あと山風ちゃんがウルトラかわいいのと、鹿島がスケベなので、いずれ出したい。
はぁー、山風ちゃんの袖と靴下と襟だけを残して衣服を剥ぎ取り、そのまま性の喜びを知りやがって!!したいなー、ちくしょー。鹿島とセクロスの練習と称して連日セクロスしてマクロス。ほら、雄々しく勃った若者がどうこうって、ねっ?
夕方、空が茜色に染まる頃。
「あ、来たんだ。……一応、自己紹介をしよう。音成鎮守府の今回の旗艦、日向だ。旗艦と言っても、原則そちらの提督の指示には従うつもりだから、よろしく」
ヒュウガ……、姉のイセと合わせて、音成鎮守府のツートップね?
前に、うちの鎮守府に来た時に何度か会ったわ。かなり、腕が立つわね。
「たーびびーとさーん!!!!」
「はいキャーッチ!」
……馴れ馴れしく提督に抱き着くこの子は、確かアガノ、だったかしら。
「お久しぶりです!ずーっと会いたかったんですよー?」
「俺もだよ、阿賀野。今日は君の顔が見れて嬉しいよ」
……ふうん、そう。
「あっ、あー、ビスマルク?」
「あら?何かしら、提督!」
いけない、提督に話しかけられたら、笑顔じゃないと。
「もちろん、ビスマルクのことも大好きだよ!……だ、だから、できれば音成鎮守府の子とも仲良くして欲しいなーって」
……むむむ。
「お、同じ艦娘同士でいがみ合っても、何も良いことはないだろう?」
それは、そうだけど。
「た、旅人さん?わ、私、何か悪いことしちゃったかな?」
「いやいや、気にしないで。……そうだなぁ、もっと頻繁に交流すれば慣れるかねぇ?」
「ぴゃぁあ!あ、阿賀野お姉ちゃん!あんまり迷惑かけちゃ駄目だよぉ!!」
「あ、あ、阿賀野さん!!た、大恩ある黒井鎮守府の提督に何を?!!は、離れて下さいっ!!」
提督に抱き着くアガノを引き剥がそうとするのは、妹のサカワ。それと、駆逐艦のハツシモ、だったかしら。
「はっはっはっ、あいも変わらず器が大きいな、黒井鎮守府の提督殿は」
隣で笑っているのは、ワカバ、とか言ったかしら。ちょっと、よくわからない子。多分、ナガトやキソと同類ね。男の子みたいな性格。
「もー!良いでしょー?旅人さんは怒ってないもーん!……て言うか、酒匂も初霜ちゃんも、こっそりと旅人さんのセミヌード写真を隠し持ってるの、私知ってるんだからねー!」
「ぴ、ぴゃぁぁぁぁああああ?!!!」
「ななななななな、何のことだかわわわわわ、分かりませんにぇ?!!い、いいい、今の私は恋愛には興味がななな、ないの!!!!ないんですってば!!!!」
……ふーん、そうなの。
「え、ちょっと待って、俺のセミヌード写真って音成鎮守府にまで出回ってんの?」
「……貴女達?彼は、私の提督よ?」
こればかりは譲れない。
彼は、私のだ。
「は、はい!で、でも、好きになるのは自由だと思います!!」
許さない、潰す。
マントから取り出したのは、ルガーP08マリーネ。
提督を、返せ!
「っと!危ねえ!!ストップだ、ビスマルク!!!」
……どうして?
「……何で、その子を庇うのかしら?」
私じゃ、不満?このビスマルクでは不満だと?
「ビスマルク、聞いてくれ」
「嫌よ!聞きたくない!!私は、私は……!!」
だって、私は……!!
まだ、貴方に愛していると言ってもらっていない!!!!
「ビスマルクっ!!!」
「ひっ?!!」
……あ、わ、私、私は……!!
何て、ことを……!!
我がままを、言ってしまった……!!
い、嫌、嫌だ、捨てられたくない!嫌われたくない!!
そして、彼が私の肩に触れる……。
嫌、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!
「ご、ごめん、なさ、い、怒ら、ないで……」
「ごめんな、ビスマルク」
「…………え?」
「不安だったんだよな、悪かったよ。……ビスマルクに甘えちゃってたのかもしれないな、俺は。愛してるよ、ビスマルク……(イケボ)」
「……提、督」
ああ、優しい、キスを、キスをしてくれた……。
ふふ、ふふふふふふふ、キスをしてくれた!!
やっぱり、提督は私を愛してくれるのね!!一番に愛してくれる!!!
「そ、その!提督!も、もう一度、良いかしら?!」
「ん、ああ、はい」
……ふふふふふふふ、二回目のキス!
これで、確実ね!!
愛し合う二人がキスをしたんだから、きっと明日にはシュバシコウが子供を運んできてくれるわ!!!
×××××××××××××××
「……あー、その、何だろうか。君も大変なんだな」
「……うん」
大胆にも、皆んなの前で口付けをした黒井鎮守府の提督。
その後は、他の子にも捕まって口付けさせられていた。
……まあ、そうなるな。
「口付けとは、そんなに良いものなのか?」
「いやぁ、分からんね。長年生きてきたけど、女心は本当に分からん」
珍しい、この人にも分からないものがあるのか。
……ふーん。
「なあ、君、ちょっとこっちを向いてもらえないかな?」
「はいはい、何だい、日向んんっ……?!」
「…………っぷはぁ。……なるほど」
実際にしてみたが……、
……うん、悪くない。
「えーと、その、日向?そういうのは好きな人と」
「ところで、話は変わるが、私の瑞雲を見てくれ。こいつをどう思う?」
「凄く、大きいです……。じゃなくって!何なの?!マイペースか!!大体にして、今回は夜戦あるんだよ?!瑞雲使えるの?!」
「私の瑞雲は天候や時間に左右される程軟弱ではないよ」
「コラー!!日向ったら何してるの!!!」
おお、どうした伊勢。
「あー、まあ、良いよ、怒ってないから」
「い、いや、でも、その、すいません……」
全く、伊勢は堅苦しいな。
「ああ、そういえば、君からもらったこの剣、かなり良いね」
「あ、それ?知り合いのウィッチャーからもらったんだよ」
ウィッチャーというのが何なのかは知らないが、まあ、丈夫でよく切れる。十分だ。
「ひゅ、日向!!また黒井鎮守府の提督さんから何かいただいたの?!もう!ちゃんとお返ししたの?!!」
「あー、ほら、今回の戦果でお返しをするよ」
「あのねぇ……」
……母親がいたら、こんな感じなんだろうか。
「良いって、良いって!あ、ほら、そろそろ敵が来るよ?各員、戦闘配備ね!!」
そう言って、目の前の旅人は姿を消した。
否、一瞬で、深海棲艦のいる方へ踏み込んだのか。ふむ、あの素早さは是非参考にしたいな。今度、また稽古をつけてもらおう。
あまり上の存在ばかり見ても仕方がないな、さあ、私も行こうか。
「灰は灰に」
海中から現れる深海棲艦の群れ。
愛用の刀に手を掛け、
「塵は塵に……!」
そして、疾走、同時に居合。
群れの土手っ腹を食い破る。
そして、討ち漏らした敵は、
「……瑞雲」
瑞雲で処理する。
……長い修練の末、私は、虚空から瑞雲を出現させることに成功した。そして、同時稼働数を犠牲に、瑞雲の一機一機を強化、艤装レベルの頑強さに。
翼を鋭く砥いだ瑞雲は、深海棲艦の骨肉を容易く切り刻む。
名付けて……、
「疾風瑞雲剣……!!」
と、まあ、こんな感じで、私の周りには敵がいなくなった。
余裕ができたが故に、周りに目を向けてみる。
「砕けろ!!」
私のすぐ後ろで、深海棲艦に風穴を開けて回る伊勢。大剣を自在に操る技量と筋力が素晴らしいな。
若葉と初霜は剣士ではないから、よく分からん。ウォースパイトとビスマルクも然り、だ。
「いやぁ、音成の艦娘も中々お強いでありますなぁ。うかうかしていられないであります」
あきつ丸か。彼女も素晴らしい剣士だ。しかし、長物の方が得意だとか。
近くで戦う川内と神通もかなりのものだ。ああ見えて那珂も凄い。
そして、
「あ、どっこいしょー!!!」
彼の見事な徒手格闘。しかも、相手の攻撃は一撃たりとも当たっていない。……私も、格闘を覚えた方が良いかもしれないな。
全くもって順調だ。この調子なら、今回の作戦も簡単に終わるだろう。
ただ、余りに順調過ぎる気がする。
……嫌な、予感。
そして、
「?! 渦潮だ!!かなり大きい!!各員、散開!!!」
その予感は的中した……。
こうして、私達は見事に分断され、散り散りになってしまった。
合流を急がねば。
それよりも先ずは……。
「目の前の敵を片付けてから、だな……!!」
ビスマルク
元々は結構しっかりしていたが、今では旅人という頼れる存在がいる為、ベタベタに甘える。依存するタイプ。マントの中には物理的におかしい量の武装が。性知識は暁並み。
日向
瑞雲キチ。力を求めて長剣と太刀の二刀流に。
若葉
実はマゾ。
初霜
残念ながらムッツリスケベ。
阿賀野
ダイエット失敗。
旅人
(イケボ)の威力を噛み締めつつも、自己嫌悪で吐血。