すき。
本日はギリギリでした。時間が。書き溜めがもうない。
まあ、ヤンデレのリサーチの為にssスレとかエロ本とか漁っていたのが敗因ですかね。
「お待たせしました、司令!比叡カレーです!!」
え?何この毒物?
「……え?……何?」
「え、えっと、その……、な、なんでも司令に手作りの食べ物(血液入り)を食べてもらうと、す、スキンシップが出来ると聞いて……。え、えへへ」
かわいい。
「という訳で!この私渾身の比叡カレーです!!どうぞ、ご賞味あれ!!」
劇物。
……あのさ、比叡?ちょっと見れば分かるじゃん?それ、極彩色に薄く光って、泡立ってるんだぜ?刺激臭を存分に放ちながら。
見るからにさ?
ヤバイじゃん?
「その、味見とか……」
「はい!霧島がしました!!」
「……霧島は?」
「倒れるほど美味しかったみたいです!!」
あっ、あかんやつや。長門や武蔵と同格のスーパーインファイターがダウンだと?
「へ、へぇー。ち、因みに、何を入れたの……?」
何をしたらカレーがこんなことになるの?
「比叡カレーは、その時によって中身が違うんです!!今回は、鎮守府の地下で見つけた、鉄の扉の部屋から材料をもらいました!!……何故か、私は厨房に出入りを禁じられていますから」
残当でしょ。
ん?ちょっと待って、地下の扉?
「……ねえ、そこ、cautionとかoff limitとか書いて無かった?」
「? よく分かりませんけど、黄色いテープに赤色の英語とか、ドクロマークとか書いてありました!カッコよかったので、お邪魔しました!」
あっ、あっ、ヤバイ、ヤバイ。
「その、そこはさ、立ち入り禁止なんだよね、うん」
「ええっ?!そ、そうなんですか?!す、すみません!!」
「ははは、次からは気を付けてね?じゃ、じゃあ俺は帰っ」
「でも、ちゃんと食べれそうなものを入れましたから!味には自信があります!!」
ぐうぉ!!輝く笑顔!!こ、断れない……!!
「そ、その、食べれそうなものって……?良ければ、調理手順を教えて?」
あそこに食材を置いた覚えはないんだけどな?
「はい!司令には、特別に教えちゃいます!!……まず、旧い石造りの棚にあった、骨で出汁を取りました!なんだか、手首みたいな形でしたね!あとは、その隣の背骨も入れました!」
あっ、それ、聖者の手首と黄色い背骨。儀式素材。ヤバイ。
「その間に、近くの冷蔵庫にあったお肉を焼きました!」
ふむ、捧げ物用に取っておいたデスアーマーとアダマンタイトゴーレムの肉。
「野菜は、つまらない独り言を言ったら急に飛んできたトマトを隠し味に、」
SCPだよ、比叡。それ、SCP。
「薬が置いてある棚の近くのものを沢山入れました!」
テメリア産の錬金術素材。勿論毒物。
「お水は、その薬の棚からお借りしました。あ、勿論、透明なやつだけですよ?お水、ですから!」
あそこの棚の透明な薬は、呪われたエーテル抗体のポーション、硫酸、毒薬……、兎に角、ヤバイ。
「ルーには、戸棚の粉を入れましたよ!ちゃんと赤色とか、赤褐色のものを入れました!」
戸棚、戸棚の粉……、燼滅刃の塵粉?嘘だろ、勘弁してくれ。
「最後に、とろみをつけるために緑色のスライムを……」
「分かった、もういい!もう、充分だ……!!」
これ以上聞いたら食べられなくなる。
「?、そうですか?そ、その、じゃあ、あ、あ〜ん……❤︎」
ぐ、
ぐおお、
ぐおおおおおおおおおお!!!!!
「南無三!!!!」
……………………。
…………?
?!!
?!!!!
[発狂][朦朧][猛毒][劇毒][遅効毒][麻痺][大出血][混乱][重病][エーテル病][突然変異][火傷][凍傷][神経破壊][盲目][脆弱][鈍足][耐性弱化]…………
「比叡カレーのお味はどうですか?!」
「うみみやぁ!!」
「?!」
はっ?!お、俺は、何を?
なんか、HP的な、生命力的なサムシングを失ったような気が?
いや、それだけじゃない、全身に力が入らない?立つことすらままならない、だと?
マナも空っぽ、頭も痛い、血も足りないし内臓はミンチ。何やったの、俺?
「え、えっと、どうかしましたか、司令?」
「…………? …………?!」
あっ、駄目だこれ、口開けないわ、衰弱が深刻過ぎる。
あっ、あっ、あっ、げ、限界、だ。
「ひゃあ?!い、いきなり抱き付いて……❤︎や、やっぱり、噂は本当なんですね!!お姉さまに早く教えてあげないと!」
いや、ごめん、立ってられないだけだから。
決して、血液入りの料理で俺をコントロール出来るとかそう言うやつじゃない。
「ひ、ひ、えい?」
声を絞り出す。
「はい?」
「な、なんで、こんな事を……?」
何か、俺に恨みでも?
「い、いえ、私は……」
「こんな、やり方、比叡らしく、ないぞ?」
文句があるなら直接言ってくれ!毒はやめて!毒は!
「…………だって、だって、わ、私も、私だって!司令が好きなんですから!!」
え?なんて言ったの?耳がイかれて聞こえないわ。まあ、適当に受け答えしておくか。
「私はっ!お姉さまみたいに美人でも、霧島みたいにかっこよくも、榛名みたいにかわいくもないんです!!」
あー、なんとなく、叫んでるのは分かる。どうせ、お姉さま大好きとかだろ。
「私だって!お姉さまみたいに司令と逢引をしてみたいです!霧島みたいに司令の力になりたいです!榛名みたいに司令のお世話をしたいです!」
次は、うーん、お姉さまみたいになりたい、とか、お姉さまとずっと一緒とか、かな?
「でも!私は、私には!お姉さまみたいな美しさも!霧島みたいな強さも!榛名みたいな淑やかさも!何も!無いんですよ!!」
で、最後は、お姉さまは司令が大好きだから、ずっと一緒にいてあげて、だろうか。
「……お願いします……、私を、見捨てないで下さい……、お願い……」
縋り付いて泣く比叡。今はなんか目が見えないけど、勘でどうにかしよう。うーん、
「比叡?俺は、比叡(達みたいな子)が好きだ、よ」
ああ、口がうまく回らねぇ。自分でもなんて言ってるんだか……。
「……本当、ですか?」
「嘘は、言わないさ」
「本当に、本当に、私を見捨てませんか?一緒にいてくれますか?なんの取り柄もないこの私を、お側に置いてくれますか?」
「もち、ろんだ」
あー、頭いてぇ。
「私のことを、愛してくれますか?」
「当然、だ」
適当な受け答えしか出来ん。
まーた、どうせ、いつもと同じだろ。
……比叡は、明るくて元気な女の子。普段は溌剌としているが、たまに、今日みたいに泣きついてくる。
弱い部分を見せてくれるのは信頼の証なんだろう。本人は、どうせ姉にべったり、俺に興味はないだろうから、問題は無い。
まあほら、父親として見られてるんだろうなー。
「……えへへ❤︎嬉しい、です!司令は、私のことも見捨てないでいてくれるんですね!金剛お姉さまは、妹として大好きですけど、司令のことは、その、男性として……❤︎い、いえ、何でもありませんっ!」
そうこうしているうちに癇癪がおさまったみたい。適当に頭でも撫でて……、あっ、今の俺は、身体が……!!
「………………ふぇえ?!!きゅ、急に服を引っ張って……!!」
あー、やっちまった。この手触り……、上着かなんかだろうな。引っ張って脱がせちまった。
で、顔には少しばかり大きめの膨らみ……、抱き付いてるのか、これ。離れようにも、身体が動かん。払いのけてくれ、比叡。
「司令、私のこと、求めてくれるんだ……❤︎」
あら?怒らないのか?やっぱり良い子だわ。
あっ、背中凄え、ヒットマッスルが凄え。ネコ科の動物みたいにしなやかな身体。
「で、でも、流石にお姉さまに悪いですから、触るだけ、ですよ❤︎」
あっ、ベッドに運んでくれた。動けないの察してくれたのか。優しいなー。
「ぶふぁ!!今起きた……!!」
いやぁ、寝てた。時計を確認すると、比叡が来てから三時間くらいか?何があったんだろうか、比叡に会った前後の記憶が酷く曖昧だ。
少なくとも、全身の毒や病気などの状態異常は治ったが、失った生命力と低下した一部のステータスなどはまだ戻らない。
一体、何したんだ、俺は?
まあ、良いや。回復を急ごう。ポーション、ポーション、と。
そして、破壊音とともに開かれるドア。
「こんにちは提督!榛名です!!」
ハッハー、今月6回目ー!!
「榛名ー?ドア壊すの止めようなー?」
「大丈夫です!ちゃんと、留め具の部分だけを正確に破壊しましたから!」
何がどう大丈夫なの?
……まあ、綺麗に手刀で切断されてるっぽいし、後でデッドボルトを溶接して直すか。
「ところで、榛名は提督のためにお料理(血液入り)を作ったんですよ!食べて下さい❤︎」
「いや、ちょい待ち!」
榛名の持ってくる料理には、ほぼ百パーセント媚薬だの何だのが混入してる。
各種ステータスが下がった今なら、超強力媚薬が効くかもしれん。
多分、常人なら死ぬレベルの濃度だろうし。
「はい、あ〜ん❤︎」
「だ、だからね、今俺は調子が悪、もごごごご?!!!」
無理矢理行った!!!
……あ、美味い。肉じゃがだ。
「美味しいですか?まだまだ沢山ありますよ!どんどん召し上がって下さいね❤︎」
相変わらずガンガン来るわー。榛名は、人の話を聞かないからな!
……まあ、食事は摂っておくべき、か?血が足りねぇし。
「ご馳走様、美味しかったよ」
「はい!ありがとうございます、提督❤︎……では、次は、榛名を食べて下さいね❤︎」
「何言ってんの?」
クソッ、ブレーキがブッ壊れていらっしゃる。
「榛名は危険日じゃありません!!榛名は大丈夫です!!」
「ウオオオオオオ!!微塵も安心できねぇぇぇ!!離せェい!!!」
榛名、そう言って大丈夫だった試しがあったか?
「こんなこともあろうかと、提督の為にゴムを用意しておきました!」
そして、榛名の懐から取り出される薄いゴム風船。例のアレ。
「これなら、良いですよね?では早速……❤︎」
「はい、没取ー!!」
「ああっ?!そ、その、私が着けて差し上げますから!大丈夫ですから!!」
ゴムの表面を触る。
「……穴開きゴムじゃねーか!!やっぱりな!!」
榛名の用意するゴムは危険。知ってた。(うす○に屋並感)
「……チッ、残念です」
舌打ちィー!!
「は、榛名、良いかい、こう言うのはゆっくりと」
「ゆっくりって、また今度って、一体いつなんですか?!!」
「は、榛名?」
「提督はいつもそうです!良く考えろとか、他にも良い人が、とか!!」
事実じゃん?
「私には、私達には、貴方しかいないんです!!!」
「榛名、違うぞ、世の中は」
「もっと広い、ですか?……そんなこと、どうだって良いんです!!確かに、私達は艦娘として肉体を得てから、数年しか経っていません!世界の広さも、どんな人がいるのかも、私達には分かりません!」
「でも!それでも!私達は提督が大好きなんです!!愛しているんです!!もっと良い人がいるとか、そういう、理屈じゃ無いんですよ!!!」
あー、その、うん。
「……何言っても無駄なやつ?」
「……はい。私達の気持ち、しっかり受け止めて下さい……」
んー、さて、どうするか?
……まあ、良いや。修羅場を避けながら口説いて行こう。いつも通り。やりたいことをやっていこう。
そうだな、俺も、艦娘の皆んなに遠慮し過ぎていたかもしれん。ご機嫌取りばっかりなんて、俺のキャラじゃないよねー。
考えてどうにかなった試しなんざねぇ。制圧前進あるのみって聖帝様が言ってたし。
「榛名」
「はい?」
可愛らしい女物のワイシャツに、長めのスカート。童貞を殲滅する清楚系コーデ。
……一閃……。
ボタン外し……!!!
「………………きゃっ?!」
小さい悲鳴と共に、反射的に胸を隠す榛名。
そう、そうだよ、俺の本質はセクハラ!!セクハラなのだ!!
下手に気を遣わず、ナチュラルに行くか。
「榛名、聞いてくれ、俺、実はな?かわいい女の子が大好きなんだよ……!!」
「は、はい、知ってますよ?」
えっ、嘘?
「……ほ、ほら、女の子のおっぱいとか揉んじゃうよ?」
「知れ渡ってます」
マジで?
「だ、だから、榛名にもセクハラしちゃうぞ!」
「!! は、榛名で良ければ、お相手しますっ!!!」
メッチャ嬉しそう!
……あれ?ひょっとして、冷静に考えれば、俺はセクハラし放題の環境にいる、よな?皆んなの好感度は高いし。
好感度を下げる為には、そう言う、男の駄目な部分をいつも通り全開にすればOKじゃん?つまり、フラフラ旅してた時と同じノリで良いってことじゃん?
……もう、これ、触っても良いよね?どうせ誰も怒らないし。
「しからば、御免!!!」
揉んじゃえ。
「あっ❤︎て、提督が、やっと、私に……❤︎」
あー、この為に生きていると言っても過言ではない。
あー、大きさは戦艦の中でも普通くらいだけど、かえって大き過ぎないことで全体のシルエットが細くなり、セクシーさと可愛らしさを両立ゥ……。
メイクは薄めで、派手さはないが清楚さを感じさせるファッション、もちろん家事は万能、控えめで落ち着いた性格ゥ……!
「あー、榛名は良いお嫁さんになるなー!!!結婚してくれ!!!!」
美乳だし、このおっぱいなら絶対良いお嫁さんになる(意味不明)。
「は、はい!!!榛名は、提督のお嫁さんになります!!!!」
え?そんなこと言って大丈夫なのかって?ははっ、ヨユーヨユー、星の数程の女の子に言ったわ。
嫌われることなんか怖くねぇ!野郎オブクラッシャー!!!
そうなんだよ、取り繕うってことは、よく見られるってこと。俺の本来の姿を出せば、自ずと嫌われる筈だ!!!
そう願いたい!!!
「結婚、結婚、結婚、結婚…………❤︎うふ、うふふ、うふふふふふふふ…………❤︎❤︎❤︎」
比叡
常人なら一口で死ぬレベルの料理。自己評価が低く、明るい性格の裏側ではかなり思い詰めていた。そこで、勇気を出して旅人にアタックしたところ、成功した、と言うのが本人の認識。もちろん、旅人は比叡に好きだと言い放ったことを覚えていない。
榛名
最近は、旅人からの愛に飢えて半ば気が狂っていた。艦隊一番のマジキチ。重いとかそんな次元の話じゃない。今回は、旅人が自分に気があると知って狂喜した。適度に構えば普段は大丈夫だが、ストレスを溜め込むタイプなので、このように大丈夫じゃなくなることも。
霧島
次の日、朝起きたら、殺戮に飢えていた。
旅人
弱体化していたため、媚薬がちょっと効いた。セクハラまでならOKとか思い始め、自分の駄目な部分をナチュラルに見せて好感度を下げるつもり。しかし、既に酔った勢いでセクハラしたり、寝ぼけてセクハラしたり、怒涛の14徹の果てに意識が曖昧になってセクハラしたりなど、前科があるので駄目な部分は知り尽くされている。