差し金でしょうね」
さて……。
地球を侵略されたら困りますね。
あ、いえ、別に人類とかはどうでも良いんですけど、好きな漫画の新刊が出ないのとか困るじゃないですか。
アーマードコアの新作も出てないですし。
となると……。
「この宇宙船の中で暴れ回って破壊して、私達はなんらかの手段で脱出、って感じですかねー」
「今、艦内ネットワークを……、あ、はい、地球まで逃げられる脱出艇がありますね」
「この船に自爆装置とかは?」
「……無いみたいです、けど、炉心出力をオーバーロードさせれば、自爆のようなことは可能かと思われます」
「じゃあ、そんな感じで」
とは言え、私達は技術屋。スニーキングミッションとかはできない。
しかし科学に不可能はないのだ。
監視カメラの映像をハッキングし、ステルス迷彩を駆使して、奥へと進む。
『隠れる』とか『忍び歩き』は不可能だけど、姿が見えないなら、近付き過ぎなければ早々見つからない。
このステルス迷彩は高性能で、熱量すら隠すことができるから、もしあの宇宙人が、目で見る以外の感知能力があっても見つからないのだ。
匂いとか音ではバレるかもしれないけど。
小さな声で話し合う。
「うわ、あれがミ=ゴですか」
人間ほどの大きさの海老のような生き物。
うん、宇宙人ですね。
「あれなんか、黒井鎮守府に出たことありませんでしたっけ」
「あー……、そんなこともありましたね」
そんな言葉を交わしつつ、ミ=ゴを避けて通る。
マップはハッキングで分かっているから、船員のミ=ゴを避けながら、格納庫に向かえば良い。
格納庫では、監視カメラやセンサーの類があったが、夕張ちゃんが『コンピュータ』を操作してハッキングし、無力化した。
そして私が、『重機械操作』でロボットアームを動かし、『電子工学』と『製作:兵器』の応用で、そこら辺の船を弄くり回して脱出艇を作る。
この船を破壊したら、これで脱出するから。
ついでに、脱出艇にロックをかけて、他の船は機能停止させておきましょうか。
さあ、これで私達以外はこの船から脱出不可能ですよ〜。
では、早速、皆殺しにしましょうか。
最後はこの船の炉心をオーバーロードさせて吹っ飛ばす予定ですから、適当に、ざっと殺せば良いでしょう。
艤装を召喚したまま、船内を歩く。
『ーーー!!』
『〜〜〜!!』
「あ、来ましたね?」
「撃ち抜きますよー」
ライアットジャレンチ……、『鈍器』でぶん殴ります(4D6+ダメージボーナス4D6)!!
『ッ』
んー、甲殻が砕けて頭?が陥没しましたね。
まあ、即死でしょう。
夕張ちゃんも『ライフル』で、ミ=ゴの頭を吹き飛ばす(4D6+10)。
『ピギャ』
「さあ、炉心まで押し切りますよ!」
そんなこんなで、私達は銃撃戦や格闘戦を交えながらも、エンジンルームに辿り着きました。
「こんな緊急時じゃなければ、ゆっくり分解してみたいけど……」
「そんな暇はありませんね」
解析ツールで解析。
ええと……、あそこね。
『電子工学』の応用で、安全装置を破壊、炉心崩壊、と。
「さあ、夕張ちゃん、逃げるわよ!」
「はい!」
迫り来るミ=ゴ達を物理的に叩き潰して、格納庫までやってきた。
サイレンが鳴り、廊下のランプが点滅する。
閉まった隔壁を物理的にぶち破り、ここまでやってきた。
「さて、行くわよー!」
『操縦:船舶』の応用で、脱出艇を動かす。
カタパルトの隔壁を、備え付けのエネルギー砲で吹っ飛ばして……。
「発進!!!」
飛んだ。
……3時間後。
「あ、着きましたよ」
「地球ね」
地球に帰ってきた。
無事に大気圏に突入して……、黒井鎮守府のグラウンドに着陸した。
「おかえりー、晩御飯できてるよー」
提督が普通に出迎えてくれる。
優しい、しゅき。
「「はーい」」
お仕事終了、っと。
どうせなら、もうちょっと色々見てくるべきだったかしら?
今度は個人的に宇宙船を作って、ミ=ゴの母星に行ってみるのも良いかも。
明石
ハードウェアを作る方。
夕張
ソフトウェアを作る方。