旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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隻狼で死にまくり心が折れてます。

牛が、牛が。

門番はなんとかなったんすけどね、牛がね。

槍ハゲも殺せてねーし。

白霊呼ばないのにこの難易度はおかしいでしょ?

ガスコインレベルのやつがそこら辺にふらっといるじゃん。フロムは戦国時代をなんだと思ってんだよ。


385話 ネルソンの満腹な一日 後編

ティータイムだ。

 

ふふふ、ふはははは、はーっはっはっは!!

 

今回はな、あらかじめAdmiralに駄々をこねて、フルーツケーキを作っておいてもらったのだ!

 

旬のフルーツ盛りだくさんのロールケーキだ!

 

クリームもたっぷりなんだぞ!

 

ウォースパイトに紅茶を淹れてもらい、さあ食べようか!

 

「一切れちょーだい!」

 

むむ、ジャーヴィスめ!仕方ない、一切れだけだぞ!

 

 

 

風呂にも入って……、さあ、今度は夜ご飯の時間だな!

 

因みにAdmiralも何故か自然に余と同じ湯船にいたぞ。

 

この黒井鎮守府は混浴なのか……?

 

詳しく聞いたところ、男性用の風呂もあるが、艦娘がAdmiralと混浴したいがために男性用の風呂を閉鎖したらしい。

 

まあ、余も混浴したいから別に良いぞ。

 

Admiralの肉体美、あれを見たか?

 

彫刻のような筋肉に刻まれた傷の数々!

 

色気があって本当に素敵だ……❤︎

 

おっと、さて、晩ご飯の時間だな、よしよし。

 

メニューは、と。

 

おお!

 

これは!

 

「あ!今日は洋食だー!」

 

ジャーヴィスの好物の洋食だ!

 

どれどれ、私は……。

 

オムライス、デミソース煮込みハンバーグ、クリームシチュー、ポテトサラダ!!

 

……むむ?!

 

謀らずしてお子様ランチのようなレパートリーに?!

 

仕方ないな、みんな好きだからな。

 

さて、まずはオムライスから行こうか。

 

大きな大きな日本昔ばなし盛りのオムライス!1kgはあるだろうな、まるで枕みたいだ。まあ、お代わりする予定だが。

 

これに大きめのスプーンを、えいっ!

 

おお、赤いケチャップの中から赤いチキンライスが……!!

 

チキンライスは少し大きめに切られた野菜と鶏肉が!

 

が、我慢できんぞ!

 

はむっ!

 

は、はむぅ……!!

 

う、美味い……、な、なんという美味さだ……。

 

チキンライスの味が完全に黄金比で、いくら食べても飽きがこない!!

 

この程よいケチャップの酸味がスプーンを進ませる!!

 

チキンの風味も実に良い!!

 

肉とご飯はフルタカとカコのような最高の相棒なのだ。

 

そのコンビネーションたるや、計り知れないな!

 

卵もバターの風味が効いていて、良いアクセントになる。しかもトロトロふわふわで美味しい。

 

さあ、次はクリームシチューだ。

 

ヨーロッパのシチューといえば、アイリッシュシチューなのだが……、日本でシチューといえばこのミルクやホワイトソースを使ったクリームシチューを指すらしい。

 

シチューの日本代表ということだな。

 

その味は……?

 

……ふふ、知っていたとも。

 

前も味わったことがあるからな!

 

そう、この味だ!!

 

濃厚なミルクの味に溶け込んだ、野菜と鶏肉の味!このとろみ!

 

溶けかけのジャガイモを口に含んで舌で押しつぶすのだ!すると、ねっとりと潰れて旨味が口の中に広がる……!

 

この鶏肉もいい!スープに旨味を流し出しつつも、スープを介して野菜の旨味を吸って、自らの肉としての旨味をしっかり残しつつ、他の具材と一体になっている!

 

我らが黒井鎮守府の如く、それぞれの具材が個性を活かしつつも上手くまとまっているのだ!相互に干渉しあい、更に旨味を高め合っている!!

 

このシチューは余れば後でグラタンになるな。その時も楽しみだ!

 

そしてポテトサラダだ。

 

やはりここでも新じゃがが活きるな。

 

数百グラムの特盛ポテトサラダをスプーンですくって一口。

 

むおお!

 

これはっ!

 

新じゃががよく潰されていて、自家製の美味しいマヨネーズと融合!舌触りはねっとりとしていて、その中に人参、コーン、きゅうり、自家製ハムのハーモニー!!

 

噛み締めればプチリと弾けるコーン!しゃきっとした人参ときゅうり!そしてハムはそこに塩気と肉の味を追加してくる!

 

か、完璧だ、完璧なポテトサラダだ。

 

素晴らしいぞ。

 

そう、そして!

 

煮込みハンバーグだ!

 

大きなハンバーグに、溢れんばかりのキノコとデミソースを!

 

フォークを刺して、ナイフを入れる。その時点から、余の中に声が聞こえた気がした。

 

『これは美味いぞ』と。

 

簡単に切れるのだ。

 

恐らくは箸でも切れるであろう、柔らかなハンバーグ。

 

これが、美味しいデミソースで煮込まれている……?!

 

そんなもの、最早犯罪ではないか!!

 

ええい、確かめねば!

 

一口、ぃいい!!!

 

濃厚なデミソース、キノコの旨味。そして肉汁が口の中に流れ込んでくるっ……!!

 

この肉汁だ!余は料理の知識など殆どないが、この美味い挽肉の肉汁を封じ込めるのに何をしたのか、全く見当がつかないぞ!

 

Admiralは魔法を使えると言っていたが、なるほど、この料理も魔法の一つか!

 

付け合わせのグラッセ一つとっても、丁寧に作られており、美味しいことがよくわかる。

 

あれだけの量とクオリティを両立できるのはもう、冗談抜きで魔法なのではないか……?

 

 

 

さて、夜は何をするか……。

 

決まっている、晩酌だ。

 

ラム酒もいい、ラム酒も良いのだが、今日は朝からずっと、ハイボールと日本酒で行くと決めていたのだ!

 

Admiral!飲もう!今夜は飲もう!

 

「オッ良いねえ、おじさんはウイスキーとチェイサーにウォッカ飲むよぉ〜」

 

流石だなAdmiral。酒の口休めに酒を飲むとは、圧倒的強者だ。

 

よーし、私も大ジョッキでハイボールだ!濃い目にしてくれよ、ホウショウ!それと日本酒も冷やで頼む!

 

「はい、ネルソンさん。おつまみはどうしますか?」

 

うーむ、迷うな……。おすすめをもらえるか?

 

「ええ。提督はどうしますか?」

 

「俺も今日のおすすめを適当に持ってきてくれるかな?」

 

「はい、ご注文、承りました。少々お待ちくださいね。はい、こちらはお通しの枝豆です」

 

よし、枝豆だー!

 

うむうむ、このほのかな塩気がたまらんのだ。

 

そして十分程、Admiralに酒の薀蓄を話してもらうと。

 

「はい、お待たせしました。イカゲソの唐揚げと鰹のたたき、アボカドのウニ和え、チキン南蛮、ピーマンのじゃこ炒めです」

 

おお!実に良い!

 

重めで脂っこいつまみならば、いくらでも酒が飲めるからな!

 

まずは揚げ物!

 

ハイボールと言えば揚げ物ではないか?

 

「分かるわ」

 

Admiralもそう言っている。

 

イカゲソの唐揚げにレモンをたっぷりかけて……、ああ、余はレモンをかける派閥の者だ。

 

これを!

 

さくっ。

 

こりこり。

 

あぁ〜、たまらんぞ!

 

このコリコリ感がたまらんのだ!

 

脂っこくなった口をハイボールで洗い流す。

 

っくぅーーー!!!

 

美味いっ!

 

どうして酒はこんなに美味いのだ?

 

世のどんな偉人よりも、酒を初めに作った奴が偉いだろうな。

 

この角瓶を濃い目のハイボールにして、少しのレモンを絞り氷でキンキンに冷やして……。

 

喉を鳴らして飲むっ!!!

 

因みにAdmiralは響をラッパ飲みする。

 

「おっと、チェイサーも飲まなきゃな」

 

……チェイサーとは、度数が高い酒を飲むときに飲む水のことではないのか?

 

「このウォッカを見てごらんよ、透明だろ?水と同じ色だ。だから水と一緒でアルコールはゼロパーセントなんだ」

 

何だその謎理論は。

 

まあ良い。

 

次にアボカドのウニ和えだな。

 

んむ、これは!

 

ねっとりとしたアボカドのバターのような旨味!そこに新鮮なウニの海の味が調和している!

 

うまぁい!

 

ハイボールぐびぐび。

 

鰹のたたきは日本酒で行こうか。

 

麒麟山と言う、赤身魚の刺身に合う日本酒らしいが……。

 

おお、これは確かに!

 

刺身に負けない強めの味だな!これはこれで美味いものだ!

 

鰹のたたきも実に美味い!

 

ニンニク醤油で薄切りのニンニクごと食べると……!!

 

くぅー、たまらんな!

 

ピリッとしたこの辛さを包み込む、油と魚肉の味!

 

美味い、美味いぞ!

 

そしてこれはどうだ?

 

ピーマンとじゃこ!

 

うむ、うむ!

 

ピーマンは苦い。

 

しかし、その苦味がたまらなく美味いのだ。

 

そして、その苦味に隠れた甘みも良い。じゃこの風味と醤油の塩気で、しんなりしたピーマンの旨味が口いっぱいに広がるな。

 

ハイボールぐびぐび。

 

む?

 

ハイボールがなくなったぞ、ハイボールおかわりだ!!

 

さて、チキン南蛮はどうだ?

 

このたっぷりかかったタルタルソース……、食欲をそそるな。

 

どれ、タルタルソースをたっぷり乗せて、一口。

 

むおお!

 

美味い!!!

 

国産の鶏肉のこの旨味……!

 

肉はジューシーで、タルタルソースもこってり!

 

この油の暴力がたまらない!!!

 

ヘルシー志向なんぞ笑わせる!

 

ベジタリアン?ヴィーガン?愚か者め!肉を食え!

 

はい、ハイボール。

 

………………

 

…………

 

……

 

はっはっはは!

 

よはなー!よはなー!

 

つよいんだぞー!

 

「おっ、そうだな、よしよし」

 

んふー!

 

もっとなでろー!

 

「そろそろお休みしましょうねー、ネルソンちゃーん」

 

んにゃー!まだのむー!

 

「もう、しょうがないなあ、あとちょっとだよー」

 

んへへー!

 




ネルソン
飯堕ちしたイギリス艦。

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