旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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自殺しようにも俺が死んだらこのssがエタってしまう。

エターの罪は死よりも重いからなあ。


416話 ハイスピード食道楽週間

こんにちは、赤城です。

 

昨日、六月のノルマを達成しました。

 

なので、一週間程暇でして。

 

となると……。

 

「提督!MVPチケットを使います!」

 

「はいはい、何?」

 

「MVPのご褒美として、一週間、私の食道楽に付き合って下さい!」

 

「良いよぉ」

 

そういうことになりました。

 

取り敢えず、お寿司の気分ですね。

 

となると……。

 

北海道、小樽ですね。

 

 

 

「いらっしゃいませ……、あ、旅人さんと赤城さん!」

 

「関口君、今日は大丈夫ですか?」

 

「はい!」

 

「いつもごめんね、たくさん食べちゃって」

 

「そんな!旅人さんと赤城さんはいつも沢山食べてくれるので助かりますよ!」

 

あら、そうですか?

 

「それじゃあ、十人前ずつ、握ってもらえますか?」

 

「はい!」

 

ここ、小樽には、巴寿司と言うとても美味しいお寿司屋さんがあるんです。

 

店主の関口君はまだ若いのに、かなりの腕前なんですよ。

 

お寿司に関しては提督以上ですね。

 

まあ、擁護しておくと、提督の強みはレパートリーの多さですから。

 

お寿司に特化した超一流の職人さんには、提督も敵わないのです。

 

「それでは、いただきます」

 

んん……、うん!

 

凄く美味しいですね!

 

箸で掴んでほぐれない、でも、口の中でほぐれるシャリ!

 

小樽で獲れた新鮮なネタ!

 

「うーん、流石に勝てねえや。美味え」

 

「あはは、旅人さんは他が凄いじゃないですか。寿司からフランス料理まで幅広く作れる人なんて、そうそう居ませんよ」

 

美味しいお寿司はたまらないですね!

 

「そう言えば、全国大会のDVDを見ましたよ」

 

「あー、あれか。凄かっただろ?」

 

「はい!もっと早くこの世界に生まれていればと思います、惜しかったです!」

 

 

 

次は函館に飛びます。

 

ここは五稜郭亭。

 

函館一の老舗レストランです。

 

「む、旅人と……、赤城さんか」

 

「あら、北方さん。お久しぶりです」

 

「ああ……。今日は久しぶりにここで料理を、と思ったんだが……、二人が来ると忙しくなりそうだ」

 

そう言ってはにかむ北方さん。

 

北方さんは伝説のシェフとまで言われた方です。かなりの腕前ですよ。

 

では。

 

「いただきます」

 

んんん……!

 

美味しいですね!

 

北方さんはしっかりと、食べる人のことを考えた料理を作ってくれますから。

 

「でも、私は提督や鳳翔さん達の料理も好きですよ」

 

「ありがとう、嬉しいよ」

 

 

 

次は……、ああ、餃子が食べたいですね。

 

となると、別世界の……。

 

ホールと呼ばれる地域に行きましょうか。

 

この辺りは、詳しくないですが、魔法使いがいるとか?

 

「ああ、いるよ」

 

「提督も魔法使いでは?」

 

「あー……、ここの魔法使いはちょっと違うタイプのやつだから」

 

「違うタイプ?」

 

「俺は人間に使える魔法しか使えないんだよね。ここの世界の魔法は……、脳の中に小さな悪魔がいないと使えないんだよ」

 

「はあ……」

 

小さな悪魔、ですか。

 

「ま、それは良いとして」

 

「いらっしゃい……、あ、旅人」

 

「ニカイドウさん、久し振り。ビールとギョウザ、有りっ丈頼むよ」

 

「はーい」

 

「………………」

 

「ん?ああ、ニカイドウさんには手を出してないから、安心して」

 

「そうですか」

 

 

 

次は……、並行世界の未来にでも飛びますか。

 

並行世界のアメリカ、連邦と呼ばれる地域にて。

 

「マジで行くの?放射線量やばいよ?」

 

「大丈夫ですよ、艦娘は入渠すれば中毒でも放射線でも何でも治りますから」

 

「赤城が良いなら構わないけどね」

 

『ナニニシマスカ?』

 

「ええとYES」

 

このロボットは、提督が言うには言語プログラムが壊れているそうです。

 

何にしますか?としか喋れないので、イエスかノーで答えなくてはならないそうですね。

 

でも、調理はできるので面白いと思います。

 

ロボットが調理するヌードルが食べられるのは、黒井鎮守府を除けばここくらいのものです。

 

ヌードルを食べた後は、ヌカコーラを飲みながら観光しつつ移動して、食材を集めます。

 

「きゃー、凄いですね!こんなに暴れるってことは、新鮮な証ですよ!」

 

「あああああーーー!!!提督食われてるよ!君の提督食われてるよ赤城ぃーーー!!!」

 

その後、獲ってきた食材でステーキやオムレツを作って食べました!

 

これが中々に美味しいんですよ!

 

確か、この動物の名前はデスクロー?とかでしたっけ?

 

「そうだよ、デスクローだよ。このウェイストランドでトップクラスにヤベー生き物だよ」

 

「へえ、凶暴な生き物って美味しいんですかね?」

 

「関係ないと思うよ」

 

「そうですか?今度はニューベガスってところに行きましょうね」

 

「まあ、赤城がそれで良いなら構わないけどね?」

 

 

 

次はネオサイタマと呼ばれる並行世界へ。

 

………………。

 

ここ、食べ物が美味しいって言うか、ちょっと変わってるんですよね。

 

「何食べる?」

 

「寿司……、はこの前食べましたしね」

 

「ここの寿司は寿司じゃなくてスシだから……」

 

「?」

 

何が違うんでしょう?

 

「あんなアメリカのお菓子みたいな色合いで寿司は名乗れないでしょ」

 

「その辺はもう、言ったもん勝ちみたいな?」

 

「そうかな……?」

 

「さあ、適当に何か食べましょう」

 

「赤城は凄いな、好き嫌いがなくて偉いぞ」

 

「まあ、戦時は好き嫌いなんてできませんでしたからねー」

 

私達、艦娘には、当時の自分に乗っていた乗組員達の知識がありますから。

 

その知識によると、戦時は好き嫌いなんて許されませんでした。

 

つまり、まあ。

 

「この明らかにサイズがおかしいイカケバブも美味しく食べられるってことですよ」

 

「まあ、良いけどね」

 

「あ、オハギ食べましょうオハギ」

 

「この世界のオハギは大半違法薬物だからね?」

 

血中オハギ濃度が……、などと呟く提督。

 

オハギが違法薬物って、なんだか面白いですね。

 

 

 

次は……、別世界のリーザスという国へ。

 

「赤城、離れるなよ。あいつに見つかったらレイプされるから」

 

「それは怖いですね」

 

そんな話をしつつ、レストランへ。

 

「何食う?」

 

「……へんでろぱ?うはぁん?」

 

なんだか、気の抜ける名前の料理ですね……。

 

「へんでろぱはシチューみたいなもの、うはぁんは高級なデザートかな」

 

「では、それを」

 

さて、試してみましょう。

 

「これは、なんの肉ですか?」

 

「こかとりす」

 

「成る程」

 

わからないと言うことがわかりました。

 

でもまあ、美味しいので構いません。

 

 

 

さて……、最後はノースティリスに行きましょうか。

 

久しぶりに人肉を食べたい気分ですね。

 

提督の知り合いの冒険者さんは多角経営をしていて、人間牧場をやっているそうです。

 

私も柔らかい子供の肉は好きですから、お肉を買ってきましょう。

 

冒険者さんの街の人に調理してもらい、人肉の大葉焼きを食べます。

 

うん、うん!

 

これですね!

 

人肉特有の奥深さがたまりません!

 

あ、因みに、提督はドラゴンのステーキを注文していました。

 

提督は、必要に迫られなければ人肉は食べないそうです。

 

美味しいんですけどね……?

 

「人肉、お嫌いですか?」

 

「うん、まあ、態々食べる程でもないよね」

 

「若い女の肉なんて、柔らかくて美味しいのに……」

 

 

 

でも……。

 

やっぱり。

 

「一番美味しいのは、提督ですね」

 

「そっかー」

 

「今日はモツが良いです」

 

「心臓で良い?」

 

「はい❤︎」

 

ああ、美味しい❤︎

 




赤城
趣味は読書と食べること。好物は旅人肉、嫌いな食べ物はない。

旅人
色々な意味で被捕食者。好物は肉類全般と甘いもの、酒。

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