旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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サーモンうめー。


492話 秘書艦チェンジ! その4

今日は龍田が秘書艦だ。

 

こんな言い方は良くないが、俺は自分の面倒は自分で見れるタイプだ。

 

スケジュールも覚えられるし、自分の身は自分で守れる。

 

ぶっちゃけ、秘書艦なんて不要なのだが……。

 

いつもは大淀がくっついて歩いているものだが、正直、いなくても良い。

 

いや、大淀の存在が不要とかそう言うことじゃないぞ?秘書がいらないのだ。

 

でも、艦娘は、あれこれ理由をつけて俺にくっつきたがる。まあ、可愛いからどうでもいいんだけどね。

 

んで、今日は龍田。

 

龍田は時間が守れる素敵なレディなので、俺が起床する頃に現れた。遅過ぎず、早過ぎずだ。

 

「おはようございます〜」

 

「はい、おはよう」

 

そして龍田の視線は下に。

 

「あらあら〜?」

 

「まあ、朝だからね」

 

「大変ねえ、それじゃ着替えられないんじゃないかしら?」

 

ん?そんなことは……、いや。

 

「そうだな、折角だし、軽くヌイてもらおっかな?」

 

「うふふ……、ええ、良いわよ❤︎」

 

 

 

大変良かったです。

 

いやー、毎日頑張って働いてるな俺。

 

「俺って勤勉で最高の人間だよな!」

 

「え?え、ええ、そうですね〜」

 

「具体的には太宰治くらい」

 

「人間失格してる?!」

 

「まあ俺はほら、カルチモンよりやべーもんたくさん飲まされてるし、多少はね?」

 

「多少も何もないのよねえ……」

 

「でも水中でも呼吸できるから入水自殺はできないのよね」

 

「その時は私も一緒ね?」

 

心中か……、文化的だな。

 

だが俺は当分死ぬつもりはない。

 

永遠に生きるつもりだ。

 

永遠の命なんて死んでるのと変わらない、一瞬のうちに輝く命こそ素晴らしい、みたいなことを言う奴もいる。

 

まあ、否定はしない。

 

確かに、長い間生きていると、磨耗していき、擦り切れていき、最後には何も残らないだろう。

 

だが、それは、俺から言わせりゃ「暗いヤツ」だ。

 

磨耗するならその度に継ぎ足せばいい。

 

擦り切れるならその度に継ぎ接ぎすればいい。

 

流星のように煌めく人生、なるほど、結構な話だ。

 

だが、それならば。

 

俺は、太陽のように輝き続ける人生を歩もう。

 

永遠に輝きを放つ恒星のような時を生きよう。

 

 

 

そんな決意を新たにして、今日の仕事に入る。

 

今日の仕事は軍事企業との会合だ。

 

コロナに配慮したのかなんなのか、テレビ通信による会議になっている。

 

実際、軍事企業である我々がテレビ通信会議とか、完全にエヴァンゲリオンのアレだからやめた方がいいんじゃないかな?まあ一般論でね?

 

さて、参加企業はこれだ!

 

インテリオルユニオン、オーメルサイエンス、グローバルアーマメンツ(GA)、そして我らが黒井鎮守府。

 

西アジア周辺の軍事財閥、オーメルサイエンスは、ドイツ系のローゼンタール、中東系のアルゼブラなんかを擁する巨大組織で、バランスの良い兵器を作ってる。

 

インテリオルユニオンは、エネルギー兵器やコジマ粒子兵装の雄。

 

GAは環太平洋地域を統べる巨大財閥で、堅実な装甲と実弾兵装を開発している。

 

この三つの財閥は、こと軍事においては、世界最大の企業だ。

 

それぞれが、NEXTと呼ばれる超兵器を販売していることが最大の特徴だな。

 

まあ、ネクストなんて、ランニングコスト維持コストがバカ高いし、そうそうたくさんは配備できないんだが。

 

それでも、大体、大国と言えるような国家は大抵はネクストを配備している。

 

国家解体戦争?何のことですか?

 

まあ、テロリストとかは、もっと安いアームスレイブとか使うんだけどな。

 

うち?パーソナルトルーパー、アーマードモジュール、それとスーパーロボットを少し売ってるよ。

 

流石に、工廠の地下深くに封印されているグレートゼオライマーとかは売れないけど。

 

それでも、うちで売ってるグルンガストとかは、ネクストとも互角以上に戦えると思うよ。

 

ネクストはスーパーロボットに迫る上に抜群の汎用性があるのが売りだからね。

 

まあ、そんな感じで、世の中の軍事を握るのは、黒井鎮守府とこの三つの企業な訳だね。

 

ぶっちゃけ、全世界核ミサイルよりスーパーロボットの方が怖いんで、スーパーロボットの研究所が乱立する日本は覇権国家なんだよなあ……。

 

でも、そんなスーパーロボットがたくさんいても、いきなり、明日にでも宇宙から侵略宇宙人が現れたりするから、地球のどこにいても死ねるゾ!

 

むしろ戦力に溢れる大国の方が安全って言うね……。

 

基本的にこの世界は、道を歩いてると怪人に殺され、裏道を歩くと悪魔に殺され、欧米に行くと魔術師に殺され、アジアに行くとマフィアに殺され、家に篭ると家ごと怪獣や宇宙人に消し飛ばされるんだよな。

 

死しかない。

 

まあ、仮に襲われても大丈夫。

 

怪人はヒーローに殺され、悪魔はデビルサマナーに殺され、魔術師は執行者に殺され、マフィアは警察組織やまた別のマフィアに殺され、怪獣や宇宙人はウルトラマンやスーパーロボットにぶっ飛ばされるからな!

 

安心して生きろ!

 

さて、そんなことより会議だ会議だ。

 

ってか全員ボイスオンリーなのやめない?完全にゼーレじゃねえか。

 

何なの?お前らはエヴァファンなの?

 

まあいいや。

 

「龍田」

 

「はあい〜」

 

龍田から資料を受け取る。

 

ふーん……。

 

「ちょっとさー、オーメルさん稼ぎ過ぎじゃない?」

 

『適正利潤だ』

 

「これさー、中東にネクスト売りつけただろ」

 

『ああ、アルゼブラの社員の企業努力によってな』

 

「あんまりさー、そうやってネクスト拡散されると、汚染がね」

 

『除染装置はそちらが売るのだから、問題ないのでは?』

 

「中東の小国に売るなって言ってるんだよ。小国には過ぎたオモチャだ」

 

『しかし、中東の小国も力をつけねば、大国にいいように操られる傀儡となるだろう?それは、そちらも望まぬことのはず』

 

チッ、のらりくらりと……。

 

インテリオル代表が俺に話しかけてくる。

 

『それを言えば、そちらの、スペースノア級万能戦闘母艦もやり過ぎでは?』

 

「は?何が?」

 

『大気圏外でも活動可能な上に、機動兵器を搭載できるとは、黒井鎮守府は戦禍を宇宙にまで拡大しようとしているとしか思えませんね』

 

は?

 

「それはそちら側の勝手な思い込みでは?それよりも、かつて宇宙から現れた侵略者、『インベーダー』や、『ゾンダー』、『暗黒ホラー軍団』の脅威を忘れたのか?宇宙にも戦艦を飛ばして、太陽系内への異星人の侵攻を防ぐくらいでちょうどいいだろう」

 

GAの代表も口を挟む。

 

『広大な宇宙というフロンティアを独り占めされると困るな』

 

「なら、あんたらも宇宙戦艦でもなんでも作ればいい」

 

『我々はクレイドル計画でキャパがないのだが』

 

「しーるーかーよ。そりゃあんたらの仕事だろ」

 

この三企業は、クレイドル計画と言って、宇宙にクレイドルって言うどでかいコロニーみたいな飛行機を飛ばして、そこに人を住まわせる計画だ。

 

もう、三十億人くらいはそこに住んでるらしいな。

 

まあ、地球の人口は百億超えてるし……。

 

うーん、俺もクレイドル計画に一枚噛ませてもらうか?

 

いや、うちはうちでなんか別の計画を立てよう。

 

 

 

「じゃ、こんなもんで。うちは後日、なんらかの宇宙移民計画を立てておくから、そっちにも一枚噛ませてやる。以上、お疲れ」

 

そう言うことになった。

 

「お疲れ様、提督」

 

「ぬわーん、疲れたもーん」

 

龍田の胸にダイブ。

 

はあー、デカ乳デカ乳。

 




龍田
お尻とおっぱいがデカすぎる。

世界観
描写されてないだけで週一くらいのペースで怪獣怪人邪悪なロボット侵略宇宙人が現れているが、様々な組織がぶっ飛ばしているので特に問題はない。

旅人
ハンサム。

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