進撃のGANTZ   作:3×41

14 / 37
第14話 広場

ウォールローゼ内側兵舎牢屋

 

 

 

 牢屋の鉄格子でとじられた独房の中にエレン・イェーガーはつながれていた。

 ごていねいに、鉄格子の中の部屋で、壁に拘束具で貼り付けられる。

 右腕は右上にのばされ、手首を鉄の拘束具で壁に貼り付けにされ、

 左腕は左腕に、右足と左足も同様に、エックス字に貼り付けられていた。

 

「くそっ」

 右腕の筋肉に力を入れてみる。が、手首をはりつける鉄の拘束具はびくともしない。手首がすれて針にさされるようにチクチク痛んだ。

「俺は、俺はエレンだ・・・」

 ちがう、そういったミカサの声が頭にこだました。

「俺はエレンなんだ・・・」

 

 

 

 

 

 

ウォールローゼ内側広場

 

 

 

 石畳がしきつめられた広場に300名以上の兵団員が整列していた。

 その中にはエレンやミカサたちも並んでいる。

 はるか右手にはウォールローゼの巨大な壁面が見えた。その上を見ていくと夜の闇にとけていくように壁が暗く見えなくなる。まもなく壁の上にも灯りがともされるだろう。

 壁のむこうで何かが衝突する音が聞こえる。大砲だろうか、それとも巨人が壁一枚へだててそこまで来ているのか?エレンは鼓動がはやまり血が熱くなるのを感じる。

 まわりに整列する兵団員を見ながらミカサは思う。この中の半数以上は生きてもどることはないだろう。

 しかしそこはさしたる問題ではない。こちらの問題にくらべれば。ミカサはエレンのほうを見た。エレンをしなせはしない。エレンがミカサの視線に気づく。

「どうしたんだ?」

「いや・・・なんでもない」

 

 広場で臨時本部長から作戦の司令が説明される。パルテア区内の巨人を討伐すること、パルテア区の開いた外門を閉じること、

飛行大型巨人、穴空きの巨人がいること、穴空きの巨人の白い縄が首からさしこまれたら、巨人側にあやつられるので注意すること。

 

 広場で整列する300名以上の兵団員は静かに話しを聞いていた。中には歯をガチガチとならしているものもいる。

 胸元のチョーカーを強く握り締めるもの、しにたくないとつぶやくものもいる。

 

「なお!敵前逃亡は死罪に値する!」

 臨時本部長が叫ぶ。

「各員!心臓を捧げよ!」

 

 作戦が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___________________________________________________________________________________________________________________________

_______________________________

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。