スーパーロボット大戦G   作:7誌

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主人公、悪魔の所業を行う。


09

 現在マシーンランドの中枢。キョウジとデビルガンダムへのエネルギ-供給に成功し、ほっと一息入れた俺は、自分でも笑ってしまうほど混乱中だった。

 

「貴様ぁ! そこをどかんかぁっ!!」

「行けドモン! 仲間たちが、レインが待つネオ・ホンコンへっ!」

 

 ネオ・ホンコンへ向かうべく宇宙へ向かって飛び立つゴッドガンダム。それを追おうとするマスターガンダムを、シュバルツの駆るガンダムシュピーゲルが阻む。

 

「この死にぞこないが! 貴様如きにぃっ! この東方不敗を止められるとでも思っているのかぁっ!」

「黙れ! ドモンと戦い消耗したその身で、この私を抜けると思うな!」

 

 遠隔操作で機体を操る東方不敗とドモンを庇い負傷したシュバルツ・ブルーダー。共に万全の状態とは言えない身だが、一進一退の攻防を繰り広げる様は流石と言うべきか。

 

 最強格のガンダムファイター同士の激突。Gガンのファンが見たら大喜びしそうな戦いが映るモニターの前で、俺は訳もわからず混乱していた。

 いや、何が起こっているのかは分かってる。モニターの向こうで繰り広げられる死闘。それを幻だと断じるほど愚かではない。

 ゴッドガンダムに乗り換え香港に向かおうとしているドモン、それを追おうとした東方不敗を、負傷し動けなかった筈のシュバルツが食い止めている。

 そこまでは分かっている。分かっているのだが、俺が分からないのはどうしてそうなったかだ。

 

『それは、先程から行っているエネルギー供給が原因ではないでしょうか?』

『……へ? どゆ事ナビ子ちゃん?』

『データベースによれば「生体ユニットであるキョウジが衰弱すると、同時にシュバルツも衰弱してしまう」とあります。分かりやすく説明しますと、「キョウジが元気になればシュバルツも元気になる」という事です』

 

 ………えっと、つまり?

 

『現在、マシーンランドはデビルガンダムへのエネルギー供給を行いつつ、DG細胞とゲッター線を併用した復元治療をキョウジ・カッシュに施している最中です。数日持たせる程度でいいと言われたので最低限しかしませんが、治療が終わるまでエネルギー供給は行われます』

 

 あー、つまりキョウジを通してシュバルツにエネルギーが流れてると? つか俺治療しろって言ったっけ?

 

『生体ユニットであるキョウジ・カッシュが死亡すればデビルガンダムも機能を停止します。それに、ただエネルギーを供給したところで生体ユニットが無ければ同じ事ですし、最悪の場合、DG細胞に侵食されてゾンビ兵になる可能性もあります……勝手だったでしょうか?』

『いやいや! 勝手どころか寧ろファインプレーだよ。流石はナビ子ちゃん、身体があったら頭を撫でたいくらいだ』

『そ、そうですか。それで、いかがいたしますか? このままだとマスターガンダムが破壊される恐れがありますが』

 

 ナビ子ちゃんの進言を元に、どうするべきか思考する。

 モニターの向こうの戦闘、一見互角に見えるが。が、よくよく観察してみれば徐々にマスターガンダムが押されてきている。精神的疲労、機体のコンディション、他にも色々あるだろうが、一番大きいのはパイロットの有無だろう。

 このまま傍観すれば、或いはシュバルツが勝つかもしれない。そうすれば、シャイニングガンダムだけでなくマスターガンダムも手に―――

 

『あ、こちらに接近する熱源を感知。数は4つほど』

『っ、映像映せ!』

 

 打算混じりの思考に蓋をし、慌ててモニターの映像を切り替えさせる。そこには、高速でこちらへ向かって飛行する四つの機体の姿。

 

『データベースに一致、デビルガンダム四天王と風雲再起と思われます』

『うわー……嫌なタイミングで来やがった。このままだとシュバルツが袋叩きにされるか』

 

 誰の差し金かは分からないが、流石に傍観している訳にはいかない。

 

『ナビ子ちゃん、あいつ等の足止め頼むわー。撃墜してもいいからここには来させないでくれ』

『了解です。マスターガンダムとガンダムシュピーゲルは如何いたしますか?』

『んー、そうだな……マグマ砲って地中(ここ)から地上まで届く?』

『圧力掛ければ一応届きますが……地上が酷い事になりますよ?』

『そこはあれだ、超人同士の激突が地を震わせマグマを呼んだんだ。つまり、あいつ等が悪い』

 

 この程度じゃ死なねーだろうし、特に問題あるまい。

 

『了解です。デビルガンダムとシャイニングガンダムは?』

『デビルガンダムはマグマに飲まれない様にこっそり保護しといて。で、シャイニングはマグマに飲まれて消えた。つまりはそういう事(・・・・・・・・・)

『了解です。マグマ砲、全砲門発射用意』

 

 生憎、俺はエコロジストではない。

 出来る限り人的被害は出さない様にするし、MX本編が始まるまで地球の戦力が減らない様にある程度の配慮はするが、それ以外では好きにさせてもらう。まあ、あれだ要するに……

 

『目的を果たす過程で地球から自然の一つや二つが消えようが、心底どうでもよいのだぁーーーーっ!』

『マグマ砲、発射!』

 

 そもそもな話、東方不敗とデビルガンダムが暴れまくったせいで辺り一帯クレーターだらけだし、地面からマグマが噴き出そうが地割れが起ころうが今更だしねー……環境回復はどうした? それはアルティメットガンダムの仕事です。デビルガンダム(オレ)の仕事じゃありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 宇宙歴88年。

 南アメリカ大陸の北部に存在するギアナ高地で、原因不明の噴火が観測された。

 発生した火砕流は周辺の森林の大部分を焼き尽くし、周辺に存在した連邦軍の基地にも被害を齎した。

 後年、この地を訪れた火山学者達による大規模な調査が行われたものの、原因は未だ不明である。

 一説によれば、噴火が起こる数日前にジャブローにて使用された核兵器が原因ではと噂されているものの、その真実は未だに明かされていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

『畜生! データもログも人工気力発生装置も全部ぶっ壊れてやがる!』

『コックピットのハッチが開いたままでしたからね。おまけにマグマにも飲まれましたし、原型を留めてるだけ良しとしましょう』

『マスターガンダムの腕だけじゃ割に合わねーーっ!!』

 

 




シュバルツは自力で脱出。マスターガンダムは風雲再起が回収しました。
火遊びは大変危険です、山の近くでは絶対に控えましょう。
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