「なに、これ、どうしたのっ!!」
いっていたライザの体に異変。ライザが自分の腹部を見ると、そこには平面刀が深々とささっていた。その刀は男の兵士の腕から伸びている。
「ど、、う、、して・・・」
ライザが崩れ落ちる。
ヴォルテールが叫ぶ。
「こいつからはなれろ!」
三人が男の兵士からはなれる。男は力なくふらふらしている。
と、そのとき男の後ろに何かいるのに気がつく。
それは一体の巨人だった。5Mほどの巨人である。しかしその形相が違っていた。
その巨人には目がなかった、それだけではなく、全身に直径10cmの穴がいくつもあいていた。
足から体、手、頭にも、いくつも穴がある。その穴から、白い蛇のようなものがシュルシュルと出てきて、別の穴に入っていった。
それを見てヴォルテールがつぶやく。
「なんだ、あんな巨人は、見たことがない。奇行種なのか?」
そのとき、ヴォルテールに向かって男の兵士が平面刀を振りかぶっているのに気づいた。
ヴォルテールは立体機動で後方に移動する。さっきまでヴォルテールがいた空間を青白い刀の筋が横切る。
ヴォルテールが叫ぶ
「あの穴空きの巨人をやる!!門が開いた原因はこいつの可能性が高い!!」
ヴォルテールが叫んだとき、ヴォルテールの左30cmに巨大な手が迫っているのに気づいた。
穴あきの巨人の手だった。
その手はヴォルテールの頭をつかむ。
「がっ、な、、」
うめくヴォルテールの頭をつかんだ巨大な腕の穴から、
白い縄がシュルシュルとでてきてヴォルテールの首に巻きつく
「やめろおおおおおおおおお!!」
エレンは叫びながら背部の高圧ガスを噴射、穴あきの巨人にむかって強力に加速しながら、
全身の黒衣をメキメキと隆起させ、そのまま高速で黒い平面刀を穴があいた腕にたたきつける。
ガキン
穴あきの巨人の腕から出てきた白い縄が黒い平面刀を受け止めていた。少し刃がたっただけだ。
(硬すぎる!)
ヴォルテールの首に巻きついた白い縄から細い糸がヴォルテールの首に何本も刺さっていく。
向かいの建物の上のハンスがエレンに叫んだ。
「エレン、二人でいくのは無謀だ!住民の避難はほとんど完了している!いったん退却して情報を伝えるんだ!」
そのとき、叫んでいるハンスの体を大きな両手がつかんだ。ハンスが反応する前に、その背後の6Mほどの巨人がハンスの上半身を口に飲み込み、引きちぎった。
穴あき巨人の腕に刀を打ち込んだエレンに、巨大な腕の穴から大小の白い縄が殺到する。
「うおおおおおおおおおおっ!?」
白い縄の群れはエレンの体に強力に打ち込むが、エレンの体に到達できない。
その間、エレンの黒衣がキュィィィィィンと音を上げる。
エレンが黒い平面刀を振りかぶったとき、
穴あきの巨人が巨大な右腕を振りかぶり、そのままエレンにたたきつけた。
「うぶっ」
わき腹で爆発が起こったようにエレンの体は後方に吹き飛ばされ、街道の石にたたきつけられ、そのまま高速で回転しながら20M転がって停止した。
エレンが起き上がって前方の外門を見ると、外門は完全に開ききっていた。すでに巨人たちが入り込んでいるだろう。
気がつくと、エレンの黒衣のボタンのような部分から、液体がドロっと出ていた。
右腕に力を入れてみても、さきほどのように黒衣が隆起して答えない。
故障か?力がでない。
そして20M眼前では穴あきの巨人がエレンのほうに走ってきているのが見えた。
背部の高圧ガスは出なくなっていたが、立体機動装置のアンカーはまだ使えるようだった。
エレンは後方の建物にアンカーを打ち込み。後方に飛翔した。
パルテア区後方の内壁に向かって立体機動で高速で疾走する。
ヴォルテール班が全員やられた。そしてこの黒いスーツが機能不全におちいり、力がでなくなってしまった。
エレンの10cm右下の眼前に青い立体画面。修復まで2時間(笑)とかいてある。
巨大飛行巨人に、穴あきの巨人、今はこの情報を伝える必要がある。
ほどなくして、エレンはウォールローゼの内門に到着し、門をくぐると、青い立体画面の換装しますか?という問いを換装すると答え、体の上部からシャツとズボンにもどると、すでに設営されていた。兵団本部に向かった。