旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

71 / 593
ウィッチャー2やってたら更新を忘れるところでしたよ。

あと山風ちゃんがウルトラかわいいのと、鹿島がスケベなので、いずれ出したい。

はぁー、山風ちゃんの袖と靴下と襟だけを残して衣服を剥ぎ取り、そのまま性の喜びを知りやがって!!したいなー、ちくしょー。鹿島とセクロスの練習と称して連日セクロスしてマクロス。ほら、雄々しく勃った若者がどうこうって、ねっ?


71話 近海掃討作戦 中編

夕方、空が茜色に染まる頃。

 

「あ、来たんだ。……一応、自己紹介をしよう。音成鎮守府の今回の旗艦、日向だ。旗艦と言っても、原則そちらの提督の指示には従うつもりだから、よろしく」

 

ヒュウガ……、姉のイセと合わせて、音成鎮守府のツートップね?

 

前に、うちの鎮守府に来た時に何度か会ったわ。かなり、腕が立つわね。

 

「たーびびーとさーん!!!!」

 

「はいキャーッチ!」

 

……馴れ馴れしく提督に抱き着くこの子は、確かアガノ、だったかしら。

 

「お久しぶりです!ずーっと会いたかったんですよー?」

 

「俺もだよ、阿賀野。今日は君の顔が見れて嬉しいよ」

 

……ふうん、そう。

 

「あっ、あー、ビスマルク?」

 

「あら?何かしら、提督!」

 

いけない、提督に話しかけられたら、笑顔じゃないと。

 

「もちろん、ビスマルクのことも大好きだよ!……だ、だから、できれば音成鎮守府の子とも仲良くして欲しいなーって」

 

……むむむ。

 

「お、同じ艦娘同士でいがみ合っても、何も良いことはないだろう?」

 

それは、そうだけど。

 

「た、旅人さん?わ、私、何か悪いことしちゃったかな?」

 

「いやいや、気にしないで。……そうだなぁ、もっと頻繁に交流すれば慣れるかねぇ?」

 

「ぴゃぁあ!あ、阿賀野お姉ちゃん!あんまり迷惑かけちゃ駄目だよぉ!!」

 

「あ、あ、阿賀野さん!!た、大恩ある黒井鎮守府の提督に何を?!!は、離れて下さいっ!!」

 

提督に抱き着くアガノを引き剥がそうとするのは、妹のサカワ。それと、駆逐艦のハツシモ、だったかしら。

 

「はっはっはっ、あいも変わらず器が大きいな、黒井鎮守府の提督殿は」

 

隣で笑っているのは、ワカバ、とか言ったかしら。ちょっと、よくわからない子。多分、ナガトやキソと同類ね。男の子みたいな性格。

 

「もー!良いでしょー?旅人さんは怒ってないもーん!……て言うか、酒匂も初霜ちゃんも、こっそりと旅人さんのセミヌード写真を隠し持ってるの、私知ってるんだからねー!」

 

「ぴ、ぴゃぁぁぁぁああああ?!!!」

 

「ななななななな、何のことだかわわわわわ、分かりませんにぇ?!!い、いいい、今の私は恋愛には興味がななな、ないの!!!!ないんですってば!!!!」

 

……ふーん、そうなの。

 

「え、ちょっと待って、俺のセミヌード写真って音成鎮守府にまで出回ってんの?」

 

「……貴女達?彼は、私の提督よ?」

 

こればかりは譲れない。

 

彼は、私のだ。

 

「は、はい!で、でも、好きになるのは自由だと思います!!」

 

許さない、潰す。

 

マントから取り出したのは、ルガーP08マリーネ。

 

提督を、返せ!

 

「っと!危ねえ!!ストップだ、ビスマルク!!!」

 

……どうして?

 

「……何で、その子を庇うのかしら?」

 

私じゃ、不満?このビスマルクでは不満だと?

 

「ビスマルク、聞いてくれ」

 

「嫌よ!聞きたくない!!私は、私は……!!」

 

だって、私は……!!

 

まだ、貴方に愛していると言ってもらっていない!!!!

 

 

 

「ビスマルクっ!!!」

 

「ひっ?!!」

 

……あ、わ、私、私は……!!

 

何て、ことを……!!

 

我がままを、言ってしまった……!!

 

い、嫌、嫌だ、捨てられたくない!嫌われたくない!!

 

そして、彼が私の肩に触れる……。

 

嫌、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!

 

「ご、ごめん、なさ、い、怒ら、ないで……」

 

 

 

「ごめんな、ビスマルク」

 

「…………え?」

 

「不安だったんだよな、悪かったよ。……ビスマルクに甘えちゃってたのかもしれないな、俺は。愛してるよ、ビスマルク……(イケボ)」

 

「……提、督」

 

ああ、優しい、キスを、キスをしてくれた……。

 

ふふ、ふふふふふふふ、キスをしてくれた!!

 

やっぱり、提督は私を愛してくれるのね!!一番に愛してくれる!!!

 

「そ、その!提督!も、もう一度、良いかしら?!」

 

「ん、ああ、はい」

 

……ふふふふふふふ、二回目のキス!

 

これで、確実ね!!

 

 

 

愛し合う二人がキスをしたんだから、きっと明日にはシュバシコウが子供を運んできてくれるわ!!!

 

 

 

×××××××××××××××

 

「……あー、その、何だろうか。君も大変なんだな」

 

「……うん」

 

大胆にも、皆んなの前で口付けをした黒井鎮守府の提督。

 

その後は、他の子にも捕まって口付けさせられていた。

 

……まあ、そうなるな。

 

「口付けとは、そんなに良いものなのか?」

 

「いやぁ、分からんね。長年生きてきたけど、女心は本当に分からん」

 

珍しい、この人にも分からないものがあるのか。

 

……ふーん。

 

「なあ、君、ちょっとこっちを向いてもらえないかな?」

 

「はいはい、何だい、日向んんっ……?!」

 

「…………っぷはぁ。……なるほど」

 

実際にしてみたが……、

 

……うん、悪くない。

 

「えーと、その、日向?そういうのは好きな人と」

 

「ところで、話は変わるが、私の瑞雲を見てくれ。こいつをどう思う?」

 

「凄く、大きいです……。じゃなくって!何なの?!マイペースか!!大体にして、今回は夜戦あるんだよ?!瑞雲使えるの?!」

 

「私の瑞雲は天候や時間に左右される程軟弱ではないよ」

 

「コラー!!日向ったら何してるの!!!」

 

おお、どうした伊勢。

 

「あー、まあ、良いよ、怒ってないから」

 

「い、いや、でも、その、すいません……」

 

全く、伊勢は堅苦しいな。

 

「ああ、そういえば、君からもらったこの剣、かなり良いね」

 

「あ、それ?知り合いのウィッチャーからもらったんだよ」

 

ウィッチャーというのが何なのかは知らないが、まあ、丈夫でよく切れる。十分だ。

 

「ひゅ、日向!!また黒井鎮守府の提督さんから何かいただいたの?!もう!ちゃんとお返ししたの?!!」

 

「あー、ほら、今回の戦果でお返しをするよ」

 

「あのねぇ……」

 

……母親がいたら、こんな感じなんだろうか。

 

「良いって、良いって!あ、ほら、そろそろ敵が来るよ?各員、戦闘配備ね!!」

 

そう言って、目の前の旅人は姿を消した。

 

否、一瞬で、深海棲艦のいる方へ踏み込んだのか。ふむ、あの素早さは是非参考にしたいな。今度、また稽古をつけてもらおう。

 

あまり上の存在ばかり見ても仕方がないな、さあ、私も行こうか。

 

「灰は灰に」

 

海中から現れる深海棲艦の群れ。

 

愛用の刀に手を掛け、

 

「塵は塵に……!」

 

そして、疾走、同時に居合。

 

群れの土手っ腹を食い破る。

 

そして、討ち漏らした敵は、

 

「……瑞雲」

 

瑞雲で処理する。

 

……長い修練の末、私は、虚空から瑞雲を出現させることに成功した。そして、同時稼働数を犠牲に、瑞雲の一機一機を強化、艤装レベルの頑強さに。

 

翼を鋭く砥いだ瑞雲は、深海棲艦の骨肉を容易く切り刻む。

 

名付けて……、

 

「疾風瑞雲剣……!!」

 

 

 

と、まあ、こんな感じで、私の周りには敵がいなくなった。

 

余裕ができたが故に、周りに目を向けてみる。

 

「砕けろ!!」

 

私のすぐ後ろで、深海棲艦に風穴を開けて回る伊勢。大剣を自在に操る技量と筋力が素晴らしいな。

 

若葉と初霜は剣士ではないから、よく分からん。ウォースパイトとビスマルクも然り、だ。

 

「いやぁ、音成の艦娘も中々お強いでありますなぁ。うかうかしていられないであります」

 

あきつ丸か。彼女も素晴らしい剣士だ。しかし、長物の方が得意だとか。

 

近くで戦う川内と神通もかなりのものだ。ああ見えて那珂も凄い。

 

そして、

 

「あ、どっこいしょー!!!」

 

彼の見事な徒手格闘。しかも、相手の攻撃は一撃たりとも当たっていない。……私も、格闘を覚えた方が良いかもしれないな。

 

 

 

全くもって順調だ。この調子なら、今回の作戦も簡単に終わるだろう。

 

 

 

ただ、余りに順調過ぎる気がする。

 

 

 

……嫌な、予感。

 

そして、

 

「?! 渦潮だ!!かなり大きい!!各員、散開!!!」

 

その予感は的中した……。

 

 

 

 

 

こうして、私達は見事に分断され、散り散りになってしまった。

 

合流を急がねば。

 

 

 

それよりも先ずは……。

 

「目の前の敵を片付けてから、だな……!!」

 

 

 




ビスマルク
元々は結構しっかりしていたが、今では旅人という頼れる存在がいる為、ベタベタに甘える。依存するタイプ。マントの中には物理的におかしい量の武装が。性知識は暁並み。

日向
瑞雲キチ。力を求めて長剣と太刀の二刀流に。

若葉
実はマゾ。

初霜
残念ながらムッツリスケベ。

阿賀野
ダイエット失敗。

旅人
(イケボ)の威力を噛み締めつつも、自己嫌悪で吐血。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。