進撃のGANTZ   作:3×41

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第2章 閑話・ミカサの休日
ミカサの休日①


「お前らは明日からの連休はどうするつもりだ?」

 

 トロスト区兵舎の食堂で朝食をとりながらライナーがたずねた。

 横長の机をライナー、エレン、アルミン、ミカサ、ベルトルト、コニーが囲んでいる。

 

 コニーがあたりを見回す。

「あれ、ジャンがいねぇな。あいつなにやってんだ?」

 

 ベルトルトがこたえる

「ジャンならたしかさっきユミルと何か話してたよ。そっちで食べてるのかもね」

 

「そういえば明日とあさっては休みか、なにも予定は考えてなかったな」

 エレンがいってパンをほおばる。

 その隣のアルミンが言う

「連休前ということもあってか今日の訓練はずいぶんハードだよ。朝から格闘術、馬術、立体機動訓練と体力系のパレードだ。とりあえず今日の訓練を無事おえたいね」

 いってシチューを口に運ぶ。かなり熱かったのかアチチといって息をついた。

 

 エレンが水を飲み終えると、となりにいるミカサが布をもってエレンの口元に手をのばした。

「エレン、パンがついてる」

 

 ミカサの手をつかんでいう

「いいって、自分でやるから」

 ミカサはつかんだエレンの手にかまわずエレンの口元に布をのばしてパンくずをぬぐった。

 

「ハハハハハ、なかがいいことだな」

 

 ライナーが茶化す。ミカサはパンくずをぬぐいおえてライナーのほうを向いた。

「そうじゃない。私とエレンは家族だから。家族として当然のことをしているだけ」

「家族でもこんなことしないだろ。俺はお前の弟じゃないんだぞ」

 エレンは少しふてくされたようにいった。

 

「明日の予定か、俺はトロストの街をぶらつこうかと思ってるんだが、誰かくるか?ライナーはどうするんだよ」

 コニーがたずねる。

 

「俺はちょっと馬を湖まではしらせて釣りでもしようかと思ってる」

 

 それを聞いてベルトルトがおどろいたふうにいった。

「ライナーに釣りなんて趣味があったのか。僕もしらなかったよ」

「いや、昔からやってるわけじゃぁない。人にやり方を教わってな。壁外調査もあることだし川や湖で食料を調達する技術を学んでおくのもわるくないだろう、それに」

 

 ライナーは飲み物の器を傾けて続けた。

「クリスタにも声をかけてみようかと思うんだが、クリスタだって釣りのやり方を知りたいと思うはずだろう。それにクリスタは普段から特別俺をきづかうことが多くてな」

 

 エレンがこたえる

「そうか?クリスタは誰にでも優しいと思うけどな」

 

 ライナーがふっと息をつく。

「お前にはわからんのさ。クリスタの繊細な心の機微ってもんがな。だがクリスタに声をかけるにしても、問題はあいつだ」

 

 沈んだ面持ちでベルトルトがおうじる

「わかるよ、ライナー。あいつだね」

 

 エレンが不思議そうな顔をする

「ん?あいつってだれだよ」

 

 ライナーとベルトルトがいうあいつとは、ユミルのことである。ライナーたちがクリスタに声をかけようとするといつもユミルが立ちふさがるのである。

 それでも無理にいこうとすると、弱みを握られかねない。

 

 ライナーとベルトルトの脳裏にユミルのニヤァっとした邪悪な笑みがうかぶ。二人は少し暗い気持ちになった。

「くそっ、いつもクリスタの前に立ちはだかりやがって、いっそ力づくで押しのけるか」

 

 ベルトルトがこたえる

「それは物理的には可能だろうけど、戦術的には圧倒的に不利だよライナー。それじゃユミルの思う壺だ」

 

 ライナーの体躯ならばユミルをおしのけることはたやすい。しかしそうすればユミルはそれを吹聴してまわるに違いないし。下手をすればクリスタに嫌われてしまうかもしれない。

 

 朝食を食べ終えてアルミンが笑いながらいう

「まぁサバイバルの技術を身につけるのはいいことだと思うよ。もうすぐ壁外調査出る予定だし。とりあえず今日の訓練をしっかりこなさないとね」

 

 

 

 話していると。食堂の入り口から大声が聞こえた。

「今日の訓練はまず格闘術からだ!各員定刻までに訓練場に集合するように!」

 

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