クリスマス編は18話でやっておいたので、今喰らうダメージは最小限で済みました。本当にありがとうございます。
《Akashiが入室しました》
Akashi:こんにちは。……あの薬、効きませんでした。
しきにゃん:えー?あれが?あの人、やっぱり人間やめてない?
LEONARD:マジかよ。ヤベェな。
ヤゴコロ:えぇ……。じゃあもう、薬は効かないんじゃないかしら。科学的に認めたくないけれど。
Akashi:やっぱり、科学にも限界はあるんですかねー。
《タイヤ野郎が入室しました》
《@皿@が入室しました》
《スカさんが入室しました》
タイヤ野郎:話は聞かせてもらったよ!
@皿@:俺達に任せな、全部まるっと解決だぜェ〜?
スカさん:いやあ、彼は何やっても死なないから良い実験台にゲフンゲフン。
Akashi:えっ、誰ですか?
タイヤ野郎:吾輩達が誰か、そんなことは良いじゃないか。
@皿@:取り敢えず、この設計図を送っとくぜェ〜。
スカさん:なに、お礼は稼働データで良いぞ。じゃあな。
Akashi:えっ、いや、本当に誰ですか?!
《タイヤ野郎が退室しました》
《@皿@が退室しました》
《スカさんが退室しました》
×××××××××××××××
「えぇ……(困惑)」
何?て言うか、誰?
……あ、添付ファイル。設計図だ。
えっと、これは、局地的な空間の湾曲?時空間の、操作、かな?いや、でも……。
「あ、明石さん?何ですか、それ?」
「あら、夕張ちゃん。……えっと、よく分からないけど、これ……」
「あー、あの人達ですか!凄いんですよ!兵器に関する知識が豊富!全く新しい観点からアプローチするチャレンジ精神!そしてそれを実現する高い技術力!!どれをとっても最高です!!」
……夕張ちゃん、兵器の事となるとこれだから……。変な人と仲良くなって……。
「……で、これ、どうしようかな」
「作りましょう!!(即答)」
「い、いや、信用できるの?」
「……多分?」
もう、安心できないなぁ。
「で、でも、兎に角作るだけなら……。使用については提督に許可を取れば良いですし」
「そうかしら?」
「……だってこれ、面白そうですよ?……多分提督なら、作れって言うと思いますけど……」
……ああ、多分、と言うより、確実に言う。あの人は退屈が何よりも嫌いだから……。よし、取り敢えず、作るだけ作っておこう!
「……良し、分かったわ!じゃあ、作るだけ作っておきましょう!」
「はい!」
腰から愛用のスパナを取り出し、早速作業に取り掛かる。
そして、数時間後……。
「「……出来た!!」」
無事完成!
「……にしても、これ、局地的な時間逆行を起こすんですよね?」
「そうね、にわかには信じられないけど……」
「原理的には可能、ですからねぇ……」
そう、まさに荒唐無稽な装置だが、その理論は完璧で、大凡失敗する点が見当たらないのだ。
「あらゆる物質の特殊な時間逆行……、面白そうではあるんですけど、結構危険ですよね、これ」
「一応、安全装置として、逆行した時間は一日で戻るみたいだけど……」
うーん、本当に大丈夫かしら?
……私達、それなりに技術力には自信があるのに、こんな人達が世の中にいるなんて……。全く、驚かされる。
作っておいてなんだけど、この装置の原理だって半分くらいしか分かっていない。ただ、一応の安全性は確保されてることくらいしか……。
「で、どうします?テストしておきますか?」
明らかにワクワクした様子の夕張ちゃん。
「うーん、そうね、一応テストしなきゃ。何か、テストに使えるものは……」
「これなんてどうでしょう?」
そう言って、夕張ちゃんが手に取ったのは、一冊の古書物だった。……そんなもの、どこから?
「そこに置いてありましたよ?明石さんのじゃないんですか?」
「いや、違うけど……。提督のじゃないかしら?」
「……みたいですね、明らかに、日本語じゃないみたいですし。……難解です!」
ちょっとばかり、混乱した様子の夕張ちゃんから古書物を受け取り、時間逆行装置の中に入れる。
「じゃ、行くわよ……」
「はい、明石さん!」
「3」
「2」
「1」
「ゼ「あ、ここにあったのかこの本」ロ!!」
「えっ、何事?うおっ?!」
………………んん?!!!
「…………その、明石さん?い、今、提督が!!」
「…………どどどどど、どうしよう!!どうしよう夕張ちゃん!!!!」
えっ、えっ、本当に、ど、どうしよう……!!今、絶対提督がいた!!絶対いた!!!
「う、おお、お?何だ、これ?視線が低い?声は高い?……何これ?」
「………………あ、あの、提督、ですか?」
私よりも小さな背丈、中性的な声、整った顔立ち……。
「え、うん。……あれ?明石、背伸びた?」
「か……」
「か?」
「かわいいいいいいいい!!!!」
「うおお?!何だ?!どうした明石ィ!!」
かわいいかわいいかわいい!!すっごくかわいい!!!
「提督!!!かわいいです!!!」
「お、おう?……あ、若返ったのか、これ」
いつもの提督は、大きくてカッコイイ。もちろん、いつもの提督の方が、女性としては好きだ。……でも、今の提督は、兎に角、もう、かわいいのだ!びっくりするほどの美少年!でも、やんちゃな雰囲気もある!!好き!!
「はぁ〜、ほ、本当に提督なんですか?と言うより、身体に異常は?」
夕張ちゃんが提督に話しかける。
「あると思う?」
「はは、ですよねー。提督ですから」
「……で、そろそろ戻って良い?」
「はい?戻る、とは?」
「歳とって良い?ってこと」
「……は、はは、で、出来るんですか?」
「うん。……この身体じゃ仕事とかしづらいだろうし……」
「あ、だ、駄目ですよ!」
「あ、明石さん?」
「安全装置です!」
そう言って、装置の設計図の一部を見せる。
「…………成る程、一日で戻るのか」
「はい!だから、今歳をとると、その分と元に戻る分歳をとってしまって、明日にはおじさんになっちゃいますよ!!」
「あー、じゃあ、我慢するしかない、のかぁ…………」
「はい!…………その、すいません、提督」
「いやいや、突然空間を湾曲させてここに飛んできた俺が悪いんだよ、自業自得さ」
私に抱っこされながらも、頭を撫でてくれる提督。かわいい。
「……にしても、提督って、子供の頃からカッコよかったんですねぇ」
「ははは、褒めたって何も出ないよ、夕張」
うわあ、笑うともっとかわいい!……いつか、こんなかわいい子供が欲しいなぁ。
「ほら、そろそろ下ろしてくれ、明石。この調子じゃ仕事もできなそうだ。大人しく部屋でゆっくりしてるよ」
え、あ、そっか、中身は大人の提督のままなんだ。
……あれ?時間逆行?
「……そう言えば、何で提督は私達のことを覚えているんですか?時間逆行したんですよね?」
「これを設計したのはあいつらだろ?あいつらは変な所でマメだからな」
「そう言うものなんですか?」
「そう言うことにしておいてやってくれ」
はあ、そうですか。ご都合主義ですねぇ。
「じゃ、俺は部屋に引きこもるから。誰とは言わないが、一部に見つかったら大変だ。黒井鎮守府におねショタの嵐が吹き荒れるかもしれん」
「何言ってるんですか」
「つまり、俺はこんな所にいられるか!部屋に帰らせてもらう!ってこと。じゃあの!」
「提督、それ死亡フラグです!提督?提督ー?!!」
明石、夕張
旅人に紹介されたマッドサイエンティスト達のせいで、着実におかしくなりつつある。
しきにゃん
公式クンカー。
LEONARD
クマじゃない。
ヤゴコロ
不死身の薬師。
タイヤ野郎
⊂(当)⊃<やったるでぇ!
@皿@
性格が悪い。黄色。
スカさん
嫁と仲がいいテロリスト。
旅人
ショタ化。