旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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バイクに乗りたいのだが、車の免許取る試験に三度落ちた俺に公道を走る権利はない。


556話 催眠アプリ その4

「うーん!美味しいです!」

 

夏が終わり、段々と涼しくなってきた秋の午後。

 

休憩室にて、ヘラみたいなスプーンでミルクレープをホールで頬張るのは、比叡だ。

 

明るめのブラウンの髪をショートにまとめて、薄めのナチュラルメイクでさっぱりと整えた、スポーツマン系のあっさりサバサバ感。

 

たまらねぇぜ……!

 

良いですか、分かりますか?

 

比叡はね、メイクしなくても可愛いんですよ。

 

若くて健康で美人な女の子ですからね?

 

メイクの必要がないんですよ、本来なら。

 

パウダーを塗る前から真っ白な肌に、チークを乗せるまでもなく健康的な血色で朱がさした頬、紅を塗る必要のない桜色のしっとりとした唇!!!!

 

メイクなんて……、必要ねぇんだよ!!!!

 

そこに!

 

好きな男に振り向いて欲しいから、ちょっとだけ可愛くメイクしちゃおう!と、少しだけ薄く化粧をしているんですよ!

 

いじらしいっ!

 

こんな可愛い子、普通はいないよ?!

 

薄い化粧ってのがこれまた唆るね。

 

化粧にあまり慣れていないから、初めてメイクをする女子高生のような薄めのナチュラルなメイク!

 

メイクと縁がないような女の子の、精一杯のオシャレって寸法よ。

 

もうこんなん最高でしょ。

 

その可愛い背伸びは、全て俺のために!ってんだからもうね?

 

これで滾らない男とかいるの?

 

「あっ、司令ー!ケーキが美味しいですよー!」

 

「比叡君もうまそうやな」

 

「え?」

 

「何でもないよー!ケーキが美味しいのかー、良かったねえ!」

 

「司令も一緒に食べましょう!は、はい!あーん……」

 

おほー!

 

「あむ」

 

「えへ、えへへ、間接キス、ですよ♡」

 

あああーーーッ!!!

 

TOTEMO KAWAII !!!

 

可愛いな、可愛いな、可愛い可愛い可愛いな。

 

「可愛いので……、おらっ、催眠!」

 

ぽわわ……!謎のピンク電波が比叡に照射!

 

「あっ……♡」

 

おや?

 

もじもじし始める比叡。

 

「え、えっと……♡もうっ!司令のえっち!」

 

一切効いてないのはデフォですね。

 

催眠光線は人を狂わせるが、最初から狂ってる人には効かないんだよ。

 

すなわち、この比叡もどこか狂っていると言うことの証明に他ならないが……、誰も気にしない。

 

「ぐへへ、男なんてみんなエッチなのだよ!」

 

「しょうがないですから……、比叡のことを好きにしてくださいっ♡」

 

ああーっ!

 

浄化されるぅー!

 

汚い大人である我々は、若者の純愛を向けられると、光のパワーで灰になってしまう系の話があるらしい。

 

まあ、ハイになるのも確かだが。

 

とりあえず、パンツをチェックだ!

 

「失礼致す」

 

「ひえぇ……♡」

 

ふむ!

 

なるほど!

 

「黒のレースぅ……っ!」

 

いつもの比叡は、グレーのスポーツ系の下着だったはず!

 

それが、黒のレース系とは……!

 

「イエスだね!」

 

「えへへ♡やりました!」

 

こーれはもう、シルクのベッドで朝まで愛し合うしかないっすよ!

 

「にしても、黒って、比叡にしては大胆だね?誰かに聞いたの?」

 

「お姉様に聞きました!」

 

ほえー、いいんじゃないの?

 

金剛はかなりオシャレ方面に詳しいからね。

 

おしゃれイズムだからね。

 

「あと、教えてもらっているときに近くにいた仮面の人が……」

 

んんん?

 

んー?

 

「仮面の人とは????」

 

「バロンと名乗る……」

 

「私よ」

 

足柄が、気がつけば俺の背後をとっていた。

 

「どうしてアンタがバロンなんだ?!」

 

 

 

振り返ると……。

 

黄色と黒のマスクを被った足柄が!!!

 

「いやバロンじゃなくってシュバルツ・ブルーダー?!!!」

 

「くくく……、何だか最近、あんまり構ってもらえなかったから、ちょっと拗ねてるのよ……!」

 

「アッハイ、すみませんでした」

 

すぽんとマスクを脱いだ足柄。

 

「でもまあ、私の仕事が忙しいのが原因なのよねえ」

 

まあ……、そうだね。

 

足柄は、艦娘としての仕事よりも、暗殺者としての仕事の方が多いからね。

 

「そうだとしても、気軽に会いに来てくれて良いんだよ?」

 

「そうしたいのは山々だけど、仕事がねえ……」

 

「まあ、深海棲艦の陸上侵略と、陸上の悪の組織と手を組んだ『アライアンス』の調査で、妙高型のみんなには相当働いてもらってるからね」

 

「調査の結果、色々分かってきたけれど……、結局、敵側の戦力が増えたってことには変わりないって言うのも辛いところよね」

 

いや本当にそうだよ。

 

「まあ、久しぶりの休暇だし、たくさん甘えさせて頂戴な?あ・な・た♡」

 

おほー!

 

こう言うのも良いですねえ!

 

お姉さんに誘惑されるのも良い!

 

艦娘である為、特に人生経験が豊富と言う訳でもないのに、とても大人っぽく……、色々と大人の対応をしてくる足柄お姉さん。

 

口では「甘えさせて?」などと言ってはいるが、実際は、なんだかんだこちらを甘えさせてくれることが殆どだ。

 

ふざけた態度も、おばさんっぽいキャラ付けも、もちろん本人の性格がそうであると言うことも当然言えるのだが、それ以上に、あえて道化を演じて、男を立てる良い女の仕草であることは、あまり知られていない。

 

基本的にはこちらを立ててくれて、それでいて、無理のない範囲で甘えているところを、「隙」をあえて見せてくれる……。

 

足柄は、本当に、とても「良い女」なのだ。

 

悪口ではないが、例えば、足柄の姉の妙高などは、こちらを立てることに100%で、甘えようとは中々してくれない。

 

逆に駆逐艦の子なんかは、甘えることに100%って子が多いね。

 

その辺を、実にいいバランスで、男を立てつつもほどよく甘えて来てくれる足柄は、本当に素敵な女性なんだよ。

 

「因みに、足柄お姉さんは、こう見えてかなりマッチョです」

 

「やぁ〜ん♡」

 

足柄の服をめくる。

 

程よい脂肪は身分を隠す為。

 

長門のような露骨なゴリラボディでは、明らかにやべーやつと見れば分かってしまうので、足柄はあえて脂肪をつけて筋肉を覆い隠している。

 

長門や武蔵辺りのような、肥大化した大きく強靭な鋼の筋肉ではなく、アスリートのようなシャープで密度の濃い筋肉の上に、あえて薄く脂肪を乗せている……。

 

とは言え、こうして服をめくると、うっすらと腹筋が浮き出て、腕もパリッとした筋肉があることが窺える。

 

本来なら、陸上選手のような絞られた美しい身体……。

 

そこに、脂肪を乗せて女性的な丸みを。

 

一般人から見れば、スポーティな美女にしか見えないのだが……。

 

恐ろしく鍛えられた肉体……。オレでなきゃ見逃しちゃうね。

 

信じられないほどの上玉だ。

 

「あぁ^〜、良いっすねえ〜!」

 

「もー♡提督ったら、筋肉フェチなの?」

 

「俺は足柄の全部を愛してるよ」

 

「あらあら、嬉しいことを言ってくれるじゃない♡」

 

自然に俺の腕を抱く足柄。

 

足柄はハニートラップもできるからなあ。

 

男が喜びそうな仕草を織り交ぜてくるのマジでやばいですわよ。

 

「し、司令っ!私も筋肉には自信がありますっ!」

 

おや、比叡。

 

服をがばっとめくり、見せてくる。

 

うわー!

 

腹筋バッキバキ!

 

ボクサーかな?

 

比叡は、恐ろしく絞られた、脂肪がないアスリート体型。

 

良いですねえ、そういうのも好きだよ。

 

俺は、足柄と比叡に挟まれながら、イチャイチャして過ごした……。

 




比叡
ひえー!ボクサーのような絞られた極限ボディ!特に背中はヒットマッスルでバッキバキだぞ!

足柄
完璧で完全なアスリート体型に、数キログラムの薄い脂肪をコーティングした特殊な身体。

旅人
見た目は北斗の拳だけど、スペック的には駆逐艦にも敵わないぞ!
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