進撃のGANTZ   作:3×41

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第4話 香

トロスト区兵舎内談話室

 

 

 

 談話室は広い部屋内に木のベンチと机がいくつも並べられている。

 壁の暖炉は今は火がはいっていなく、天井からつりさげられた明かりが部屋を照らしている。

 

 その暖炉の近くの机に飲み物の入った器を5つ並べ、

アルミン、ライナー、ジャン、コニ、ベルトルトが座っている。

 

 その中のコニー・スプリンガーが話す。

「それでサシャの部屋に教官が視察に入るだろ?そしたらなんか匂うらしいんだよ。最初は香でも炊いてるのかと思ってやっぱ女子なんだと思ったんだってよ」

 

 それにジャンが相槌をうつ

「サシャが香なんてたくか?同室のシスタなんじゃねぇのか?そっちならまだわからんこともないが」

 

 コニーが続ける

「教官もそう思って部屋をちょっと視察してたらしいんだけどよ。サシャがベッドのほうに教官がいけないように立ってたからよ。あいつを押しのけて調べてみたら、ベッドの下に芋隠してたんだってよ!それであいつ1週間晩飯抜きになったらしいぞ」

 

 それをきいてジャンやライナーが笑う。

「ハハハハハ、それでサシャのやつ落ちこんだ顔してたのか。あいつはどんだけ食い意地はってるんだよ」

 ジョッキを口に運んでライナーが言った。笑いながらジャンが言う。

「ハハハ、そりゃシスタがかわいそうだろ。しかしあいつはそれで調査兵団の熟練兵並みに動きがいいからたちわりぃぜ。いやましというべきか」

 

 アルミンが続ける

「そうだね。ミカサはもちろんだけど、アニとサシャも別格だね。僕なんて調査兵団の熟練兵並みになんてまだまだ動けないよ、立体機動の速さもぜんぜん違う。

でもアニやサシャは最初の合同練習でもう熟練兵に近い動きだったよ。ミカサやアニはまだわかるけど、サシャの動きはどうなってるのかな。今度教えてもらいたいよ」

 

 104期の訓練兵団生は調査兵団に入って間もない。数年間立体機動の訓練もつんできたが、それでも調査兵団の熟練兵の立体機動にはそうそうおいつけるものではなく、立体機動については調査兵団熟練兵の2/3程度の速さがほとんどだった。

 

 アルミンにライナーがいう。

「サシャに動きを教えてもらうって。そりゃ晩飯が授業料になるぞ。ちょうど今晩飯抜きだから格安かもな。

いや、ちょっとサシャに晩飯を分けることも考えなきゃならんかもしれん。腹をすかしたあいつは何するかわからんからな。わりと本気で」

 その向かいのベルトルトが言う。

「そういえばミカサとエレンが壁外調査の見学に行ってたね。そろそろ戻ってきてるんじゃない?」

 

 ジャンが言う。

「ああエレンか、ミカサもなんであんなにエレンを気にかけるかね」

 アルミンがそれにいう。

「まぁ僕もそうだけどミカサとエレンはこっちに来るまで一緒に暮らしてたし付き合いが長いからね。そういえばエレンたちもう戻ってるらしいよ。大したことないらしいけどエレンがちょっと疲労してるらしい」

 ジャンがあくたいをつくように言う。

「へっ、あいつはまた力んで動き回ってたんだろう。壁の外に出てはしゃいでたんじゃないのか」

 アルミンがつけくわえる。

「それで今兵舎の治療室のベッドに寝てるんだってさ。ミカサもそっちに付いてるらしい」

 ジャンがそれを聞いて顔色を変える。

「な、なんでそれを早くいわねぇんだ!」

 ジャンは急いで席をたった。

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