旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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最近洒落にならんくらい忙しくて、思いつき集の更新が滞っている。

良くないなあ。


413話 テクノブレイクで死ぬ前に

「……で、それは?」

 

工廠。

 

黒井鎮守府の技術担当、明石と夕張の本拠地。

 

警備用のロボットが徘徊し、チェーンガンのタレットが備え付けられた要塞にして、核ミサイルから機動兵器まで幅広く取り揃えた技術の宝庫。

 

世に出せばノーベル賞間違いなしなものから、使い道のわからない奇天烈なものまで、発明品がそこらに転がっている。

 

今回の発明品は……。

 

「これは『セッ◯スしないと出られない部屋生成装置』です!」

 

大分、奇天烈寄りの発明なようだ。

 

「はあ……」

 

「あれ?分かりませんか?」

 

「いや、意味は分かるが意義が分からんのよ」

 

「セッ◯スしたかったので」

 

「成る程、それならしょうがない」

 

セッ◯スがしたかったから……。

 

それならしょうがない部分がある。

 

情状酌量の余地ありってやつだ。

 

俺もセッ◯スはしたい。

 

セッ◯スをしたいという純粋な気持ちで作ったのであれば、俺にそれを止める権利はない。

 

「このプレートを壁に貼り付ければ、その部屋がセッ◯スしないと出られない部屋になるんですよ」

 

「成る程」

 

「こんな風に!!!」

 

「させるかっ!!!」

 

俺は明石に掴みかかる。

 

「あはははは!甘いですね!提督が私にパワーで敵いますか?」

 

「うう……」

 

そのまま引き摺られて、プレートは壁に。

 

敵わない……。

 

「はい!これでこの部屋から私達は、セッ◯スをしないと出れません!」

 

「ぐぬぬ……」

 

試しにドアを開けようとすると、青いバツ印がぶぶーという音と共に出てきて出られない。

 

「仕方ない……、今流行りのキモチップで許してくれ」

 

「実質タダじゃないですかー!」

 

キモチップだから!

 

気持ち篭ってるから!!

 

プライスレスだから!!!

 

「セッ◯スは良いだろ?な?やめとけやめとけ!」

 

「えー、私、ピンクだから淫乱なんです」

 

「そのピンク髪キャラ全員に刺さる悪口は……、やめようね!」

 

「嫌ですか?」

 

「いや、良いけどさ……」

 

 

 

さて、早速、あのプレートが黒井鎮守府に出回っているようだ。

 

え?

 

明石とセッ◯スしたか?

 

ははは。

 

これ、R18じゃないからね、うん。

 

さて……、恐らくはだが、あのセッ◯スしないと出られない部屋生成装置は既に黒井鎮守府中に広まっただろう。

 

そんな気がする。

 

つまり、部屋に入ったらアウトだと思わなくては。

 

いや、個人的に戦艦〜空母の艦娘なら幾らでも抱けるんだけど、駆逐艦〜海防艦から迫られたら困る。

 

非常に困る。

 

一説によると意識がないときに昏倒レイプされているらしいが、素面で海防艦に手は出せないでしょ。

 

いや、勃たないこともないとは思うよ?

 

……いや、どうだろう、実際海防艦の裸で勃つだろうか?

 

まあ、その気になれば、自分の肉体くらい自由自在に操れるけど。

 

性欲云々関係なしに勃たせることはできるよ?俺、房中術もそれなりに囓ってるからね。

 

でも、海防艦で性欲が湧くかと言うと、申し訳ないがちょっと怪しい。

 

かつての幻想郷での一件で、俺はロリコンに目覚めそうになったと言う悲しい過去があるが、それでも駆逐艦〜海防艦はヤバイわよ!って気持ちがある。

 

流石にヤベェだろ……。

 

「そう思わないか対馬」

 

「大丈夫、です。対馬は、司令がろりこんさんでも……、怒りません、よ?」

 

「そっかー」

 

ならしょうがないねー。

 

ねー。

 

「ところで、司令?私の……、お部屋のテレビが、映らなくなっちゃいました……」

 

「そうなの」

 

「直して……、くれますか?」

 

「良いよー」

 

そして、択捉型の部屋に案内されて。

 

部屋に入って。

 

「あれ?テレビ映るじゃん」

 

「えい」

 

セッ◯スしないと出られない部屋空間にされる、と。

 

いや……、分かってたよ。

 

罠だろうなー、とは思ってたよ。

 

知ってた。

 

でも、対馬の言うことは何でも聞いちゃうじゃん。

 

しょうがないじゃん。

 

「対馬……、あのさあ」

 

「ごめんなさい……」

 

「セッ◯スはしないからね?」

 

「やだ」

 

「やだじゃありません」

 

全く……。

 

これくらいなら三十分で出れるな。

 

「じゃあ……、ゆーわく、します」

 

「おー、やってみなよ。もし誘惑できたら木の下に埋めてもらっても構わないよ」

 

………………

 

…………

 

……

 

 

 

さて……。

 

俺は黒井鎮守府の裏山の木の下から、リビングデッドよろしく這い出る。

 

いや……。

 

まあしょうがないじゃん。

 

そんなこともあると思わない?

 

だって対馬可愛いし。

 

対馬に求められたら断れないじゃん。

 

ね?

 

そして、土を落としてシャワーを浴びて。

 

いやー、流石は対馬だ。

 

まさかマジで埋めるとは。

 

真面目なところも可愛いな!

 

と、浴場を後にしたところ。

 

「はっ!」

 

「あらあら」

 

飛んで来たドスが地面に突き刺さる。

 

っぶねぇ。

 

「殺す気だったかな、陸奥」

 

「あれくらいで死ぬのかしら?」

 

いや死なんけど、暫くは行動不能に……、はっ?!そ、それが狙いか?!

 

逃げなければ!

 

「あ、待って」

 

「はい」

 

待とう。

 

「今回はね、監禁しないわ」

 

今回は?普段ならするの?

 

「今回は、一時間だけ部屋に来て欲しいの」

 

「まあ、良いけど」

 

何の用だろう?

 

大人しく長門型の部屋についていく。

 

「えい」

 

あっ。

 

またもや、セッ◯スしないと出られない部屋にされてしまった!

 

「あの、一時間だけって……」

 

「一時間で終わるわよ?提督が言うことを聞いてくれれば」

 

普段なら、他の艦娘が割り込んでくるところだが、このセッ◯スしないと出られない部屋空間は、完全に隔離された空間で、出られないし、外からの干渉も受けない。

 

……まあ、陸奥が相手なら別に困らないんだけど。

 

むしろやりたい。

 

「ねえ、提督……?貴方は私のものよ。私は貴方のものよ。うふふ、うふふふふふふ……」

 

なんかヤベー雰囲気なのを除けば、別に困ることないし、やっちまうかー。

 

 

 

陸奥ならレーティング的に抱いても問題ないでしょ。

 

うちの鎮守府は自由恋愛だからね。

 

「だから浮気とかそういうのはないです」

 

俺は、手足の骨を折られて、大和に逆レイプされていた。

 

「提督は私の旦那様なんです……、誰にもあげません……。んっ❤︎」

 

基本的に、俺が艦娘を抱きたくない理由の殆どがこれだよね。

 

一人抱くと、嫉妬深い艦娘に気の済むまでリョナレイプされるから……。

 

大抵は陸奥に監禁されるか、大和にへし折られるか、加賀に喰われるかなんだが。

 

まあねー、艦娘も基本的に女の子だからね、嫉妬しちゃうのも仕方ないよね。

 

ハーレムするならそこら辺の調整も上手くやらなきゃ駄目だよ。

 

え?

 

上手く調整した結果がこれだよ?

 

だって、俺、殺されてないし。

 

今、俺の上で乱れに乱れている大和も、基本的に殺意はないよ?

 

ただの可愛い嫉妬だよ。

 

本気で嫌われてるんなら、俺なんて骨も残らず消しとばされてる。

 

そうされないってことは、愛されてるんだよ、俺。

 

でも、女の子に嫉妬させるのは良くないよね。女の子は難しいこと考えないで幸せに生きれば良いと思うよ。

 

 

 

さーて。

 

暫く身を隠そうか。

 

テクノブレイクで死ぬ前に。

 




旅人
この後、レイプされ過ぎて死ぬ。

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