旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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本編と全く関係ない上にシモの話なんですけど、女の子のパンツにはシミがあった方が興奮しますか?

俺はあってもなくても、女の子のパンツって時点でとても嬉しいです(純粋)。

あ、あと、台風来てるから気をつけましょう。

俺は買い出ししてきたし、当日はピザを注文してやろうくらいの気分でいるので問題ありません。


438話 黒井バトルシップランド

「遊園地とか、作りたくない?」

 

最近の俺は、ゾンビ騒ぎやら何やらで殺伐としていた。

 

何かこう……、キラキラしたような、綺麗なことをやりたい。

 

子供達に夢を与え、人々の笑顔を、こう……。

 

テーマパークで、笑顔を……。

 

 

 

「と言う訳で、黒井鎮守府の近くにある、日本近海の島を買い取り、テーマパークにします。まずは名前を決めよう!」

 

俺は、会議室に艦娘を集めて、ホワイトボードを軽く叩いた。

 

「ブレインストーミングだ、どんどん案を出して!」

 

「根の国」

 

「煉獄」

 

「ジャハナムランド」

 

「テーマパークってイワナ、書かなかった?そんな地獄めいた名前つけられる訳ないでしょ?!」

 

「タピオカランド」

 

「流行りに乗るんじゃあない!」

 

「ジャパリパーク」

 

「やめなはれ、やめなはれ……」

 

「甘城ブリリアントパーク」

 

「だからパクるのやめない?!」

 

「水龍敬ランド」

 

「やめろォ!!!」

 

艦娘達は基本的に遊園地とか行かないしなあ……。

 

まあ、たまにデートとかで連れて行くことはあるけど。

 

名前……、名前は……。

 

「黒井バトルシップランドとか……?」

 

「いいんじゃないかな?」

 

「それでいきましょう」

 

良いのだろうか……?

 

「次はキャッチコピーだね」

 

ようこそ、夢と魔法の王国へ、みたいな?

 

天龍が手を挙げる。

 

「welcome to hell」

 

「あのさぁ……」

 

「え?かっこいいだろ?」

 

「テーマパークで地獄にようこそって何事だよ?」

 

次、時雨。

 

「Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'とかどうかな?」

 

「だから地獄じゃないんだって!」

 

この門をくぐるものは、一切の希望を捨てよ。神曲のアレだ。

 

次、菊月。

 

「最後を告げる、評決の日」

 

「戦う気満々じゃねーか!戦わないの!テーマパークなの!!」

 

次、暁。

 

「えーと、大切な思い出をあなたに、とか?」

 

お、ええやん。

 

「よし、それで行こう」

 

次に決めることは……、そうだな。

 

「テーマパークのシンボルだな!」

 

俺が言った。

 

「ふむ、バトルシップランドと言うならば、そこら辺に船を置いておけば良いのではないか?」

 

と利根。

 

「そうだね、そんな感じで行こうか」

 

ちょっとデフォルメした感じの戦艦をシンボルにしよう。

 

次は、そうだな。

 

「アトラクションは何を作る?」

 

「ジェットコースター!」

 

「お化け屋敷!」

 

「メリーゴーラウンド!」

 

うんうん!そんな感じだよな!

 

「恐竜がいる」

 

「ジュラシックパークじゃないから!」

 

「違法カジノがある」

 

「子供向けのテーマパークなんだよ!」

 

「提督と私の性行為を中継する」

 

「水龍敬ランドから離れて?!」

 

全く……。

 

「さあ、アトラクションについて詳しい内容を考えよう」

 

明石が挙手。

 

「ジェットコースターをマッハで空を飛ばすとかどうです?」

 

「却下!」

 

「ゴーカートに武装つけてぶつけ合うとか」

 

「クラッシュギアの時代はもう終わってるから」

 

「職員はブラジル水着の美女にしましょう」

 

「だから水龍敬ランドから離れて?」

 

白露が挙手。

 

「合成麻薬の無料配布とか」

 

「法は守ってねー」

 

「本物の悪霊がいるお化け屋敷なんてどうですか?」

 

「安全が確保できないからなあ」

 

「来た人を殺し合いさせるとか?」

 

「バトルロワイアルやめろ」

 

クソ、碌でもないな。

 

夕張が言った。

 

「天皇陛下のご尊顔を燃やすとか」

 

「それは本当にマジで洒落にならないからやめて」

 

「表現の自由と言い張ればワンチャン……」

 

「ないから」

 

うーん。

 

「海の中にトンネルを作って、そこにジェットコースターを通すとかどうでしょう?」

 

と雪風。

 

よし、まともだな。

 

「採用」

 

「はい」

 

「どうした鈴谷?」

 

「立体映像でお化けを出すお化け屋敷とか面白いと思う!」

 

「よし、採用」

 

「はい」

 

「どうした熊野?」

 

「ARを使った本格ゲームの設置とかはどうでしょう?」

 

「採用!」

 

「はい!」

 

「どうした巻雲?」

 

「人工生命との触れ合いコーナーはどうですか?」

 

「面白そう、採用」

 

うむ、決まってきたな。

 

「次は手元のスケッチブックに、このテーマパークのマスコットキャラクターを考えて描いてみてくれるかな?」

 

 

 

数分後。

 

「はーい!」

 

「おっ、村雨か。どんな感じだ?」

 

どれどれ。

 

……極めて写実的なビヤーキーのデッサンだった。

 

「マスコットキャラクターって言ったよね?ねえ?」

 

「ビヤーキーなんてマスコットキャラクターみたいなもんでしょ」

 

「君がそう思うならそうなんだろう、君の中では……」

 

「はーい」

 

お、望月……。

 

「ヒュッケバインじゃねーか!!!」

 

「ヒュッケバイン良いでしょ?!」

 

「いや……、ヒュッケバインは俺も好きだけど、テーマパークのマスコットにはなれないでしょ」

 

「何なら良いの?グルンガスト?」

 

「スパロボから離れて」

 

次。

 

「こ、こんな感じでどうでしょう?」

 

ガンビア・ベイがスケッチブックを差し出す。

 

「うーん?」

 

なんか、こう、五輪のマスコットキャラみたいな、なんの動物とも言い難い白い人型のキャラクター。

 

「じゃあこれで」

 

採用。

 

じゃあ、最後に……。

 

「パレードの内容を決めよう!」

 

パレードの内容だ。

 

夜のパレードは大事だよな。

 

テーマパークの目玉と言って良い。

 

「王蟲を……」

 

「著作権的に無理」

 

「戦車で……」

 

「そんなことしたら戦争アレルギーのキチガイ共が大喜びしちゃうから」

 

うーん。

 

お、ビスマルク。

 

「本物の魔法を使って、キラキラしたパレードをやりましょう!」

 

うーん?

 

「それで行こうか!」

 

そんな訳で!!!

 

 

 

近隣の島一つ買い取って、巨大テーマパークに改造したぜェ!!!

 

「黒井バトルシップランド、グランドオープン!!!」

 




艦娘
基本的に修羅なので発想が闇。

旅人
頭パープリンだが、子供の気持ちを考えることくらいはできる。

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