あんなアプリを入れる容量はないぞ!
「最近、お馬さんのゲームが流行ってるね」
俺は、昼間の執務室で、エビスビールがなみなみ注がれた大ジョッキを傾ける。
「はい、そうらしいですね」
優しげな微笑みを浮かべ、俺の隣にいるのは、秘書艦たる大淀だ。
いつものように、下半身からなんかこう、何かモーターを内蔵したピンク色の楕円形のアレが震える音がしているが、いつものことなのでスルーする。
「そういや、俺も昔、馬の友人がいてさあ」
「馬の友人という言葉の響きが謎ですが……、まあ、いつものことですね」
「競馬かあ、久しぶりに行こうかなあ……。あいつにも会いたいし」
「はあ……」
「まあ、一昔前の馬だから、みんな知らないと思うけど、あいつは凄い奴だったよ」
「その馬のお名前は?」
「マキバオーって言うんだ」
さて、馬の話題はこれくらいにしておこうか。
この世界は基本的にお下劣なので、綺麗な……、なんかこう、キラキラした世界の住人である馬の娘さん達の話はできないのだ。
「んんっ♡……すみません、挿入していたディ◯ドを落としてしまいました」
……ね?
こんな世界に馬の娘さん達は出せないのだ。
「……?どうしました、提督?ああ、これが気になりましたか?これは、勃起した提督の『モノ』と同じサイズと形でして、艦娘全員が予備と観賞用と使用用で三本ずつ所持しているディ◯ドとなっておりまして……」
うーん!
聞きたくなかった新事実!
……生きるって凄いことだよな、毎日新しい発見があるんだもの。
例えば、女性部下の全員が自分のナニと同じ形のシリコン棒を一人三本所持していることとか、凄い発見だ。
ごめん、ちょっと泣いて良い?
全員っつった?
ねえ、全員っつった?!
もうね、ドスケベな子達は仕方ないと思えるようになってきたけどさあ。
「あの純心そうな駆逐艦から海防艦まで全員?マジです?」
「私は提督に対して一切の虚言を吐きませんよ?」
んー。
んんんんんんんんんー。
「いや、だって……」
「海防艦とか凄いですよね!あの身体のどこに、提督の20cm超えの《USSR》が収まっているのやら……」
んー。
「いや、まあ、うん……」
「アレですね、ロリペドもののエロ同人誌のように、『ボコォ』ってなってますよね」
「はい……、そうですねえ……」
記憶にあるんだよなあ……。
両手脚を封じられて逆レされた記憶がさあ……。
「でも、良くないでしょ。お天道様に顔向けできないよ俺」
「そんな!択捉ちゃんも、対馬ちゃんも、みんな、みんな幸せそうなアヘ顔失禁アクメをキメてるじゃないですか!」
何言ってんの????
「あんなに幸せそうな海防艦のみんなを……、いえ。提督が望むならば……」
う、うん。
その、ね?
「ですが、我慢させた場合、早晩気が狂うと思いますが……?」
「なんで?(三代目並感)」
「私達、艦娘の肉体は、細胞レベルで提督に屈服しているので、イくには提督の手でしか……」
ハハッ、マジで言ってるそれ?
泣いて良い?
「分かりました……、抱きます……」
「ありがとうございます!」
「ところで、お耳に入れたい話があるのですが……」
んー?
これ以上俺の心を折る情報が出てくるのかな?
もうLP0なんだけど。
「いえ、こちらの雑誌をご覧下さい」
×××××××××××××××
《黒井鎮守府の知られざる悪行!》
未成年と思しき少女(夕立)との性的な接触(キス)する提督氏の写真
警察官G氏にインタビュー!〜『黒井鎮守府は日本の軍隊に相応しくない』〜
GGG職員のE氏『彼は組織の長としての行動がとれない』
×××××××××××××××
……なるほど。
「まあ、いつものだね」
だから何?って感じ。
「消しますか?」
と笑顔で聞いてくる大淀。
とても怖い。
「良いって、わざわざやらなくても。前に、出版社の本社を更地にした時は、桃さんに腰が抜けるほど怒られたんだからね?」
「では、経済的に攻撃を……」
「良いの!大体にして、これは……」
ふむ、文面の感じからして……。
確認を取ってみるか。
電話をピポパ。
「もしもし?後藤さん?」
『おー、旅人君?どしたの?』
「うちに関するインタビュー受けませんでした?」
『あー……、アレね。言っておくけどね、露骨な発言の切り取りだよ?』
「ですよねえ。実際、なんて言ったんです?」
『黒井鎮守府は日本の軍隊に相応しくない。だがしかし、軍隊の枠組みに無理矢理押し込める方が、かえって国益を損ねるだろう!なんてね』
なるほどね。
「大丈夫です、ありがとうございました」
『うおっ!……誰かな?』
電話先で何かあったみたいだな。ええと……?
これは多分、そうか。
なるほど。
『黒井鎮守府所属、川内型一番艦、川内でーす!』
『はあ、川内さんね。どうしてここに?』
『もし、うちの看板に傷を付けようとする輩だった場合は、殺しちゃおうと思いまして』
『……ふむ、よく分かった。旅人くーん』
おおっと……、いけませんねえ。
「いや本当に、俺は指示してませんからね?」
『おれもね、警察官なの。目の前に暗殺者がいたら見逃せないよね?』
「あー……、でも多分、絶対大人しく捕まらないと思うんで……。とりあえず、所轄の警察署に連絡願えますか?」
『暗殺者に狙われていたけど、逃げられましたってことにしろ、と?』
「こう言っちゃなんですが、証拠は何一つありませんし……。現状、彼女の罪状は不法侵入しかないんですね。あと、うちの名誉の為にも言っておきますが、社会正義の敵対者しか殺してませんよ」
『あのね、暗殺という手段に頼るのがそもそも間違いなの。日本は法治国家だからね?』
「分かってますよ。うちの看板に傷を付けようとする奴は大抵、何らかの裏組織と繋がっているんで……、ってことです」
『……あ、川内さん、いなくなってるわ。はぁ〜、とにかく、気をつけてくれる?良いね?』
「はい、申し訳ないです」
うんうん、なるほど。
「……な?」
俺は、電話を切って大淀に視線を向けた。
「よく分かりました、マスコミが悪いんですね?」
大淀は、眼鏡をクイッと上げる。
で、次は、国防組織GGGのE氏ね。
携帯ピポパ。
「もしもし、猿頭寺さん?」
『はい……、ああ、旅人さんか。何です?』
「うちに関するインタビューとか受けた?」
『ああ、はい、受けましたよ』
「俺のことを、組織の長としての行動がとれない、とか?」
『確かに、組織の長としては失格とは言いましたけど……。旅人さんの凄いところはそこじゃなくて、あらゆる能力が人間の限界値に達している万能性だと言いましたよ』
なるほどね。
『オマケに最高にカッコ良くって、夜の方も最高なんだぜ?』
あ、天龍。
『だ、誰だっ?!!!』
「あー、すいませんすいません!うちの子です!」
『そんな、まさか……!GGGの警備を掻い潜ってきたのか?!』
『ん?ああ、いや、ここの警備はモノスゲーよ。アンタが作ったのか?』
『メインプログラムは、そうだが……』
『そうか、アンタも天才ってヤツなんだな。まあでも、致死性のトラップは一個もないからな、艦娘には効かねえよ』
「すいません猿頭寺さん。なんか壊れてたりしたら全面的に弁償するんで……」
『あ、は、はい。彼女は何故ここに……?』
「うちの風評を立てようって奴らは大抵、裏組織との繋がりがあるんで、もしそうだった場合即座に対処するようになってるんですよ」
『ああ、なるほど……。ですが、本当にやめてくださいね!警備システムが……、ああ、なるほど、ここをこう突破してくるか。とすると……』
ああ、機械弄り始めちゃったぞ。
「ごゆるりと……」
電話を切る。
「……な?」
俺は再び大淀を見る。
「充分に分かりました。出版社をマークしておきます」
「ん、そうして。なるべく人は殺さないように!」
「はい」
そう言って大淀は、即座に行動を開始した。
「あ、大淀、忘れ物だよ」
俺は、大淀にディ◯ドを渡そうとする。こんなもん執務室に残されても困るんだよな。
「あ、ありがとうございます。では、『ココ』に挿入れてください」
んんんんんー?
「さあ、どうぞ!本物でも良いですよ?!」
んんんんんんんんんー?
なーんで昼間っから君の変態プレイに付き合わなきゃならないんですかね????
まあ、良いけどさあ……。
「おほおおおっ♡♡♡」
大淀
仕事中にオナニーする。
旅人
仕事中に飲酒する。