うーん、暇だなあ。
なんか面白いことしたい。
そうだ、黒井鎮守府にデリヘルを呼んでみるか!
たまには人間を抱きたいしな。
「もしもし?デリバリーヘルスの『ララバイ』さんですか?このレイナちゃんって子を、Y市の……」
『はい、分かりました』
「どうも!デリバリーヘルス『艦隊これくしょん』のスズでーす!」
うーん?
んんんんんー?
んー?
学生服風の服装、グリーンの長髪、女子高生らしい態度。
ニコニコ笑顔の可愛い君は。
「鈴谷じゃん」
鈴谷じゃん。
「やだもー!私はスズだよー?鈴谷なんて娘知らなーい!」
お、そうだな。
「もう一つ質問いいかな?俺が呼んだデリヘル嬢、どこに行った?」
「君のような勘の良い提督は大好きだよ」
そう言って俺に抱きつく鈴谷。
えっ、ま、まさか。
「消して、リライトしちゃった?!」
「殺してはいないよ、お金渡して帰ってもらった」
「あ、それなら良いんだけどね。殺していたら怒っていたよ」
「まさかぁ、殺すほどではないよ〜」
うん。
「やっぱり鈴谷じゃねーか!」
アイドルマスターかな?と思ったら鈴谷じゃねーか!
「くっくっくっ、バレてしまっては仕方がないね!ほれほれ〜、脱いで脱いでー!」
俺の服を手慣れた手つきで脱がして、自分の服もスルスルと脱ぐ鈴谷。
うーん、下着が可愛いっ!エロいっ!
「デリヘル嬢が良かったんだけど……」
「だから、デリヘル嬢でしょ、私」
「せやろか?」
「今だけ、提督専属のデリヘル嬢だよ!」
うーん?
うーん……?
いいん、ですか?
「いや、たまには人間を……」
「は?」
「え?」
「なんで?」
「なんでとは?」
「人間なんていらなくない?だって、私達艦娘がいるんだよ?人間の売春婦なんていらない。そうだよね?」
「そうなの?」
「そうだよね?」
「い、いやほら」
「そうだよね?」
おお、怖。
そうだよねと訊ねられる度に、鈴谷の目からハイライトが失われていく。
「たまには良くない?」
「良くない。私達の全部、髪の毛の一本一本が、指の先から爪先までに留まらず、資産が、知恵が、能力が。全部、全部、全部……、提督のものなんだよ」
「そうなの?」
初耳〜!
「そう。私達艦娘の全ては提督のものなの。でも、それと同時に、提督も私達艦娘のものなの。分かる?」
「わかり哲也」
鈴谷は、俺の顔を掴んで、無理矢理に目を合わせてきた。
「分かる?」
おお、有無を言わせないってやつか?
ドキドキだな。
まるで文芸部みたいに。
俺も、鈴谷の顔を横から掴んで……。
「んー」
「んにゃ?!」
思いっきりキスをした。
「っぷはー。いいか鈴谷?俺のものは俺のもの、鈴谷のものは鈴谷のもの。カエサルのものはカエサルのものなのさ」
「っぷはあ。や、やだよ、提督、提督。鈴谷の全部をあげるから、提督の全部を頂戴よ」
うーん、難しい話だな。
「どんなことでもするよ、靴も舐めるよ、土下座もする。全裸で犬の真似でも、豚の真似でもするよ。だから、だから」
しかし……。
「良いか鈴谷?人はものじゃない。そしてνガンダムは伊達じゃない」
「やだ、やだ、やだ」
おお、駄々っ子鈴谷ちゃん。
ンモー、しょうがにゃいにゃあ。
「なら、この瞬間だけ。この瞬間だけは鈴谷を一番に愛するからさ。それじゃ、ダメかい?」
「……分かった」
俺は、次の日の朝に、鈴谷に250ドル渡してやった。
すると、鈴谷は、洗面台の鏡に、手持ちの口紅で「NO SALE」と書き残した。
おお、中々に教養があるようだな。
さあ、今日も一日頑張ろ……。
ん?
電話だ。
「はい、もしもし?」
『もしもし?こちら、デリバリーヘルスの『艦隊これくしょん』です!』
「……頼んでないです」
俺は電話を切った。
デリバリーHELLじゃないか!まともなのは僕だけか?!
プルル、プルル、電話が鳴った。
「はい、もしもし?」
『デリバリーヘルス『艦隊これくしょん』です!可愛い子いますよ!』
デリヘルの押し売り……?!
新しい、惹かれるな……。
「因みにオススメは?」
『クマノちゃんなんてどうです?』
ふむ……。
「お値段は?」
『タダです』
なるほど……。
「やっぱりお断りします」
電話を切る。
そして、自室のドアが開く。
「デリバリーヘルス『艦隊これくしょん』のクマノですわ!」
「え?あの、呼んでないです……」
「クマノですわ!!!」
アッ!ゴリ押す気だな?!
足掻くな、運命を受け入れろ、ってことか。
鈴谷
ヤンデレだけど旅人からすればチョロッチョロのチョロQである。
熊野
熊野ですわ!!!!(クソデカボイス)
旅人
艦娘に取り憑かれた男。