また更新忘れてた!
最近ガチで忙しいんですよ!
怠慢だ、ss作者として怠慢だ。
ナドレを敵に晒したくらいのしくじりだ。
反省してます。
やる気がなくなったとかそういうんじゃないんで、これからもお付き合いください。
次回は多分、オクトーバーフェストやったり過激派ヴィーガンと戦ったり感度三千倍になったりします。
僕、裕太!
9歳だよ!
今日は、パパとママと一緒に、新しくできた遊園地に行くんだ!
黒井バトルシップランドって言う、K県からお船で一時間くらいのところにある島がぜーんぶ遊園地なんだって!
楽しみだなー!
「お、見えてきたぞ」
パパが言った。
僕は、まだ背が低いから、船の柵があって見えない。
「見たい!パパ、抱っこ!」
「ほら、見てごらん」
パパに抱っこしてもらって、遠くを見る。
「わあ……!!」
大きな山と、その上に赤いドラゴン。
白い石の門と、カッコいい戦艦。
大きな観覧車とジェットコースターも見える。
「すげー!」
「……ん?んんー?待て、あのドラゴン、動いてないか?」
パパが言った。
「ま、まあ、よくできた模型なんじゃないかしら?」
ママが言った。
その時、赤いドラゴンは空を飛んだ。
「すげー!」
「「………………」」
ドラゴンだ!
本物だ!
「ま、まあ、ほら!最近の科学力は凄いから!」
「そ、そうね!」
遊園地に入った。
船から降りて、チケットを渡す。
受付はロボットだった!
『チケットを』
「はい!」
『確認しました、どうぞこちらへ』
パパとママは、なんかヒソヒソ言ってるみたいだけど、僕はどんどん前に進む。
「裕太!」
「何やってるの?早く行こうよ!」
「あー、まあ、うん、そうだな」
遊園地の中は……、凄い!
歯車がぐるぐる回る建物は、魔法の青い光で照らされている!
白い石でできた道と、沢山のロボット!
ツノの生えた白い馬が、鉄でできた馬車を引っ張って、花壇には見たことない金色のバラが咲いている!
三つの頭がある大きな犬が人を背中に乗せていたり、小さな羽根のないドラゴンが物を運んだりしている!
凄い!凄い!
こんな遊園地、見たことない!
「な、な、何だこれ?!」
「だ、大丈夫なの?!安全面とか?!」
パパとママは何か言ってるけど、僕はもう、待ちきれなかった!
ちょっとでも長くここで遊びたい!
「行こう!早く!」
「ゆ、裕太、危ないかもしれないんだよ?!どう考えてもあり得ないものがたくさんあるじゃないか!」
パパが言った。
と、そこに。
『こんにちは!マスコットキャラクターのクロイーだよ!』
わあ!
白くて、青い目、青いツノの生えた、丸いロボット。
「君、クロイーって言うんだ!僕、裕太!よろしくね!」
『はい、裕太君、よろしく!今日は、僕達の黒井バトルシップランドを楽しんでいってね!』
「うん!」
パパは、クロイーに話しかけた。
「あの、職員の方ですか?このテーマパークは一体、どう言うことなんですか?!」
『黒井鎮守府の技術力を総動員して、まるで使ってない予算を湯水のように使って、約千億円で作られたスペシャルなテーマパークです!』
「この明らかにおかしい技術力は?!」
『ご存知かもしれませんが、今や、人工義体などの実用化もされています!世界屈指の技術力を保有する黒井鎮守府ならば、人工生命体やアンドロイドを買い集め量産することも可能です!』
「……そう言えば最近、来栖川エレクトロニクスって会社が、人間そっくりのメイドロボを作ってたっけな。飛電インテリジェンスも、ヒューマギアを売ってるし」
『もちろん、テーマパーク内のあらゆる人工生命体は、人間に対して危害を加えないように調整してありますし、もしも何か問題が起きても、アンドロイド部隊が制圧と救助活動を行います!』
「ほ、本当に危険はないんですね?」
『危険はありません!是非、黒井バトルシップランドを、何も考えずに楽しんでください!』
「わ、分かりました……」
「ねー!早くー!早く行こうよー!」
パパは何で難しい話ばっかりするの?
「わ、分かった、行こうか」
クロイー君にバイバイして、僕はまず、近くにあった英語と剣の看板がある建物に入った。
「ママ、あれ、なんて読むの?」
「ええと、ソードバトル、ね」
「剣?」
ソードって剣のことだよね?
どんなのだろう?
建物の中には、ドアがズラーっと並ぶ。
ドアの反対側には、受付と、武器庫があった。
「すげー!」
パパは、受付のロボットに、どんなアトラクションなのか聞いた。
すると、ロボットが答えた。
『こちらは、黒井鎮守府において使用されている、立体映像による戦闘訓練システムをダウングレードしたものを、アトラクションとして再構成したシステムになります』
ロボットは、難しいことを言った。
『つまり、立体映像と自由に戦っていただき、スコアに応じた景品をお渡しする、VRゲームです』
よく分からないけど、戦うゲームみたいだ。
点数が良いと、お土産がもらえるんだって。
お土産一覧を見てみる。
低い得点だと、お食事無料券とか、黒井鎮守府モデルのシャツとかハンカチ。
高い得点だと、自動翻訳イヤホン?自動翻訳マイク?異次元スーツケース?16YBのHDD?量子コンピュータ?ワープ装置?エアバイク?とか、よく分からないものがもらえるんだって。
とりあえず、子供用の剣を借りて、扉の中へ。
扉の中は、何にもない真っ白な空間だった。
『難易度を選択してください』
僕達の目の前に、難しさはどれくらいにするかの設定を選ぶ画面が出る。
設定は、パパが、子供向けのゴア表現?なしのモードにしたらしい。
「わっ!敵だ!」
「キュー!」
可愛いスライムとか、変なガイコツとか、太ったカラスとか、弱そうなモンスターが何匹か出てきて、襲いかかってきた。
「やー!」
僕は、借りた剣でモンスターを倒す!
「ギエー!」
モンスターは、倒されると、白い煙になって消えた。
「あ!コインを落とした!」
「えーと、このコインが点数らしいな。銅のコインは一枚一点だそうだ」
ちぇー、一点かー。
「もっと難しいのやろー!これだ!」
ええと、なんで読むのかな?
ラインの乙女……?
『システム、戦闘モードを起動します』
「「「わー!」」」
巨大ロボットがビームを撃ってきた!
《ゲームオーバー!》
「あれ、勝てる人いるのかな……?」
「艦娘って人達は勝てるらしいな……」
パパとそんなお話をしながら、次のアトラクションへ。
この遊園地は凄く広いから、並んで待ったりとかあんまりしなくて良いみたい。
「あ、ママはあそこに行ってみたいわ」
えっと?
ママが指差したのは、「わくわく動物ふれあいランド」だった。
面白そう!
「こんにちは!わくわく動物ふれあいランドだよ!僕は人工妖精のアルト!この施設の説明をするね!」
妖精さんの説明によると、どの動物も好きに触って大丈夫だけど、暴力を振るったりしちゃいけないんだって。
それって普通のことだよね?
中は……。
「すげー!モンスターだ!」
本物のモンスターがいっぱいいる!
「おこんにちわー、ですにゃ」
「わー、猫が喋った!」
次は……、ジェットコースター!
「パパ見て!このジェットコースター、トンネルで海に潜るんだって!」
「へえ!凄いな!乗ってみるか!」
「私はジェットコースターは怖いから、ここで待ってるわねー」
ママは嫌がったから、パパとジェットコースターに乗る。
「「わーーー!!!」」
結構怖かったけど、海の中が見えて面白かった!
「次はあの精神崩壊コースター乗ろうよ!」
「い、いや!あれは流石にヤバいからやめよう?!なっ?!」
えー?
あの、空を飛んで回転するやつ、面白そうだけどなー。
他にも、精神崩壊お化け屋敷とか、精神崩壊メリーゴーラウンドとか、色々あったよ!
けど、凄く広いから、全部は見れなかった……。
最後に、お土産をたくさん買って、パレードを見る。
「わー!すげー!ねえねえ、あれって魔法?!」
「さあ……、パパはもう何が何だか……」
よく分かんないけどキラキラしてる馬車に、綺麗なお姉さんとか、マスコットキャラのクロイー君とかが乗ってて、ドラゴンが空を飛んでる!
でも、これで終わりだと思うと、寂しいな……。
「……また来たいな」
僕がそう呟いた。
「……ああ、また、来年に来ような」
パパは、そう言って僕の頭を撫でてくれた。
うん、また来よう!
先生
「はい、裕太君の絵日記は百点満点です!」
裕太君
「わーい!」