意図しないうちにAVみたいになってしまいましたが、俺は悪くないと思います。(責任逃れ)
運営に怒られるか?いや、大丈夫だろう。
「……はい!と言う訳でね、今回もね、皆んなのお陰で作戦は大成功!今夜は無礼講!酒飲み放題!食い放題!!祝って、どうぞ!!!」
「「「「わーーー!!!!」」」」
黒井鎮守府、恒例の戦勝祝いパーティー!!!
……あの後、二人の鬼は南方海域から撤退し、海域は解放された。戦果については、音成鎮守府の証言と、実際の戦闘時の映像、更にあきつ丸ちゃんの口添えと言う万全の状態で大本営に送り付けた。これなら連中も頷かざるを得ないだろうよ。多分。
「提督殿、大本営への電文、通達完了であります!」
「おー、あきつ丸ちゃん、ありがとう。今日はもうお仕事終わりね、ほら、飲みな?」
「はっ、恐縮であります!!」
「もー、硬くならないでさ?……どうだい、この艦隊には馴染めたかい?」
「はい、最近は、段々と皆に認めてもらえてきているかと!この鎮守府で働けて、嬉しく思うであります!」
まあ、良い加減皆んなも慣れてくれたか。あきつ丸ちゃんは真面目な子だから、信頼を得て当然だな。
改になったあきつ丸ちゃんは、遠征は勿論、対潜も頑張ってくれてるし、試行錯誤の末に編み出した烈風拳と紫電掌はかなりの威力を持つ。更に、長物も使えるオールラウンダー。実に助かる。
「そりゃ良かった!困ったことがあれば言ってくれよな?……はい、これ!」
「こここここ、これは!!純米大吟醸、秋津!!最高級品!!!そ、それを、こんなに!!!よよよよよろしいんでありますでしょうか?!!!」
「ああ、たらふく飲め……!お代わりもあるぞ!」
「お、おおお!じ、自分は、自分は、この艦隊に来れて幸せであります!!!」
因みに、あきつ丸ちゃん、日本酒大好き。大酒飲み。……けど、泣き上戸で絡み酒。酔っ払うと、近くにいる艦娘を捕まえて泣きながら、「いつも迷惑をおかけして申し訳ないであります〜」とか言って謝り始めるので、めんどくさい。けどかわいい。
まあ、そういう習性もあってか……、
「む、あきつ丸殿、どうだ?共に飲まんか?」
「これは長門殿、是非ご一緒させて頂くであります!」
……仲は、良いみたい。
×××××××××××××××
「良い?!皆んな!!提督を酔わせるのよ!!!」
騒つく食堂の真ん中で、私は言い放つ!
「……急にどうしたのだ?足柄よ。……もう酔いが回ったか?」
もう、那智ったら、失礼しちゃう!!
「違うわよ!……良いかしら?提督はザルどころか枠でしょ、あの人?だから、酔ったところを誰も見たことがない……。違うかしら?」
そう、提督は決して、枯れているとか、ホモだとかそう言うのではない。私達が部下だから、我慢に我慢を重ねて、手を出さないのだ。……もう、こうなると、酒の力を借りるしかない!!一度でも手を出してもらえばこっちのものよ!!
「つまり、何が言いたいの、足柄姉さん?……司令官に迷惑をかけるなら……」
「まっ、待ちなさい羽黒!!お願いだから話を聞いて?!!仕込み杖(ケインソード)に手をかけないで?!!」
やめて!羽黒ったら、見た目に似合わず強いんだから!!提督の敵にはまるで容赦しないし!!
「そ、そのね、提督が酔っ払うとどうなるか知りたいってのもあるわ、でも、あ!待って妙高姉さん!ピストルソードに手を掛けないで!!話は終わってないわ!!」
「いえ、もう、提督に迷惑をかける気みたいなので、折檻の準備を」
ヒィ!!妙高姉さんには逆立ちしたって敵わない!!えーと、えーと、言い訳、言い訳、そうだ!!
「ち、違うの!!提督はほら、私達に遠慮して、リラックスできていないんじゃないかなーって!!ほら、お酒で酔っ払ってもらって、嫌なこととか吐き出してもらいたいじゃない?!!善意で言ってるのよ!!!善意で!!!」
ど、どうかしら!!
「……足柄」
「ヒッ!!」
「私は嬉しいです……!貴女が、そこまで提督の事を考えているなんて……!」
「ふむ、お前にしては中々良い事を言う。確かに、司令官には遠慮せずに、愚痴の一つくらいは言ってもらいたいな」
「足柄姉さん、見直しました!」
や、やった!生き延びた!!
……そして、話を聞いていた艦娘達が集まり、作戦会議が始まった!!……提督は今、飲めない子達に挨拶してる。今のうちに何かしらの手立てを……。
「しかし、酔わせると言っても、どうやってだ?あの人はとんでもなく強いぞ?」
「前はテキーラを七本くらい飲んでケロッとしてマシタネー」
「おやつタイムに、タバコはあまり好きじゃない、とか言いながら、ケーキを食べて、ラム酒を飲んでいましたね、ジョッキで」
「スコッチをラッパ飲みして、平気な顔して書類とか書くからねぇ、提督は」
「「「「…………化け物か?」」」」
化け物なのよねぇ……。
「……あ、私、提督が酔っ払ったところ、見たことありますよ」
「え?本当に?!」
酔うと口が軽くなる大淀ちゃん!!お酒に弱いのに、提督に合わせようと強いお酒飲もうとする大淀ちゃんじゃない!!まあ、最近は、提督に注意されてカクテルが中心らしいけど。
「んふー、そうですよー?酔った提督は激しいんでーす。……いっぱい可愛がってもらっちゃいましたー」
は、激しい?!
「ヘーイ!!大淀!!詳しく教えて下サーイ!!!」
「んーと、神造酒とか、鬼酒とかは、沢山飲むと酔っちゃうんですってー。秘密ですよー?えへへへへー」
よし!相変わらず酔うと駄目駄目ね、大淀ちゃん!!……でも、こういう子って男ウケするんじゃないかしら?……くっ、負けた!!
「神造酒?鬼酒?なんだそれは?」
那智が顎に手を当て考え込む。
「まさか、そのままの意味でしょうか?」
霧島も同じように考え込む。
「そんなもんある訳ないやろ……。いや、司令官ならあり得ん話じゃない、かなぁ?」
龍驤がお猪口を傾けつつ、そう言う。
……うーん、やっぱり、一筋縄じゃいかないかしら?
「あのー、これじゃないかな?居酒屋鳳翔の奥にあった、『飲み過ぎ注意!ソーマ』と書かれたこの樽……」
蒼龍が樽を担いで持ってきたみたい。……え?力が強い?艦娘なら当然よ、あのくらい。
「……あー、これか。怪しくて誰も手を付けなかったやつ」
「これが神造酒じゃないかな?」
「その前に、私が試してみても良いかい?」
あら、響ちゃん。見た目に反して、かなり酒に強いのよねー。
「では、失礼して、ショットグラスで……、khorosho!」
いった!!
「ど、どうなの?響ちゃん?!」
「…………こ、これはっ……!とんでもなく、キクね……!でも、とんでもなく美味しいよ!……確かにこれなら、司令官も酔いつぶれるかもしれない!」
おお!あのウォッカを何食わぬ顔で飲み続ける響ちゃんが顔を顰めた?!これならいける?!!
「はいはーい!鬼酒はここにあるよー!」
隼鷹!
「……これは、酒なのか?私はてっきり、生簀のようなものだと思っていたんだが……」
どう見ても、山椒魚?みたいな、両生類が入った水桶にしか……。
「んふふふふ、ところがどっこい、こいつは酒なのさ!このちっこいのは酒虫っていう、ただの水を酒に変えるすごーい生き物!」
えぇ……?それ、生物学的にどうなの?いや、別に、生き物に詳しいとかそういうのじゃないけどね?……普通に考えて、どうなの?
「じゃあ、ここは俺が……、おお!こいつは!……とんでもないな!!」
木曾が飲んだ!……よく飲む気になったわね。マムシ酒みたいなものかしら?うーん、でも生きてるし……。
「ね、ねえ?大丈夫?なんともない?」
「いや、大丈夫だ!これは美味いぞ!!本当に!!」
そ、そんなに?
「……酒虫、酒虫……、!!、も、もしかして、芥川龍之介の?!!あれは、創作では?!!」
え?赤城?どうしたの?
「大元は中国の怪異小説、聊斎志異ね……。だけど、それにしても、信じられない話ね……」
加賀も詳しい!……そう言えば、読書が趣味だったっけ?
「……あれは口伝の蒐集ですから、あり得なくも、ない、かしら?」
あっ、妙高姉さん。そう言えば、妙高姉さんも読書が趣味だった!……この鎮守府、皆んな結構インテリなのよねぇ。知的な美女、か。……こういう所、男ウケしそうよねー。
「まあ、何にせよ、これで準備は整ったわ!!」
見てなさい!今回こそ!提督をメロメロ(死語)にしてみせるわ!!
×××××××××××××××
「お ま た せ (王者の帰還)」
飲みに来た。酒!飲まずにはいられない!!
「あーら、提督〜?今日も素敵ね!お酒飲んで欲しいな〜!あわよくば、酔ってそのまま私とグファ!!!ごめんなさい!妙高姉さんごめんなさい!!」
おっ、誘い方が致命的に下手な足柄さんー!素材は良いのに、誘惑の仕方が下手過ぎ!!
「み、妙高さーん?そろそろ、勘弁してあげてー?!ほ、ほら、妙高さんも一緒に飲もうよ!ねっ!!」
「……提督がそう言うなら……」
「あ、ありがと、提督……、いたた、これ、折れてない?」
「大丈夫だって、ほら、今日も飲むぞー!!」
酒、酒をくれ!一杯や二杯ではない、全部だ!!
「ふふふ、はい、どうぞ、一献」
「おー、ありがとう、鳳翔さん…………、ん?」
あれ?これ、ソーマか?なんでここに?
「……どうかしましたか?提督?」
「いやこれ、ソーマ」
「ああ、居酒屋鳳翔の奥にあったお酒みたいですね……、飲みたく、ありませんか?」
あっ、これ断れないやつだ。
「いっ、いや、鳳翔さんに注いでもらって飲めないなんてことはないよ!ゴクッ…………ほら、ね?つ、次は普通の」
「「はーい!次は、私達が注いであげるね!提督!!」」
ダ、ダブルドラゴン!!!
「いや、俺は」
「「…………提督、私のこと、嫌い?嫌いになっちゃった?……私、要らないの?やだよ、やだ、やだ、やだやだやだやだ!!!」」
おおう、もう、おおう……。
「そ、そんなことないよー!!蒼龍も飛龍も大好きー!愛してるー!!!」
「「…………うん!!私達も、提督のこと、大好きだよ!愛してる!!」」
そして、渡されるジョッキ一杯のソーマ。こ、これくらいなら、まだ……。
「では、折角ですから、自分もお注ぎするであります!」
「俺もたまには注いでやろう。なに、俺とお前の仲だろう?」
「ていとくぅ〜、私の酒がのめないってのかぁ〜?」
「ウチも!」
「私も!」
「アタシも!」
おあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!
「……ふふっ、どうした?提督?顔が赤いぞ?」
んあ〜、酔った!ヤバい、自制心が……!!目の前の長門がメッチャ良い女に見える!!いや、普段から良い女だけれども!!!
……落ち着け、目の前の女は対魔忍だ、芋ジャージで鎮守府の中をふらつく対魔忍だ、怖くない、怖くない!!
「んっふっふー、司令官、真っ赤っかやなぁ〜❤︎かわええよ〜、司令官❤︎」
違う、違うぞ、今俺の背中に抱きついて耳を甘噛みしているのはまな板だ。どこのご家庭にも必ずあるまな板だ!!決して、龍驤とか言う圧倒的美少女じゃない!!!!
「んっ❤︎ほら、提督?触って?提督、おっぱい好き?提督なら、いつでも、好きなだけ触って良いよ❤︎……それとも、こっちの方?いつ使ってもらっても良いように、ちゃんとお手入れしてあるよ❤︎」
違う違う違う!!今俺が手を突っ込まされているのは、ヤーナムの医療教会に転がってるブヨブヨの肉片!!断じて、蒼龍のエロエロボディの股の間じゃない!!!!!
「こっ、この、不肖あきつ丸!!提督殿の慰安をさせていただくであります!!んっ❤︎ど、どうでありますか?自分、胸はある方だと思っておりますが故……❤︎……ああっ❤︎」
あっ、あっ、これ、これは、そう、あれ、なま、なまにく、生肉、な、あきつ丸ちゃんの生、生、あああ!!!!
「ハハ、前に風呂で見たが、相変わらず立派だな、お前のは……❤︎……ほら、顔はこっちだ❤︎……んっ、ちゅう、ちゅ……❤︎」
がぎぎぎぎぎぎぎ!!!!木曾ーーー!!!木曾がお前どこ触っ、木曾おおおおおおーーー!!!!!
……もう、ゴールしていいよね?俺、頑張ったからいいよね?……やっちゃっても、いいよね……?
「……なあ、提督……?俺を、抱いてくれないか……?……俺を、お前の女にしてくれ……❤︎」
……ゴール……!
……するわけねえだろ!!行くぞおおぁぁあ!!!
「んんっ?!て、提督、は、激しっ❤︎んん、ちゅ、ちゅ、あ、だ、駄目だ!それ以上は……!!あっ!あああ!!」
……無傷で逃げるのはもう諦めた……。だが、挿入だけは、挿入だけはさせん!!!
「て、提督殿……?」
「フーッ、お前ら、覚悟しとけよ……!全員雌の顔になるまでアレしてくれる……!うおおおおおお!!!!」
「「「「ーーーーーっ?!!❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」」」」
お、俺の、勝ちだ……!(満身創痍)
あきつ丸
近接格闘も勿論、刀や長物も扱う。デカ乳。おっぱい丸。
長門
あきつ丸と良く組手する。
妙高型
暗殺者みたいな動きをする。弱点を突く能力に長け、手首の暗殺剣で動脈や眼孔などの鍛えられない部分を貫く。
大淀
普段はストーカー、酔うとポンコツ。
酒飲み勢
好みは驚く程バラバラ。だが、強さは、旅人>>>>>隼鷹>那智=長門=響=霧島=木曾=あきつ丸>その他>>>大淀みたいな。
旅人
パパになりたくない。