現実の忙しさや筆の乗らなさを言い訳にしてる俺は悪い奴だ。
ネタはあるのに、オチが上手く決まらないー!
あ、今また新しくネタを思いついたんですけど、こう言うのどうです?
ポストアポカリプスVRゲーム黒井鎮守府とか!
最初の犬を仲間にするシーンで、何故かお座りしている古鷹(犬)!
だ、駄目だ!いつもの出オチにしかならねぇーっ!!!
さて……。
黒井鎮守府がバリバリ副業をやっていることは周知の事実である。
前も説明したが、違法性は一切ない。
黒井鎮守府製の製品は、主に農作物や生鮮食品、加工肉、乳製品を中心に、菓子類、電子機器、日用雑貨なども作成して、黒井鎮守府ブランドとして市場に出回っている。
マジックアイテムからエロ本まで幅広く売ってるから、魔術師協会に常に狙われていたり、財団からマークされたりしているけど、まあ多少はね?
でも、ネット通販とか、近場の物産展とかに売ってるだけで、あんまり流通はしてないんだよね。
消耗品や食料を黒井鎮守府で自給できるように……、と思ってのことだから、そんなたくさん市場に流す必要ないのよ。
あくまでも、うちのメインの収入は、深海棲艦の侵攻で潰れた海運業を再興させて得た利権関係だから。黒井鎮守府は今、世界の海運業の三割くらいに食い込んでるから、馬鹿みたいな利益を上げてるよ。
あとは裏の仕事も少々、嗜む程度に。
だが……、最近は、黒井鎮守府ブランドの製品が余るようになってきた。
工廠組が勝手に生産プラントを拡張しまくって、黒井鎮守府ブランド品の生産規模が拡大していたのだ。
いや、異次元倉庫に詰めておけば良いのだが、それでも、溜まる一方となると良くない。
唐突にテーマパークを作ったり、イベントを開催したり、投資したりと、金はどんどん使うようにしている。
物資もどんどん使った方が良い、無駄に溜めっぱなしにしておくのは良くない。
何かに使うだろと思って押入れに突っ込まれた古い道具なんかは使われない運命にあるだろ?
それと同じだ、使われない道具よりかわいそうなものはない。
だから……。
「黒井モール、オープンだ!」
売ることにした。
黒井鎮守府内にスーパーマーケットを作り、黒井鎮守府の一部をモールにした。
イオン的なアレだ。
四階建ての建物に、食品、日用品、衣類、電化製品などなどを詰め込んで販売することに。
店員は、アンドロイドと艦娘にお任せ。
鹿島がコンビニのバイトをクビになったので、このスーパーで働くことに。
え?鹿島がクビになった理由?
そりゃ自分主演のAVがXVideosで再生数殿堂入りしちゃったらもうコンビニの店員とかできないでしょ。
経営は霧島が片手間でやってくれるらしい。
他にも、暇な艦娘が経営やら接客やらをやってくれるらしいので任せる。
まあ、流石に、モールで死人が出たりとかはしないと信じたい。
ドラッグストアと本屋の担当が白露型、家電量販店やゲームショップの担当が睦月型と工廠組、何故か地下に武器屋ができちゃってることなど、少々(?)の不安もあるが、概ね問題ないと思いたい。
大丈夫、大丈夫。
なんかあったら、モール内の各所に設置された、記憶処理剤散布装置から記憶処理剤がばら撒かれて、事件がなかったことになるシステムだから。
多少のミスは許されると俺は信じている。
開店……、そして俺が、店内の見回りをする。
物珍しさから、来客数は多い。
まず、一階から見ていこう。
一階は、飲食店や日用雑貨、そして食品を売るコーナーが多い。
飲食店の責任者は厨房組がやってくれているとのこと。
厨房組は黒井鎮守府の良心とも言える穏健派代表の鳳翔を中心に、速吸、間宮、伊良湖と、まだギリギリ人間性が雀の涙の半分ほどはある艦娘達なので、問題はないだろう。
飲食店の価格帯は良心的で、味の分からない主婦の方々が雰囲気で行ってるような高い割にクソ不味いカフェ(笑)なんかよりずっと良い、安くて美味い店ばっかりだ。
食料品店は、黒井鎮守府ブランドの肉や、漁師さんの伝手で集めた魚、黒井鎮守府のバイオ技術で作った養殖魚、異世界で捕らえてきたモンスター肉、黒井鎮守府農場の野菜などを多数配備。
最早魔境と化している首輪付き農園では、越冬野菜の隣でカカオ(高雄ではない)が育つ超空間になっている。
え?
食品の安全基準?
世の中、八割のことは、相手の頬を札束で殴れば解決するんだよ?
目の前で札束ジェンガを組んでやったら、食品安全の検査官の人達は喜んでスルーしてくれたよ。
それと、日用品。
やっぱりね、ほら、艦娘は女の子だから。
化粧品、美容品、生理用品なんかは当然必要でしょ?
それに、ティッシュやら、マスクやら(艦娘は病気にならないけど、顔を隠したりするときに使うそうだ)、文房具やら……。
そう言った小物も必要だよね?
そんな小物も、黒井鎮守府ブランドで売り出す。
二階は、衣服やアクセサリー。
レディースを中心に色々と。
デザイン関係については、秋雲先生が片手間でやってくれました。
この辺は特に問題ないと思うよ。
三階は雑貨や家電。
家電は、まあ……、担当が工廠組なので。
黒井鎮守府では型落ちの量子コンピュータとか、この前作ったVRゲームの本体やソフトなんかが置いてあるね。
とにかく、工廠組は、発明品のテストをしてくれる人を探している。
工廠組特製家電には、購入者に対して、同封されたアンケートに答えてくれたら粗品を送ると言って、なるべくデータを集めようとしているみたいだ。
雑貨?
雑貨は普通に雑貨だよ。
置物とか芳香剤とかマジックスクロールとか。
四階は本屋とドラッグストアだね。
白露型が担当なので多少はアレだが、まあ多少はね?
地下は……。
まあ、その……。
武器屋ァ、なんですけどォ……。
多少はお目溢ししていただきたいなー、なんて……。
ある程度ダウングレードされた黒井鎮守府特製の武器や礼装、魔導具を売ってるんですわ。他にも、悪魔合体施設なんかもある。
あれほど止めようとしてきた魔術師協会の奴らもこっそりと礼装を買って帰る。
あとはまあ、ヤの付く自営業とか、デビルサマナーとかが来るね。
まあ、多少はね?!多少はね?!!
さて、とても平和な黒井モール。
どんな感じになっているのか、見てみよう。
旅人
普通のイオンモールを作るはずが、艦娘により計画が変更されて、魔導具コーナーや超科学ドラッグストア、武器屋などを追加されてしまった。しかし、旅人は頭空っぽなので、まあいっかな!くらいに思っている。