旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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僕「どうせリクエストなんて一人二人分やろ」

怒涛のリクエスト

僕「グエー死んだンゴ」



全部やります。


あっ、そうだ。今回は、最後におまけの、「那珂ちゃん、スカイダイビングの練習」を付けておきますね。


75話 ハラスメントの帝王 乙

さて、おやつタイム終了。

 

手元にある六人分の女性用下着は無かったことにして、懐にしまい込む。いや、四次元ポケットにしまっておこう。念の為。

 

「ったく、どうすんだよこれ?返すタイミングを完全に失ったぞ?」

 

愚痴りながら、四次元ポケットの呪文を唱え、折り畳んだ女性用下着を、空間に出現した渦にブチ込む。

 

 

 

「Wow?!凄い……!それは、magicかしら?Admiral?」

 

ありゃ?!見られてた?

 

「ウォースパイト、い、いつから見てたの?」

 

「いえ、今さっきからですよ。……Admiralが女性用下着を握り締めているところから、です」

 

お?死んだか俺?今日こそ死んだか?

 

「見なかったことにして、どうぞ」

 

許して。

 

「んー、sorry、忘れてあげません」

 

「な、何が望みだ!要求を言え!」

 

「……私、さっきまで出撃していたんですよ、Admiral?つまり、汗をかいてしまいました」

 

「……シャワー浴びれば良いんじゃないかな?」

 

「Take your hand , please ?」

 

「そりゃ無理だ、申し訳ないけど」

 

先程の大人のレディ(笑)とか戦闘妖精でも対魔忍でもない方の雪風とかなら、背中でも何でも流してやるが、流石にウォースパイトはいかんでしょ?

 

「ふふ、そうですか、手を貸してくれるんですね!ありがとうございます、Admiral❤︎」

 

アチャー、聞いてないやつだこれ!

 

「あ、あのオッゴ!!」

 

「さあ、私のroomはこっちですよ、Admiral❤︎」

 

ぬうう!!一瞬のうちに、鉄球の回転で肉体を活性化させ、俺が避けたら自分自身が勢いのあまり怪我をするくらいの速さで抱きついて来おった!!こうされると回避できぬぅ!!!

 

「ちょ、ちょっと待っ」

 

ぐおおおお!!腕力強えええええ!!!足が不自由な分腕力強ええええええ!!!

 

 

 

そして始まった逆ソープ。

 

……誰得?

 

「あー、加減はどうかな、お姫様?」

 

肌は真っ白、艦娘特有の健康さから、かなりのハリとスベスベ感。

 

「んっ❤︎さ、最高……よ❤︎」

 

まあ、洗うだけだし?女の子と入浴したことなんて114514回くらいあるから、気負うことはないんだけどさ?

 

「あん❤︎ふふ、本当に、上手ね、Admiral❤︎」

 

全幅の信頼を寄せて、身体を預けてくるウォースパイトが、ねぇ?

 

まるで警戒してないんだ、この子。具体的には、簡単に命を奪えるくらいには気を抜いている。普段は全く隙がないのに。

 

流石に、この信頼は裏切れないよなぁ……。

 

い、いや!ここが俺の悪いところ!!ここで一歩前に進まねば!!

 

「トゥ-!ヘヤ-!!」

 

おっぱいを、揉む……!!

 

わーい!でけぇ!!!

 

「ほーら、ウォースパイト?簡単に男に身体を預けるんじゃないよ?こういう事されちゃうんだからね?」

 

「……Admiral?」

 

あっ、ヤバい、怒られる?

 

「貴方はいつも、優しく触れてくれるわね❤︎でも、ね?」

 

俺の手を上から掴んで……?

 

「もっと、強くして良いのよ❤︎こんな風に❤︎❤︎❤︎」

 

揉まされるゥーーー!!!!

 

「ウォースパイトおおおお!!!stop!!!stoooooop!!!!」

 

「遠慮、しなくて良いのよ❤︎淑女は、殿方を受け止めてあげるものですから……❤︎」

 

GOサイン出とるやんけ!!い、いや、駄目だ!ウォースパイトに一度飲み込まれたらそのまま引き摺り込まれる!!!

 

「あーあーあー!!は、早く終わらせて紅茶でも淹れようか!!!ねっ!!!」

 

「Ah、そうね、初めてはベッドの上が良いわね❤︎」

 

「ウォースパイト、ちょっと日本語の勉強しようか?!!日本語!!!通じてねぇ!!!!」

 

「?、そうかしら?まだあまり慣れていないから……。sorry、Admiral」

 

あるぇー?

 

 

 

 

 

ウォースパイトから解放され、娑婆の空気を味わう俺。

 

陰腹を切っておいて正解だった。失血のあまりエロどころじゃなくなって、逃げ切れたもの。さーて、輸血液輸血液。

 

 

 

「艦隊のアイドル!那珂ちゃんだよー!!イェイ!!」

 

 

 

「……どっから湧いて出た?」

 

殺伐としたssに那珂ちゃんが!!

 

「もー!ひどーい!那珂ちゃんはアイドルなんだよー!優しくしてくれなきゃダメー!!」

 

かわいい。

 

ついついからかいたくなるタイプ。

 

「芸能界は厳しーんですー!!オラオラ!新人いびりじゃー!!」

 

頬っぺたふにふに。

 

「ふにゃ?!お触り厳禁ー!!」

 

あー、癒される。那珂ちゃんはかなりの安パイ。いつも笑顔の歌って踊って戦えるスーパーアイドルだ。

 

 

 

そんな罪なきスーパーアイドルにセクハラをします。慈悲はない。

 

せーの、

 

「ジョイヤ-!!」

 

抱き上げ、からのお尻!揉む!!

 

ほー?ダンスと戦闘で鍛えられたお尻は程よく引き締まりながらも、女性らしい肉付きもしっかりと感じられる……。

 

肌も綺麗で触り心地も最高。下着も触った感じ良質でありながらも可愛らしいものを着用……。

 

まさにアイドル!!

 

「…………あ、て、提督ー!こらー!!アイドルにセクハラしちゃダメー!!」

 

一瞬、いつもの笑顔のまま、フリーズ。そして即座に再起動。

 

「どう?好感度下がった?」

 

「下がっちゃいましたー!バッドコミュニケーションですー!!」

 

「やったぜ」

 

「な、なんでぇー?!那珂ちゃんと仲良くしたくないのー?!」

 

「あ、いや、違うよ?ただ、あんまり好感度が高いと、あー、そう!アイドル活動に支障が出るじゃん?」

 

適当で良いだろ、那珂ちゃんだし。

 

「えー?提督と一緒にいる時の那珂ちゃんは、提督だけのアイドルなんだから大丈夫だよー!」

 

いつもの笑顔で答える那珂ちゃん。

 

「おっ、そうだな(適当)」

 

「もー!」

 

あ、そう言えば那珂ちゃん、自室ではやたらとだらしないらしい。同室の神通が言ってた。

 

おかしいな、俺は那珂ちゃんのだらしない姿なんて見たことないけど……?まあ、一応言っておくか。

 

「そう言えば那珂ちゃーん?聞いたよー?お部屋の中じゃだらしなくしてるんだってー?」

 

「…………えっ、や、やだなー!アイドルの那珂ちゃんがだらしない訳ないんだからー!!」

 

またもや、いつもの笑顔のままフリーズ、そして再起動。

 

「ほんとぉ?(狂気)」

 

「ホントにホントー!!那珂ちゃんはアイドルだもーん!!」

 

「分かったよ、信用するよ。でも、同室の子に迷惑かけちゃ駄目だぞー?」

 

「分かってるよー!……神通姉さん、怖いし。それじゃ、私はこれからライブのリハーサルだから!じゃあね!提督!!」

 

「おー、頑張れよー」

 

そして、いつもの笑顔のまま去りゆく那珂ちゃん。那珂ちゃんのファンになります。

 

途中、振り返って、

 

「あ、そうだ!そ、そのね、那珂ちゃん、そういうこと分からないから……、今度までに勉強しておくねっ!」

 

いかがわしいことの勉強をするのか(困惑)。

 

「そんなこと、しなくていいから(良心)」

 

 

 

はぁ、相変わらず元気一杯だったなー。かわいい笑顔で。

 

 

あれ?

 

そう言えば、俺、笑っていない時の那珂ちゃんを見たことねぇや。

 

あれ?

 

ステージの上ではもちろん、リハーサルも辛い練習も、戦闘中も……。

 

俺の前では、「確実に笑っている」……?

 

数日前に、一緒にスカイダイビングした時も、一度目は断ったけど、その次の週には、「練習したから大丈夫!」だとか何とか言って、「いつもの笑顔のまま」スカイダイビングをしたっけ。

 

…………あれ?

 

那珂ちゃん、結構ヤバくない?

 

 

 

そ、そっとしておこう……!!

 

 

 

 

 

×××××××××××××××

 

《数日前……よりも前》

 

「艦隊のアイドル!那珂ちゃんだよー!」

 

…………なんて、ね。

 

「それにしても、急にスカイダイビングしろー、だなんて、困っちゃうなー」

 

流石に、歌と踊りには自信があるけど、スカイダイビングの経験はないなぁ。

 

「全く、夜更かしはお肌に悪いのにぃー!」

 

でも、提督が望んでるから。提督好みのアイドルにならなきゃ。アイドルは、努力をするところを見せちゃいけない。泥臭い練習シーンは、提督に見られない夜中、人気のないところで。

 

「うわぁ、やっぱり、鎮守府の屋上は高いなぁー……。こ、怖いよぅー」

 

でも、スカイダイビングの練習しておかなきゃ。提督の前では、一番かわいい私でありたい。いや、一番かわいい私でなくてはならないから。本番で笑顔を見せられないアイドルなんて、要らない。

 

「うーん、良し!那珂ちゃん、行っきまーす!!」

 

鎮守府の屋上から、飛び降りる。

 

「!!!!〜〜〜っ!!あぐっ!!!」

 

悲鳴は、上げない。提督にだけは見られる訳にいかないから。他人にバレたら、提督を呼ばれるかもしれない。

 

そして、着地。全身が酷く痛む。

 

……腕の骨にヒビが入ったみたい。

 

「い、いたたたた……、こ、こんなことなら、神通姉さんの稽古をしっかりと受けておくんだった……。はっ?!いけないいけない!那珂ちゃんスマーイル!!」

 

笑わなきゃ。笑えないアイドルは可愛くないから。

 

「よーし、次は絶対、笑ったまま飛び降りるんだから!!那珂ちゃん、ファイトー!!」

 

階段を登って、飛び降りる。

 

「ひっ…………!!ぎゃっ!!!」

 

失敗。笑えなかった。そして、腕の骨が完全に折れた。

 

「あ、あれ?お、おかしいなー?失敗しちゃった?本場ではもっと高いところから落ちるのに……。ま、まだまだだよー!那珂ちゃんはアイドルなんだから……!!」

 

階段を、登る。そして落ちる。

 

「えへっ…………、いぎゃっ!!!」

 

登る。そして落ちる。

 

「あははっ…………、ぐっ!!」

 

登る。そして落ちる。

 

「あはははははは!!ぎっ!」

 

登る。そして落ちる。

 

 

 

「あはははははははははははははは!!!!」

 

 

 

登る。そして…………。

 

 




ウォースパイト
聞きたくないことは聞かない。旅人に全幅の信頼を寄せている。常に凛としているが、旅人の前では無防備な姿を見せ、甘えてくる。因みに犬派。英国に帰る気は大して無く、将来は旅人とどこか長閑なところで、大きな犬を飼って暮らしたいとか思ってる。

那珂
艦娘の中でも群を抜いてヤバい。実害はあまりないのが救いか。旅人の前では、常に一番かわいいアイドルであろうとする。その為、自室では気を抜きがち。大抵のことは、一週間くらいでマスターし、いつもの笑顔でこなすようになるが、その裏側では血反吐を吐くような努力をしている。

旅人
腹の傷がめっちゃ痛い。

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