「「「「提督、すみませんでした!!!」」」」
「いや、別に良いよ。……ん?何かあったの?」
「その、言い訳になってしまいマスガ、羅針盤が……」
羅針盤?賄賂が切れたか?
……羅針盤、妖精さんが動かす謎の道具。艦隊の進むべき道を示すものだが、独自のアルゴリズムで動くため、制御は不可能、とのこと。
俺が羅針盤に取り憑いている妖精さんに賄賂としておやつをくれてやったら、言うこと聞いてくれるようになったけどな。他所は違うらしい。
それが今、言うことを聞いてくれない、とのこと。
「どれどれ?……妖精さんオッスオッス。……はい……、なるほどなるほど……、oh……、分かった」
OK、このキス島なる場所周辺では、潮の流れが特殊で、軽量な艦娘以外は立ち入れない、つまり、水雷戦隊、駆逐艦と軽巡で艦隊組んでIKEA!とのこと。
だけどな〜、駆逐艦はな〜。キス島、結構危ない海域らしいしな〜。音成鎮守府も、調子こいて進撃した連中の撤退補助作戦ばかり手伝わされてるって聞いた。かわいそう(小並感)。
兎に角、
「駆逐艦と軽巡を集めてくれる?作戦会議だ!」
「うきゃー!司令官ー!」
「しれぇ!遊んでください!」
「もーっと私に頼って良いのよ!」
ハッハー、作戦会議とは何だったのか。休憩室で駆逐艦と軽巡とダラダラしてます。……可愛くてつい、ね?
……いや、いかんでしょ?何やってんだ俺。最近皆んなからのアプローチが激しくて理性がヤバいから、ついつい寛いじまった。
「そ、そのね?今日は作戦会議があってね?」
「作戦?」
「何をするんですか?司令官の為に私、頑張ります!」
「おうっ!」
わあ!話がまとまんねぇ!
でもまあ、出撃する艦娘は大体決まってる。
「と、取り敢えず、出撃するのは時雨と夕立、島風ちゃん、三日月ちゃん、如月ちゃんは決まってるんだけど、あと一人、誰か行ける子いるかい?」
この五人は、駆逐艦の中でもトップの強さ。海域の攻略となると外せない。
だが、この五人を連れて行くとなると……。
「那珂ちゃん、どう?出撃、したくない?」
「い、いや、な、那珂ちゃん、アイドルだし(意味不明)」
「暁ちゃんは?」
「ぴいっ?!!わ、その、私は、ししししし司令官がどうしてもって言うなら?ででででも、他の子もいるわよ?!ねっ?!!」
「じゃあ、もちづ」
「ごめん無理」
……他がついてこれないのだ。それもそのはず、この五人の戦い方は、グロい。
敵艦の原型を留めないくらいにグチャグチャにするのだ。平気な顔で。
あまりにも凄惨。R18タグが付きそうになる戦いっぷりは、黒井鎮守府の一部では賞賛されるが、一般的に見たらアレだ。この前、戦闘時の映像を見た音成鎮守府の面々はドン引きしていたっけな。
……でも強いんだよなぁ、この五人。
しゃあない、やっぱりここは……、
「はぁ、じゃあ、悪いけど、木曾!頼める?」
「ああ、良いぜ、俺とお前の仲だろう?遠慮するな!」
いつも出ずっぱりの木曾にお願いするしかないか。……木曾は出撃回数が多いからなぁ、なるべく休ませてあげたいんだけども。
でも、あの五人を引っ張って行けるのは、この中では木曾くらいのもんやし。
と言うわけで、編成完了。
「それじゃ、明日の08:00、黒井鎮守府正門前に集合!以上、解散!」
「「「「了解!」」」」
「……会議、おしまいですか?しれぇ?」
「え、うん、おしまいだよ?」
「じゃあ、遊んでください!!」
「しょーがないなー!」
「うきゃー!」
いやぁ、癒し。駆逐艦は楽で良い。キスを強請られても、軽く口付けするだけで顔を赤くする子がほとんど。搦め手やエロは無い。(一部を除く)
性知識も大して無い(一部を除く)し、全然怖くな待て待て待て待て!!何で脱がせてんの?何で脱いでんの?!」
「?、こうするとしれぇが喜ぶって聞きました!」
だ、誰だ!うちの天使達に変なこと吹き込んだのは?!
「誰から聞いた?!」
「ええと、陸奥さんと、古鷹さんと、加古さんと、時雨ちゃんと、夕立ちゃんと……、皆んなです!!」
なんてことを……(憤怒)。
雪風ちゃんブラつけてないし。真っ平ら。
「待ちなさいよ!雪風みたいな小さい子に手を出したら犯罪よ!……あんたの相手は私がしてあげるから、私で我慢しなさい!」
ふぇぇ、曙ちゃんも充分犯罪だよぉ……。
「い、いや、曙ちゃんも大して変わんな」
「はぁ?!曙ちゃん?!!ぼのたんって呼びなさいよ!!!(マジギレ)」
デレ過ぎィ!!そんなキャラじゃないでしょ君?!!
「て、提督?わ、私の身体、どうでしょうか……?最近、太っちゃったかも……。ご、ごめんなさいっ!」
潮ちゃーん!!やめろぉ(建前)!!ナイスゥ(本音)!!!
もうこれ、身体は充分成長してるよね?ヤれる身体だよね?
「しれいかん❤︎春雨とぉ、気持ちいいこと、しましょう❤︎」
全裸。
……全裸?!!
ピンクは淫乱!白露型はヤバい!!
これは不味い!戦艦や空母なら合法だが、駆逐艦は違法!!児童ポルノ!!!
「大丈夫だよ、提督。僕らは艦娘、法律なんて関係ない、好きにして良いんだよ……」
た、確かに!!逆に考えれば、これくらいの見た目の子を合法的に抱けるチャンスなのでは……?っていかん!ここでそんなことしたら、他の艦娘に「うわぁ、よりにもよって駆逐艦と……(ドン引き)」みたいな感じになる!!!危ねぇ!!!
「ほらほら!離れて離れて!!君達にはまだ早いよ!!……春雨ちゃん?俺の足から退いて?股を擦り付けるのやめて?……ズボンが、これ、ビチャビチャじゃないの!!!」
クソ、ちょっと前までは、普通の女の子だったのに!!こんなドスケベになりやがって!良いぞもっとやれ!!
はー、なんとか全員引き剥がせたか……。皆んな雌の匂いするもんだからかなり困る。キツい。ヤバい。
……見た目がロリだが中身は歳上、とかにも会ったことあるしなぁ。外見はあんまり気にしてないんだよ。可愛けりゃ良し!くらいのもんで。誘惑されれば普通に反応しちまうよ、そりゃ。
今までは、子供がじゃれてきていると思い込んで躱してきたけど、こんなに沢山の女の匂いに囲まれると……。
「あはっ❤︎提督、反応してるっぽい?」
「やめなさいったら!そんなとこ、触らないの!」
「あっ!……もー!」
引き剥がす。全く、油断も隙もねぇ。
「あら〜?提督はロリコンさんですか〜?」
……あ、そういや、軽巡は皆んないたんだ。……メッチャ怖い龍田さんも含めて!
「私、ロリコンさんは病気だと思うの〜。……治療してあげるわ〜」
あれあれ?龍田さん、俺の手を自分の胸に。結構でかい。形も良いし、ハリがある。……この感触、ブラもレースのシースルー系だな?前に見たパンツと同系統。こう言うの好きなのか、龍田さん。似合ってるわ。だがよ、
「……お、お触りは禁止なのでは?」
「……こ、これは、治療なのよ〜?」
少しばかり顔を赤くしながらも、そんなことを言う龍田さん。時折漏れる甘い声が官能的。……やっぱり、龍田さんは美人だわ。
「痛え!」
横から腕を掴まれる。
「……提督は、ただ胸があれば良いなんて言わないよね?」
し、時雨?
「……あらあら〜?邪魔しないで欲しいわ〜?……胸はあるに越したことはないと思うけど〜?」
た、龍田さん?
睨み合う二人。いかんなー、君達、普段は結構仲良いだろー?
「はいはいはいはい!喧嘩しないの!」
「……はい」
「……分かってるわ〜」
不承不承といったご様子。ここで機嫌の一つでも取っておくか。
「俺は胸の大きさなんて気にしてないよ!それどころか、駆逐艦だから、とか、そう言うのも気にしてない、皆んなのことが好きだよ?」
「……僕のこと、好きなの?」
「ああ、もちろん!」
「……私のことも〜?」
「好きだよ、龍田さん!」
「そっか、提督は、僕のことが好き、僕のことが、好き……。あは、あはははははは!」
「あらあら〜、そうなの〜?うふふ、うふふふふふ」
よーし、機嫌良くなった。
……因みに、機嫌が良いか悪いかの判断なんだけど、見るところは頭である。
龍田さんの。
……実は、龍田さんの頭の上のあの輪っか、機嫌が良いとグルグル回るのだ。他にも、頭部になんかついてる艦娘は、頭部のユニットの様子で機嫌が分かることに最近気づいた。
うちの龍田さんは、メッチャ怖いけど、ちょろい。
雪風
対魔忍でも戦闘妖精でもない。
那珂
艦隊のアイドル。良く街中で旅人とライブする。
ぼのたん
加速度的にチョロくなりつつある。
潮
デカァァァい!!説明不要ッ!!
春雨
黒井鎮守府の誇る淫ピ。毎晩オナってそう(偏見)。
龍田
チョロかわいい。