家に帰るとなぜか机の上に出来立ての晩ご飯が用意されてる上に、部屋が掃除されたりしててさ。
で、晩飯を食って流しに皿を置いておくと、いきなりメールが届いて、『美味しかったかい?きれいに食べてくれてうれしいな』みたいなメールが知らないメールアドレスから届くんすよ。
あとは、鍵を閉めて寝たはずなのに、朝起きるとベッドに潜り込まれてたり。
頼んでもいないモーニングコールがかかってきたり。
時雨はそう言う感じのヤベー女なんすよ。
本人は悪気とかないんです、百パーセント善意なんです。
俺もなー、時雨みてぇなやべぇ女に付き纏われてぇなほんとにな。
やあ!テリーマンさ!(テキサスブロンコ)
嘘です、旅人です。
まあ俺も正義超人並みのモテモテ存在だし、多少はね?
そんな俺は、毎日、艦娘にストーキングされたり、わんわんプレイを強要されたりと、穏やかに暮している。
穏やか……?穏やかとは一体……。まあいいや、幸せだろうさ。
そう、俺は毎日、面白おかしく暮らしている。
しかし、そこに……。
朝起きて着替えたら、いきなり召喚魔法陣が!!
そして異世界転移!!!
「お願いします、勇者様!この世界を救ってください!!!」
おっ!
良いねえ!
楽しそう!
「是非やらせてください!(やるとは言ってない)」
ククク……、黒マテリア。
いやあ、地球にいると、いっつも艦娘がついてくるからな。
ナンパしたりとかなかなかできないんだよー。
たまにはフリーハンドで動きたい!
ナンパもできないこんな世の中、間違ってる。
なので、別の世界に行くゾ!って訳。
いやまあ、望んで行った訳じゃないんだけど。
とりあえず、王様に会って話をして、歓待を受ける。
珍しく、正統派な異世界召喚ものらしく、特に王様が実は悪者でー、みたいなのはないっぽい。俺の心理学と、脳内の『瞳』がそう言ってた。
俺のゴーストが囁いてるから多分真実。
味はまあそこそこな感じの飯を食べる。この辺は中世ナーロッパクオリティだなー。
「魔王というのは本当に恐ろしい存在なのです……。残虐なモンスターを支配下に置き、組織的に人間を襲わせるのです!そして、何より恐ろしいのは、魔王に対抗できるのは勇者様しかいないと言うこと……」
「[lady killer]なるほど……、出来る限り頑張りますよ、美しい姫君のために」
「[成功]そ、そんな、美しいだなんて……♡」
foo↑!!!
ナンパは楽しいゾーーー!!!
艦娘の前でナンパすると「私の方が愛されてる!」と対抗してきたり、無言で闇のオーラを出してきたりするからなあ。
俺は基本的に、美女はみんな平等に愛してるんだが……。
次の日、早速、訓練をすることになった。
これは、実力の確認も兼ねていると思う。
つまり、ここで俺つえー!をしたら、モテモテ間違いなしだ!
相手は一般通過騎士。
レディー、ファイッ!
「やああああっ!」
騎士が木剣を振りかぶって殴りかかってくる。
んまあ……、俺は強さにはあまり自信がないが、このレベルの一般人に毛が生えた程度に勝てないなんて、そんな訳はないよな。
軽く躱して、足払い。
「うわっ?!」
倒れる瞬間に右腕を掴んで、捻る!
「痛えっ?!!」
はい、制圧。
自分で言うのも何だが、この手の制圧術はそこそこに上手いと思う。
……「おお……!」
……「素晴らしいな!」
……「流石は勇者様だ!」
うーん、モテモテ!
楽しいねえ。
その後も、適当に騎士を蹴散らして俺つえーした。
「凄かったです!」
姫様に褒められる。
姫様は、リリアって名前だそうだ。
金髪北欧系でかわいいねえ。
十七歳くらいかな?
抱けるねえ。
姫様の頭上の好感度ゲージがピカピカ光る。
完全に俺に一目惚れしている数値だ。
「あ、あのっ!勇者様っ!も、もしよろしければ、わたくしのことはリリアと呼び捨てに……!」
うーむ?
これは……。
「呼び捨てしたら周りの人が怒りますからね、リリア様と呼ばせてもらいますよ。でも、二人きりの時にはそう呼ばせてもらおうかな?」
「はいっ!」
あー、かわええなあ。
よーし、こんな調子で、女騎士やら女盗賊やら、見た目が可愛い女の子を集めて魔王城に突撃だ!
そして……。
「ザッケンナコラー!スッゾコラー!」
死亡回数14回、十五時間に渡る泥仕合で魔王を仕留めた。
基本的に俺は、勝つまで戦えば勝てるって方針だからね。
『ぐおお!例えここで私を倒しても、人の心に闇がある限り第二第三の私が』
「うるせえええええ!!!!死ねええええええ!!!!」
あ、魔王については、普通に悪党で話し合いにも応じなかったので、抹殺させていただきました。悪しからず。
そして凱旋!
これから魔王討伐の報酬に、姫様とのセッッッ!!!でも強請るッカぁー!!!!
と思いながら、城に帰ってくると……。
「「「「「「おかえりなさい!提督!」」」」」」
「アッ、ァア……(声にならない叫び)」
いるんだよなー、艦娘が。
待ち構えてたよ……。
「待って、待って?待って、待って!一回でいいから!一回でいいから姫様とデートさせて?!頼むからマジで!お願い!ねっ?!」
俺は叫んだ。
こんなに苦労した挙句、可愛い姫様を抱かずに帰るなんて有り得ない。
「私、クイーン・エリザベス級なのよ。女王なの。姫様に近いんじゃないかしら?」
「はい?」
おっと……、ウォースパイトが訳わからんこと言い始めたゾ〜?
「私、プリンツ・オイゲンですよ!つまり王子様です!でも女の子だからお姫様ですよ!」
「はい????」
プリンちゃんも訳わからんこと言い始めた!
仕方ないな……、こうなったらこうだ。
「命令だ、この世界の姫様とデートさせてくれ」
「「「「「「はい」」」」」」
うんまあ、聞き分けは良いんだ。
浮気がどうこうでガチギレしてくることはないし。
ただ、ついてこないでと頼んでも永遠についてくるだけで……。
あー、一人旅が……。
まあ良いや、とにかく、姫様とセッ!だ!
………………
…………
……
「提督さんは楽しんでくれたっぽい?」
「うん、たまには息抜きしてもらいたいからね」
「仕組まれてたって気付いてマスかねー?」
「どうでしょう?あまり気になさっているようには見えませんが……」
「どの道、あんなポッと出の女よりも、自分達の方がより優れているでありますよ。浮気は男の甲斐性でありますからなぁ、無駄に妬心を抱く必要性など皆無であります」
「そうでちよ。提督は、いつでも必ず、艦娘の胸に帰ってきてくれるでち」
「にしても……、あんな何処の馬の骨とも知れぬ雌犬を可愛がる提督は……♡ああっ♡これがNTRなのですね♡」
「鹿島さん……、また変な扉を開きましたわね……。それはともかく、提督の帰りが待ち遠しいですわね♡帰ってきたら、首を絞めながら犯して貰いましょう♡」
「リべもまたわんわんになるー!」
旅人
勇者召喚とか定期的にある。
艦娘
くーろーまーくー。