東方創造人   作:超絶暇人

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「それなりに頑張るくらいで、緩く行こうぜ」

 こんな少年の織り成す、創造と破壊の残酷? な物語


1章 その能力、強力につき……

 さてと、先ずは自己紹介をしよう。

 

 

 俺の名前は"優"。自称だが……

 

 ちなみに本名は教えない。何があってもね。

 

 

 んで、俺は今幻想郷に居る。唐突に何を言うんだって?

 その言葉、そっくりそのまま返すぜ…

 

 

 ・・・

 

 説明は嫌いだが、仕方ない……

 

 俺は高校一年、16歳で、身長170cmの男子だ。

 ルックスも平均よりちょっと上くらいで、アニメなどが好きで勉強が嫌いな学生だ。

 

 そんな俺が何故……

 

 

 

 

 

幻想郷(ここ)に居るんでしょうねぇ……」

 

 

 全くわからん……第一、俺の周りに胡散臭いBBAが居たか?それ以前に何故 平凡な俺があのBBAに幻想入りさせられるんだ?

 

 唯一俺が平凡じゃないところを挙げるなら、それは人より想像力が優れているくらいだ。

 

 

「何をボーッとしてんのよ?」

 

 そうだ、そもそもが“あの時”からだ……

 

 今から10分程前……

 

 

 

 

 

 俺はいつも通りに家で過ごしていた。土日だったもんでね、ネットしてたよ。

 

 だからと言って、将来は自宅警備員にはならないぜ。

 

 でもしたい事も特に無いから、どちらにせよ自宅警備員にまっしぐらだ……

 

 暇を極める俺は今、ネットで動画を見ているのだ。どうだ、実に無駄だと思うだろ?

 

 無駄が俺には当たり前になってしまったんだよ、今更遅い。

 

「はぁ~あ、何だか暇だし、何か良い刺激無えかなぁ……」

 

 独り言を呟く俺は僅かな虚しさを抱いて再びパソコンの画面を見つめた。

 

 

 と────

 

 

 

「退屈そうね、◯◯◯君」

 

 突然離れる意識の中で聞こえてきた声。いきなりクラっと来たから声なんて聞こえないに等しい……

 

 それで気が付いたら見た事も無い神社の前に居た……正確には、その見た事も無い神社の目の前でぶっ倒れていた、だな……

 

 だって意識無いんだもん、こんな話しが出来るのはこの神社の巫女から話を聞いたからなんだぜ?

 

 

 それで、その巫女ってのはもう解るよな?

 博麗神社の巫女、博麗 霊夢

 

 

 俺としては幻想郷に来た驚きよりも霊夢に会えた言いようの無い嬉しさが強かった。

 

 

 

 

で・も・だ……

 

やっぱり、訳がわからないよねぇ……

 

 

「まさかねぇ……」

 

「さっきから何独り言をブツブツ言ってんのよ、助けてもらった礼の一つも無いのかしら?」

 

 偉そうに突っ込んでくる博麗の巫女こと、霊夢。まぁ確かに、今俺が布団で寝ていたのも霊夢無しでは無かった事だ。

 

 ここは素直に礼を言おう。

 

「ありがとう、おかげで助かった」

 

 俺は笑顔で目の前に立っている霊夢に礼を言った。

 

 礼を言うと霊夢は『はぁ』と溜息を吐いた。助けてもらったんだ、何かあげたいよなぁ……

 

 とは言え 霊夢の事だ、どうせお金しか求めないのだろう。と、何となく俺は大量のお金を想像した……

 

 すると……

 

 

「……ありゃりゃ? 何すかこれ」

 

 

 身に覚えが一切無い俺は目を擦った。俺の膝の上に大量の札束がドッサリ置いてあった……

 

「そう言えばあんた……うえぇっ!?」

 

 何とも素っ頓狂な驚き声が俺の耳に入って来た。その声の主は間違い無い、霊夢だ。

 

 

「あんた……このお金……」

 

霊夢が驚愕のあまり興奮と嬉しさで俺の近くでガタガタと震えていた。

 

「いや、何か“想像”したら出て来たんだよ……」

 

俺は押される形で答えた。すると霊夢は急に表情を変え、真剣な面持ちで俺を見た…

 

「ひょっとしたら……」

 

 そう言うと霊夢は俺の右手を掴み、急いで何処かへ向かった……

 腕を引っ張られ、連れて来られたのは神社らしい場所。石像や儀式場があり、何かに絶体使いそうな場所だった……

 

「うひゃー……何じゃこりゃ……」

 

 ふと真横を見ると、足下から魔方陣を出現させ、詠唱を行う霊夢の姿があった。

 

「あの~、何をしてらっしゃるのですかね?」

 

 

「ちょっと黙ってて」

 

「……はい」

 

 何故か怒られたので、俺は手を前に組んで黙った。それから大体30秒かな……

 

「ッ!! これは……!!!」

 

 いきなり目を見開いて額から汗を垂れ流す霊夢。

 

「こんな能力……有り得ない……!」

 

 何か一人でブツブツ言ってるし……気になるんで訊いてみますかな。

 

「どったの? 霊夢さん」

 

「……」

 

「もしも~し、霊夢さん?」

 

 

「 【創造する程度の能力】……」

 

 ようやく口を開いたかと思えば今度は訳もわからず何か呟いた。

 

「どうしたの? 何かあったの?」

 

「あなたの能力よ……」

 

「へっ?」

 

「【創造する程度の能力】、これがあなたの能力……」

 

 大丈夫かこの娘は。しかし何だ? 【創造する程度の能力】って……

 

「その能力何ですか?」

 

 

「全てを創り出し、全てを消し去る……神の、いいえ…神を超えた能力よ……」

 

「何すかそれ」

 

「……あんた、さっきの大量のお金、どうやって出したの?」

 

 俺の言葉に対し腕を組んで俺を睨みながらさっきの大量の札束のコトを訊く霊夢。

 

「何って……そりゃ想像をしてだなぁ……あっ」

 

 そうかぁ、そう言う事かぁ。なるほどなるほどぉ、理解したぜ。

 

「どうやら理解したみたいね。そう、あんたの想像によってあのお金は突如出現した」

 

「しかもそれがまさかの“創造”と“想像”の掛け合わせ、ぷっ、上手い事なってんな」

 

「……話を戻すけど、その“想像”が“創造”へと繋がり、想った物が全てその場あの場に出現する。更にはその“想像”であらゆる全てを消す事も可能なのよ」

 

「それはある意味おっそろしいですな」

 

 霊夢は何故か深呼吸をして間を置き、続けた。

 

 

「何故この事を話したのかはわかるわよね。あなたにこの能力使い方を間違って欲しく無いの。本来なら能力を使って欲しく無いんだけど、それではあなたが外に出た時、妖怪に襲われたとして能力を使わなかったら死ぬだけ……。だから、使うなら出来るだけ必要最低限のみでお願い」

 

 霊夢の真剣な説明を聞き、俺もしっかりと把握した。

 

 何でも創り出せる便利な能力だけど、一つ間違えれば有無言わさずその存在を消してしまうとんでもない能力になる。

 

 それは この幻想郷(せかい)を狂わせる事に繋がるからな。強大な能力を持つにはそれなりのリスクと責任を伴わなければならない。

 

 俺は鼻で息を吸って口から一気に吐くと、口を開いた。

 

「わかってるよ、俺だってそんなにバカじゃない。決して何かの存在を創ったり消したりはしないよ、ただスペルカードを創るのには使うかもしれないけど」

 

「それくらいならいくらでもやって構わないわ。極端な事さえしなければ良いだけよ」

 

 

 だ、そうだ。

 

 しかし、俺も能力持ちかぁ。テンション上がるねぇ 能力自体持てるなんて思わなかったからなぁ……

 

 

「とりあえず、暫らくあなたはここに泊まっていきなさい。ただしその分の働きはしてもらうわよ。良いわね?」

 

「ふぉ~い」




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