旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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このssがどこに向かっているのか、趣旨は何なのか、何故俺の元に人外の嫁が複数人来ないのか、俺にも分かりません。

ただ、分かっていることは、このssがギャグssであること、ブレーキをぶっ壊して見切り発車した作品であること、PCがぶっ壊れたことだけは確かです。


48話 演習、黒井対音成 後編

「あるぇー?何これ?バトル漫画か何か?そう言うssじゃないんだけどこれ?」

 

「いやぁ、足柄さん、強いですねぇ」

 

「……艦、娘……?」

 

「……つーか、皆んなもうちょっと容赦ってもんが欲しくない?ガチ過ぎて実況できねぇわ。申し訳ないが全力で殺しにかかるのはNG」

 

「いえいえ、皆んなまだまだ本気じゃないですよ?……足柄さんの暗殺剣だって、本来は射出する機構が付いてますからね、あれを使えばもっと早く終わっていました」

 

「艦娘、艦娘って何でしたっけ……」

 

「いや知ってるけどさ?別に勝たなきゃならない訳じゃないんだし、分からん殺しはやめて、もうちょっと演習らしく……」

 

「いえいえ!負けちゃったら司令官が大本営から小言を言われるかもしれませんし、皆んなある程度は頑張りますとも!ま、何であれ、私達が勝つことで司令官の為になるならば、何としても勝ちますよー!」

 

「お、おう。ありがとね?」

 

「……お願いですから、うちの艦娘をいじめないで下さい……」

 

 

 

×××××××××××××××

 

んー、足柄は上手くやってるみたいデスネー。

 

あっちは心配なし、と。

 

こっちも、直ぐに終わりマス……。

 

「はぁ、はぁ、……何よ、その足技……!反則じゃない?」

 

息を荒くする伊勢。……そうしている間にも、私の艤装の主砲は、伊勢の後ろの空母達に砲撃するが……、

 

「ほっ!よっと!危なっ!!……翔鶴姉!主砲の弾速も速い!!当たったら一撃で大破判定よ、射線に入らないで!!」

 

「分かったわ!!」

 

……やはり、並以上くらいの実力はある。ならば、砲弾が見えずとも、射線に入らないように動くくらいはできマス、カ。

 

これだから、並以上の相手は面倒くさい。加減し過ぎればこちらが危ないし、かと言ってそれなりの力を出すと殺しかねない。

 

同族である艦娘を殺すのは避けたいし、何より、提督からの命令がある。

 

……提督、私の愛する提督。彼からの命令だ。ならば、どんなに、どんなに困難なことであっても、絶対に成し遂げて見せる。彼に見ていてもらえるならば、どんなことだってやってみせる。だから……、

 

「だから、私から目を離したら、ノー、デスヨ?提督……❤︎」

 

 

 

「隙あり!!」

 

「ありまセンヨ」

 

伊勢は、大剣の切っ先をこちらに向けて、海面を滑り、身体ごとぶつかるように突きを放つ。……中々の威力、並みの深海棲艦なら簡単に貫くその一撃を、大剣の腹を蹴り上げ、逸らすと同時に身を躱す。……真っ直ぐの攻撃は、得てして、横からの力に弱いのだ。

 

「また蹴り技……!!何なのよ、一体!!」

 

……蹴り技……、思えば、始まりはあの時だった。彼が来てから、最初の大規模作戦の時……。彼は、私に襲いかかる砲弾を、華麗に、それでいて力強く蹴り上げ、無効化したのだ。あの姿は、今でも目に焼きついている。

 

「提督ー!!今日も私は、COOLに決めマース!!!」

 

「くっ、速い!!」

 

こうして蹴り技を使うと、何だか、彼が近くにいるような気がして……。

 

「えぇい!!!」

 

兜割り、スウェイで回避。

 

「too slowly…………」

 

「この、がっ!ぐ、うぅ!!」

 

……全く、折角彼のことを考えていたのに。彼に撫でてもらったこと、デートをしたこと、キスをしたこと……。交わした会話の一言一句も、繋いだ手の温かさも、キスの味も、どれもこれも覚えている。……そうだ!これが終わったらティータイムにしよう!もちろん、彼と一緒にだ!

 

「と言う訳で、終わらせマスネー?」

 

「何を、言ってるの!!」

 

伊勢、大きく力を溜め、海面を這う斬撃、二回。……甘い。

 

「跳んだ?!」

 

……自分の中で、青い炎が燻るのが分かる。燃える愛を、魂を以って。慣性の法則のままに落下する身体、着弾点の伊勢に蹴りを放つ!

 

 

 

この身は地を穿つ弩砲の矢。急降下爆撃機の爆弾。敢えて名を付けるのであれば……、

 

 

 

……メテオストライク……!!

 

 

 

「ぐ、あっ!!!」

 

……本来なら、顔面を平らにしているところだけど、加減のために、威力を落として、右肩を蹴りつけた。

 

「hey、その肩じゃ、もう大剣は持てまセンヨ?まだやりマスカ?私、予定が出来たので終わりにしたいデース!」

 

「……こ、降参、参った!つ、強いなあ、金剛は……!」

 

「痛たたたたた!!龍驤さん!痛いから!!離して!!ギブアップ!!ギブアップするから!!」

 

「はぁ、お強いですね、隼鷹さん。降伏します……」

 

ふぅ、終わりデスカ。隙を突いて、後ろから襲いかかった軽空母の二人も、相手を倒したみたいデス。

 

……後は駆逐艦達、デスネー。

 

 

 

×××××××××××××××

 

「もぅ、早く当たってくれるかしら?」

 

「冗談!そんな蹴り、当たったら一撃で大破よ!!」

 

はぁ、私、手加減って苦手なのよねぇ……。

 

愛用の刺突型ブレードは、刃引きしても当たれば殺しちゃうし、火炎放射器は以ての外。じゃあ、後は盾を構えて蹴るしかないじゃない。

 

……大きく動くと、髪型が崩れちゃう。嫌ねぇ。

 

「チッ!能代!手を貸して!!」

 

「無理ぃ!!こ、こっちの駆逐艦!すっごく強いぃ!!」

 

三日月ったら、元気ねぇ。

 

「あの、あまり動かないで下さい。加減は苦手です」

 

「動かなかったら!その鉄の塊で!殴るでしょお!!能代、痛いのは嫌です!!」

 

小振りなツインメイスを使って攻めているけど、中々決まらないみたい。お得意のソードメイスは今日は持ち出してないみたいね。あの子も、手加減が苦手だから……。

 

「くっ!能代も駄目か!自力で何とかするしか……?!」

 

その時、近くに来ていた三日月が、矢矧の肩にメイスを打ち付ける。

 

「がぁっ!!そ、そんな!!」

 

「矢矧!!」

 

「戦場ですよ?目の前以外にも敵はいます」

 

直前で身を引いたのか、大したダメージじゃない。

 

「こんっ、のぉ!!」

 

振り向きながら、三日月に回し蹴り。当然、三日月にはかすりもしない。

 

……本当に、甘い。確かに、並みの深海棲艦相手なら充分なんだろうけど、私達を相手にするには、足りない。

 

戦場なら、後ろも敵がいる、それは当然。……だがそれは、目の前の敵から目を離していい理由にならない。

 

……ふふ、戦場を語る、なんて、私らしくないわね。でも……、

 

「目を離した方が悪いってこと!」

 

「ぎぃっ!あぁあ!!」

 

「矢矧ーーー!!!」

 

 

 

……私は駆逐艦、他の艦種に比べて、ウェイトが軽い。だから、ただ蹴るだけでは有効打にならない。故に、突進するように、全体重を乗せて、ぶつかっていくしかない。自身の身体を、質量弾として使用する……。

 

そうすれば、こんな風に、自分より大きな相手を有効的に倒せる。私の目指すは一撃必殺、それだけだ。

 

「矢矧、矢矧ぃ!大丈夫?!矢矧!!」

 

 

 

そもそも、一撃必殺を目指すようになったのは、司令官の言葉が始まりだ。

 

 

 

彼は、私を美しいと言ってくれた。

 

 

 

ならば、戦場という、美しくないところに長居はしたくない。潮風で髪は傷むし、肌も荒れる。返り血は汚いし、自分の血もまた然り。

 

だから私は、一撃で終わらせる。

 

私のいるべき場所は戦場じゃない、彼の隣だから。

 

 

 

「か、はっ、の、能代、だ、大丈夫、だか、ら、?!!、う、後ろ!」

 

「……え、あ、ああ!み、三日月!!きゃあ!!」

 

「これで、終わりです。貴女達の負け」

 

……三日月が今、能代の足を払い、転んだところにメイスを突きつけた。これで終わり。彼の元に帰れる。……今日はどうしようかしら?娼婦のように迫る?淑女のように口説く?どう着飾って、どうやって、彼に美しいと褒めてもらう?……今から楽しみね。

 

 

 

×××××××××××××××

 

いやー、演習、終わりましたわー。

 

あの子ら、容赦ないから殺しかねないと思って、スタンバッてたんだけどな。ちゃんと、言いつけを守って、過剰な攻撃はしなかった。

 

まあ、伊勢さん、矢矧ちゃんは痣になってたから、治療してあげたけど。あと、能代ちゃん共々落ち込んでたから、ちょっと元気付けといた。

 

映像は、音成鎮守府の方で大本営に送ってくれるらしい。助かる。

 

まあ、あれだ。皆んな勝った訳だし、ご褒美の一つぐらい用意してあげなきゃな。

 

こんなこともあろうかと、前々から用意しておいたご褒美があるんだよなぁ。

 

明日にでもお披露目するか。

 

「あの、新台さん?……艦娘って、あんなに強くなるものなんですか?」

 

話しかけてきたのは、音成鎮守府の提督、海原ちゃん。

 

「んー?ああ、どうやら、より強い相手と戦うと、より強くなるみたいね。……俺も、艦娘に稽古をつけてくれってよく頼まれるし、それじゃない?」

 

「な、なるほど、ただの相手じゃ駄目だと?」

 

「うん、やっぱり、艦娘同士とか、エリートやフラグシップの深海棲艦とかが良いみたい。……何も、死ぬ程じゃなくても、今日みたいな演習でも良いんだよ。兎に角、経験を積むこと」

 

「はい、分かりました。ありがとうございますね!……その、それと、もう一つだけ……」

 

ん?

 

「何かな?」

 

「あのですね、実は、この前、新台さんが音成鎮守府に来たあの日から、阿賀野が部屋に籠もりがちになって……」

 

え?阿賀野ちゃんが?超元気だったじゃん?

 

「あの後、新台さんが帰ってから、夢じゃないことに気付いてしまったらしく……」

 

あー、はい。

 

「その、よろしければ、電話でも良いので、部屋から出るように言ってもらえますか……?」

 

そう言って、通話状態のスマホを渡してくる海原ちゃん。もちろんOKだぞ。

 

『……もしもし、どうしたの提督……。この哀れな阿賀野に何か用……?……はぁ、もう消えてしまいたい……』

 

「そんな寂しいこと言わないでよ、阿賀野ちゃん?また、会いに行くからさ?」

 

『………………ふぇ?………………その声………………?!!!』

 

おー、ベッドから転がり落ちたな?電話越しでも分かるわ。

 

『にゃっ、何で?え?!何で?!』

 

「ははははは、なんかね、阿賀野ちゃんが落ち込んでるって聞いたからさ?無理言って、海原提督に電話を借りて、電話させてもらったんだよ。……阿賀野ちゃん、俺はさ、阿賀野ちゃんとお茶できて、楽しかったよ?全然困ってなんかいない、嫌なんかじゃなかったよ」

 

『…………本当、ですか?』

 

「ああ、嘘じゃないよ。……そうだ、今度はさ、こっちに遊びに来てよ、歓迎するからさ!……だから、落ち込まないで。俺は、笑ってる阿賀野ちゃんの方が、好きだなぁ」

 

『…………はい!!』

 

パーフェクトコミュニケーションですわ。やりました。この後も、ちょっとばかり会話をして、そのうち、音成鎮守府の皆んなが遊びに来ることになった。いやー、モテる男は辛いなー!!(自慢)

 

さーて、帰るか!

 

 

 

「「「「……………………」」」」

 

さーて、その前に、物凄い目でこちらを見ているうちの艦娘達に土下座するか!

 

 

 

モテる男は辛いなー!!(絶望)

 




金剛
どこぞの金貸しみたいな蹴り技。

如月
ガン盾パイルからのブーストチャージ。あいてはしぬ。

三日月ルプス
駆逐艦では珍しい超パワー型。メイスでごり押し。あいてはしぬ。

伊勢
大剣を使う。

翔鶴、瑞鶴
全体的に高いレベルでまとまっていたが、近接の経験は無かった。

旅人
この後、金剛のティータイムなどに付き合わされる。

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