旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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Breeders of the Nephelymってゲームが気になってます。


452話 黒井鎮守府PV

「なんか知らんけど、アズールレーンってやつが流行ってるらしい」

 

「はあ……」

 

俺は、休憩室の真ん中で言った。

 

「艦これよりも運営が良いらしいな」

 

「何の話ですか?」

 

怪訝な顔をしている大淀。

 

「いや、ちょっと、黒井鎮守府のネットでの評判がこれでもかと言うほどに悪いから、なんかこう、イメージアップ戦略を取ろうと思って」

 

「成る程……」

 

そう、頭脳明晰な俺は、艦娘の人気アップのために手を打つことにしたのだ。

 

即ち、艦娘のPVの作成……!

 

アニメは何故かよくわからないけど失敗しそうな気がするので、アニメ化はしない。

 

ユーチューブの黒井鎮守府公式チャンネルで、艦娘の可愛いところを垂れ流して、艦娘の地位向上を目指すのだ!

 

 

 

そして一ヶ月後。

 

俺と数人の艦娘は、会議室に集まって、作成されたPVのプロトタイプを見せ合うことになった。

 

「今回集まってもらったのは他でもない……、黒井鎮守府のイメージアップ作戦として、艦娘を使った短い映像作品を作るという話だった」

 

俺は、キリッとした顔で、会議室を見回す。

 

「まずは俺が作ったPVから行こうか。大淀!」

 

「はい」

 

大淀がプロジェクターを用意して、映像を再生する!

 

〜キャピキャピした音楽〜

 

〜第四駆逐艦の四人がごちうさのノリでキャピキャピする〜

 

〜マスコットキャラの首輪付き〜

 

〜露骨な猫耳〜

 

〜サービスシーン〜

 

「どうだ!!!」

 

「「「「………………」」」」

 

あれ?

 

「黒井鎮守府のイメージではないのでは?」

 

と大淀。

 

「japanのMOE animationみたいね!」

 

とアイオワ。

 

「っていうより、猫被りすぎじゃないかな、あの四人……」

 

と時雨。

 

ふむ……、そういう意見もあるか。

 

「じゃあ、次はアイオワ」

 

「ええ!見てて!」

 

アイオワ作の黒井鎮守府のPV、再生!

 

〜突然流れ出すガンズアンドローゼスのパラダイスシティ〜

 

〜ヘリが降下してくる〜

 

〜黒服の特殊部隊がビルに突入〜

 

〜音楽がサビに突入するのと同時にアイオワの登場、特殊部隊を銃撃戦で蹴散らす〜

 

〜アイオワがビルに手榴弾を投げ、ビルが大爆発し、それをバックに優雅に歩くアイオワ〜

 

………………。

 

「あ、あのさ、イメージアップ要素どこ……?ここ……?」

 

「カッコいいでしょ?」

 

んんんー?

 

「カッコいいけどさ……」

 

まあいいや、次は明石だ。

 

「行きますよー!」

 

明石のPV、再生!

 

〜空飛ぶ円形のロボットが、ケイ・カイザーのジングル・ジングル・ジングルを流しながら、荒野の道路を飛行する〜

 

〜ライフルが直撃し墜落する〜

 

〜何故か鎮守府内の施設の写真が流れる〜

 

〜FPS視点で鎮守府産のミュータント生物と戦う動画が流れる〜

 

〜スーツにサングラス姿の明石の後ろで街が爆発してスーローモーション〜

 

「何これは」

 

「PVです」

 

「何の?」

 

「黒井鎮守府のです」

 

「????」

 

どの辺が黒井鎮守府と関係あった?

 

核崩壊後の世界みたいになってたけど?

 

まあいいや、次!

 

「じゃあ、私達の番ですね!」

 

鳥海のPV、再生!

 

〜北の大地〜

 

〜謎の老婆の語り部〜

 

〜空から巨大なドラゴンが〜

 

〜謎の賛美歌〜

 

〜モンスターと戦う高雄型〜

 

〜ドラゴンを倒す高雄型〜

 

〜ドラゴンの上で勝鬨を上げる〜

 

だから何なのこれ?!

 

「一ミリも黒井鎮守府関係ないよね?!」

 

「私達のイメージでは、黒井鎮守府はこんな感じです」

 

おお、もう……。

 

どこぞのドラゴンボーンみたいになってたんだけど?!

 

ま、まあいい、次だ!

 

「私の番ですか?頑張りましたよー、見てください!」

 

鹿島だ!

 

鹿島のPV、再生!

 

〜AV〜

 

「はい、しゅーりょー!!!」

 

俺は再生を止める。

 

「これから盛り上がってくるんですよ!ねっ!」

 

鹿島に拘束される。

 

鹿島が、無理矢理再生ボタンを押す。

 

〜薄着の鹿島がソファーに座っている〜

 

〜笑顔と共に手を振り、段々と脱衣する〜

 

〜鹿島の激しい自慰行為〜

 

〜仰け反って絶頂〜

 

〜おもらし〜

 

「イキスギィ!!!」

 

「はい、イキました!」

 

「こんなもの公開されたら黒井鎮守府の評判壊れちゃ^〜う!!!そんな予定はヤメテ!!!」

 

「予定?提督、私は昔の活劇映画の悪役ではありませんよ。提督に妨害される危険がわずかでもあるなら、こんな重大なことを得々と説明したと思いますか?35分前にアップロードしました」

 

「畜生!なんかオジマンディアスみたいなこと言い始めたぞ!!!」

 

「因みに、今回の動画は、私が好きな上原◯衣ちゃんの動画を参考にしました!」

 

「あー、上原◯衣ちゃん可愛いよねえ!引退したのが残念だけどさ!最近は麻里◯夏ちゃんが……、はっ?!!」

 

「「「「………………」」」」

 

周囲の艦娘の目がうさみちゃんみたいになってる!!!!

 

「へ、へへっ、ち、違うんすよ……、隠れてこっそりAV見てるとかそんなんはないんすよ……」

 

「提督が溜まっていらっしゃるようですので、今晩は、艦娘全員に慰安任務を命令しておきますね!」

 

大淀が手を叩いて笑顔を見せる。

 

「やだーーーーーっ!!!!今晩じゃねーじゃん!!!どうせ一週間以上逆レイプされるやつじゃん!!!」

 

俺は逃げようと立ち上がろうとするが……。

 

「うおおおあーーー!!!」

 

俺の座っていた椅子が拘束具にトランスフォームし、俺をぐるぐる巻きにした。

 

「助けてえええぇぇぇ………………」

 

そのまま、拘束具ごとボッシュート。

 

 

 

〜音声のみでお送りします〜

 

「お兄さん許して……」

 

「お姉さんダルルォ?!!暴れんな……、暴れんなよ……」

 

「どこ触ってんでぃ(江戸っ子)!!」

 

「キモティカ?キモティダロ?」

 

「アッーーー!!!」

 

 

 

「いや……、待って!鹿島は良いよ、鹿島は全然OKだよ?!でも君は駄目じゃん!!駄目だよ!!」

 

「ダイジョーブ!佐渡様は元気だぜ!」

 

「何も大丈夫じゃないから!!!ふざけんな!!!(声だけ迫真)」

 

「えいっ!」

 

「あっ、このっ!!」

 

「あは❤︎司令の、ここまでしか挿入んないな❤︎」

 

「ちょ、本当にやめて?洒落にならんぞ!」

 

「うりうり〜❤︎」

 

 

 

 

 

「提督、結局、プロモーションムービーは誰のを……、って、腎虚で死んでしまったんだね」

 

時雨が、手元のUSBを弄ぶ。

 

「ええと、じゃあ、取り敢えず、僕のプロモーションムービーを含む全作品をネット上に公開しておくよ」

 

 

 

次の日、白露型PVを見た一般市民が発狂する事件が発生し、黒井鎮守府のユーチューブアカウントは一時的に停止された……。

 




旅人
できればごちうさ的な世界線で生きたいが、残念ながらこの世界線はスーパーロボット大戦みたいな次元だ!!!

鹿島
汚れオチ担当。

時雨
クトゥルフ的バッドエンドオチ担当。

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