旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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ハメに読み上げ機能付いたみたいですね。

なので次は旅人がふたなり結月ゆかりに改造される話を書きます。

ちんちん!!!!


471話 お歳暮の時期

「うわああああああ」

 

新年恒例の年賀状とお歳暮に埋もれる俺。

 

「これはHCLI社、これは帝国陸軍『パンプキンシザーズ』、これはヘルシング機関、これはホテルモスクワ……、んんー?今年は危ない人達からの連絡が多いぞー?」

 

何でかなー?

 

「そりゃあ、今年から武器商人を始めましたからね」

 

と大淀。

 

「君達がね!君達が勝手にね!俺は許可してないのにね、おかしいね!」

 

「まあまあ」

 

全く……。

 

「えーと……、『イェーイ、旅人さん見てるー?うちの販路に手を突っ込まない限りは仲良くしようね!』か。ココちゃんってば、そりゃ、君の流儀に反したら殺しにくるってことじゃないですかー、やだー」

 

まあ、うちも、信頼できる筋にしか武器は売ってないからな。

 

雑魚チンピラやガキに武器を流したりはしない。主に商売相手は大組織や国だ。

 

もしくは、デビルサマナーのような、なくてはならない裏組織なんかにも売ってる。

 

ぶっちゃけ、俺もココさんの世界平和のために武器を売るってのは賛成だ。

 

黒井モールは実はそんなに営利目的じゃない。

 

黒井モール武器部門を発案したのは、白露型、夕雲型、明石と夕張辺りの連名なんだが……、艦娘は基本的に、俺が何をやると本気で嫌がるかを理解している。

 

だから、麻薬を売りさばいたり、チンピラに武器を売ったりはしない。

 

むしろ、小口の販路は儲からないと言うのが本音だろうが……、少なくとも、艦娘は、報復行為以外では明確に悪いと言えるようなことはやらない。

 

暗殺をやる。だが、殺すのは悪党だけだ。

 

武器を売る。だが、相手は信頼できる筋だけだ。

 

人体実験もやる。だが、やるのは鎮守府に入り込んだ工作員にだけだ。

 

黒井鎮守府は正義ではないが、悪でもない。

 

世界を滅ぼそうだとか、明確に悪いと言えることは控えている。

 

正直な話、黒井鎮守府は、既にアップル社よりも稼いでいるし、世界中の経済、軍事に深く食い込んでいる。

 

小国の予算の数倍くらいの金が動く大組織だ。

 

世界征服はできているのかどうかはわからないが、経済的に、黒井鎮守府がなくなると世界のバランスが崩れるのは確実だね。

 

「……そもそも、旅人の提督が、何故武器商人や兵士、マフィアの知り合いが?」

 

「旅先で出会ってバイトさせてもらったりしてるうちに仲良くなったのよ」

 

「……アレですよね、提督の一番恐ろしいのは、その人脈ですよね」

 

「そうかな?友達はたくさんいるけど」

 

「アメリカの大統領から日本の総理大臣まで、直通の電話を持っている時点で普通ではありませんよ……」

 

そうかな……?

 

そうかも……。

 

「まあでも、縁があって」

 

「……よく考えるとおかしいですよね?何で武器商人から大統領まで、幅広過ぎる人脈が?」

 

「たまたま縁が」

 

「縁で片付けられる話じゃないですよね?黒井鎮守府の取引先は百パーセント提督の知り合いですよ?」

 

そんなん言われましても……。

 

んー……。

 

でも確かにそうだな。

 

俺はピカチュウげんきでちゅうくらいの気持ちで生きてるのに何故か、周りにはポケスペみたいなノリの人が集まるよな。

 

「では、例えばこのHCLI社の軍需部門のココさんとはどうやって知り合いましたか?」

 

「えーっと、中東で凄い綺麗な女の子がいたから話しかけたら武器商人だったんだよ」

 

「はあ……」

 

「可愛かったから口説いてみたら、一晩だけデートしてもらえてさ」

 

「はあ」

 

「そしたらめちゃくちゃ気に入られて、非常勤の私兵にしてもらった。給料高くてさー!」

 

「……????」

 

いやそんな心底意味がわからないみたいな顔されても。

 

「いや……、その、どうやってカリスマ武器商人の心を一晩でキャッチしたのですか?」

 

大淀が言った。

 

「いやそんなん熱いハートだよ」

 

「……具体的にどんなデートでした?」

 

「んー、その時無一文だったんだけど、そこら辺のチンピラをボコって財布をもらって、その金で一晩違法カジノで過ごしてカジノを破産させたんだよね。そして、現地のマフィアと銃撃戦になったから、適当に素手でぶっ飛ばしてから、ココちゃんに五十万ドルのロールスロイスを一台プレゼントしてあげて、そのまま手の甲にキスして帰ろうとしたら……、気に入った!って言われて」

 

「はー……」

 

頭を抱える大淀。

 

「そりゃあ気に入られますよ!無一文から一晩で五十万ドルを手に入れる手腕!銃撃戦を素手で切り抜ける強さ!美女を一晩飽きさせない話術!おまけに最高のルックス!誰だって気に入りますよ!!!」

 

そうなのかな?

 

「いやー、俺より有能な人とかいっぱいいるし」

 

「提督の凄いところはマルチな才能です。できないことがなく、あらゆることが一流であるところですよ」

 

そうでもないけどなー。

 

「人並みだよ?普通だよ?」

 

「は?」

 

俺の周りには神殺しとか大妖怪とかたくさんいるから、俺がそんなに有能には思えないんだよなあ。

 

「……もし、私が何らかの組織の有力者であるならば、提督のような人材を必ず一人は置いておきます」

 

「何で?」

 

「何でも人並み以上にこなす万能な人間ですよ?痒いところに手が届く存在です、組織に必ず一人は欲しいですよ!」

 

んー?

 

「……そうかな?器用貧乏より一点特化を集めた方が組織として良くない?」

 

「提督のような人が一人は欲しいって話です!……提督の周りには、確かに天才や最強がたくさんいるのでしょうが、提督の価値は天才や最強に劣らないとお思いください!」

 

そうなのか……?

 

まあ、偉い人からはよく、使えると言ってもらえるけど。

 

「そもそも!私達みたいな頭のおかしい艦娘に慕われて上手く運用できている時点で、提督は有能なんですよ!!!」

 

「えっ、頭のおかしい自覚あったの?」

 

「まあ多少は」

 

そうなんだ……。

 

なら少しはまともになるように努力してくれないかな……?

 

「あ、もうまともには戻れませんから悪しからずです」

 

「それは残念だよ」

 

「ともかく……、提督はご自分の価値を甘く見ないでくださいね、本当に。提督を雇えるならいくらでも金を出す組織なんてごまんとありますから」

 

ふーん。

 

 

 

『ココちゃん、俺を雇えるとしたらいくら出す?』

 

『え?えーと、年俸十万ドル+ボーナスくらいかな?何、雇われてくれるの?』

 

『いや無理だけど』

 

『何だよもー!』

 

 

 

なるほどなぁ、俺って、思った以上に使える奴らしいな。

 

でも今は、こんな言い方はアレだが、艦娘を使う側だ。

 

自分に価値があると認めて、無茶しちゃならないな。

 

頑張ろう。

 

 

 




武器商人
美女。

旅人
実は有能。
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