スーパーロボット大戦G   作:7誌

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ヒューゴ「葛城一尉、俺達は月へ向かいます」
ドモン「バレンドスの言っていた”奴”とは一体……」

アルテア「何やってるんだ無能共」
螺旋城「「(´・ω・`)」


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 さて、今回の月旅行における収穫は、成果だけ見れば上々といったところだろう。螺旋城で三機将や重機獣を頂けなかったのは失敗のような気もするが、量産型グレートにボソンジャンプに素体兵が手に入ったのだから……まあ、良しとしよう。

 ……尤も量産型グレートは地球に送る際、うっかり地球への着弾時の衝撃を計算していなかったせいで何体か駄目にしてしまったが、バラして使えばいいので問題ない。寧ろ、実験に使ったりもするのだから解体する手間が省けたと思えば丁度いいだろう。

 

 まあ、それはそれとして。うん、まあ、何だ?

 螺旋城から脱出する時に一緒にお持ち帰りしたデビルサターンNo.2なんだが……正直な話、扱いに物凄く困っている。

 

「だからさー、大人しく天空魔城の行き方教えろって。これ以上痛い目には合いたくないだろ?」

「天空魔城が駄目なら構成員の情報でも構いませんよ? 今喋ってくれるならこれ以上は痛い目には合わせませんから、ね?」

『こんな目に合わせた奴らに喋る事なんかあるか!! っクソ、ここから出しやがれ!!』

 

 培養液の満たされたカプセルの中に閉じ込められた黄土色のロボット、デビルサターンNo.2は手足の無い身体を激しく震わせながら怒りの声を上げ、くぐもった怒声が容器越しに俺の耳に届く。まったく、手足を捥いで”お話”するだけに留めてやってるというのに恩知らずな奴だ。

 

『恩だぁ!? 手足切り落とした挙句にカプセル漬にして拷問するような連中に恩だぁ!? どの宇宙探したって恩感じる奴なんか居ねーよっ!!!』

「いやいや、これまだ優しい方だからな? 頭割って脳みそチューチューしないだけまだ優しいからな?」

『怖っ!? 脳みそチューチューって、ギャンドラーにだってそんな事するやつ居ねーよ!?』

「……なんか、面倒になってきましたね。大人しく話す気もなさそうですし、いつも通りに取り込んでもいいのでは?」

「そうしたいのは山々なんだけどさー、上手く取り込める自信ないんだよね……」

 

 コイツが人間、或いはサイボーグの類ならいつも通りにゾンビ兵にして取り込むのだが、今回はそうはいかない。

 何しろ、こいつは超ロボット生命体とも呼ばれるマシンロボ。

 超ロボット生命体の言葉が示す通り、ロボットなのか生き物なのかその境界が非常にあやふや過ぎて、下手に取り込めばどうなるか今一判断がつかないのだ。

 

 俺がコイツを取り込んだ結果、持っている情報が破損してしまうだけならば、まあ、惜しくはあるが問題ない。

 デビルサターン6の一部とはいえ、こいつ自身には特に注目するような機構も無いのだし。

 

 問題なのは、こいつの人格が俺の中に残留し、俺自身を乗っ取ってしまう可能性がある事だ。

 

 ただでさえDG細胞は強い精神力を持った者の支配を受けやすいのだ。

 文字通り人間とは違う肉体を持ち、筋金の入った悪党であるこいつの精神が弱いとは到底思えない。

 元一般人の俺と筋金の入った悪党。精神の綱引きをすればどうなるか、考えるまでも無い。

 

 ならば取り込まずにゾンビ兵にすればいいのではないかとも思うが、機械の身体を持つこいつがゾンビ兵になるとは思えない。寧ろDG細胞で強化されるような気がしてならないのだ。

 

 かと言って、折角捕まえたこいつを処分するのは惜しい気がするのも確かな訳で。

 妥協案として拷問して口を割らせようとしてる訳なのだが……

 

『さあ、殺すなら殺せ! 帰れたとしても制裁は免れねーんだ! だったら悪党らしく死んでやらぁっ!!』

 

 少々やり過ぎたのか、見事に覚悟完了してしまったご様子。

 うーん、情報を吐く様子も無いし、少々勿体ないが仕方ない。

 

「ナビ子ちゃん、こいつ解析に回しといて。そう簡単には死なないだろうし、全身バラせば何か良い物も有るかもしれない」

「了解しました」

『解析!? お前等、俺をこれ以上どうする気だっ!?』

「勿論、研究資料として色々調べさせてもらいます。じゃ、運び出して下さい」

「リョカイシマシタ」

『や、止めろぉっ!! 俺を何所に連れて行く気だぁぁあああ!?』

 

 ナビ子ちゃん指示の下、ゾンビ兵によってカプセル事運ばれていくデビルサターンを見送りつつ、俺は溜息をついた。

 アレの拷問に使った数日。それが徒労に終わったのは予想以上に精神にきたらしい。

 

「……まぁ、本命の方はちゃんと手に入れたんだし、それで良しとするか」

 

 俺はすぐ隣に存在する別のカプセルを見上げた。デビルサターンを収めたそれよりもはるかに巨大な容器の中に収まっているのは、見慣れてしまったデスアーミーの姿。俺の細胞とも言える、使い捨ての駒でもあるデスアーミー。だが、それだけでもない。

 

 端末を操作し、カプセル内に量産型グレートを投入し、デスアーミーの方に強く念を送る。

 俺の念を受け取ると同時に、デスアーミーが量産型グレートを取り込みながらその姿を変容させ、”偉大な勇者”とは似ても似つかない、醜悪な怪物の姿へと変える。だが、変化はそれだけにとどまらなかった。黄土の色をした全身を漆黒へと塗りつぶし、その合間に緑色のラインが走る。

 悪魔に冒された勇者の成れの果て、名付けてデビルグレートの完成である。

 

「デスアーミーとガルファの素体兵の融合、それを用いた超合金ニューZの吸収。DG細胞とゲッター線だけじゃ上手くいかなかったけど、漸く成功したか」

 

 俺のDG細胞の力は弱い。原作で猛威を振るったそれと同一とは思えない程に弱い。

 ナビ子ちゃんの話によると、『「自己再生」「自己増殖」の力が強く、その分「自己進化」が劣化してる』らしい。

 どうしてそうなったのか、それは俺にも分からない。根本的な原因が分からない以上、改善する事は出来ない。

だからこそゲッター炉心を、だからこそ素体兵、正確には嘴や爪に供えられたウイルスを欲したのだ。

 

 ゲッター線の力でDG細胞を強化し、素体兵から抽出したウイルスで機獣のように他のメカと同化する。

 俺のDG細胞単体では出来なくとも、この工程を経れば俺でも本来のデビルガンダムと同規模の事が可能となる。

 

「とはいえ、超合金ニューZ以外も吸収出来るかはテストはしておきたいところだけどな」

 

 ムートロン金属に宇宙合金グレン、ダイモニウムにCC。

 他の超金属と融合できるかどうか、それ次第で今後の予定も変わるのだが……まぁ、CC以外は入手する事すら困難なのだが。

 

「他の超金属を使った実験はこの際保留にするとして、こっからどう動くかな……」

 

 現在、マグネイトテンはゲームよりも早く来襲したギルギルガンを撃破。

 その後、ギルギルガンを撃破したタイミングで来襲した凰牙によって電童が敗北。その救出の為に部隊を別けて行動している。

 若干イベントが前倒しになっているものの、大凡はゲーム同様に事態は動いているようだ。

 

「……地球に残ってる連中にちょっかい掛けてみるか? いや、流石に殺されそうだから止めとくか。だったら月にジャンプしてギガノスでも襲う……雑魚過ぎるし他の勢力に見つかったらヤバイから却下。うーん、となると……あ、そういえば丁度いいのがいたな」

 

 色々と考えた末に、襲っても問題の無い連中を思い出す。

 それなりに強く、最悪やり過ぎても全く問題にならないという、俺にとっては都合の良すぎる勢力。

 冷酷非道の指導者、ブライ大帝が率いる軍事国家。その名も百鬼帝国。

 

 

 

「さてさて、連中は今何所にいるのかねぇ?」

 




相変わらずペースが遅くてすいません。
そしてまた話が停滞気味ですいません。
あと感想待ってます。
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