龍が如く6やってるんで、内容はガバガバ大明神です。はー、出撃後のビス子の匂い嗅ぎたい。髪長いと、首の後ろにめっちゃ汗かきますからねぇ。絶対いい匂いする。あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"。(徹夜おじさん)
「うーん、ドイツの美術館も良いなぁ!誘われて行ったけど、良かったわ!」
夜、ドイツ、それなりのホテルの一室。……俺は、艦娘達のスカート捲りに疲れ、癒しとソーセージとビールを求め、この地に足を運んだ。
「あー、美味え。本場は最高だわ、肉!ビール!肉!!ビール!!って感じで。生きてて良かった」
このホテルの景色もまた素晴らしいね。ドイツから見る海は、うちの鎮守府とはまた違って…………ん?
おい待て?
そこも一緒なのか?
海に行くと艦娘に出会う運命なのか?
それとも……、
「あの手の屑とご縁があるのかね?だとしたら最悪だ……」
×××××××××××××××
『……ぁっ……!……や、やめ、な、さい……!やめ、ろ……!!ぐあっ!!』
全身が痛む、疲労で目が霞む、もう、立つことすらままならない……。……でも、それでも、大切な仲間達くらいは、守って、あげなきゃ……。私は、戦艦、一番丈夫なんだから……。
『だ、黙れ!黙れ黙れ!!貴様らが使えないせいで!!私は!降格処分だぞ?!!ふざけているのか!!!』
『あっ、ぐっ!!』
『……ビスマルク、姉さまを、離して…………』
『……て、提、督、やめて…………』
『……ビスマルク、さんを、いじめ、ないで…………』
『……だ……、駄目……、やめ、て……』
『ーーーッ!!雑魚風情がっ!!死ね!死んでしまえ!!』
だ、駄目、プリンツ、レーベ、マックス、ユー、やめなさい、駄目!
『こっ、の!!』
グラーフ!!
『ぐあっ!き、貴様!!貴様ぁ!!殴ったなぁ?!艦娘の分際で!!この私を!!』
『……ふっ、殺すなら……、殺せば良いさ……』
『望み通りにしてやルルブァア?!!!』
「はぁ、やっぱり、またこの展開か」
何が、起きたの?日本、語?
「森の木の葉の如くに体軽やかに、腕を弓の如くに引き、流れ星の如くにふり下ろす……」
『グァッ、な、何だ?!何なんだ貴様は!!この私をドイツ海軍の佐官と知っての狼藉か?!!』
「その時、手刀筋骨"壮"となる!!その壮拳もって風擦れば炎立つ!!!」
『な、う、腕に、ほ、炎?!貴様、一体?!!』
「敵の懐に深く入り、肉斬り骨断てば、ベルリンに赤い雨が降る!!」
『き、消え』
「必殺!ベルリンの赤い雨!!!」
『ぎいぃいやぁあぁあああ!!!!熱い!!熱い!!焼ける!!!焼け、る…………』
「はん、これでもう、仕事どころか、ビーチで穴掘りもできねぇな、Germany」
……凄い……!でも、何者?何故ここに?
「あー、無事かな?フロイライン?」
……敵意があるようには、見えない。
でも、私は、日本語は……。
「わ、わた、し、ニホンゴは、うまく、」
『あー、すまない、これで良いかい?……大丈夫?』
あ……、ドイツ語?凄く、流暢……。顔は、彫りが深め、日本人に見えない?……でも、ドイツ人でもない。
『あの、貴方は……?』
『いやいや、ちょっとお手伝いをね?……ま、ただの旅人さね、特に何者って程のもんじゃない』
……最近の旅人は、素手で人を切り裂くのかしら?
『君達、もしかさなくても、艦娘だろう?……そのさ、もし、良かったら、うちに来ないか?うちは良いところだよ、艦娘達は皆んな良い子だし、自然も豊富だし、飯も美味いし……、どうかな?』
『………………は?』
何を、言って……?
『ああ、実は、俺は日本で提督をやっているんだ……。今は、休暇でここに来たんだ』
『貴方が、提督を?』
『そうだよ、……優秀そうな君達を、是非スカウトさせてくれないかな?……他に行くところ、ないんだろ?うちの艦娘も、昔はそうだったなぁ……』
……ああ、優しい、な。……多分、この人は、本気で私達を助けようとしてくれている。……少なくとも、悪いことを考えている人間の顔じゃない。でも……、
『それは、その……』
……無理だ。私達は兵器。兵器を他国に無断で持ち出すなんて、上が許す筈がない。
『……気持ちは、嬉しいわ。そこまで憐れんでもらって……。でも、どうにもならないことよ。……優しい言葉をかけてくれて、ありがとう……』
『…………あー、そうか、……じゃあ、こうしよう。……君達を、攫う!』
『え?』
顔を上げると、今まで影も形もなかったはずの大きな車があった。
『六名様、御案内!!』
『きゃあ!』
抱き上げられたと思ったら、一瞬で視界が変わる。ここは……、良く手入れされた、車の中だ!
『え?……え?』
『ほらいくどー』
『ちょ、ちょっと待って!!』
何を?!攫う、ですって?!危険過ぎる!!たかが、艦娘六人の為に、ドイツそのものに弓引くとでも言うの?!!あり得ない!!!
『おい、やめろ!!今すぐに降ろせ!!』
『あ、あの、私、よく分からないけど、た、多分、貴方は危ないこと、してます!』
『そうよ、悪いことは言わないわ!やめなさい!!』
皆、口々に彼を止める。当然だ、こんなこと、何の意味もない。……だって、いくら逃げたところで、どうせ捕まるのは目に見えてる。
『……姉さま!後ろから、車が!!』
追っ手?!早過ぎる!!……近くで待機してた憲兵の仕業ね?!
斯くなる上は……!!
『……あ、開かない?!!』
『ハッハー!お見通しだぜ?車から飛び降りて、囮になろうとしたろ?無駄無駄ァ!!言ったろ?攫うってよ!!』
『馬鹿なことを……!やめて!そこまでしないでよ!!どうせ、逃げられっこないわ!!』
例え、奇跡が起こっても、私達は逃げられない。……この人も、同じ。子供でも分かる。軍艦六隻を盗む、なんて、できる訳がない!!
『……無理よ……、絶対に……』
『そう?……試してみるかい?』
そしてその時、視界は傾いた。
『キャーーー!!!!どうなってるの?!!どうなってるのこれ!!!』
『この車、傾いてる?!!傾いてる!!!!』
『怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!』
『ィイイイヤッハッァァァアアアア!!!!』
片輪で……!!!ドリフト?!!!
そ、そっ、待って!そっちには追っ手が!!つ、突っ込む!!!
『『『『ぶつかるー!!!!』』』』
『ぶつからない!!!!』
…………え?、飛んで、え?
車が、一度だけ、縦に大きく揺れる。着地した?
…………え?今、飛んでた?
………………え?
『……撒いたな?』
『……何を、したの?』
『いやあ、トランポリンって大事だよな。龍歴院のハンターさんと猫には感謝しないと』
『は、はあ……?』
何のことかしら?
『……逃げて、どうする……。どうせ、また追っ手が来る……。この場を凌いだだけだ……。……貴方は、早く逃げろ』
……グラーフの言う通り。確かに、今は、手段は分からないにしても、奇跡的に逃げられた。でも、奇跡的に、だ。……そう、何度も起こらないから、奇跡って言うのよ。
『……そうよ、もう一度言うわ、……私達を連れて、ドイツから逃げるなんて、絶対に無理よ。奇跡は、二度と起こらない』
……ごめんね、名前も知らない、優しい貴方……。ありがとう……。
『いやいや、何その終わったみたいなムード?そう言うの良いから。早く船に乗って?次はイギリス、そのあと日本に帰国ね!』
ま、また?!さっきまで、そこに無かったはずの船が?!
『旅人号……、良いだろ?これ?元はうちの鎮守府にあったポンコツだけど、今は直してカスタムして……、良い船になったよ』
『……どこから、こんな』
『まあ、良いじゃん?君らの治療と食事、あと服、何とかしなきゃだし、早く乗って?』
『だから、無理なのよ!逃げることなんて!』
……『いたぞ!』
……『捕まえろ!!』
追っ手が!
『……言ったでしょう?絶対に、無理なの……。奇跡は、二度、と…………?!』
『あー、分かったって!奇跡だろ?ほら、二度目と言わず、何度でも見せるよ!!!』
今度は、何を?!!
《太陽の光の槍!!!》
……彼の、聞いたことのない言語の呪文とともに放たれた、稲妻の光……。光が収まる頃には、追っ手は全て、倒されていた。
は、はは、あり得ない……。
こんなの、奇跡より、もっと凄い。
『……さて、フロイライン?二度目の奇跡を見たご感想は?』
彼は、私を見て、ニヤリと笑ってそう言った。
ビスマルク
人の本質を見抜く力を持つ。善人かどうかくらいは目を見れば分かるらしい。
旅人
久しぶりの旅を邪魔されてイライラ。対応が雑に。船の中でご飯食べたら機嫌が直った。