旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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そろそろ作者のリアルが忙しくなってくる予感。

定期更新がなければ、作者が忙しいんだなと察してください。

今ちょっとマジで忙しいです。


379話 サバゲやろうぜ!

監禁と言う名の謹慎が解けて、外を出歩けるようになった俺。

 

「提督、サバゲやるんですけど、見に来ますか?」

 

「おっ、良いねえ」

 

早速面白イベントの開催だ。

 

「次元観測で記録してインターネットに流す予定です」

 

「良いねえ、皆んなが和気藹々と遊ぶ姿を世の中に見せるんだね」

 

「フィールドは裏山に似せて作った異次元空間です」

 

「おお、良いな。面白そうだ」

 

「私はこの格好で行きます!」

 

「うん、トンプソンにコートか。マフィアみたいだね」

 

「銃弾は実弾です」

 

「ちょっと待って」

 

……「明石さーん!始まりますよー!」

 

「はーい!それでは提督、ご観戦くださいね!」

 

え?

 

 

 

え?

 

「ルールは、艤装の召喚はなし!弾丸の回避は可!爆発物は不可!ゾンビ行為は駄目ですよー!」

 

「「「「おー!!!」」」」

 

んー?

 

「いや、実弾は駄目でしょ常識的に考えて」

 

「大丈夫です!フランジブル弾を使用しますから環境にも優しいです!」

 

「そうじゃなくてね?」

 

そうじゃなくてね?

 

「実弾使ったら殺し合いでしょ」

 

「いえ?別に私達は銃弾程度で死にはしませんし」

 

「せめてガスガンに」

 

「ガスガンだと弾速が遅過ぎて簡単に見切れちゃうんですよね。せめて音速くらいは出してもらわないと」

 

成る程、超人故の悩みか。

 

「って言うか、提督も同じでしょう。銃弾くらいじゃ死なないじゃないですか」

 

まあそうね。

 

「私もガスガンの弾速くらいなら避けられちゃうんですよね」

 

「せめてゴム弾にしない?」

 

「実弾だろうとゴム弾だろうと、当たったところでちょっと痛いくらいですので変わらないかなー、と」

 

変わるんだがなあ。

 

「取り敢えず参加者を集めますね」

 

「おう」

 

さて、参加者は合計で三十人くらいか。

 

ビスマルク、はSS制服にMG4。……MG4?!いやいや、重機関銃だよねそれ?その上でMP5か。ルガーも持ってる。

 

加古は……、ディーグル二丁。そして複数の予備弾倉。

 

あきつ丸は三十年式歩兵銃。ああ、そういや、君、陸の子だったね。

 

見物に来ていた暁が、「鉄砲なんてどれも一緒でしょ?」と発言して、ガンマニアのビスマルクが「違うわよー!」、加古が「これだから素人は駄目だね!」とかのやり取りがあって。

 

そんな感じで始まるグランギニョル。

 

これは酷い。

 

ルールは殲滅戦らしい。

 

え?やるの?

 

「やります」

 

やるのね。

 

まあ、良いか。

 

「えーと、頑張ってね?」

 

「はい!」

 

 

 

開幕と同時に突撃し、MG4を片手で乱射するビスマルク。艦娘の腕力なら、反動を気にする必要はない。

 

「アハハハハ!!やっぱり銃声は最高ね!!」

 

と、本人談。

 

基本的にうちの子はバーサーカーだから、火砲の音で喜んじゃったりする。

 

あぁ^〜、火砲の音ォ〜。

 

一方、バババババーンと弾が来るのを見てから回避する加古。

 

「はぁあああ!!!」

 

加古は、両手のディーグルを振り回して、正確に撃ち抜く。

 

ガン=カタだ。

 

赤組のビスマルクの軽機関銃の弾幕を、加古がディーグルのガン=カタで、弾丸に弾丸を当てて逸らしている。

 

神業だ。

 

「素晴らしい技術ね!Wunderbar!でもね、カコ!ハンドガンの火力じゃ機関銃には敵わないのよ!!」

 

「へっ、そいつはどうかな?!」

 

激しい銃撃戦を繰り広げる二人。

 

重戦車型で弾幕を張るビスマルクと、機動力で戦う加古との戦闘だ。

 

 

 

一方で、アイオワはバレットM82で狙撃している。

 

しかし、艦娘達は、それに気づいて回避している。

 

かなりの距離から射撃しているので、着弾までにタイムラグがある。

 

そのタイムラグに、艦娘達は、身をよじって避けるのだ。

 

まあ、俺にもそれくらいの芸当はできるから、別にそれ程凄いって訳でもねえな。

 

「shit!!実戦用の特殊改造強装弾と改造銃じゃないと駄目ね!既製品じゃ当たらないわ。やっぱり、toyじゃあね!!」

 

アイオワにとって、未改造の軍用銃は玩具らしい。

 

まあ、確かに、艦娘の耐久性ならば、未改造のライフル弾なんてエアガンみたいなもんだ。

 

 

 

「撃て撃てー!」

 

「わー!」

 

「きゃー!」

 

ほのぼのと駆逐艦達が銃撃戦を繰り広げる。

 

ここが浜辺で獲物が水鉄砲なら可愛さマックスなのだが、残念ながら実弾での撃ち合いだ。

 

やべーよあれは。

 

「行くよー!えーい!」

 

「「「「うきゃー!」」」」

 

文月のミニガンが火を噴く。

 

バク転宙返りで避ける駆逐艦。

 

ハリウッドの大作アクション映画みたいだ。

 

てか、あんなにちっちゃい文月が馬鹿でかいミニガンを振り回すのがミスマッチで凄いこう、自分の目がおかしくなった気分になる。

 

………………

 

…………

 

……

 

 

 

三時間で引き分けで終了。

 

「提督、何か一言」

 

「あー、えーと、頑張ったね?」

 

「ありがとうございます!」

 

明石がマイクを持って言葉を続ける。

 

「では、うちの旧型の警備ロボットや無人兵器の始末代わりに、皆で撃ち合いをしましょう!エキシビジョンマッチの開催です!」

 

ん?

 

うちではもう使われていない、数年前のモデルの無人兵器が襲いかかってきた。

 

それを、素手で殴って破壊したり、ロケットランチャーでぶっ飛ばしたりする艦娘達。

 

「あはははは!!!楽しいですね!!!」

 

流石の俺でも、バフなしでは戦車すら破壊できない。

 

それを、素手で機動兵器の装甲を引き千切る戦艦艦娘。

 

「撃て撃てー!」

 

バカスカ撃ちまくってハイになっている駆逐艦。

 

こわい。

 

「ヒエェ」

 

俺は巻き込まれたら普通に死ぬ自信があるので、逃げる。

 

「提督も撃ちましょう!楽しいですよー!」

 

明石にガトリングガンを渡される。

 

「いや俺こういうのはちょっと」

 

「あ、ミサイル」

 

「あぴゅん」

 

〜『死者のみが、戦争の終わりを知る』プラトン〜

 

「あ、提督、その、死んだ時にコールオブデューティーみたいな偉人の名言出る機能まだ消してなかったんですか?」

 

ん、ああ……。

 

「君達に監禁されていた五ヶ月間で三百六十二回死んだからね、ただ死ぬのもつまらないだろうからエンターテイメント性が欲しいかと思ってつけた機能だよ」

 

うち三百回の死亡原因は白露型の解剖である。

 

司法解剖の結果、死因は司法解剖みたいな面白味があるね。

 

因みに、この機能は知的階級の白露型は面白がってくれた。

 

いやあリレイズとかアイテムとか大分使っちゃったなー。補充しに行かないとね。

 

と、ミサイルに直撃し、DIO様よろしく頭だけになった俺は、明石に抱えられながら移動する。

 

ふーむ。

 

「まあ良いや。暫く昼寝するから、終わったら後片付けして起こしてね」

 

「はーい!」

 

まあ、ほのぼのして終わりだ。

 

 

 

おまけに。

 

後日のネットでは、この動画を見た反戦団体が大騒ぎして大変なことになったとだけ言っておきます。




旅人
この後、何故か生首のまま植木鉢に植えられて、望月から「韓国の……」と突っ込まれる。

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