進撃のGANTZ   作:3×41

10 / 37
第10話 縄

 パルテア区の夜の闇を4つの影が切り裂く。

 ヴォルテール班とエレンは市民の避難を支援するためにパルテア区の後部から中部に向かっていた。

 エレンが高速の立体機動で疾走していると、エレンの目の前の10cmほどに青い画面のようなものがあらわれた。

(こんどは何だ?)

 エレンは目の前の青い文字を読んでいく。青い画面にはこうかかれていた。

「現在、12点。次の武器まで、あと88点(笑)」

 それを読むと青い画面は消えた。

 

 エレンは立体機動をしながら、白い部屋のことを思い出していた。

 この黒いスーツはあの部屋にあったものだ。

 そして黒球には巨人を倒せ。とかいてあった。

 巨人を倒せば、点数が加算。される、ということだろうか。

 さっきの7Mの巨人を倒したから、12点。100点まで加算されると、別の武器が与えられる。

 エレンは手にもった黒い平面刀に目をやった。巨人を切ったのははじめてだが、訓練の感覚よりもはるかにたやすく、バターをきるようにうなじをきりとばすことができた。

 この黒衣の立体機動装置も高機能だが、この黒い平面刀の切れ味も相当なものだ。それにあの衝撃で刃こぼれがひとつもなかった。

 

「前方!中型巨人!散開しろ!!」

 立体機動で先行していたヴォルテールが叫ぶ。

 はるか眼前には6Mの巨人、口元から血がベットリ付着している。

 

 4人は巨人のまわりに高速で散開。巨人の前方にまわった兵士が巨人をひきつけ、

巨人の手が伸びた隙に巨人の側面からエレンが背部の5つの噴射口から放電しながら高圧ガスをジェット噴射し、高速で巨人のうなじに加速し、横からすれちがいざまにうなじをきりとばす。

 エレンの顔の右前方10cmに青い画面があらわれ、消える。

 

 現在、19点。次の武器まで、あと81点(笑)

 

 と、そのとき異変に気づいた。

 パルテア区中部から見えるパルテア区前部の壁にある外門が、開き始めたのだ。

 

「なぜ外門が開く!?巨人が入ってくるぞ!!」

 ヴォルテールが叫ぶ。

 

 さっきまでは空の大型飛行巨人が巨人をパルテア区に侵入させていた。

 しかし今パルテア区の外門が開こうとしている。外門が開けば、壁の外からほとんど無尽蔵に巨人が入ってくる。

 

「誰だ!?誰か門を開けているのか!?早く門を閉めねば!!」

 

 と、そのとき、パルテア区前部から立体機動で一人の兵士がこちらに向かって来ていた。

 顔面は蒼白で、目はほとんどうつろだ。

 

 その兵士にヴォルテール班がかけよる。

 

「いったいどうしたんだ!外門がひらこうとしているぞ!誰が開けている!?」

 ヴォルテールが兵士に尋ねる。その兵士はカチカチと歯をならしている。

 

「ああぁぁぁ、ダメだ、逃げないと、縄が、白い縄が、」

 

 男はガクガクと体を震わせていた。

 ヴォルテール班のライザが男の両肩に手を乗せる。

「どうしたの?なにがあったの?状況を報告して。このままじゃ巨人が入ってくるのよ」

 

「ああぁぁぁ、みんな、やられちまった。あやつられるんだ、あの穴あきに!!」

 

 男が錯乱したように叫ぶ。そのとき、男の足元に異変があった。

 

 男の足元から白い縄がのぼってきた。それは蛇のように男の体をかけあがる。

 それに気づいて男は叫ぶ。

「あああぁぁぁっ!?いやだぁぁぁぁぁっ!!」

 

 男の近くにいたヴォルテールとライザは動けなかった。

 白い縄が男の体を這い上がり、首のところで輪をつくる、それが首輪のような形になると、白い縄の頭と背がくっつき、

その首輪から男の首に細いとげがいくつも伸び、刺さった。

 

「ああががががががっ、いやだっ!!」

 

 兵士の男は白い縄を持ちかきむしる。そしてビクンっと体を震わせると、両腕をだらんと下ろした。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。