アレですね、ブリーチの最初の方みたいな感じなんすね。
何かこう、化け物になった人も元は人間でー、かわいそうな人でー、みたいな。
まあ、結構面白いと思います。
「提督!お茶ですよー」
「ありがとね、ゴト」
なんか急に最近、ゴトがお茶を淹れてくれるようになった。
「ところで、何で急にお茶なんて?」
「え?やだもう、提督ったら!提督が子供の頃から、私はこうして貴方の隣でお茶を淹れてましたよ?忘れちゃったんですか?ふふっ」
んんんんんー?
そんな事実はないんですが……?
いや、ゴトの認識では「そう言うことになっている」んだな。
せん妄患者に無理矢理事実を突きつけても良いことはない。
付き合ってあげよう。
「そうだったね、ゴトはいつも俺と一緒にいたねー」
「はい!私は提督の幼馴染みで、初期艦で、初めての人ですよ!」
そうなんだ!すごいね!
うん……、ははは、すごいね……。
隣にいる大淀をチラ見する。
「仲が良くて素敵ですね」
「ごめんな大淀。ゴトはこう言う子だから」
大淀も、惚れた男である俺が、隣で別の女と露骨に絡んでたら嫌かなーって思ったんだが。
「いえいえ!提督は何も悪くありません!提督はこの世界の帝王にも等しき……、いえ、まさに帝王であるお方ですから!今はまだそうでなかったとしても、私達が全身全霊を以てそうなるようにいたしますからね!ああ……、提督!私の神様!私の光!貴方の御威光が全世界を遍く照らすと考えると私はそれだけで……!ウッ……!提督、提督、提督!愛しています!敬愛しております!私の全てを捧げます!この艦隊は、艦娘は全て、貴方の女です、道具です!どうか、気兼ねなく使い潰してくださいね!仮に死したとしても、私達は恨んだりなんて絶対にしません!貴方のための世界を作る礎になれるのなら、笑って逝けますよ!」
おっと……、大淀は壊れたレコードにジョブチェンジしてしまった。
チューして口を塞ぐまで、俺を讃える言葉が延々と出てくるぞ!
しょうがないのではい!チューっと!
「床で縊り殺しても結構ですからね?私達は提督の道具ですから!ああ、ああ、でも、できれば、殺す前に子を一人産ませていただけますか?そうすれば、何も思い残すことなく逝けますから!提督との子は、きっと、神の子らしく、素晴らしい子供に育つでしょんんんんんん?!んー♡♡♡ちゅう、ちゅぱ、ぺろぺろ……♡♡♡」
大淀の舌を舐る。
うーん!大淀の唾液おいしい!!!!
「んんーっ♡♡♡イッ……♡♡♡♡♡」
あ、イかせちゃった。
加減を間違えた。
ん?
「ん!」
ゴトが両腕を広げて待機している。
なるほど。
俺はゴトを抱きしめてキスしてやる。
「んちゅう〜♡」
ゴト は まんぞくそうだ!
執務中……。
「最近さー、ヴィンランドサガって漫画を読んだんだけどさー」
「はあ」
「俺もヴァイキング的なことしてみたい」
「分かりました!略奪と殺戮ですね!」
キラキラの笑顔でそんなことを言う大淀。
「い、いや、ほら、船で移動したり宴をしたり……」
「ヴァイキングは略奪をする集団だと聞いていますが?」
「ま、まあそうだけどさ、こう、雰囲気だけ味わいたいってかさぁ」
「冬の海は寒いですよ?」
「確かに……。けど俺にはこれがあるから」
テレレン!
ホットドリンク〜!
「何ですかそれは?」
「ホットドリンク」
「はい?」
「ホットドリンクは、飲むと身体が暖かくなって、スタミナの最大値が減りにくくなる」
「スタミナの最大値とは……?」
えっ?
「ほら、見えない?ここにゲージあるでしょ?」
「み、見えませんが……?」
なるほど、これは俺だけに見えてる系のやつかー。
「じゃあこっちの、HPとMPの数値も?」
「見えないですね……」
「ソウルや人間性、血の意志に啓蒙も?」
「はい……」
なるほどなー。
まあ、そんなこともあるよね!
気にしない気にしない!
さあ、ホットドリンクをがぶ飲みしながら、現地ガイド(ゴト)を連れて北欧へ旅行だぁい!
「ッフゥー……」
遭難した。
いつもの展開だ。
いや、いつもいつも遭難するほどアホな訳じゃない。
俺の知り合いには、水をかけると豚になる青年がいるんだが、彼は純正の方向音痴だっただろ?
でも俺の場合は、様々なトラブルに巻き込まれて迷うんだよ。
現在地はノルウェーの山岳部だ。
何故こんなところにいるのかというと……。
「いやー、まさか、ノルウェー沿岸部でヴァイキングごっこして遊んでたら、たまたま古代人の転移魔法陣トラップを踏んでしまって、ノルウェーの山奥に放り出されるとはなあ」
まいったまいった。
「寒いわね、提督」
もふもふの服を着込んだゴトがペタっと俺にくっつく。
「そうだねー、寒いねー」
さて、どうしようかな?
とりあえず、脱出しなきゃならないか。
山岳部だから車も出せないし、歩きで。
「ゴト!大丈夫かー?!」
「ええ!大丈夫よー!」
折角だから、山頂に登って飯を食う。
更に、折角なので、ヴァイキングが食べてそうなシチューを食べる。
テントを張って……。
「寒い時は人肌で温め合うのが一番です!」
「おっ、そうだな」
温め合った(意味深)。
びゅうびゅうと、否、びゅおうおうおうと風が吹く中、俺とゴト調査隊員は移動する……。
山の頂上にあった洞窟を進んで……。
そして遂に!
「ここは……!」
「わ、何ですかこれ?」
古代人の遺跡を見つけた!
「古代人の遺跡だね」
「へえー……。これって、扉ですか?」
「そうみたい」
「えいえい!」
ゴトが軽く(艦娘基準)扉を叩く。
「ゴトちゃーん?生き埋めになっちゃうかもしれないから暴れないでねー?」
「はーい!」
うんうん、凄いぞー!身内にデストラップ踏み抜く人がいる時の冒険ってスリリングだなあ!!!
「じゃあ、どうやって開くんですか?」
「あー……、待ってね?」
えーっと、ルーン文字か。
「えーと、これはスノッリのエッダか。となると北欧系……、古ノルド語か?じゃあ開錠の定番は██████か?いや違うな、この場合、雷神トールのエピソードが強調されているから……、████だ」
古代の扉が開いた。
「ビンゴ!」
「わー!凄いですねー!」
さて、中にあるのは……。
「ああ、ミョルニルか。えーと、雷神由来か!魔界産じゃなく古代技術の産物!珍しいなあ!」
武器だった。
折角なので拾って帰るかー!
白露型に献上して、この一週間行方不明になっていた詫びにしよう。
ゴト
過去改変系彼女。
旅人
「いやー、もうね、俺はほら、夜の呼吸的な?下半身に全集中的な?」