「スーパー北上サマだよー」
「そして俺は、スーパー旅人サマだ!」
「「わははははー!」」
つまり、そういうこと(世界レベル)
北上は、見た目の通りにインドア派だ。
だがそれは、人と話せない陰の者という訳ではなく、職務上の都合から長期外出を控えているということ。
「私はさあ、提督の矛なんだよねえ」
「矛なんて使ったことないなあ」
「だよねぇ、提督って優しいもん。優しいから、進んで戦おうとはしないでしょ?」
「そりゃ、戦いは好きじゃないからね」
「だから、私がさ。提督がやりたくないことを、戦いを代わりにやるよ。私が、提督の武器になるよ」
「そっか……」
「そんな武器が、いざという時に手元にないと困るでしょ〜?だから、私はなるべく、鎮守府から出ないんだ〜」
職務熱心な良い子だよ。
「……まあ、遠出するのがめんどいってのもあるけどねー」
そう言いながら、北上は、テレビの電源を点けた。
そのまま、北上は、手元のスマホを弄る。恐らく、スマホの映像をテレビに映そうとしているのだろう。
北上は、現代的なガジェットも人並みに使いこなせるのだ。
「提督ー、考えてみてよ。休みなんだよ?休息なんだよ?休息の時間まで、自分のためになることをやらなくても良くない?」
ふむ……、一理ある。
「別に馬鹿にしてる訳じゃないんだけどさあ、秋月型みたいに『趣味はお勉強』とか、長門や武蔵みたいに『趣味は筋トレ』とか……。嫌になんない?」
「まあ、俺も遊んで暮らしてるマンだからなあ」
「人生にはさ、なんの役にも立たない、ドブに捨てるべき時間もあると思うんだよね。そう、例えば……、クソ映画を観る、とかさ」
うん。
「……北上、俺は用事を思い出した」「逃がさないんだよねえ……」
アァッ……、オワッタァ……!
「提督、まだ観てないよね?『キャッツ』を」
「イヤー!!!あんなのもうPVの時点で気持ち悪くて見たくないやつじゃーーーん!!!」
ライダー助けて!!!
「まあまあ、じゃあ、こうしようよ」
ん?
北上が……、俺の膝の上にパイルダーオン!
「私の身体、好きに触ってて良いからさ。映画、一緒に観よう?」
「良いね!!!一本と言わずに三本くらい観ようか!!!」
うひょー!
……さて。
北上が膝に座ったは良いが……。
めちゃくちゃ、重い。
身長160cmの美しい女体は、ほどほどの肉付き、普通サイズの胸と、平々凡々、特筆すべきことなし。
しかし、その体重は、300kgを遥かに超える……!
極限までに練り込まれた極大の筋肉!
それを、一般的な女性の姿形に収めるという矛盾!
この凄まじい力の塊である肉体から繰り出される奥義、『スーパー雷巡キック』は、40m級の重装型機動兵器を一撃で破壊する。
つまり、サイコガンダムを蹴り殺せる系女子……!
大井、北上の火力は、黒井鎮守府でも屈指のもの。
長門クラスの艦娘ですら、まともに直撃すれば破壊されかねない、超圧倒的な火力を持つ。
長門の名誉……、名誉(?)の為に言っておくが、長門は単純な戦闘能力ならこの鎮守府でトップの存在。
その戦闘能力は、生身のままでマジンガーZとステゴロができるほどだ。
そんな長門にすらも致命傷を与えられるのが、大井北上のコンビという訳だな。
もちろん、攻撃力に極振りしているので、他のステータスは平均的だが。
「あぁ^〜、もちもちなんじゃ〜」
「……私の小さいオッパイ揉んで、そんな楽しい?」
「生き甲斐」
「そっかー」
気持ち悪い映像をスルーしながら、北上のおっぱいを揉み揉みしていたら、もう夜だ。
「んん〜、映画をずっと見てたから、身体が固まっちゃったな」
俺は、執務室の椅子に座りながら、自分の肩を揉む。
『良ければ、肩を揉もうか?』
と天井から声が。
「ああ、頼むよ」
俺がそう言うと……。
「ガッテン承知!」
パカ、と天井が開き、ニンジャが落ちてくる。
川内のエントリーだ。
川内はニンジャなので天井裏にいる。
「お客さーん、こってますね〜!」
「あぁ^〜」
だが、稀にこうして、気を利かせてくれるパターンもある。
例えば、お茶とかは、頼んでもいないのに横スライドしてきた大淀が淹れてくれる。
川内は基本的に、頼まないと出てこない。
こうして出てくるケースは、大淀が手を離せない仕事がある時などの、周りに艦娘が一人もいない時だ。
それ以外でも、呼べば出てくるし、催物の時とかにも普通に出てくるけどね。
あと、ついでに言えば、川内と、あと神通は、基本的に頭戦国時代なので、主君である俺への忠誠心が高い。
「お客さーん♡ここもこってますねえ……♡ガチガチですよお〜♡」
こういう感じのアレは、俺が望んでいるからやっているんだそうだ。
まあちかたないね、イメクラ楽しいもんね。
「……あの、提督。私、普通に私が好きでやってるってのもあるから、『変なことやらされてかわいそう』とか思わなくて良いよ?」
「そうなの?でも、女の子が……」
「えっと……、私はこういうのが好きなんだけど、似合わない?」
マジですか?
セクハラ親父みたいなノリで股間まさぐるのが好き……?
「あー、信じられないって顔してる!うーん、やっぱり、女の子っぽくない趣味なのかなー」
「い、いやいや、個人の自由だと思うよ?」
「本当?これからもセクハラして良い?」
「良いけど……、俺は触られても嫌じゃないから、嫌がったりはできないかな?」
「え?嫌がられたら傷つくから、嫌がらないでほしいよ?」
うーむ……?
「つまり私はね、提督にセクハラしたいの。ちょっとエッチめにイチャイチャしたいの。分かる?」
「私は一向にかまわんッッッ!!!」
ッッッ〜〜〜?!!!
「あは♡本当?じゃあ、いっぱいセクハラするからねっ♡」
そう言って川内は、俺の隆起した【重甲ビーファイター】の先端を撫でながら、しなだれかかってきた。
川内の頭頂部が目の前に来るが、体臭は驚くほどに無臭。恐らくは、警察犬ですら嗅ぎとれないくらいに。
これは、臭いで居場所がバレないようにする為、何らかの術を使って消臭しているのだろう。
俺の【重甲ビーファイター】を撫でているのとは違う方の手で、俺の胸板をまさぐっている。
素晴らしく柔らかな手だ。忍びの者の器用さを表すような、柔らかな関節と繊細な細指は、芸術品そのものだ。
ついでに、俺に抱きついているので、胸が押しつけられている。
胸は、日本人女性の平均ほどの慎ましいサイズで、であるからして誰にでも化けられる。
川内の『変化の術』は一流だ。
……なんか、一方的にセクハラをされるのはアレなので、俺もセクハラをし返す。
秘技、セクハラ返し!
「きゃん♡」
俺はビンビンに剛直した【重甲ビーファイター】の上に川内を座らせ、強く身体を抱きしめた。
うーむ、華奢のように見えて、こうして抱き締めると理解できる恐ろしい密度。
しかしそれも、軽業の為に極限まで重量を絞られている……。
恐らくは、体重を測れば10kgを切るだろう。野良猫ほどの体重しかない。
それが、何故だか、身長158cmにして、体脂肪率15%ほどの肉体に収まっているのだから、完全に謎だ。
『軽量化』と『高密度』の矛盾を、芸術的なまでに一つの器に盛り付けたこの凄まじき肉体。
素晴らしいな……。
「もー♡提督ったら、ゴーインだなー♡」
そう言って川内は、腰を動かして俺の【重甲ビーファイター】を刺激する。
うーん、なんかもう、考えるのがめんどくさくなってきた。
脳の血液が【重甲ビーファイター】に集まって、考える力がもうない。
「……ねえ、提督?私もう、我慢できない♡」
「俺もだ」
すると川内は、俺のズボンのチャックを開き……。
北上
とってもスーパー。
川内
ドロドロドロロン。
旅人
【重甲ビーファイター】の文字が目に入ったら、ビーファイターのOPをサビから流してください。