旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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違うんです、決して、オススメされたオルフェンズが近年稀に見る最高の面白さでどハマりし更新を忘れてしまったとか、そんなんじゃないんです。徹夜までして全話見たとかじゃあないです。違うんですよ。神に誓って、アトラのエロ画像を探したりなんてしていません、本当です。フミタンもです。


81話 鉄血のカンムス (ハラスメントの帝王 辛)

「駆逐艦の部屋がうるさい?」

 

「そうよ!」

 

苦情の主は五十鈴。怒って跳ねる度におっぱいぷるんぷるん。総統閣下も納得ですわ。

 

にしても、うるさいねぇ?そうなのか?

 

相手は子供だしな。ちょっとくらいはしゃーないじゃん?

 

「これが、ちょっと騒がしいくらいならかわいいものよ……。でも!」

 

そして、遠征で培ったのであろう力で、まるでドラム缶のように抱えられ……。

 

「はいまたいつものパターン」

 

引き摺り回されるってオチ。

 

 

 

 

 

「あー、これは……」

 

うるさい。

 

「ねっ!!うるさいでしょ?!!」

 

ぶつかり合う鋼鉄、溶接の大音、プラズマカッターの轟音。

 

まー、並みの工場よりかはうるさいな。

 

「まあ、犯人の予想はついてるよ」

 

「そうなの……、って、何よその深緑のジャケット?何よそのブーメランみたいな前髪?犯人と何の関係が……」

 

「まあ任せとけよ」

 

「……もー、分かったわよ……。じゃあ、後はお願いね?」

 

帰って行く五十鈴。

 

……さて、と。

 

「そうだろミカァ!!!」

 

「「「「?!!!」」」」

 

「あ、司令官」

 

凄えよ、ミカは……。突然コスプレした成人男性が部屋に押し入っても、声一つ上げねぇんだからよ……。

 

「全……、女……部…………突……やって…………」

 

「乱…………とん…………」

 

「聞こえねーよ!!!旋盤止めて!!!レーザーも!!!」

 

はいはい!リテイクリテイク!!

 

「はい、じゃあ、やり直しね?……そうだろミカァ!!!」

 

「?、どうしたんですか、司令官?」

 

流石ミカ、ブレねぇな!

 

「全く、女の子の部屋に突然やってくるなんてね?」

 

如月。確かに、そこらに引っかかってる洋服は女の子のものだが、分解整備されたパイルバンカーや山積みの火炎放射器のパーツ、散らばった設計図及びデータ。書類とデジタル媒体、両方。

 

総評、女の子の部屋ではない。

 

「乱入してくるとは、とんでもない奴だ」

 

菊月。ビリヤード台の上には、乱雑に置かれた武器の数々。カラサワ、パルマシ、グレラン、ミサイル、レザブレ……。でも、整備はバッチリ、弾薬は別で厳重に保存。

 

総評、レイヴン。

 

「君らイケメン過ぎない?」

 

怖っ。

 

なんなの?

 

「ご、ごめんねぇ〜?お部屋のお片付け、サボっちゃってた〜!」

 

蜂のぬいぐるみを抱える文月。世に文月のあらんことを……。

 

かわいい小物やぬいぐるみで一杯、しかし匂いは血と硝煙。そして壁には謎の蜂の巣を模ったエンブレム。……あっ、よく見るとぬいぐるみの隣にイエローとブラックで塗装された大砲が。

 

総評、騙して悪いが……。

 

「ああ"?!!こ、このっ!!あっ!あー……。マーシー、あれ、あいつラグくない?ラグだわ」

 

「も、望月ー?」

 

「あー、もー!じぃじも引けないしさー!!やっぱりまた雪風に引かせるしか……、あっ、し、司令官?!あー、うー、そ、その、見てた……?」

 

自作のゲーミングPC、据え置き携帯関わらず大量のゲーム。置きっ放しの漫画雑誌に埃を被ったアニメのDVDボックス。

 

総評、君もオタクかい?

 

「ん、司令官、お疲れ様」

 

弥生、弥生のスペースは……、うん、良かった、普通。優しげだが、どこか几帳面さを感じる木製の机と椅子、本棚には小説がちらほら。ジャンルは色々。

 

本当に普通だ。

 

……机の上のガンダムハンマーを除けば。何で?三番艦だから?三号機だから?G3だとでも?明石だろどうせ!後で折檻してやる!

 

「司令官、命令ですか?」

 

「ミカァ!」

 

大本命、三日月。

 

例によって武器ばかり。明石が面白がってレールガンとか作るから……。

 

因みに、うちのミカの懐からは、火星ヤシの実ではなく、俺が持たせたお菓子が出てくる。

 

 

「…………じゃなくて!あー、あれだ、君達ねぇ、武器の整備はまだしも、本格的な加工は他所でやりなさい!隣の軽巡の部屋の人らが迷惑してるんだからね?」

 

「…………あー、はい、音ね?」

 

「私達はもう慣れているからな」

 

「防音の小屋でも近くに作るから、それで我慢して、どうぞ」

 

実際、白露型なんかは工房と呼ばれる専用の施設を保有している。

 

睦月型にもガレージくらいは作ってやらなきゃな。三日で。

 

「…………で、さっきから思ってるんだけどさ」

 

「何だ、望月?」

 

「…………何でオルガ?」

 

それはね、望月、

 

「俺、まだオルフェンズ見てなかったんだよね」

 

「あー、そういうことね。ボックスあるよ?見る?」

 

「その為に来たんだぜ!見るぞミカァ!」

 

「はい」

 

ミカがミカの活躍を見るのか。やっぱ凄えよミカは。

 

「…………あの、司令官、お仕事は?」

 

「ぐっ、痛いところを突くな、弥生!だが、これはそう、艦娘に教育用ビデオを見せるのと同じこと!」

 

他にも、デートの時は艦娘を引き連れての視察となっております。書類上は。

 

「オルフェンズは教育用だよね、分かるよ」

 

流石望月!話が分かるゥ!!

 

そんな望月は、一番大きなモニタを再生機に繋げ、DVDをインサート。

 

三日月は、いつの間にか膝の上に。早いなミカァ!

 

隣には文月と如月。戻って来た望月と、菊月も座って、再生。

 

「……え?全員で見るの?」

 

「アニメでしょー?楽しみー!」

 

「たまには、ね?」

 

「いや、何度見直しても良いし。名作だし」

 

「む、アニメはよく見るぞ。対処すべきイレギュラーの例がよく分かる」

 

ふむ、皆んな乗り気じゃん。

 

「あ、そう?じゃ、再生、と」

 

 

 

 

 

総評、やっぱ凄えよミカは……。

 

「カッコよかったわよ、ミカ」

 

「如月姉さん、何ですか」

 

「すごかったよ〜、ミカ〜!」

 

「文月姉さんまで。少し、照れます」

 

かわいいぞミカァ!!

 

「……認めよう、三日月の力を」

 

「ありがとうございます、菊月姉さん」

 

「ん、頑張ったね、ミカ」

 

「はい、嬉しいです、弥生姉さん。……ですが、私が頑張った訳では」

 

謙虚だな、うちのミカは。「別に?普通でしょ」くらい言って良いんだぞミカァ!!

 

「いやぁ、許されなかったか、デブ」

 

「だねぇ、やっぱり妹が可愛かったからね。全国の妹がいないオタクを敵に回したしね。残当」

 

「かなC」

 

俺、望月のオタク並みの感想、好きだぞ。

 

「……司令官、この鎮守府も、あんな風になるのかしら?」

 

期待が籠ったかのような顔の如月が言う。

 

「名瀬の兄貴みたいに?いやー、キツイっす」

 

ガキなんか作ってみろ、鎮守府が火の海になるぞ。

 

「……まあ、陸奥さんとか榛名さんとか、黙ってないでしょうねぇ」

 

「そーいうこと。結婚なんて、やめとけ!やめとけ!」

 

「私は素敵だと思うんだけどね、皆んな司令官の愛人、だなんて❤︎」

 

私は、貴方と一緒なら、どんな形でもいい、とのこと。男の望む良い女になろうとするのが、如月の良いところなのかも知れん。

 

 

 

ん、ちょい待ち、ラインだ……。

 

オータムクラウド先生:たすけて

 

だと……?!

 

「ッ!!ミカァ!!」

 

「はい」

 

 

服を、脱がせる。

 

 

 

「「「「?!!!」」」」

 

「自分で脱げますよ、司令官」

 

「いや結構。こういうのは、脱がせる楽しみもあるのだ」

 

三日月のセーラー服に似た艤装の服の部分を優しく脱がす。

 

おお、三日月、中々の筋肉だ……。しかし、筋肉の付け過ぎと言うことはなく、服の上からでは目立たないくらいだ。

 

戦闘に特化された肉体だが、だからこそこの様な美しさを持つのかも知れない。

 

最後に、飾り気のないパンツを脱がせる。

 

「最近は暑くなってきましたから、これも良いでしょう」

 

一糸纏わぬ姿の三日月は、恥じらいの一つもない。

 

それと、赤くなる弥生と文月。顔を手で覆っているが、指の間からこっそりこちらを見ている。望月も、少し赤い顔で、興味深そうにこちらを見ている。

 

菊月はしみじみとした様子で頷いているし、如月は微笑んでいる。

 

あの、別にここでおっぱじめる気じゃないぞ?ここはノースティリスじゃない。俺はただ……、

 

「ミカにはミカのコスプレをしてもらうぜミカァ!!」

 

と言うこと。

 

オータムクラウド先生に、売り子を頼まれたのだ。

 

オルフェンズの全年齢向けギャグ本と言うならば、俺とミカが行くべきだろう。

 

さり気なく三日月の身体をあちこち触りつつも、パンツを履かせズボンを履かせ、着替えを終わらせる。いやぁ、うちのミカはかわいらしい身体だなぁ。結婚しろミカァ!!

 

「じゃあ、行くぜミカァ!!」

 

「分かりました」

 

そして肩車!!フゥー!三日月のしっかりと鍛えられつつも細身の太ももがおおおおお!!!

 

テンション上がってきた!!

 

 

 

 

 

「……司令官、大分じっくりと三日月の身体を触ってたわねぇ」

 

「……私達にも興味を持ってくれているのかな?」

 

「わ、私も、あんな風に触って欲しいな〜。三日月、すっごく嬉しそうだったもん!」

 

「表情は変わってないけど、明らかに喜んでたもんねー。んー、何かしら理由があれば触ってもらえるってことかな?」

 

「まあ、何にせよ……、誰であろうと、私達を超えることなど、不可能だ。何人侍らせようと良い、司令官には、私達でハーレムを作ってもらう」

 

 

 

「「「「逃しは、しない」」」」

 

 




三日月
強くてクールで度胸もある。鎮守府全体を引っ張る旅人に全てを預けるキリングマシーン。農業に興味があるらしく、よく裏山の畑で目撃される。旅人の命令なら何でも聞くが、性的に迫ることはないので、旅人自身もかなり信頼している。

弥生
無口。趣味は読書とのこと。押しに弱いので、明石や夕張によく分からん武器を押し付けられる。

如月
レイヴン系女子。幼い見た目からは想像つかないセクシーさで旅人に迫る。化粧や服など、女の子らしいご趣味を持つが、パイルバンカーなどの一風変わった武装のテストも好き。

文月
世に文月のあらんことを……。

菊月
ランク1を自称するが、イレギュラーには滅法弱い。趣味はビリヤード。

望月
ミーハーなオタクかつFPS民。ソシャゲ勢でもある。将来は旅人に養ってもらいたいらしい。

旅人
三日月はセクハラしてもバレないから大好き。

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