旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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急にリクエストが来たので、突発的に挿入します。


572話 突発!真紅のリボン!

メスガキ!

 

メスガキを求めて鎮守府内を駆け巡る俺!

 

最近俺の中で生意気ロリがかわいいと話題に!

 

「メスガキはどこかなあ〜?んん〜?」

 

「まゆですよぉ」

 

オッ。

 

アオオッ。

 

オォン!アォン!

 

「『帰還のスクロール』発ど……」

 

→逃げる

 

「『禁じよ(シバブー)』」

 

歪んだ、黒い汚濁のような次元の罅から、真紅のリボンが飛来する。

 

「がああ!」

 

そのリボンは、鋼鉄などよりもよほど堅牢で、肉に食い込むくらい強く俺を『緊縛』してきた。

 

思わず、アームロックをかけられたおじさんみたいな声が出る俺。

 

「あら……?す、すみません!痛かったですね、プロデューサーさん」

 

拘束を緩めて、俺をよしよしと撫でるのは……。

 

ベージュ色のふんわりとした印象のセミロング、ピンクや赤を基調とするガーリーな服装、そして、アイドルのように美しい……、いや、アイドルそのものの美貌。

 

かつて俺が346プロで担当していたアイドル。

 

佐久間まゆ、だった。

 

この世界のアイドルは何故か戦闘力が高いが気にしないで欲しい。

 

いやまあ、芸能人なんて戦闘力が高くないとやってけないからなあ……。

 

毎週、怪人やらが湧いて、定期的に怪獣が街を蹂躙し、少し裏路地に入れば怪異が襲いかかってくるんだもんね。

 

世の中には凄い芸能人がいっぱいだよ。

 

例えば……、「世界中で自分は一人きり」だと思っている人に特効の歌を歌う歌手とか。

 

「俺の歌を聴け!」の決め台詞と共に戦争を終わらせた歌手とか。

 

むしろ、そのくらいできなきゃインパクトがないから芸能界では生き残れないんだよなあ。

 

大変そうだね。

 

そんな訳で、目の前のスーパーウルトラプリティかわいい美少女アイドルがあっさりと魔界魔法を使ったことはスルーしよう。

 

こんな程度で驚いていたら、この世界では保たないぞ!

 

さ、て、と。

 

「おはよう、まゆ!今日もかわいいね!」

 

「うふふ……、プロデューサーさんも、今日も素敵ですよぉ」

 

まずは挨拶だ。

 

ネオサイタマではアイサツが大事、ちゃんとしないやつはムラハチだって聞いたし。

 

社会人の基本だよ。

 

そして、女の子のことはちゃんと褒めてあげること。

 

え?褒めたらセクハラ扱いされた?それはお気の毒に……。

 

「今日のコーデは春の新作だね!この袖のところのフリルが良いね、羽織るトップスが強めの色なのもアクセントになっていて似合ってるよ!」

 

「あ、分かります?これ、今年の新作モデルで〜……」

 

「うんうん、この会社、いつも可愛いの作るもんね。最近はうちの会社でこう言うデザインワンピースを作ったんだけど、346プロの方にモデルの仕事回そうと思ってて〜……」

 

「ああ、でしたらそちらの春雨さん辺りを貸していただけますと〜……」

 

「あー、アリだねえ。今回はフェミニン寄りの物も用意してるし、古鷹辺りを連れて行ってもいいと思うんだけど、どう?」

 

「良いと思いますよぉ。でも古鷹さんなら、合わせるとしたらもう少しパステルカラー寄りの淡い色合いが〜……」

 

「分かる分かる。雰囲気がね〜……」

 

《パーフェクトコミュニケーション!》

 

さて、こんなもんか。

 

「じゃあ、こんなものかな?また後日頼むよ」

 

「はぁい!ありがとうございました!」

 

ヨシ!

 

ちょろいぜ!

 

今の俺は口先の魔術師だ!アイドル一人丸め込むくらい訳ないな!

 

「……それとこれとは別で丸め込まれた訳ではありませんよぉ?」

 

ごめんなさい前原君!俺、君みたいにはなれなかったよ!

 

再度拘束された俺は、赤リボンでぐるぐる巻きにされた。

 

「たすけちぇ!」

 

おうちかえぅ!

 

ってか男のリボン拘束とか誰得なんです?

 

エロを見せろエロを。

 

美女のお尻とおっぱいを見せろ。それが全てだろうに。

 

「うふふ……、まゆとプロデューサーさんの愛の巣に帰りましょうねぇ……♡」

 

ひえー。

 

まゆに引き摺られて、俺は連れ去られた……。

 

え?まゆが体重百キロ近い俺をどうやって運んだのかって?

 

何を言ってるんだい?アイドルなら誰でもできるだろう?

 

おかしなことを言わないでくれないか?

 

 

 

「もぅ……、最近会えなかったから、寂しかったんですよぉ……?」

 

「ごめんみ」

 

「許しませんよぉ……」

 

「ひえー」

 

ドピンクのキングサイズベッドに設置された俺は、まゆの抱き枕にされていた!

 

「ハスハス……」

 

なんか吸われてる……。

 

うーん……。

 

何でこうなったんだろうか……。

 

俺は……、俺はただ……。

 

歳相応に恋に恋するというか、女の子の望む『ステキな恋愛』を望んでいるまゆに、その通りの最適解を叩きつけ続けただけなのに!

 

毎日口説きまくって、特別な日にはパリで一日中デートして、夜景の見える三つ星レストランでシャンパンを楽しんだ後、上等なホテルで抱いただけなのに!!

 

プロデューサーを辞めることになってからも定期的に連絡したり会いに行ったり、記念日は必ず顔を直接合わせるようにしたりしていた、それだけなのに!!!

 

どうしてこんなことになったんだ?!!!!

 

まさか、と思ったよね。

 

俺が抱いた瞬間に、俺の混沌の内面を取り込んで、死神イザナミの転生者として覚醒してしまったとか、そんなん予想できんですよ。

 

その後、自己の内部にあるイザナミに、他の死神のモト、ペルセポネ、チェルノボグ、ネルガル、ヘルなどを取り込んで混ぜ合わせ、裏社会でも最強格の悪魔人間となり、超強力な呪殺魔法を操る裏社会のアンタッチャブル的存在になるなんて……。

 

読めなかった、この海のリハクの目をもってしても……!

 

……いや、マジで予想とかできないじゃん?

 

確かに、性行為というのはある種の神秘的儀式とも捉えられるから、俺のような覚醒者と交わることにより覚醒してしまうケースも無きにしも非ず、ってところだが。

 

後半の、勝手に悪魔人間になっちゃった辺りは、マジで俺の責任じゃないからね????

 

プロデューサーさんを守る為に強くなります!とのことだけど、頼んでないからね?!!!

 

俺は悪くねぇ!嵌められたんだ!

 

いやまあ、ハメたんですけど。

 

まゆは結構スリムなんだけど、感触はかなりふわとろな感じで……。

 

いや、やめておこう。

 

エロい話は危険だ。

 

女の子を他の子と比べるのは良くないよね。

 

「れろぉ……」

 

「おわ」

 

俺がそんな過去回想をしていると、まゆは俺の首筋を舌でなぞった。

 

ゾワっとしたなあ。

 

「プロデューサーさぁん……?まゆ、ちゃんとトップアイドルになったんですよぉ?『ご褒美』くださぁい……♡」

 

「何のことかな?」

 

「子種」

 

んー。

 

「まゆ、寿退社って憧れちゃいますねぇ……?」

 

「いやぁ!まゆはもっとアイドルを頑張れるんじゃないかなあ!!!!」

 

いけませんねぇこれは。

 

普段から逃走しまくっているから、逃げ道の塞ぎ方が上手くなっていらっしゃる。

 

緊縛(シバブー)がかかったままでは、流石に動けない。

 

ば、万事休すか……!

 

いや、房中術使えば妊娠を防ぐとか余裕なんだけどね。

 

このままの流れだと逆レだぞ!

 

「まゆとプロデューサーさんの子供って、どんな子に育つんでしょうねぇ……?ふふふ、楽しみ……♡」

 

「アッーーー!!!!」

 

 

 

その時である!

 

「そこまでだよ」

 

何者かのエントリーだ!

 




まゆ
天使(天使とは言ってない)

旅人
女特効
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