「木曾にセクハラしたい」
「え、お、おう」
最近は青葉が色々やっているみたいだがね、この物語の本質は、『ヤンデレ艦娘にセクハラすること』であるからにして。
週一のペースで怪獣怪人が現れて街を破壊したり、ロボットがその辺を歩いていたり、デビルサマナーが悪魔を狩っていたりもするが、そんなものは全てサブストーリーである。
メインストーリーは、艦娘の乳!尻!ふともも!を楽しむことである!
世界の平和とかは守りたい人が守ってくれると思うよ俺は。
俺の仕事は艦娘にセクハラすることだから。
「な、木曾」
「そ、そうだな?」
いやほら、ぶっちゃけた話、世界平和とかどうでも良くね?って感じなのよね。
ちゃんと世界を治めてくれるなら、誰が世界を支配しても良いよ俺は。
むしろ、俺が世界征服しても良いよ?
でも、世の中には、俺よりもっと上手に世界を治めてくれる人がいっぱいいるんだよね。
じゃあそれで良いじゃん。
微妙なバランスとは言え、今の世界は奇跡的に上手くいっているんだ。
俺が横から手を出す必要はないよね。
「な、木曾」
「おう」
はあーーー。
「隙ありっ!」
「うわ!」
木曾にセクハラ。
「あーーー、木曾可愛い!可愛い!結婚しよう!」
「お、おう……?」
ほっは、良い匂いしゅりゅ。
訓練後の木曾の甘い匂い。
「お、おい、お前な……」
「くんくん」
「やめろ、臭いから」
「良い匂いなんだよなあ……」
濃厚なメス臭だ。
「……こんな女のどこが良い?女っ気など微塵もないだろうが」
「は?」
は?
「いやいやいや、めっちゃ女っ気あるですわ……。出ておじゃれ、美女は匂いで分りまするぞ!」
「どこがだ?匂いなど……、俺は香水なんてつけた試しはないぞ?」
「女の子はなあ!何もしなくても良い匂いするんだよォー!!!」
少なくともこの世界じゃそういう設定なんだよ!!!!!!
まあ実際、異性を惹きつけるフェロモンは汗を媒体に存在する訳だし、汗をかいている木曾がもうとっても良い匂いするのは当然ではある。
「いや……、俺は自分で分かるレベルで汗臭いぞ」
「なんだぁ?なんでそんなに自信なさげなの?なにか辛いことでもあった?」
「いや、そうじゃないが……、お前のように良い男には、もっと良い女がお似合いだろう。こんな、汗臭くて生傷の絶えない、女らしさのかけらもない女なんて……」
「それを決めるのは俺だ」
俺は木曾を抱き抱える。
「こ、こら!何をする!」
「まあほら、木曾もベッドの上では女になるってことを教えてあげよう」
「せ、せめてシャワーを」
「ン拒否するゥ……」
初夏!
クーラーオフ!
汗だくでの絡み合い!
「駄目だ……、こんなに愛されたら、俺は……❤︎」
「んー?どうしたー?」
「駄目なんだ、お前のこと、どんどん好きになっていく。離れ、られなく、なる」
「良いじゃん、離れないで良いよー!ほら、ぎゅーっと!」
いやー。
あっちから攻められると逃げたくなるけど、逃げられると追いたくなるのが俺の悪い癖でね。
「……俺は、お前の道具だ」
「いやいや、お嫁さんだよ」
「駄目だ。嫁になど……」
「何で?」
「そんなことになったら、俺は弱くなる」
そうなん?
基本的に少年漫画だと、愛する人がいるとバフがかかるじゃん。
愛する友の眼差しが傷ついたり倒れたりする度に木曾を強くするんじゃないかな。
ラスト五秒の逆転ファイターかもしれない。
スパロボでも愛はバフだし。
アイジャストキープバーニングラヴ、愛の力を信じてるでしょ?
「駄目なんだ……、女になってしまったら、お前に勝利を捧げられなくなってしまう……!」
「勝利なんていらないさ。俺の人生は基本的に負けっぱなしだからな。君が隣にいてくれればそれで良い」
負けに負けて、それからどうするのかを考えるんだよな。
「駄目だ。俺はもう、お前が傷つくところを見たくない」
えっ、ちょっと待って。
これ、ピロートークだよね。
ピロートークにしては重くない?
なんかこう……、こっちはそうめんの気分だったのに、いつのまにか二郎系ラーメンになってた、みたいな。
あるいは、どうぶつの森を購入したつもりが、中のソフトはホットラインマイアミだった、みたいな。
そういうのは良くないよ。
「俺は、決めたんだ。お前があの、アベルとかいう訳の分からない刺青男にバラバラにされてから、誓ったんだ。お前を守ると」
そんなん言われましても……。
「い、いや、そんなことしなくて良いから……(良心)」
「絶対に駄目だ」
「そんなん言ったら、俺が艦娘にバラバラにされてるのは良いんですかね」
「それだって、俺は止めたい!お前を傷つけたくない!だが、お前はそれで良いと……」
だって女の子に頼まれたらノーとは言えないんだもん。
「お前には、幸せになってもらいたいんだ。俺達艦娘を助けてくれた恩を返したい!」
「木曾がお嫁さんになってくれたら幸せだなー!!!」
「そうじゃない、俺は、お前の下の立場で、お前に奉仕したいんだ。対等にはなれない。なっちゃいけないんだ」
「なんでさ」
「お前は上官で、俺は兵器だ。兵器に心など……、ましてや、色恋など」
そういうこと言ってると「これが……、心か」とか言いながら死ぬ羽目になるぞ。
てかほら、恋は女の子を強くするでしょほら。
恋する女の子は無敵でしょ。
「俺は……、ああ、認めるさ、お前のことが好きだ。愛している。だが、そんなことばかり考えていてはならない。色恋は戦場に持ち出すべきじゃない」
木曾はこう見えて、熱血!魂!のように見えるが、その実、インテリ派で理詰めで動く。
ただ単に、黒井鎮守府に戦力があり過ぎて力押ししかしないだけで、本人はかなりの知能派だ。
月面でゲッターロボを作ってから地球に降下して来るタイプだな。
決して、京都には寺がいっぱいあるんだぜ、などと言うタイプではない。
「愛している、愛しているさ。だから、守りたいんだ」
「まもって守護月天」
「は?」
「いや、何でもない。さて……、まあ、そんな意見がある、と」
俺は顎に手を当て考える。
「えーと、つまり、のび旅人君が弱いままだと、木曾えもんは安心して未来に帰れないという認識でおk?」
「いや……、意味がわからんのだが……」
「よーし、待ってろ、今からジャイアンこと長門を倒してくる」
「何言ってんだお前(素)」
「まあ見てな」
〜五分後〜
「チクショーーーッ!!!!」
「ワハハ、今回は私の勝ちだな!お互いもっと鍛えねばな、提督!」
そこには、上半身がマットに埋まった俺が。
ウォーズマンかな?
「……よく分からんが、まあ、俺のために頑張ってくれたんだな」
「長門に勝てば、木曾も安心して恋ができるかと思って……」
「お前の気持ちはよく分かったさ。その気持ちだけでも嬉しいよ、俺は」
うーん……、まあ、何回も抱けば、木曾も絆されるでしょ。
見てろよ木曾えもん、絶対に籠絡してやるからな!
俺のこのビッグライトで木曾の通り抜けフープをいかんいかんいかん、下ネタはよくない。
木曾
夏の訓練終わりの汗だく木曾ぺろぺろ。
旅人
長門と力比べして無事死亡。