あ、あと結局、パソコン直しました。僕、ディスクが手元にないと不安なアナログおじさんなんで、スチーム?とか言うの良く分からないんですけど、これ凄く便利な雰囲気。取り敢えずテラリア買いました。後はデッドスペースとかバイオショックとかホットラインマイアミとか買います。
良し、噂の特殊な潮の流れは抜けたな。
あとは進むだけだ。
でもまあ、うちの艦隊の練度なら、苦労はしないな。
問題は、ここの海域を牛耳るボスだ。ボスを倒さなきゃ、海域開放には至らない。
で、そのボスっていうのは、大体は強力な深海棲艦だ。たまに、「鬼」クラスと遭遇することもある。
まあ、強力な深海棲艦は、理性がある奴が多いから、適当に懲らしめてから説得すれば帰ってくれるのが救いか。
そんなことを考えつつ、目の前の狂った深海棲艦をぶん殴る。
……こいつらも可哀想だよなぁ。無為に使い潰された艦娘達の怨みか、深海棲艦に殺された人々の怨みか、はたまた、海そのものの怨みか……、まあ、多分全部だろうが。理性はなく、姿形は酷く醜い奇形。ただただ、怒りのまま、怨恨のまま暴れるだけの肉人形。
昔の深海棲艦のように、見た目は艦娘と同じようで、海を汚す人々に警告を与える、そんなまともな深海棲艦は殆ど見なくなった。……母なる海が、人という種を滅ぼそうとしている。人は、もうそこまで海の怒りを買ってしまった。まー、親子ゲンカにしちゃ、やり過ぎだわな。
……ま、いいか。何を言っても、どうせ態度を改める奴なんていないし。俺がやることは、襲いかかってくる狂った深海棲艦を殺すこと、そして、たまにいるまともな深海棲艦を捕まえて、鎮守府近くの離島に住ませてやること。
今日は多分、これから鬼クラスの深海棲艦に会うだろう。そんな気がする。そいつにお仕置きしたら、後は言い包めてとっ捕まえる。それだけ。
……にしても、それらしいのには会わないな。もうキス島に着いたんだが。
島の中を探すか?もう陽が落ちてきたしな。早く帰りたい。残業はしない主義なんだ俺は。
でも、ここまで来たってことは、必ず近くにはいるはずだろう。まさか、島の中で戦うなんてことはしないだろうし……。
あ、殺気だ。
「全員、雷撃だ、来るぞ!」
「クッ!!先制雷撃?!」
「やってくれるね!!」
夜の闇に紛れていた深海棲艦が姿を現す。
『ホントウハ……ヨルハネェ……? トォッ……テモ……コワイノヨ…………?』
「駆逐、艦、か?」
「初めて見ますね、新型かも」
「だがまあ、話は通じるみたいだ。全員、殺さないようにな」
ま、鬼クラスなら、全力でぶつかっても多分死なないが。丈夫だからな、鬼クラス。
『……貴方ハ…………』
「え、何?俺のこと知ってるの?」
『ウン、知ッテル……。戦鬼ト空母棲鬼カラ聞イタヨ……』
あー、そういや、この前戦って逃したんだっけ。元気かな、あの二人。また会いたいもんだ。
『エッチナ人デショ?』
よーし、覚えとけあの二人。パンツ剥ぎ取ってやる。んで、下の毛剃って、代わりに前貼り貼ってやる。
『デモ、面白イ人デ、美味シイ物クレルッテ。……ダカラ、捕マエテ小間使イニシテヤルッテ言ッテタ』
……ふむ、前貼りは勘弁してやるか。下の毛剃ってブラジル水着で許そう。
『…………ウン、決メタ。貴方、カッコイイカラ、ワタシノ小間使イニシテアゲル……。アノ二人ニハ悪イケドネ』
小間使いかー。この子可愛いし、ちょっとアリかなーって。
「……あ"?」
「……はぁ?」
「……殺すっぽい」
「……舐めてんのか?」
「……行くよ、如月」
「はぁい、行くわよ〜。……殺してやる」
マジギレである。
いつもの戦法。三日月ちゃんが先行、真正面から。如月ちゃんが後から、裏に回って。
だが、
『無駄ヨ!』
「……へぇ」
「厄介ね……」
三日月ちゃんのメイスを自分の手で、如月ちゃんのパイルを艤装の手で止める。
成る程、見た目よりパワーもある、と。
『……凄イパワーネ。噂通リ。……来ナサイ……』
すると、海中から深海棲艦。駆逐艦ばかりだが、兎に角数が多い。
「はぁ、嫌だね、あの癪に触る馬鹿女を斬り刻んでやりたいのに」
「雑魚の相手は面倒っぽい。早くあの雌犬を処分しなきゃ」
殺す気やんけ!いかんぞ!
「もー、二人とも?殺しちゃ駄目って命令でしょ?」
お、島風ちゃん偉い。
「そうだな、提督に楯突いたんだ、死ぬより辛い目に遭わせなきゃ、割に合わねぇだろ?」
え?ちょっと待って木曾?今なんか怖いこと言った?
「き、木曾?その、できれば優しく」
「さあ、行くぜ!深海棲艦野郎!!皆殺しにしてやるぜ!!!ダブルトマホーーーク!!ブーーーメランッ!!!!!」
木曾ォ!!
そうしているうちに無双ゲーが始まる。大暴れしまくる皆んな。ヤバい。
「ふっ……、はあっ!」
「死ね!死ね!死んじゃえ!!」
「あはははははは!!遅ーい!!!」
うん、最早出て来た瞬間にモグラ叩きみたいに殺されてる。
『クッ!!』
深海棲艦を召喚するペースより、うちの子達が殺すペースの方が早い。
さあ、どうする?
『ナラバ!!』
へえ、また闇に紛れるか。でも、それは悪手だなぁ。
「……時雨、夕立、頼めるか?」
「分かったよ、木曾」
「……うぅん、匂い立つなぁ……」
「うん、そうだ、こっち。…………そこだね?」
砲撃の音が響く。
『ガァッ!!ナ、何故?!!』
いやあ、隠れるんなら匂いまで消さないとなぁ?姿は隠しても、ねぇ?
「それに、隠れるのもヘタクソね。足柄くらいには」
まあ、探知能力が高い二人からすればね。足柄、今は下手だけど、筋は悪くないと思う。
それはさておき、
「どうする?もうネタ切れ?今降参するなら、お仕置きは少なめで許してあげちゃうよー?」
『舐メルナ!!』
真っ向勝負か?良いねぇ。
だが、うちの子達は強いぞ?
『ハハハハハ……! ヤミノナカデ……シズメェ!』
砲撃。だが、うちの子達には掠りもしない。速攻で間合いを詰められる。
「喰らえ……」
時雨の刺突。大きく身体を逸らし、やっとやっと回避。
「おっそーい!」
島風ちゃんの踵落とし。本体の腕で受けるが、余りの鋭さに出血。あらら、死ぬ程の怪我じゃないけど、可哀想だ。後で治療してやらなきゃ。
「死ぃ、ねっ!!!」
夕立の月光を纏わせた聖剣の一撃。艤装の腕で受けるが、敢え無く斬られる。あの聖剣の神秘はそりゃあもう、凄い。夕立の筋力と技量も相まって、正に必殺の一撃と化している。
『グ、オオォ!!オノレ……!オノレェ…………!!』
いやあ、それなりに強い鬼クラスの子だけども、相手が悪かったなぁ。俺達と勝負するなら、鬼クラスで艦隊組んで来るくらいじゃないと。
『斯クナル上ハ……!!』
おお、こっちに来る。ジャパニーズ・カミカゼってやつか?いや、俺を人質にでもしようって魂胆かね?
だがな、俺の元に来るとはな、これまた悪手。それも、考え得る最悪の。
「そぉい!」
『…………?!』
はいスカートゲットー。
『カ、返』
「そぉい!!」
はい上着ゲットー。
『イ、イヤァァァァ!!!』
おーおー、反応が良いねぇ?おっと艤装パンチ。危ねぇな、回避。同時に艤装の砲を折り曲げる。
『変態!変態!!コノ変態ーーー!!!』
「ふははははー!!!なんとでも言え!!悪い子にはお仕置きだどー!!!」
知らん知らん。悪い子にはお仕置き。さあ、今回はどうするか。
『オ、オ前!!ハ、早ク服ヲ返セ!!』
「うるせぇ!そぉい!!!」
『パ、パンツマデ?!!イ、イヤァァァァ!!!!』
胸と股間を押さえて蹲る。なんか、悪いことしてるみたいですわ。
うーん、この子、肌が綺麗だ。……よし、決めた。
「行くぞ必殺!ボディペイントォ!!!!(水で溶けるタイプの絵の具使用)」
『キャアアアアアア!!!!』
完 全 撃 破 !!
出撃組
黒井鎮守府の中でも危ない連中。基本的に、強さと危なさは比例する。
駆逐水鬼
この後、回収され、深海棲艦の離島へ。
旅人
素早さと器用さに物を言わせたノースティリス流の窃盗スキルは無敵。