旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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あー!!!

また更新忘れてた!

最近ガチで忙しいんですよ!

怠慢だ、ss作者として怠慢だ。

ナドレを敵に晒したくらいのしくじりだ。

反省してます。

やる気がなくなったとかそういうんじゃないんで、これからもお付き合いください。

次回は多分、オクトーバーフェストやったり過激派ヴィーガンと戦ったり感度三千倍になったりします。


439話 先生「裕太くん、夏休みはどこに行ったのかな?」

僕、裕太!

 

9歳だよ!

 

今日は、パパとママと一緒に、新しくできた遊園地に行くんだ!

 

黒井バトルシップランドって言う、K県からお船で一時間くらいのところにある島がぜーんぶ遊園地なんだって!

 

楽しみだなー!

 

「お、見えてきたぞ」

 

パパが言った。

 

僕は、まだ背が低いから、船の柵があって見えない。

 

「見たい!パパ、抱っこ!」

 

「ほら、見てごらん」

 

パパに抱っこしてもらって、遠くを見る。

 

「わあ……!!」

 

大きな山と、その上に赤いドラゴン。

 

白い石の門と、カッコいい戦艦。

 

大きな観覧車とジェットコースターも見える。

 

「すげー!」

 

「……ん?んんー?待て、あのドラゴン、動いてないか?」

 

パパが言った。

 

「ま、まあ、よくできた模型なんじゃないかしら?」

 

ママが言った。

 

その時、赤いドラゴンは空を飛んだ。

 

「すげー!」

 

「「………………」」

 

ドラゴンだ!

 

本物だ!

 

「ま、まあ、ほら!最近の科学力は凄いから!」

 

「そ、そうね!」

 

 

 

遊園地に入った。

 

船から降りて、チケットを渡す。

 

受付はロボットだった!

 

『チケットを』

 

「はい!」

 

『確認しました、どうぞこちらへ』

 

パパとママは、なんかヒソヒソ言ってるみたいだけど、僕はどんどん前に進む。

 

「裕太!」

 

「何やってるの?早く行こうよ!」

 

「あー、まあ、うん、そうだな」

 

遊園地の中は……、凄い!

 

歯車がぐるぐる回る建物は、魔法の青い光で照らされている!

 

白い石でできた道と、沢山のロボット!

 

ツノの生えた白い馬が、鉄でできた馬車を引っ張って、花壇には見たことない金色のバラが咲いている!

 

三つの頭がある大きな犬が人を背中に乗せていたり、小さな羽根のないドラゴンが物を運んだりしている!

 

凄い!凄い!

 

こんな遊園地、見たことない!

 

「な、な、何だこれ?!」

 

「だ、大丈夫なの?!安全面とか?!」

 

パパとママは何か言ってるけど、僕はもう、待ちきれなかった!

 

ちょっとでも長くここで遊びたい!

 

「行こう!早く!」

 

「ゆ、裕太、危ないかもしれないんだよ?!どう考えてもあり得ないものがたくさんあるじゃないか!」

 

パパが言った。

 

と、そこに。

 

『こんにちは!マスコットキャラクターのクロイーだよ!』

 

わあ!

 

白くて、青い目、青いツノの生えた、丸いロボット。

 

「君、クロイーって言うんだ!僕、裕太!よろしくね!」

 

『はい、裕太君、よろしく!今日は、僕達の黒井バトルシップランドを楽しんでいってね!』

 

「うん!」

 

パパは、クロイーに話しかけた。

 

「あの、職員の方ですか?このテーマパークは一体、どう言うことなんですか?!」

 

『黒井鎮守府の技術力を総動員して、まるで使ってない予算を湯水のように使って、約千億円で作られたスペシャルなテーマパークです!』

 

「この明らかにおかしい技術力は?!」

 

『ご存知かもしれませんが、今や、人工義体などの実用化もされています!世界屈指の技術力を保有する黒井鎮守府ならば、人工生命体やアンドロイドを買い集め量産することも可能です!』

 

「……そう言えば最近、来栖川エレクトロニクスって会社が、人間そっくりのメイドロボを作ってたっけな。飛電インテリジェンスも、ヒューマギアを売ってるし」

 

『もちろん、テーマパーク内のあらゆる人工生命体は、人間に対して危害を加えないように調整してありますし、もしも何か問題が起きても、アンドロイド部隊が制圧と救助活動を行います!』

 

「ほ、本当に危険はないんですね?」

 

『危険はありません!是非、黒井バトルシップランドを、何も考えずに楽しんでください!』

 

「わ、分かりました……」

 

「ねー!早くー!早く行こうよー!」

 

パパは何で難しい話ばっかりするの?

 

「わ、分かった、行こうか」

 

 

 

クロイー君にバイバイして、僕はまず、近くにあった英語と剣の看板がある建物に入った。

 

「ママ、あれ、なんて読むの?」

 

「ええと、ソードバトル、ね」

 

「剣?」

 

ソードって剣のことだよね?

 

どんなのだろう?

 

建物の中には、ドアがズラーっと並ぶ。

 

ドアの反対側には、受付と、武器庫があった。

 

「すげー!」

 

パパは、受付のロボットに、どんなアトラクションなのか聞いた。

 

すると、ロボットが答えた。

 

『こちらは、黒井鎮守府において使用されている、立体映像による戦闘訓練システムをダウングレードしたものを、アトラクションとして再構成したシステムになります』

 

ロボットは、難しいことを言った。

 

『つまり、立体映像と自由に戦っていただき、スコアに応じた景品をお渡しする、VRゲームです』

 

よく分からないけど、戦うゲームみたいだ。

 

点数が良いと、お土産がもらえるんだって。

 

お土産一覧を見てみる。

 

低い得点だと、お食事無料券とか、黒井鎮守府モデルのシャツとかハンカチ。

 

高い得点だと、自動翻訳イヤホン?自動翻訳マイク?異次元スーツケース?16YBのHDD?量子コンピュータ?ワープ装置?エアバイク?とか、よく分からないものがもらえるんだって。

 

とりあえず、子供用の剣を借りて、扉の中へ。

 

 

 

扉の中は、何にもない真っ白な空間だった。

 

『難易度を選択してください』

 

僕達の目の前に、難しさはどれくらいにするかの設定を選ぶ画面が出る。

 

設定は、パパが、子供向けのゴア表現?なしのモードにしたらしい。

 

「わっ!敵だ!」

 

「キュー!」

 

可愛いスライムとか、変なガイコツとか、太ったカラスとか、弱そうなモンスターが何匹か出てきて、襲いかかってきた。

 

「やー!」

 

僕は、借りた剣でモンスターを倒す!

 

「ギエー!」

 

モンスターは、倒されると、白い煙になって消えた。

 

「あ!コインを落とした!」

 

「えーと、このコインが点数らしいな。銅のコインは一枚一点だそうだ」

 

ちぇー、一点かー。

 

「もっと難しいのやろー!これだ!」

 

ええと、なんで読むのかな?

 

ラインの乙女……?

 

『システム、戦闘モードを起動します』

 

「「「わー!」」」

 

巨大ロボットがビームを撃ってきた!

 

《ゲームオーバー!》

 

 

 

「あれ、勝てる人いるのかな……?」

 

「艦娘って人達は勝てるらしいな……」

 

パパとそんなお話をしながら、次のアトラクションへ。

 

この遊園地は凄く広いから、並んで待ったりとかあんまりしなくて良いみたい。

 

「あ、ママはあそこに行ってみたいわ」

 

えっと?

 

ママが指差したのは、「わくわく動物ふれあいランド」だった。

 

面白そう!

 

「こんにちは!わくわく動物ふれあいランドだよ!僕は人工妖精のアルト!この施設の説明をするね!」

 

妖精さんの説明によると、どの動物も好きに触って大丈夫だけど、暴力を振るったりしちゃいけないんだって。

 

それって普通のことだよね?

 

中は……。

 

「すげー!モンスターだ!」

 

本物のモンスターがいっぱいいる!

 

「おこんにちわー、ですにゃ」

 

「わー、猫が喋った!」

 

 

 

次は……、ジェットコースター!

 

「パパ見て!このジェットコースター、トンネルで海に潜るんだって!」

 

「へえ!凄いな!乗ってみるか!」

 

「私はジェットコースターは怖いから、ここで待ってるわねー」

 

ママは嫌がったから、パパとジェットコースターに乗る。

 

「「わーーー!!!」」

 

結構怖かったけど、海の中が見えて面白かった!

 

「次はあの精神崩壊コースター乗ろうよ!」

 

「い、いや!あれは流石にヤバいからやめよう?!なっ?!」

 

えー?

 

あの、空を飛んで回転するやつ、面白そうだけどなー。

 

 

 

他にも、精神崩壊お化け屋敷とか、精神崩壊メリーゴーラウンドとか、色々あったよ!

 

けど、凄く広いから、全部は見れなかった……。

 

最後に、お土産をたくさん買って、パレードを見る。

 

「わー!すげー!ねえねえ、あれって魔法?!」

 

「さあ……、パパはもう何が何だか……」

 

よく分かんないけどキラキラしてる馬車に、綺麗なお姉さんとか、マスコットキャラのクロイー君とかが乗ってて、ドラゴンが空を飛んでる!

 

でも、これで終わりだと思うと、寂しいな……。

 

「……また来たいな」

 

僕がそう呟いた。

 

「……ああ、また、来年に来ような」

 

パパは、そう言って僕の頭を撫でてくれた。

 

うん、また来よう!




先生
「はい、裕太君の絵日記は百点満点です!」

裕太君
「わーい!」

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