マジで。
次の日の午後。
いやー、昨日はヤバかった。予告通りに、夜、天龍と龍田が部屋に来てさ?
クロストライアングルされそうだったし、俺もしたかった。でも、流石に、ヤった時は百パーセント超修羅場確定だし、その超修羅場を収めるのは無理だと、俺のソウルが仰っていやがるし。
仕方がないので、適当にいちゃいちゃしながら添い寝した。次の日の朝に起こしに来た大淀にメッチャ怒られて大変だったけど、これまた適当にセクハラしたら許された。やったぜ。
そんなこんなで、色々と吹っ切れた俺は、今日も艦娘へのセクハラに励むのであった……!!」
「なに言ってんの?提督ー?」
「あっ、ごめん、口に出てたか、北上?」
やべっ、そういや俺、普通に休憩室にいたんだった。そりゃ、お休み中の艦娘もおるわ。
「きゃー、セクハラされるー。危険な提督がいるって、青葉辺りに言っちゃおうかなー」
むっ、脅す気か?また休日を要求して、部屋の中でダラダラと映画とか見る気だな?!
「ふっふっふっ、脅しても無駄だァ……!昨日から俺はゲンシカイキしたのだ!!セクハラします!ええしますとも!!!」
「うへぇ〜、変態だ〜」
「あっ、でも、嫌なら良いです、我慢します、ごめんなさい」
普通に良い子の北上からウザいとか言われたら立ち直れない。おじさんはな、メンタルが弱い生き物なんだよ……。
「ん〜?私は別に構わないよ〜。そもそも、提督に触られて嫌がる子なんて、この鎮守府にいないと思うよ?」
まあ、知ってた。でも、仲の良い女友達みたいなポジションの北上に嫌われるのは、万が一にも避けたいものだ。
「ふーん、嫌じゃないなら、遠慮なく」
はい、まずは、ソファーでくつろぐ北上の隣に座ります。
肩に手を回して……、うーん、どうするか。北上はセクハラって感じじゃないんだよなー。
「なーに迷ってんのさ?好きにして良いって言ってるのに」
なんの恥じらいもなく、俺の手を掴んで、自分の胸に持っていく北上。
「もっと恥じらって、どうぞ」
「私にそう言うこと期待されてもさー……、んっ❤︎」
俺の手のひらに胸を押し付ける北上。
あ、ふーん?はいはいはいはい、わかるわ。
普段、「そういった」イメージがない、昔からの幼馴染みたいな北上にこんなことされると、なんと言うか、かっとビング。
「北上は、他の子と違って大人しいよなー。北上みたいな子がいると助かるわ」
「まーねー。他の子みたいに、おかしな子ばっかりだと、提督も疲れちゃうでしょ?……んんっ❤︎私は、提督と、大井っちと、皆んなと一緒にのんびりできればそれで良いからさ〜……、んあっ❤︎」
「……北上、君のそう言うとこほんとすこ。もう結婚しようぜ」
「んー?良いよー。皆んなも一緒にねー」
わーい。
……でもな、北上?
「……ま、その為には、大本営とか、深海棲艦とか、なんかそういう邪魔なやつらを潰さないとねー?……あん❤︎最近は、陸の上でもある程度は戦えるし、大本営の軍人くらいなら蹴り殺せると思うよ?……あっ❤︎いつ殺しに行こうか?あ、今日は駄目ね。訓練で全身が動かないから」
お前も十分におかしい子の一人だって、自覚してほしいな?
……北上がぐうたらしているのは、ただ怠惰な訳じゃない。正確には、「動きたくても動けない」のだ。こう見えて、北上はとんでもない密度の自己鍛錬を自分に課しているのだ。
毎度毎度、毎日欠かさず、肉体が動かなくなるレベルの超高負荷の鍛錬……。こうして休憩室や自室でダラダラして、大井に世話を焼かれているのも、疲労で身体が動かないから。
今だって、午前中はずっと鍛錬だったらしく、殆ど立って歩けない状態。普通の女の子程の力も出ないだろう。
「大丈夫だよ、提督。提督は、私達を守ってくれるもんね。代わりに、私達は提督の敵を殺すよ、全部殺す、殺してみせる。……だから、さ、これからも、ずっと一緒にいようね、提督……❤︎」
「お、おう」
ま、まあ、まだかなりマシな方だしな、北上。
「北上さーん!お菓子と飲み物持ってき、まし、た、よ…………?!!、な、なんで提督が?!!」
「よー、大井」
「わーい、ありがとー、大井っちー」
あー、大井、かぁ……。
「そ、それにぃ!!!そそそそそその手!!!その手は一体何ですかぁ?!!!き、ききき、北上さんの胸を!!!!」
大井は、まあ、アレだ。
「離れろぉっ!!!!」
「ヒューッ!相変わらず物凄え蹴りだなぁ、オイ!!」
暴力がなぁ……。
「もー、大井っちってばー、やめなよ〜」
「き、北上さん!だ、駄目ですよ!北上さんの胸を無理矢理触るような男は許しません!!」
激おこっち。
「いーの、いーの。別に減るもんじゃないしさー。それに、結構良い感じだよ?大井っちも触ってもらったら?」
「んえぇ?!!わっ、私は、その!……いや、そう、ですね、北上さんの身代わりに……」
すると、大井は、俺の手を乱暴に掴み……、
「これは北上さんを守るため、これは北上さんを守るため……、決して私が触って欲しい訳じゃない……、え、えいっ!!」
あぁ^〜、良いっすね〜。
大井は肉付きが良いからなぁ……。程良くデカい。ふっくらしてる。
「んっ❤︎ふー、ふー、ふー、こ、こんな、いやらしい手つきでぇ❤︎北上さんに❤︎触れていたんですかぁ❤︎ゆ、許しません❤︎」
身をよじらせ、どこか嬉しそうな様子でおとなしく触られる大井。
「ま、とりあえず、俺の隣に座りなよ。立ったまんまってのもアレだし」
「わ、分かり、ました❤︎」
指示通りに、俺の隣に座る大井。
まあ、照れ隠しの暴力暴言以外には特に何もないし。こちらもまだマシな方だよなぁ。
「おっ、大井っちも侍らせちゃう?両手に花だねぇ、提督」
大井が持ってきたチョコレートをかじりながら、北上がからかってくる。
「おう、スゲーだろ俺。尊敬して良いぞ。あ、あと一口ちょうだい」
実際、今まで結構頑張ってきたと思う。俺は褒められていい。
「んんっ❤︎くっ❤︎ああっ❤︎……はっ?!あ、こ、こら!今度は北上さんと間接キスを?!!このっ!このっ!」
おー、痛え。思いっきり足踏んできたわ。
「ごめんってば、ほら、大井ともするから……、ひゃいよ」
口にチョコレートを咥えて、大井の目の前に顔を寄せる。
……大井は、北上さんがどうこう、とかよく口にするが、その半分くらいは嫉妬だ。だから、北上にしたのと同じように構ってやらないと、ご機嫌斜めになっちまう。……まあ、俺の自惚れじゃなけりゃ、だけども。
めんどくさいっち。
「は、はぁ?!いきなり何を言っているんですか?!!」
「やなの?なら、良いけろもさ?」
「嫌なんて一言も言ってないでしょう?!!何なんですか?!!!」
いや、何なの、はこっちの台詞なんだけどもさ?
「しょ、しょうがないですね、北上さんを提督の毒牙に晒す訳にはいきませんから!……はむっ❤︎」
至近距離、そしてゼロ距離。咥えたチョコレートを舌で大井の口の中に押し込む。もちろん、一切の抵抗はなかった。間接キスよりも特殊なプレイをした気がする。
でも、可愛いねぇ。
まぁ、この後も、大井は文句を言いながらも、嬉しそうに全身を触らせて、北上はリラックスした様子で俺に寄りかかって……。
両手に花、良い体験だった……。
北上
旅人に守ってもらえるので、旅人の敵を倒すのは自分だと考えている。火力極振りのヤケモンみたいな子。毎日欠かさず、攻撃力を上げる為の超高負荷トレーニングをしている。
大井
ツンデレ。性格がいじっぱりだし、こちらもヤケモンじゃないの?(適当)北上と共に、蹴り技がメインの火力極振り。自分以外の子とイチャつくと怒って殴りかかってくる。
旅人
防御力極振り。その上素早く、最大HPも多い。艦隊のメイン盾。攻撃力は基本的に低いので、殴る時はバフ技マシマシ。