旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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スパロボT始めました。

なんか……、敵強くね?気のせい?


534話 サミット

「だーかーらー……」

 

なーんで。

 

黒井鎮守府で集まって会議するんですかねえ……?

 

「なんでだウサミン?」

 

「え?ナナも、現在の世界のパワーバランス的に、ここに集まるのが一番良いかなーって思いますよ?」

 

そう返したのは、アイドルのウサミンこと、安部菜々さんだ。

 

「あー……、少し待って欲しい。Mr.ストレンジャー、そちらのレディは?」

 

そう訊ねてくるのは、アイアンマンことトニー・スタークだ。

 

トニー社長は、ウサミンの方を見た。

 

え?知らんのか?

 

「アイドルの安部菜々さん、通称ウサミンだ」

 

「アイドル?シンガーか?今後の世界の行く末について話し合うこの場に、何故シンガーが?」

 

ああ、知らんのか。

 

「もしかして、『ウサミン』をご存知でない?」

 

「最近は仕事が忙しくてね、テレビなんて見てないんだよ」

 

「アイドルとしてのウサミンももちろん有名だが、この界隈のウサミンと言えば、『永遠の十七歳ウサミン』だろ?知らないのか?」

 

俺が再度訊ねる。

 

「『永遠の十七歳』だと……?まさか!!!」

 

ああ、知っているようだな。

 

「そうだ。ウサミンは、遙か過去、人類史が始まる以前から生きている伝説的存在……。永遠の命を持つ人間にして、大魔導師……」

 

「古代ウルクにてギルガメッシュ王に仕えたという、あの伝説の……?!そうとは知らず失礼な態度を取ってしまったな、すまない、Ms.ウサミン」

 

そう言ってウサミンに謝罪する社長。

 

「ああ、いえいえ!私なんて本当に、大したことないですから!」

 

「よく言うよ、あの『ソーサラースプリーム』にも匹敵する大魔導師なのに……」

 

俺はそう呟いた。

 

と、そこに……。

 

「遅くなったわね」

 

「すみません」

 

対魔忍、井河アサギ。

 

今代の葛葉ライドウ。

 

二人が来た。

 

「いや、時間はまだ余裕があるからね」

 

俺が答えた。

 

「日本のオカルトマスターのお二人には是非お会いしたかった。スティーブン・グラント・ロジャースです」

 

「あら、貴方は……?」

 

「こう言えば伝わりますか?私は、『キャプテンアメリカ』です」

 

「ああ!キャプテンアメリカ!あの伝説の……!」

 

こうやって人脈はできていくんだなあ。

 

そうして、続々と人が集まっていき……。

 

会議をして終了。

 

いや本当にね、なんでうちでやるの?

 

 

 

そして、本命はこっちだ。

 

黒井鎮守府の大ホールで行われる立食パーティー……。

 

これは、各国から集まった、裏表を問わない重鎮達が、人脈作りをするのだ。

 

「……ですから、この地球は、我々『時空管理局』からすれば管理外世界なのですが、その危険性は全宇宙でもトップクラスであると、こちら側は認識しています」

 

「我々、『公安9課』は、あくまでも日本の防衛の為の組織で……」

 

「これはこれは……、『有澤重工』さんではありませんか」

 

「『HCLI社』の……。いつもお世話になっています」

 

わあ!怖い人達がなんか怖い話してるぅ!

 

おや、ライドウ君?

 

「失礼する。武器商人のキャスパー殿か?」

 

「おや……?貴方は?」

 

「日本、ヤタガラスの葛葉ライドウだ」

 

「ライドウ……、ああ!思い出しましたよ。ジャパニーズ・オカルトマスターでしたか?フフーフ、面白そうなお話を聞かせてくれそうですね」

 

「すまないが、面白い話ではない。仕事の話だ。武器の輸入を依頼したい」

 

「フフーフ、それはそれは……、面白い話ですねえ……!大国日本の国営組織に武器を卸すなんて、光栄なお話ですよ」

 

「そうだろうか?私達ヤタガラスは、規模はそう大きくはないんだが」

 

「いえいえ、日本の誇るオカルトマスターが認める品質の武器……、という付加価値はとても良いものです」

 

なんか商談しているな。

 

おや、しぶりんだ。

 

と、そこにアサギが……。

 

「あら……!次元渡り(プレインズウォーカー)の……」

 

「その名前で呼ぶのはやめてもらえますか?あくまでも私は、望まずに次元移動した経験があるだけですから。本物の『次元渡り』はここの旅人さんでしょう?」

 

「あれは別格の化け物よ。私は貴女に興味があるの。アイドル、渋谷凛ちゃん」

 

「対魔忍の首領たる井河アサギさんが、一介のアイドルになんの御用ですか?」

 

「もう、あまり警戒しないで?無茶なことは言わないわ。ただ、貴女の所属する事務所とは仲良くしておきたいってだけだわ」

 

「はあ、普通のアイドルプロダクションである346プロと?」

 

「惚けないの。大魔導師ウサミンに、大天使ミカエルの転生者たる緒方智絵里、ロマノフ王朝の後継者アナスタシア、発明王とまで呼ばれる工学博士の池袋博士の一人娘に、多くの次元移動経験者……。その気になれば、一国を支配できる一大勢力よね?」

 

「……まあ、それは認めますけど。でも、私達の本業はあくまでもアイドルですから。人々に笑顔を届けるのが仕事なんです。切った張ったの殺し合いをするつもりは……」

 

「ええ、もちろん、それで良いのよ。むしろ、動かないで欲しいとお願いしたいのよ。パワーバランスが崩れちゃうと困るの」

 

「それは……、はい、もちろんです。私達346プロダクションは、自衛のため以外で力を振るうことはありませんから」

 

なんだか、難しい話をしてるなあ。

 

真面目に働いてる人は大変なんだなあ(小並感)。

 

あ、因みに、アサギが言ってることは全部マジです。

 

346プロダクションはマジでやばい。層の厚さで言えばうちにも匹敵する。

 

東城会直系村上組の組長の一人娘に、対魔忍の系譜である浜口家の娘。

 

超巨大財閥の西園寺、桜井の娘。

 

メシア教枢機卿の娘にして、大天使サンダルフォンの転生者であり、更に教皇から聖女の認定を受けたクラリス。

 

マグネタイト研究者の第一人者、若き英俊、一ノ瀬博士。

 

真祖吸血鬼の一人、黒埼ちとせ。

 

葛葉の分家にして、国内最高位の退魔師の家系、道明寺の娘と、依田の娘。

 

キュウビキツネのチャネリング能力者、塩見周子。

 

PSI能力者の堀裕子。

 

そして『超人』ヘレン……。

 

ペルソナ使いやデビルサマナー、スタンド使いなんてのもいる。

 

とは言え、勢力と戦力はうちの方がデカいんだがね。

 

と言っても、この層の厚さは異常だ。

 

これだけ主義思想能力が異なるメンツが一つの組織に纏まっているのは、普通はあり得ない。

 

 

 

さあ、そんな感じでパーティーをした訳だ。

 

ん?でもおかしいな。

 

なんで俺には交渉とか商談とかが来ないんだ?

 

とか思ってたら……。

 

「商談についてはこちらで受け付けまーす」

 

と霧島。

 

「その他の交渉や同盟についてはこちらでお願いしますー」

 

と大淀。

 

うーん!

 

なるほど!

 

……ひょっとして、俺っていらない子?

 




大淀
実質的に黒井鎮守府を取り仕切る敏腕秘書。

霧島
黒井鎮守府の経理担当。

社長
「私がアイアンマンだ」

ウサミン
ミミミン!ミミミン!ウーサミン!

旅人
悪の組織「黒井鎮守府」のボス。実務面ではお飾りだが、的確な判断力とアホみたいなコミュ力で各組織の仲介役をやっている。
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