今日も今日とて非日常 作:祇風
引越しやら、仕事やら、ネット断絶やらで遅れに遅れ申し訳ないです
ではどうぞ
前回のあらすじ!!
フェイトからプレシアの話を聞いた俺達は時の庭園に行く事を決意
リニスの次元跳躍により時の庭園まで転移する事に成功した
Q.だが其処で待ち受けていたものとは!?
A.オーバーSランク級の雷撃砲撃
「時の庭園に不法侵入したら雷が落ちてきて死に掛けてます」
「何処に向かって話してるんですか」
「……なんとなく」
リニスの突っ込みにボケで返す気力も出なかった
何故俺にだけピンポイントでぶち当てる事ができるのだろうか
「だ、だいじょうぶ?」
とフェイトが心配してくれるが
「大…丈夫だ。問題ないが、少し休ましてくれ…」
本音を言うと大丈夫ではない
非殺傷設定だったらしく肉体に傷は無いがオーバーSランクの砲撃、雷撃を喰らったのだ
雷撃の痺れにより手足はまともに動かせない。
普段からシュテルの砲撃をまともに受けているお陰で意識を保てているが正直その方が悲惨だ
意識を保っているという事は衝撃、魔力ダメージを嫌でも耐え切らなければならないのだ
「ヘルト…は家に置いて来ちまった…。クローバーなら…あ、チョーカーはユーリにあげたんだった…」
これは自然回復待つしかないですね…
「いえ、そこはわたしがいるのですから回復なんか待たなくても良いじゃないですか」
とリニスが医療魔法を発動しながら呆れるように肩をすくめる
リニスの医療魔法により体の痺れが少しずつ取れてきた
『マスター?何故私を使わないのですか?其処の少女は私の事を見ていますし使っても問題ないかと思われますが?』
頭の中に直接声を送ってきたのはドルンレースヒェン。声は何時もどおりなのだが若干不機嫌っぽいのは気のせい。か?
『確かにフェイトは知っているがリニスは、というか内のやつは誰一人とお前のことを知らないんだよ』
『それにベルカ式は手に入れるのが難しいし、希少なものだ。お前を手に入れた経緯を説明しずらいだから近いうちに本邸に戻るからその時までお披露目は待っていてくれ』
とデルンレースヒェンに説明すると理解はしたが渋々了承の意を送ってきた
「そろそろ動けるようになってきた。リニスもう良いぞ」
両手を何度か開閉するが痺れは取れている肩から上にはまだ上がらないが戦闘する予定は無いから大丈夫だろう
「さて、はた迷惑な砲撃を撃って来た親玉の所に行こうか」
「ほ、本当に大丈夫?母さんの砲撃を直撃したんだよ?」
立ち上がって動こうとしたら横から支えるようにフェイトが寄って来る
「大丈夫ですよフェイト。刀夜は普段から砲撃に飲まれていますから並みの砲撃だけでは倒れませんから。」
とリニスがフォローしてるのかしてないのか分からない言葉に納得してしまったフェイトは
「そっか!トウヤは強いんだね!」
やめてそんな純粋な目で見ないで遠まわしに砲撃を受けるほど隙があるって言われてるだけだから
リニスのほうをチラッと見れば、あちらも微笑ましそうに見ている
「まぁ、そう言う事にしといてくれ。フェイト、プレシアのところまで案内頼んでもいいか?」
「うん、任せて。こっちだよ」
とフェイトが先導して進んでいく。その後ろにリニス、俺の順番で付いていく
「「「………」」」
無口の時間が痛い…。というかさっきから俺にだけ魔力弾が飛んでくるんだけどなにこれ?
無駄に高性能なのかフェイトとリニスには気付かれてないみたいだけど、流石に電撃を帯びた魔力弾を身体強化してるとはいえ弾き続けるのは辛い
長い廊下を歩き終えたらしく、大きな扉の前に着く
「かあさん、フェイトです。」
扉に向かってそう声を掛けると「入って良いわよ」と中から声が返ってくる
その声に反応したフェイトが扉に手を掛けて開けると
「でもねフェイト、不法侵入者はお帰り願うわ」
と冷え切った声と共に背後から爆音が聞こえる。振りかえれば目の前に迫るは先程よりも強力な雷撃が来ている
この距離では避けようもないな…防御も無理そうだな
「刀夜!」「トウヤ!避けて!!」
二人の叫び声が聞こえる。でもここまでやられっぱなしも気に食わないな
「創造練成武器…《千鳥 雷切》!!」
手元に一つの長刀を創り出し、切っ先を雷撃に向けて突き出す
するとどうだろうか
目の前まで迫っていた雷撃が水を割るように別れて行く
「手癖の悪い人は嫌われるぞ、プレシア・テスタロッサ」
「あら、人の使い魔を勝手に活用するだけでなく私の娘を人質のように連れて不法侵入してくるような人に言われたくないわね」
撃ち切られた雷撃の元にいたのはこの庭園の主 プレシアが佇んでいた
「それはどうも失礼した。だが年端もいかない少年に向かって砲撃を撃ちすぎじゃないか?並大抵の奴なら初撃で死んでいたぞ?」
雷切を肩に担ぐように背負う。視線はプレシアのほうを向いたままだが
大してプレシアはいつでも撃てるようにしていたであろう杖を消す
「よく言うわ。撃たれた瞬間に帯電しないように壁に触れたくせに…普通の子供だったらその時点で意識を飛ばしているわ」
そのままツカツカと音を鳴らしながらこちらに歩み寄って来る
俺の前まで来ると正面から此方を睨みつけてくる
「それで?私たちの家に何の用かしら?古代ベルカの末裔さん」
「そうだな。あんたの願いをかなえる神様になりに来た、とでも言っておこうか」
雷切を床に刺して立てる俺。プレシアは一瞬だが眉間が動いた
そこで後ろで固まっていた二人が動き出した
「プレシア!貴方はなんてことをしてるんですか!?」
とリニスが憤慨する。元主とはいえ問答無用で攻撃する姿は気に入らなかったようだ
「か、かあさん!トウヤは悪い人じゃないよ!」
とフェイトが俺を庇うように腕を引く。それを見たプレシアから殺気が放たれた気がしたが気のせいだろう…多分、うん気のせい気のせい
「黙りなさいリニス。破棄したはずの貴方に文句を言われる筋は無いわ」
「くっ…!!」
ぴしゃりと言い切るプレシア。その言葉に悔しそうに唇を硬くかみ締めるリニス
「それで?貴方に何が出来るというの?ベルカ関連でも命を司るものは禁忌、もしくは忘却されているのは自明の理。」
此方に鋭い視線を向けたままのプレシアがそう言い放つ
「だれもベルカの技術を使うとは言っていない。そもそもそれは犯罪まがいの方法だ」
「それにあんたがやろうとしている事も犯罪どころか世界を滅ぼすかもしれない方法だろうが」
と返す言葉で言い放つ。さてここからどうやって交渉に持っていこうか
「リニス、ヘルトを持って来てくれるか。その間にプレシアと交渉する」
出来ればフェイトも連れて行ってくれと付け加えると「分かりました」と言ってフェイトと一緒に転移する
「…貴方はずいぶんと無用心なのね。いまここで私が貴方を殺すかもしれないのに」
プレシアがそう言うが殺す気があるなら少しでもそういう雰囲気を出すべきだと思う
「そういうあんただって無用心だろ。こっちはまだ刀を出したままなのに杖を納めたんだからな」
「さて、交渉しようプレシア・テスタロッサ。」
「良いでしょう。貴方のその意見に乗ってあげるわ」
と睨むのをやめて先ほどの大きな扉の中へはいっていく
「何か飲むかしら」「紅茶は飲めない」「なら紅茶で良いわね」
と言葉を交わすと「其処に座って待ってなさい」と机を指差されてどこかへ行ってしまう
紅茶は飲めないっていったけど本当に紅茶持ってくることは無いよな?
殺風景な部屋を見渡せばプレシアが仕事をしているであろう机が目に入った
近づいて置いてある紙に目を通せばプロジェクト『FATE』に関しての書類、それと人体の……詳しい事は理解できなかったが魔法絡みのことが書かれていると推測できた
というか大半がミッド語で書かれているせいで読み取れない。俺はベルカ語と日本語が主なんだ
「あまり女性の秘密ごとを嗅ぎ回るのは良くないと思うのだけれど」
トレーにカップを二つ持ってきたプレシアが注意してくる
「悪いな、俺としてもしたくは無かったのだがあんたの事を少しでも知らないと願いをホイホイ叶えてやれないからな」
まぁ、知らなくてもリニスに頼まれているから叶えるんだけどな
机にトレーが置かれたので席に着く。カップの中身はコーヒーのようだ
コップの中身をのぞいていたのが可笑しかったのかプレシアがクスクス笑いながら言う
「毒なんか入ってないわ、そんなめんどくさい殺害なんかしないわ」
「…そんなつもりで見ていたわけじゃない。紅茶だったら飲めないから覗き込んだだけだ」
そういうと更に笑う。何だ何が可笑しいんだ
「馬鹿ね、私もそこまで意地悪じゃないわ。」
そう言ってコーヒーに口をつける。俺はそっぽを向いた
何と言うか悔しい…ちくしょうと思いながらもコーヒーを口につける。
「…不味いな、インスタントかこれ」
一口飲んだときの味の悪さについ呟いてしまった
「あら、その歳でコーヒーの味が分かるのね。」
「まぁな、友人の家が喫茶店やっているんだ。色んな味のコーヒーを置いているから週一で行くくらいには飲んでいる」
お陰でインスタントどころか缶コーヒーも不味く感じるときがある。飲めない事はないんだがな
「へぇ…一度行ってみたいわね。」
とプレシアが興味を持ったようだ。コーヒー党には最高の場所で甘味にも困らない最高の場所だ。翠屋が至高 間違いない
「それなら一度来るといい、いくらでも案内してやろう。その為にも…」
コーヒーを一気に飲み干し、プレシアに言い放つ
「汝は何を代償に何を望む」
同時に体に掛けていたリミッターが壊れる
リミッターが壊れた事により全身から魔力が漏れ出す。それも尋常じゃない量が
「あ、あなた…その魔力はなんなの…!?(感じる魔力量だけでもSランク以上!?子供が放っていい魔力の量じゃないわ!?)」
「これがあんたの願いを叶える足掛かりだ。さあ代償を出せ、そして願いを言え」
そういうとプレシアは捻り出す様に言葉を吐く
「…ほんとうに願いをかなえられるというの…?」
乞うようにこちらを見るプレシアに対して一枚のカードを見せるように出してから宣言する
「俺にできない事はあまり無い。対価さえ払ってもらえばその分願いをかなえてやろう」
「途中に何か不安が残りそうな言葉が聞こえたのだけれど」
「気のせいだろ、ほらさっさと願い事を言えよ。ほんで代償…もう代償とかめんどくさいな、俺のお願い一つ聴いてくれれば良いから」
もともとリニスのお願いだから叶えに来ただけだしわざわざ自分に利をもたらす必要ないか
「あなた…本当に何でも叶えられるのね?」
プレシアが確認するように祈るように呟く
「大概の事は叶えられる。規模の大きすぎるものは難しいけどな」
叶える願いによって必要な魔力、精神、その他諸々が変動する。
人間の命一つ蘇えらせる事など玉藻鎮石に掛かれば造作も無い…それに秘密兵器もある…。
「私の娘…、アリシアのことは聞いてるわよね?」
プレシアの確認に頷く事で肯定する
「なら私の願いは単純よ…、娘を、アリシアを生き返らせて…!」
「その願い受け入れた…!」
魔力を大量に放出する、が
「とりあえず、リニス来るまで待ってくれる?デバイスの中に必要な道具入れたままだから」
という言葉にプレシアがずっこける
「あ、あなたそこはぱっぱと叶える準備が終わってるものじゃないのかしら…」
「そんなご都合主義があるわけないだろ。このカードと魔力、あとデバイスに入れてある宝具が必要になるんだよ」
椅子に座りなおして脱力する。あぁ、魔力が漏れ過ぎてる。このままだと不味い
「そのカードは何なの?それに宝具って聞いたことも無いロストロギアね」
プレシアも椅子に座りなおすと話を切り出してくる
「そうだな。とりあえずこのカードから説明しようか」
肉体にリミッターを掛けなおす。魔力の放出を抑えないと後からきつくなる
懐から九枚のクラスカードを取り出して机に置く
「このカード、本来の名前を《クラスカード》と言うんだけどな…簡単に言うなら昔の人間を身に宿せる」
「…どういうこと?」
俺の説明に疑問を浮かべるプレシア。
「昔の偉人、例えばでいうならクラウス・イングヴァルド、オリヴィエ・ゼーゲブレヒトのような力を一時的に身に宿すんだ」
「昔の偉人、つまりは死者であり英雄である彼らを英霊と呼ぶ」
「その英霊から力を引き出し、自分の力として一時的に操るための道具がこのクラスカードと言うわけだ」
俺の説明に納得がいかないのか訝しげな目でカードを眺めるプレシア
「その話を信じるとして、このカードには一枚ずつ違う絵が書かれているけれどこれには何の意味があるの?」
と鎧を着込み剣を構えるカード、《セイバー》のクラスカードを持ち上げる
「それはクラスと言うものだ。英霊全てが万能と言うわけではない、だからその英霊を呼ぶために英霊に合わせた器を形成する…それが基本で七つ、セイバー、アーチャー、ランサー、キャスター、ライダー、アサシン。バーサーカーの七騎」
説明をすると理解したのか神妙な顔でカードを眺める
「なるほど…。つまりこのカードはその英霊へのアクセス権、もしくはコアと言うわけね」
おお、俺の適当な説明で理解できたのか、さすが学者
「おおむねその理解で構わない。そして宝具というのはその英霊の象徴ともいえる武器だったり逸話の再現だったりとかな」
「まさに伝説が本物になるということね…ということはオリヴィエで言えば『聖王のゆりかご』が宝具に値するものになったりするわけね」
そういいきると何か思い出したのか疑問を表した
「それでも古代ベルカには生命操作の魔法も行使した魔道士の名前も無かったわよ」
と結論を出した。確かに魔道士の名前が分からなければ呼び出せないのは確かだ、だが
「それについてはさっきも言っただろう。古代ベルカの力は使わない…俺が使うのは第97管理外世界【地球】にいた偉人の宝具だ」
プレシアは余計に疑問を深めたようだ。たしかにあの星は魔法文化0の変哲も無い星だが
「あの星には数え切れないほどの英霊が居る。それも現在進行形で増えているくらいにな。」
「あの星は神話の種類だけでも二桁に上る。さらに文化の違いも在るから更に伝記、逸話も百を超える。」
そこまで言えばプレシアも理解しただろう、納得した顔にはなっている
「その中には生命を生み出す宝具も存在すれば死者を復活できる宝具も存在した。ただ…」
と言葉を切るがそれ以上は言わないほうが良いだろう。
――宝具だけでは失敗する可能性があるということは――
「ただ?どうかしたのかしら?」
プレシアが聞き返してくるが誤魔化すようにクラスカードを懐に仕舞う
「なんでもない、先ほど漏れ出した魔力の量が不味かったから足りるかどうか心配になっただけだ」
そういうとプレシアは納得したのか頷くとコーヒーに手を付けた。
「冷めてしまったわね、煎れ直してくるわ」と言い残してカップを持って部屋から出て行ってしまった
「……ドルンレースヒェン、英霊をこちらから選択して転身する事は可能か?」
ズボンのぽっけから取り出して聞く。すると
「可能か不可能かといわれれば可能です。ただし転身、
何故と聞こうと思ったが先にドルンレースヒェンが口を開く
「まず第一に
二つ目、夢幻召喚とは英霊の力を借用するのではなく分霊を身に取り込むのです…下手をすれば分霊に肉体を乗っ取られる可能性もゼロでは在りません」
とはっきり使用してはいけないと言ってくる
「そして三つ目、それはあなたの人格の崩壊です…例え飲み込まれなかったとはいえ他者の意識を身に取り込む…。
つまり英霊の記憶を全て取り込むのです。聖女ジャンヌで言えば最後の火刑の死ぬ最後の苦痛まで受け取るのです。
幼いあなたがそれを体験すればほぼ間違いなく人格どころか肉体が自己崩壊する可能性のほうが高いくらいです」
なるほど…、劇中ではそんなイメージは無かったが本来ならそれぐらい負担の掛かるものだったのか
「だができない事はないんだな?」
「…はい、可能です。英霊を特定するために触媒を用意さえすれば出来ます。」
なら玉藻鎮石を触媒にすれば夢幻召喚は可能だな
「マスター…、本当にやるんですね?限定展開のときは私が仲介していましたが夢幻召喚のときはマスターが直接やり取りをするのですよ?…成功する可能性は無いとは言いませんがそれでも限りなく低いです。それでも行いますか?」
ドルンレースヒェンが本気で心配してくれているのが分かる。だけど俺は約束したのだ、必ず叶えると
「俺は約束を守る男だ。だから俺は成功率を上げるためなら危険を伴ってでもやってやるよ」
「……畏まりました。私は貴方の物、貴方の意志に異論はありません…私の力貴方と共に。」
そう言い放つと白かったドルンレースヒェンの待機状態に黒が混じった。
「最終契約の完了です。これで貴方が許可した相手以外には使用する事も不可能でしょう、貴方の御心のままに力をお振るいください」
と言い切りちかちかしていた玉から光が消える。多分スリープモードに入ったのだろう
ドルンレースヒェンを首に掛けて表面を薄く撫でる。確かに今まで以上に魔力の流れが流暢なったような気がする
「刀夜、戻りました…。あれ?その首飾りは如何したんですか?」
リニスが大きな扉を開けて戻ってきた、フェイトも連れて。
リニスの手には待機状態のヘルトが握られている。それをリニスから受け取って
「これはちょっとしたアクセサリーだよ。いつもヘルトがいるところに居なくてもの寂しかったからね」
「嬉しい事を行ってくれますねぇ~!今日は普段より本気でお手伝いしますよ~!」
さて準備に入りますか。プレシアが戻ってきたら広い場所を用意してもらってその間にアリシアを連れてきてもらうか
フェイトがちらちらと此方を見てきているがなにか遭ったのだろうか?
「フェイト?どうかしたのか?」
「え!?い、いやなんでもないよ!!大丈夫だよ!!」
動揺しすぎてるけど本当に何も無いのだろうか?あまり不用意に踏み込むべきでもないか?
「お、おう。ならいい…、プレシアを呼んできてもらえるか?」
「う、うん!今呼んでくるね!」
フェイトがプレシアが行った方向に向かっていくフェイト。小走りで走っていくけどそんな慌てなくてもいいんだが
「刀夜、プレシアと話はつきましたか?」
「ああ、問題なく終わった。あとは準備に取り掛かろうか」
そう返答すると神妙な顔で頷いた。
「…刀夜、よろしくお願いします。どうかプレシアを、フェイトを……アリシアを救ってあげてください」
頭を下げるリニスの頭をやさしく撫でる。
「頭を下げるな。俺がやりたいからやるんだ…リニスはアリシアの目が覚めたら驚かす準備でもしてな」
「あと悪いが少し、魔力の供給量を下げる。さっき魔力が漏れ出しちまった。」
そういってリニスに背を向ける。
椅子に座って待っていればプレシアを連れたフェイトが戻ってくる
「戻ってきたかプレシア、どこかに広い場所は無いか?色々と準備が必要でな。」
と聞けば少し思案するといい場所が思いつかなかったのか
「リニス、貴方に一任するわ。勝手に好きな場所を使いなさい」「分かりました、勝手に使わせてもらいます」
どうみてもパシリである。それに対して普通に了承してしまうリニスもどうかと思う
「それでは刀夜此方に。」
先導して歩いていってしまうリニス。行き先伝えなくて無くて大丈夫なのか?
「問題ありません。この屋敷には至る所に監視用のカメラが仕掛けてあります」
さいですか。リニスも俺の心をさらっと読むのね、もう俺の心は筒抜けですね
「いえ、刀夜が分かりやす過ぎるのです。顔に書いてあるといっても過言ではないレベルで」
「もうだだもれじゃねーか、まじかよポーカーフェイス練習しとこ」
練習でどうにかなるとは思わないけど
とリニスと無駄口を叩きあいながら進む事、五分ほどすると大広間に出る。
「ここなら良いでしょうか?」「そうだな、コレぐらい広ければ問題ないな」
ヘルトを展開し、ロンギヌスを五本取り出す。それを五芒星を書きながら頂点に刺して設置していく
書いた五芒星を円で囲み、五行を書き込む。
後は魔力を完成した魔法陣に流し込み起動状態を維持する
「あとはヘルト、玉藻鎮石を出してくれ」「りょうかーいでーす」
ヘルトの領域内から取り出した大きな鏡を魔法陣の中央に置く、ついでにキャスターのクラスカードも同じように
「……よし、リニス。今から何が起きても止めるなよ」
振り向かず一方的そう言い放つ
「え?はい、分かりました?」と返答が聞こえたので始める
右手を前へ掲げ、掛けていたリミッターを破棄する
すると全身から魔力が吹き上げる。吐き出された魔力は足元の魔法陣へ吸収されていく
「なんて魔力の量…、でもこれほどの魔力の量を放出するのは危険です!刀夜!!」
とリニスが叫ぶようにいってくるが吹き上げる魔力の音で聞こえない事にして腕に意識を向ける
「術式に魔力の充填完了…、空間座標固定、足元に反転回路を形成…」
「クラスカード《キャスター》にアクセス、検索…条件追加《玉藻鎮石》…該当一件、英霊の座へアクセス、リンク承認」
魔法陣が光り輝き始める。下添えは完了…此処からが本番だ
「――――告げる。
汝の身は我が身に、汝の剣は我が手の中へ。
我が名の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応じよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者、
されど我が身は零へ至る者。
汝三大の言霊を纏う霊基、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!
―――
八千字いった!
初めてルビ以外の特殊タグの使用だけど間違ってないかな?
英霊の定義についてはfateの設定と睨めっこしながらご都合主義用に改変してあります
夢幻召喚に関しても原作で使用後、疲労があるようなのでそれをちょっと多めにしたぐらいです
最後の召喚の詠唱は主人公用に改変してます。本家とは差異があるぞ!
そして伏線ですが主人この魔力に関しては次回分かります、多分…上手くぶち込めれば