週一とかにすりゃ良かった。
次もしも何か書くとしたら週一にしよう。
「ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー
アノノアイノノォオオオォーヤ
ラロラロラロリィラロロー
ラロラロラロリィラロ
ヒィーィジヤロラルリーロロロー」
お昼。
報告書待ち。
暇。
……いやぁ、お恥ずかしい話、じっとしてられない性分でして。私は我慢弱い(ブシドー感)。
あと五分くらいなんだけどね、こう、俺の中の情熱がさ、リズムを刻んじゃって。ね?
確か、今回出撃してたのは、プリンツ、レーベ、マックス。
内容は確か、鎮守府の減少に伴う戦況の悪化からの、他所の海域の掃討だったな。
国民の平和を守る、正義の大本営様も、相当切羽詰まってるらしい。ワロス。
え?ああ、三人で大丈夫かって?
いやいや、三人だけと侮るなかれ、我が、悪の組織黒井鎮守府の一員よ。
三人に勝てる訳ないだろ!!
「「「Admiral(提督)ーーー!!!」」」
「おっ!おかえ」
プリンツ・オイゲン、抱きつき。速度は100km/hを優に超える。ふむ、ロイヤルガード。
続いてレーベレヒト・マース。同じく抱きつき、横から。プリンツよりも速いな、闘気を纏ってガード。
後ろからはマックス・シュルツ。抱き締め。掴み技はガー不だ。ヒートを纏いつつもこっそりと聖なる盾を詠唱、防御力を底上げ。
この子達は、どうやら、この俺が誰よりも強いと思っているらしい。もちろん、そんな訳ないんだよなぁ。
本人達が言うには、この子達を攫ったあの日の、追撃を華麗に逃れ、迎撃する俺の姿が印象的だった、とのこと。
……だから、なのか。それはもう、全身全霊の力でぶつかってくる。俺を強いと思い込んで。力加減は出来るみたいだが、してくれない。
実際、俺はもう、高レベルの艦娘にはバフを積まなきゃ勝てないレベルなのに。さっきだって、技やバフなしじゃダメージを受けていただろう。
「作戦成功ですっ!褒めて下さいAdmiral!」
「ぼ、僕も、頑張ったよ!そ、その、僕も褒めてもらえるかな……?」
「こちら、報告書になります。……よ、よろしければ、私も、その、撫でて頂けないかしら……?」
わぁ!かわいい!
さて、報告書か。
……ふむ、作戦は大成功、感知できる範囲内の深海棲艦は全滅、話が通じる深海棲艦はなし、強さと賢さはいつも通りで、数は五十体そこら、と。
まあこんなもんか。
知ってた。
「……よし、素晴らしい戦果だ!ありがとう!」
撫でてあげる。
「わーい!」
「嬉しいよ、提督」
「んっ……」
さて、気になることが一つ。
「で、その後ろの麻袋は?」
「あ!これはね、提督にプレゼントです!」
うーん、嫌な予感。
「へ、へぇー、な、中は何かな?」
開いてみると、そこには……。
深海棲艦の、大量の生首。
うっわ、血の匂いはしてたけどさぁ……。マジかよこれ。……どうしよ。
地下室にしまっとこう。
「あのね、アキツマルさんが、日本では敵のミシルシ?をあげるものなんだって!」
あきつ丸ェ……。
「いやその、最近はやらないからね?侍も忍者もいないんだからさ、ね?」
いや、いるけど。知り合いにいるけど、一般的にはいないから。
「えー?でも、この鎮守府にはサムライもニンジャもいますよー?」
指差された窓の向こうには、演習する神通と川内。……まあ、そう、ですね。はい。
「ほ、ほら、あれは特殊な例だから。……な、なんにせよ、お仕事は終わり!ご苦労様!休んで良いよ」
「「「はい!!」」」
んー、良い返事。ドイツ艦は任務に忠実で実に良い。
「……で、帰らないの?」
「なんでですか?」
あっ、居座る気だ。でも、俺ももう仕事ないし。適当に遊んでやるか。
「あー、そうだな、俺も仕事ないからさ、これから一緒に遊ん」
「お風呂ですか?!分かりました!」
分かってない!分かってないよ?!
「は、ハダカノツキアイって言うやつかな?恥ずかしいけど、僕、頑張るよ❤︎」
いやいやいやいや。
「わ、私も、提督が望むなら……❤︎」
そんなこと、しなくていいから。
「あ、あのさ、人の話を」
「そうと決まれば、早速、行きますよ!」
ハッハー、聞いちゃいねぇ。
ドイツ艦はメルヘン。はっきりわかんだね。
……そんなこんなで、風呂。
全裸の成人男性にくっ付く未成年のドイツ人女性という、明らかに言い逃れができない布陣。
こっそりと飛んでいる艦載機は編隊を組んで俺を監視している。……もしも俺が「もう我慢でけん!!(アイアンハイド並感)」となった場合、即座に空母が雪崩れ込み、騒ぎを聞きつけて全員集合、からの鎮守府崩壊が目に見えている。
結局、この子達に俺離れしてもらわなければならない。もう、ここにきてから一年近くするし。旅人が一箇所に留まるのってどうなの?とか思ってる。
でも……、
「はーい、じゃあ、お背中流しますねー、Admiral❤︎……んっ❤︎どう、ですか?Admiralはおっぱいが好き、なんですよね?私のおっぱいの感触はどうですか❤︎」
「それじゃあ、僕はこっちを……。わぁ、凄い……、提督の筋肉、硬くて、大きくて……❤︎」
「私は、反対側の腕を……。ああっ、んっ、提督の身体、逞しくって、素敵よ……❤︎」
「ちょっと待ってちょっと待って、これもう、あかんやつでしょ?120分でうん十万くらい持ってかれるやつでしょ?」
入浴料とサービス料込みでうん百万とかでしょ?知ってる。
「?、なんのことですか?」
「あっ、い、いや、なんでもないよ、その、こういったことは、はしたないからやめなさいってこと」
決して、知り合いのヤクザの組長と超高級ソープで三日間くらい遊び惚けたとかそんな事実はない。ないのだ。
「遠慮しないで下さい!Admiralは私の王子様ですから!沢山お世話しちゃいます❤︎」
王子様ってガラじゃないんだがね?
「僕も、提督のお姫様だから❤︎意地悪な悪魔から僕を救ってくれた提督と結ばれるのは当然だよね?」
まあ、今の行動は現在進行形で姫、いや、なんでもない。
「私、今でも覚えています。提督が、私を救ってくれて、優しく抱き締めてくれたことを❤︎愛していると囁いてくれたことも❤︎」
やってないし、言ってない。まるで覚えがないんだが?
「わ、分かった、分かったから!」
良いか?ドイツ艦は、ヤバい。
話が全く通じないし、記憶もアレだ。頭の中がお花畑なもんだから、正論も通用しない。例え、今この瞬間に突然押し倒しても、大喜びで抱かれるだろう。
心底ヤバい。
「もー、ぼーっとしちゃめっ!ですよ、Admiral❤︎そんな王子様は、こうです、ちゅっ❤︎」
でもなー!かわいいんだよなー!!かわいいからなんかもうどうでも良いや!!ほっときゃどうにかなるだろ!!
「んっ、ああ、ごめんよプリンツ。お姫様と一緒なんだ、楽しまなきゃな?」
揉んでおこう。どうせ怒られないし。はぁー、最高。プリンツは、こう、若さが伝わってくるな。お肌のハリが凄いのよ、ハリが。
もちろん、どこの毛とは明記しないが、剃ってる。ツルツル。女子高生くらいの見た目のプリンツが、剃ってる。このアンバランスさには感服するぞ!!俺が!!
「あっ❤︎もー、そんなところを触って……❤︎私の王子様はエッチなのね❤︎」
「むー!僕にも触ってくれなきゃやだよ、提督?」
「もちろん、忘れてなんかいないさ、レーベ」
レーベは、白い。兎に角、白い。アルビノか何か?ってくらい白い肌には、産毛の一つもない感じ。剃っているんだか、生えてないんだか、それは分からないが、詮索する必要はないだろう。
「んんっ❤︎もっと、もっときつく抱き締めて?もう二度と、悪いやつに捕まらないように……❤︎離しちゃ、ヤダよ……❤︎」
……どうやら、レーベの中では、最初から俺と一緒にいた、と言うことになっているらしい。まあ、アレだ、妄想癖って言うのは躍起になって否定すると治らないからなー。徐々に諭して行こうか。
「わ、私は、その……」
「分かってるよ、マックス……、愛してる(イケボ)」
ぐっ、少女に愛してる、は流石に大ダメージだな。心に。心なしかカルマが下がった気がするぞ!
「……ふふっ、貴方に、愛してる、だなんて、何度も言われた筈なのにね……。でもね、何度言われても、とっても、嬉しいの……❤︎」
うん、言ったのは今日が初めてなんだけどね!!
マックスは細身で、強く抱き締めれば壊れてしまいそうな儚さがあるな。うん。
まあ、壊れそうなのは俺の方なんですけどね痛だだだだだだ。力強っ。
「あ"〜、良かった……」
やっと解放された。プリンツは良い乳してたし、レーベは綺麗だったし、マックスは美しかった。それで良いじゃないか。
また触ろう。
「提督ー!さあ!行くわよ!!」
「えっ?ビスマルク、何の話?」
「もー、とぼけないの!提督はハダカノツキアイ、が好きなんでしょ?」
「………………は?」
「私が付き合ってあげるわ!!行くわよ!!」
「ちょっ!待っ!!あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"〜〜〜!!!!」
そう、そうだ、あのドイツ艦の何が厄介かって……、「他所でやったことを言いふらす」ことだったァァァァァーーー!!!!
この後滅茶苦茶滅茶苦茶にされた。
プリンツ
かなりのお花畑。ドイツ艦では一番エロい。脳内では既に結婚しているので、かなり大胆な行動をとる。そしてその行動を鎮守府内外で言いふらす。
レーベ
結構なお花畑。男の娘ではない。脳内では最初から旅人と共に過ごしていたが、攫われたんだと思い込んでいる。
マックス
まだマシな方。脳内では旅人に助けられるのをずっと待っていたことになっている。勝手に思い出を補完してくれるので、構わなくても平気な分まだマシ。
組長
女に弱い。若頭が有能。
旅人
実は結構楽しんでる。多分、鎮守府内で一番の異常者。