旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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おねショタは別に好きじゃないです。

クリスマス編は18話でやっておいたので、今喰らうダメージは最小限で済みました。本当にありがとうございます。


58話 おねショタ疾風伝 天

《Akashiが入室しました》

 

Akashi:こんにちは。……あの薬、効きませんでした。

 

しきにゃん:えー?あれが?あの人、やっぱり人間やめてない?

 

LEONARD:マジかよ。ヤベェな。

 

ヤゴコロ:えぇ……。じゃあもう、薬は効かないんじゃないかしら。科学的に認めたくないけれど。

 

Akashi:やっぱり、科学にも限界はあるんですかねー。

 

《タイヤ野郎が入室しました》

《@皿@が入室しました》

《スカさんが入室しました》

 

タイヤ野郎:話は聞かせてもらったよ!

 

@皿@:俺達に任せな、全部まるっと解決だぜェ〜?

 

スカさん:いやあ、彼は何やっても死なないから良い実験台にゲフンゲフン。

 

Akashi:えっ、誰ですか?

 

タイヤ野郎:吾輩達が誰か、そんなことは良いじゃないか。

 

@皿@:取り敢えず、この設計図を送っとくぜェ〜。

 

スカさん:なに、お礼は稼働データで良いぞ。じゃあな。

 

Akashi:えっ、いや、本当に誰ですか?!

 

《タイヤ野郎が退室しました》

《@皿@が退室しました》

《スカさんが退室しました》

 

 

 

×××××××××××××××

 

「えぇ……(困惑)」

 

何?て言うか、誰?

 

……あ、添付ファイル。設計図だ。

 

えっと、これは、局地的な空間の湾曲?時空間の、操作、かな?いや、でも……。

 

「あ、明石さん?何ですか、それ?」

 

「あら、夕張ちゃん。……えっと、よく分からないけど、これ……」

 

「あー、あの人達ですか!凄いんですよ!兵器に関する知識が豊富!全く新しい観点からアプローチするチャレンジ精神!そしてそれを実現する高い技術力!!どれをとっても最高です!!」

 

……夕張ちゃん、兵器の事となるとこれだから……。変な人と仲良くなって……。

 

「……で、これ、どうしようかな」

 

「作りましょう!!(即答)」

 

「い、いや、信用できるの?」

 

「……多分?」

 

もう、安心できないなぁ。

 

「で、でも、兎に角作るだけなら……。使用については提督に許可を取れば良いですし」

 

「そうかしら?」

 

「……だってこれ、面白そうですよ?……多分提督なら、作れって言うと思いますけど……」

 

……ああ、多分、と言うより、確実に言う。あの人は退屈が何よりも嫌いだから……。よし、取り敢えず、作るだけ作っておこう!

 

「……良し、分かったわ!じゃあ、作るだけ作っておきましょう!」

 

「はい!」

 

腰から愛用のスパナを取り出し、早速作業に取り掛かる。

 

 

 

そして、数時間後……。

 

 

 

「「……出来た!!」」

 

無事完成!

 

「……にしても、これ、局地的な時間逆行を起こすんですよね?」

 

「そうね、にわかには信じられないけど……」

 

「原理的には可能、ですからねぇ……」

 

そう、まさに荒唐無稽な装置だが、その理論は完璧で、大凡失敗する点が見当たらないのだ。

 

「あらゆる物質の特殊な時間逆行……、面白そうではあるんですけど、結構危険ですよね、これ」

 

「一応、安全装置として、逆行した時間は一日で戻るみたいだけど……」

 

うーん、本当に大丈夫かしら?

 

……私達、それなりに技術力には自信があるのに、こんな人達が世の中にいるなんて……。全く、驚かされる。

 

作っておいてなんだけど、この装置の原理だって半分くらいしか分かっていない。ただ、一応の安全性は確保されてることくらいしか……。

 

「で、どうします?テストしておきますか?」

 

明らかにワクワクした様子の夕張ちゃん。

 

「うーん、そうね、一応テストしなきゃ。何か、テストに使えるものは……」

 

「これなんてどうでしょう?」

 

そう言って、夕張ちゃんが手に取ったのは、一冊の古書物だった。……そんなもの、どこから?

 

「そこに置いてありましたよ?明石さんのじゃないんですか?」

 

「いや、違うけど……。提督のじゃないかしら?」

 

「……みたいですね、明らかに、日本語じゃないみたいですし。……難解です!」

 

ちょっとばかり、混乱した様子の夕張ちゃんから古書物を受け取り、時間逆行装置の中に入れる。

 

「じゃ、行くわよ……」

 

「はい、明石さん!」

 

「3」

 

「2」

 

「1」

 

「ゼ「あ、ここにあったのかこの本」ロ!!」

 

 

「えっ、何事?うおっ?!」

 

 

 

………………んん?!!!

 

 

 

「…………その、明石さん?い、今、提督が!!」

 

「…………どどどどど、どうしよう!!どうしよう夕張ちゃん!!!!」

 

えっ、えっ、本当に、ど、どうしよう……!!今、絶対提督がいた!!絶対いた!!!

 

 

 

「う、おお、お?何だ、これ?視線が低い?声は高い?……何これ?」

 

「………………あ、あの、提督、ですか?」

 

私よりも小さな背丈、中性的な声、整った顔立ち……。

 

「え、うん。……あれ?明石、背伸びた?」

 

「か……」

 

「か?」

 

「かわいいいいいいいい!!!!」

 

「うおお?!何だ?!どうした明石ィ!!」

 

かわいいかわいいかわいい!!すっごくかわいい!!!

 

「提督!!!かわいいです!!!」

 

「お、おう?……あ、若返ったのか、これ」

 

いつもの提督は、大きくてカッコイイ。もちろん、いつもの提督の方が、女性としては好きだ。……でも、今の提督は、兎に角、もう、かわいいのだ!びっくりするほどの美少年!でも、やんちゃな雰囲気もある!!好き!!

 

「はぁ〜、ほ、本当に提督なんですか?と言うより、身体に異常は?」

 

夕張ちゃんが提督に話しかける。

 

「あると思う?」

 

「はは、ですよねー。提督ですから」

 

「……で、そろそろ戻って良い?」

 

「はい?戻る、とは?」

 

「歳とって良い?ってこと」

 

「……は、はは、で、出来るんですか?」

 

「うん。……この身体じゃ仕事とかしづらいだろうし……」

 

「あ、だ、駄目ですよ!」

 

「あ、明石さん?」

 

「安全装置です!」

 

そう言って、装置の設計図の一部を見せる。

 

「…………成る程、一日で戻るのか」

 

「はい!だから、今歳をとると、その分と元に戻る分歳をとってしまって、明日にはおじさんになっちゃいますよ!!」

 

「あー、じゃあ、我慢するしかない、のかぁ…………」

 

「はい!…………その、すいません、提督」

 

「いやいや、突然空間を湾曲させてここに飛んできた俺が悪いんだよ、自業自得さ」

 

私に抱っこされながらも、頭を撫でてくれる提督。かわいい。

 

「……にしても、提督って、子供の頃からカッコよかったんですねぇ」

 

「ははは、褒めたって何も出ないよ、夕張」

 

うわあ、笑うともっとかわいい!……いつか、こんなかわいい子供が欲しいなぁ。

 

「ほら、そろそろ下ろしてくれ、明石。この調子じゃ仕事もできなそうだ。大人しく部屋でゆっくりしてるよ」

 

え、あ、そっか、中身は大人の提督のままなんだ。

 

……あれ?時間逆行?

 

「……そう言えば、何で提督は私達のことを覚えているんですか?時間逆行したんですよね?」

 

「これを設計したのはあいつらだろ?あいつらは変な所でマメだからな」

 

「そう言うものなんですか?」

 

「そう言うことにしておいてやってくれ」

 

はあ、そうですか。ご都合主義ですねぇ。

 

「じゃ、俺は部屋に引きこもるから。誰とは言わないが、一部に見つかったら大変だ。黒井鎮守府におねショタの嵐が吹き荒れるかもしれん」

 

「何言ってるんですか」

 

「つまり、俺はこんな所にいられるか!部屋に帰らせてもらう!ってこと。じゃあの!」

 

「提督、それ死亡フラグです!提督?提督ー?!!」

 

 

 

 




明石、夕張
旅人に紹介されたマッドサイエンティスト達のせいで、着実におかしくなりつつある。

しきにゃん
公式クンカー。

LEONARD
クマじゃない。

ヤゴコロ
不死身の薬師。

タイヤ野郎
⊂(当)⊃<やったるでぇ!

@皿@
性格が悪い。黄色。

スカさん
嫁と仲がいいテロリスト。

旅人
ショタ化。

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