旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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生存、いい加減飽きてきたな。


574話 駄目なのは俺なんだよなあ

誰だー?

 

誰だー!

 

誰なんだー!

 

「ナっナでーっす!!!」

 

俺は音速で土下座した。

 

「あっちょっ!プロデューサーさん!土下座はやめてくださいってばぁ?!」

 

遥か古、メソポタミアの偉大なる王、『すべてを見たる人』ギルガメッシュに仕えし伝説の魔導師、ナナ様……。

 

いや、それどころか!

 

アレキサンダー大王!

 

カエサル!

 

サラディン!

 

チンギス・ハン!

 

織田信長!

 

歴史の転換点に必ず現れる伝説の魔導師にして預言者!

 

裏の業界でついた渾名は『とこしえたる者』……!

 

恐らくは、『かつて来たりしもの』の一柱だとされる、半神的存在だ!

 

今は何故か、346プロダクションにて安部菜々と名乗りアイドルをやっていらっしゃるが、不敬をすれば俺の首が飛ぶ!

 

「平にご容赦を……、誠に申し訳なく……、我が身の不徳で御座います……!」

 

「やめてくださいってば!私は、JKアイドルの安部菜々ですよー?!」

 

「ははは、ご冗談を」

 

JKは流石にないわー。

 

紀元前どころか創世神話の頃から生きてんのにな。

 

「それを言ったらプロデューサーさんも……」

 

「言うて俺は三、四十ですよ?」

 

見た目は魔法やら何やらで二十代後半くらいだけどな。

 

「じゃあ、菜々もJKってことでOKですねっ!」

 

「?!?!!!?!!???!!」

 

万年単位のサバ読み……?!

 

こんなの、アトリームじゃ考えられない……!

 

まあええわ……。

 

あ、そっちは……。

 

「きらりもいるにぃ☆」

 

「きらりん!おっすおっすー!」

 

「おっすおっすー!」

 

きらりんだ!

 

かわいいなあ!

 

あ、因みに、きらりんは俺よりちょっと小さいぞ。

 

「きらりん、久しぶりだなあ!お父さんは元気かい?」

 

「パパは元気いっぱいだにぃ☆」

 

いやぁ、懐かしいな。

 

元気にしてるかなあ、きらりんのお父さんの、諸星ダンさん。

 

っと、そんなことはいいんだ、重要なことじゃない。

 

「とりあえず、菜々さん」

 

「はい?」

 

「助けてくだち」

 

俺の両隣で、まゆとしぶりんが俺の腕を掴んで引っ張り合いをしている。

 

「うふふ、モテモテじゃないですか!羨ましいくらいですよぉー!」

 

「これがモテモテに見えるならお前の目は意味無いな後ろから破壊してやろうか!」

 

おいィ……?

 

あもりにも酷すぐるでしょう?!

 

ヴァナ弁が出てしまうくらいの酷さだ。

 

「経験上、プロデューサーみたいな人ってなんだかんだ生き残りますし……」

 

「まあ、菜々さんの経験って言うと信頼できますね」

 

「もう七万年くらい生きてますからねえ、そりゃ色々ありましたよ……、ってン"ン"っ!なっ、菜々は17歳のJKですよぉー?!!!」

 

「正体現したね」

 

「な、ななな、何のことですかー?!」

 

スッゲェぜ、菜々さん!

 

七万年も生きてるのに、純真過ぎてすぐボロが出ちゃうんだ!かわいいね。

 

「まあ、菜々さんはとりあえず、俺のことを助けてもらえますか?マジでいい加減、縦半分に裂けそうなので」

 

「アロン◯ルファならありますけど……」

 

「いや流石に無理でしょそれじゃ……ってアアーーーッ!!!」

 

 

 

三十分後。

 

「何とかなりましたね!」

 

「なっちゃいましたねぇ……?」

 

俺の肉体は、あの後、まゆとしぶりんに真っ二つに裂かれたのだが、アロン◯ルファを塗ってくっつけたら治っちゃった。

 

俺はプラモだった……?

 

「♪〜」

 

お、まゆの持ち歌じゃん。

 

かわいいなあ。

 

ああ、カラオケに来ているぞ。

 

どうせ仕事もないしなあ。

 

「♪〜」

 

あ、大和キャラソンじゃん。

 

かわいいなあ。

 

「……はぁん?」

 

大和おるやん。

 

「どうしたのかな、提督」

 

「フゥン?」

 

時雨おるやん。

 

え?

 

何これは?

 

俺の中では、艦娘とアイドルの二娘(虎かもしれんけど)共食の計により体力を削り、怪我しない程度に暴れてもらい、ヤバいところ寸前で仲裁してガス抜きをしてもらおう!という感じのアレだったんだが。

 

「って、提督は思ってる訳じゃん?」

 

鈴谷。

 

「はい」

 

「でもさぁ、こっちも、提督の薫陶を受けたってーの?とにかく、提督と関わった女の子達を敵に回す厄介さは分かってるんだよねー」

 

そうだな。

 

なんか知らんけど、俺に付き纏う女の子ってそう言う感じのアレがアレだよな。

 

俺がおかしいのかこれ?

 

マジでさ、何にもやってないよね俺?

 

ただ普通に口説いただけなのにこうなるんだよ?

 

俺が口説いて落とした女の子は、みんなこうやって病むんだよ……。

 

おかしいだろこれ……。

 

呪われたりしてないこれ?大丈夫?

 

でも俺がお祓いとか行くと、手水と清めの塩が腐り落ちるし、神職の人が祝詞を唱えたら死んだし、迷惑かけちゃうから行かないようにしてるんだよね。

 

……うん、呪われてるね!

 

心当たりが多過ぎてなあ……?

 

「だからさ、敵対はしないようにしてるんだー。殺し合ったらお互いタダじゃ済まないから、お互い妥協しよーよ、ってね」

 

へー、そうなんだー!

 

「大丈夫なの?制御不能な子とか多いじゃん」

 

榛名とか、雲龍とか。

 

「それは、346プロダクション側にも話通じない奴がいるからおあいこだよ」

 

「え?いる?話通じない子?」

 

「現に、今さっき、話が通じない子に真っ二つにされてたじゃん」

 

「まあそれはそう」

 

悲しいね、バナージ……。

 

「とにかく、無駄な喧嘩はやらないからさ!提督は安心して良いからねっ!」

 

うーん!

 

何一つ安心できないが、俺包囲網が更に強固になったことは理解したぞぅ!

 

あー……、帰りてぇ……。

 




ままゆ
かわいいので許される。

鈴谷
かわいいので許される。

旅人
こーれは許されません。
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