The egoist 作:阿蘭
「…まーす!」
ここはどこだ?
それが第一の疑問。
こいつら誰だ?
それが第二の疑問。
そして…
なんだ、このクマ?
気がついたら不思議の国のアリスだった。
「俺た…ごろ…のかよ!」
「や…と…投げ…」
ちょっと待て、俺は確か死んだんじゃ…なんだこいつら。死神?死霊?悪魔?
耳元で爆発音がする。
ワオ。びっくした(笑)じゃないか。殺すぞ?
「大丈夫かい?」
なんだこのもさっくるしいの。夏なのに学ランなんか着てるし…そもそもこいつら俺より歳下だろ…何故に敬語…まあ、いいけど…
「ああ…センキュー…」
「ところで君は誰だ?」
…自分から名乗れよ。
「そう言えば君の名前はボクも知らないよ、だれ?」
クマが喋った⁈
まぁいい。餅つけ、餅つけ。餅ついてどうするんだ。とりあえず落ち着こう、と自分に言ってみる。
すーはーと深呼吸すると段々頭の整理がついてきたような気がしなくもない。
「久我山満。」
「久我山…聞いたことないな…」
そりゃそうだわさ。俺もお前のことなんぞ知らん。
「君は超高校生級の何だ?」
「は?超高校生級?」
こいつ何言ってんだ?
「ああ、この学園に来る人間はみな何かしらの才能持ちの筈だ。今年の幸運は苗木君だからな、君も何かしらの才能持ちだろう?ちなみに僕は超高校生級の風紀委員だ!」
はぁ、成る程…どうやら俺は現在高校生になっているらしい。何故だか知らんが。しかし、、、
どうしようどうしよう…俺そんな才能ない。何か捏造しよう。何がある?どうすればいい…野球選手、サッカー…駄目だ、メジャーすぎる。うーん、、ギター?それもちょっとな…ならあとは極道…見た目からしておかしいだろう。博士?それもなぁ…詐欺師…ここら辺ならつかえるか、いや駄目だ。詐欺師は詐欺師を名乗らないはずだ。では、どうする。なら、地味とかそんな感じで行くか?まあ、破れる嘘だろうし…社畜とか?それもいいか…そうか…その手があったか…
「不幸…だよ。」
これが一番今の自分にぴったりだろう。
「超高校生級の不幸だ…か。」
石丸とやらは納得したように頷いた。失礼な!俺は断じて不幸なわけではない!冤罪をかけられたことさえ除けばな!
「まるで苗木くんみたいですね。」
涼やかな声がする。声の主を見てみれば…
女神がそこにいた。完璧なプロポーション、エッッッックッセレエェェェェェンッツツツト!
「えー、それは酷いよ舞園さん!」
成る程、舞園というのか。憶えたぞ!
こいつを絶望のどん底に落とせばどんな顔をするだろう。
これの興味はその一点に尽きた。
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