その前に小ネタやるけど。
さて、如月の如月をじっくり鑑賞し、オータムクラウド先生のベタ塗りを手伝ったところで、風呂の時間。おねショタの総本山の人達に捕まれば、全身じっくり洗われてそのままファイナルフュージョンしてしまう恐れがある。よって、時間をずらして夜。今なら誰もいないだろ。
とか思いつつ、風呂へ。俺専用のドラム缶風呂?使用禁止令出たよ。お陰で今は艦娘と鉢合わせ無いように、鎮守府にある温泉に入っている。
……でもね、
「……ん?おお、提督か。……小さくなったと聞いたが……。ふふっ、随分とかわいらしくなったものだな」
「……おねショタのダークホース長門……!!」
大体、70人近い鎮守府で、風呂に人がいない方が稀って言うね……。
そしてまた、温泉に現れる艦娘達……。
「ほら、古鷹、加古!立って!お風呂入るの!!」
「時雨と夕立もでち!しっかりするでち!!」
「て、提督が、提督の匂いが……」
「ち、違う?提督じゃない?いや、提督?提督、なの?いやいや、違う……」
あー、匂いが変わったからエラーが起きてるな。イムヤとゴーヤ、お疲れ。
……かわいそうに。古鷹達は、なんだかんだで襲いかかっては来ないし。ただ、これでもかとマーキングされて、性的に迫られるだけで。ステイの一言でやめてくれる。
……正直、女の子に、犬にするみたいにステイとか言うのはアレなんだけど、他に方法が無いし。あと、撫でると喜ぶ。お手もする。犬か。犬だな。
「そんな調子で夜戦は大丈夫だったのか?」
長門の問いかけ。なるほど、この子らは夜戦に行ってたのか。通りでこんな時間に風呂に来たのか。
「大丈夫でち。皆んな今日も擦り傷の一つもなし、撃破率百パーセントでち」
「ふむ、流石だな」
うちの最大戦力だからな、この子ら。夜戦だろうと何だろうと、この子らには安心して任せられるから良い。ん?でも待てよ、夜戦に行っていたのは、うちの古鷹達と潜水艦二人だったはず。長門は?
「あれ、じゃあ長門はなんでこんな時間に?」
「ああ、これだ」
そう言って、手元の日本酒を見せられる。
「隼鷹から貰ってな。折角だから風呂で、と言うのも乙なものだと思い、夜に一人で飲む予定だった」
おっ、良いじゃん。……あ、ちなみに、風呂で酒は普通の人にはオススメしない。危ないから。超人向け。
「俺も飲もうかなー」
「こらこら、やめておけ、今は子供だろう?」
ああっ!懐から取り出した山崎25年が!!
「返して!」
「駄目だ!……ふむ、思えば、子供に触れるのは初めてだな。よしよし」
こらこら、抱きしめるな、そのでかい乳のせいで呼吸が出来ぬ。別に数時間くらいなら呼吸は不要だが、一応タップ。長門の腰を二回叩く。
「む?なんだ?嬉しいのか?……全く、しょうがないな。私で良ければ、これくらい幾らでもしてやるからな❤︎」
「んむー!!」
ちゃうねん。
「こ、こら、暴れるな❤︎」
だから、ちゃうねん、ギブアップだよ。
あっ、後ろに柔らかな感触。
この感じは……、加古か?
「ね、ねえ、提督?提督なんだよね?本当に?…………んっ、れろっ……、味が提督のと少し違うよぉ……」
首の後ろ側を舐められる。味が違う?そりゃそうだ、何年前の姿だと思ってる?下に毛が生えて無いくらいの歳だぞ?
そしてまた、気が付けば片手を夕立に甘噛みされている。
「はむっ……、違うっぽい。提督はもっとゴツゴツしてて……、でも……、ううううう、違う?違わない?」
混乱し過ぎ。……まあ、五感が鋭い弊害だよなぁ。
さて、それより、どうやって長門のホールドから逃れるか……。
取り敢えず、空いている方の手で、長門の身体を軽く押してみる。
「んっ❤︎どうした?もっと強くか?」
逆効果。更にパワーアップ。どうするか、痛いことはしたくないし……。
えーと、じゃあ、つついてみるか。
「あん❤︎て、提督?……ふふ、そうだな、たまには私に甘えてくれ❤︎」
が、駄目。そうだ、腰に文字を書いてみるか!ええと、『はなして』と……、
「ああっ❤︎て、提督!い、今は子供の身体じゃないか!そう言うことは、大人の時にしてくれっ!…………で、でも、どうしても我慢できんと言うなら……❤︎」
おっ、解放された。
「んっ❤︎」
と、同時に長門の顎クイ、そしてキスを「喰らう」。
……思いっきり前歯が当たったんだけど、長門の丈夫さとパワーから察するに、平気なんだろう。長門は。……普通の人にやったら前歯全損だぞ?
……凄えな、めちゃくちゃ舌入れられとる。あ、お酒の味する。
「…………っぷは!な、長門?そのキス、普通の人にはするなよ?危ないからな」
「大丈夫だ、口付けは、貴方にしかしないからな!」
何がどう大丈夫なんすかね?
……まあ、今回は、俺に甘えるかわいい長門じゃなくて、包容力のあるお姉さんの長門が見れて良かったってことで。
さて、ある程度あったまったら、部屋に戻って寝るか。明日には元通りだ。ガキの身体ではどうにも調子が狂う。
……で、現在。このまま部屋に戻れば、おねショタの総本山の人達に捕らわれるのは目に見えている。
故に、
「曙ー」
危険性が低そうな曙と潮の部屋に!
ノックとともに呼び掛けると、ドアが少し開く。
「……は?(威圧)」
えっ?いや、何か怒ってる?
「そ、その、良ければ、曙の部屋で寝させてくれないかな?」
「はぁ?(威圧)」
ひぇー。何で?何か悪いことした?夜だからか?もう寝てたとか?
「アンタ、何回言ったら分かるの?」
「な、何のことかな?」
「『ラブリーマイエンジェルぼのたん』でしょうが!!!!」
デレ過ぎィィィ!!!!
クソ提督はどうした?!!
「い、いや、曙はそんなキャラじゃ」
「そういうのいいから」
「えっ」
「そういうのいいから」
「で、でも」
「そういうのいいから。……呼んでくれるまでドア開けないもん」
ぐっ!中高生ならまだしも、◼︎◼︎歳の俺がラブリーマイエンジェルぼのたんはキツイぞ?だ、だが、曙の部屋はこの鎮守府でも最も危険性が低い部屋!
……曙はどうやら、恋人気分でいちゃいちゃしたいだけみたいだ。だから、エロいことは恥ずかしがってしないし、キスの一つで顔真っ赤。すごく楽。潮ちゃんも恥ずかしがり屋だし、本当に危険性が低い。
暁型はもう響以外は寝てる。
吹雪型、朝潮型も軍人らしく早起きするからもう寝てた。
他の子もだいたい同じ。
ここ以外に行き場は無い!
「ぐっ、おお、ら、ら、ラブリーマイエンジェルぼのたーん!!一緒に寝よー!!!(ヤケクソ)」
「もー!しょーがないわねー❤︎」
……もう、明日腹切ろう。今日は色んなものを捨て過ぎた。
「あら?どうしたの?膝から崩れ落ちて。……もう、ひょっとしてそんなに眠かったの?本当にしょうがないわね、と、特別に私が添い寝してあげるわ!こ、光栄に思いなさい?」
一人で盛り上がってる曙に抱き上げられ、そのまま布団の方に引っ張られる。……あっ、めっちゃいい匂い。しかもこの匂い、俺と同じシャンプー使ってるな?畜生、かわいいな、この子は。
「あ、て、提督?どうしてここに?」
潮ちゃん、藍色のパジャマ。清楚ながら、かわいさもあるデザイン。
「こんばんは、潮ちゃん。すまないけど、ここで寝させて欲しい」
「えっ?!そ、その、えっと……」
わたわたし始める潮ちゃん。
「何、部屋の隅に置いてくれるだけで良いんだ」
「そ、そんなことはできません!……え、えっと、わ、私の布団で良ければ……!」
「もー!私の隣よー?」
曙が口を挟む。
「じゃ、じゃあ、提督には真ん中に……」
そう言って、布団を二枚、ぴったりと寄せる。気を遣わなくて良いんだがなぁ。
「ああ、良いんだよ、本当に。予備の布団とかあるよね?それを借りても」
「ないわよ」「ありません」
「えっ?だって、部屋を改装した日に渡し」
「ないわよ」「ありません」
あれ?いつ姉妹が来ても良いように、布団を多めに渡した筈だが?
「いや、絶対に渡し」
「ないわよ」「ありません」
…………あー、これ、食い下がっても無駄なやつだ。と言うか、急にハイライトさんが死滅するのやめない?怖いよ?
「……そっか、じゃあ、良いよ。君達が言うならそうなんだろ」
「はい。……では、提督?そ、その、ど、どうぞ!」
「あっ、あらかじめ言っておくけど、え、エッチなことしちゃ駄目だからね!……そう言うのは結婚してからなんだから!!」
あ、おかえりハイライトさん。
……と、言うように、この後は特にハプニングもなく、一日を終えることができた。
問題は、ズタボロの俺のメンタル。
誰か助けて。
長門
おねショタのダークホース。
犬
エラー発生。
ラブリーマイエンジェルぼのたん
ツンとデレが同時に来る。
潮
大変肉付きが良い。
旅人
明日、戻った。