DG細胞とは、元々はU(アルティメット)細胞と呼ばれたディマニウム系合金のひとつで、本来の用途である「地球の再生」のために自己増殖・自己再生・自己進化能力を兼ね備え、それらはマトリョーシカの様に相似形状の構造に繋がり増殖する……まあ、詳しい事を説明しようとすると滅茶苦茶長くなるので以下省略。
兎も角、今回俺はDG細胞が持つ力の一つである自己増殖の力に着目してみた。
自己増殖、読んで字の如く「自分で自分を増やす力」だ。
現状、俺の目的はこのとんでも時空であるスパロボ世界で生き延びる事である。
この力を使いこなし、自身のコピーを生みだす事が出来れば、こちらを追って来ている東方不敗やドモンの目を誤魔化して活動する事も可能なのだが……非常に難航している。
当初、俺は下半身に備え付けられている鋏を引き千切り、デスアーミーを変異させる要領で自身のコピーを造ろうと思ったのだが……出来あがったのは複数のデスアーミーだった。
何か間違ったかと首を傾げつつ、仕方ないので残った鋏も引き千切り、今度は大目にエネルギーを送り込んでみたのだが……出来たのはやっぱりデスアーミーだった。しかも何かでっかいのが。
あーでもこーでもないと悩みに悩み、俺は一つの天啓を得た。
デスアーミーが進化すればデビルガンダムになるんじゃね? と。
実際、別のゲームの話だが、デビルガンダムが倒された後、世界中のデスアーミーが集結してデビルガンダムjr.という機体に進化したりもするのだ。俺の考えもあながち間違いとは言えない筈。
しかし、自身の進化すらままならない現状の俺ではデスアーミーの進化等出来よう筈がない。俺に出来るのは気休め程度の強化が関の山だ。
再び頭を悩ませる俺であったが、気分転換に閲覧したスパロボ関連の知識、ここで俺は本日二度目の天啓を得た。
進化したいのならゲッター線に頼ればいいじゃない! と。
進化と言ったらゲッター線。
ただの頑丈な特機であったF仕様のマジンガーZがマジンカイザーになったり、スパロボRで再生したデビルガンダムが一気に最終形態までワープ進化したりもするのだ。
どっかの記述で「デビルガンダムはインベーダーと同様、ゲッター線からすれば排除対象である」と書かれていた気がするが、各勢力に追われてる俺にとってはデメリットにすらならない。現状に甘んじていれば、間違いなく東方不敗にとっ捕まってGガン原作ルートに叩き込まれてしまう。
ラブラブ天驚拳で消し飛ばされるのだけは絶対に嫌だ。心の底から御免だ。
◇
思い至ったら即行動。やって来ました連邦軍と恐竜帝国が殴り合ってる最前線。
地面から潜望鏡よろしく生やしたカメラ付きの触手。
右に向ければぶっ壊れたMSの残骸とそれをやった下手人と思われるサイズのおかしいメカ付き恐竜がちらほら。どうみてもメカザウルスですね。一時期はデスアーミーの苗床になってくれてマジ感謝してます。
触手をくるりと左に向ければ同様にジムⅡの残骸+放り出されて【見せられないよ!】になってる元パイロットと思われるナニカ。
いやー知ってはいたけど流石は最前線。正に阿鼻叫喚とはこの事だ。
『いやー右見ても左見ても地獄も地獄。この場合、どっちが罪人でどっちが地獄の鬼なのかねぇ?』
「くくくく……」
『いい加減会話しようぜキョウジー……っかしーな……もう到着してる筈なんだけど』
相も変わらず笑ってばかりのキョウジに呆れつつ、触手を伸ばしながら戦場を観察する。
この戦場には俺が欲するゲッター炉心を有するゲッターロボとパートナーロボのゲッターQが来てる筈。前回スーパーロボットに手を出さないと誓ったが予定は変更だ。
触手を通して悲鳴や爆音が伝わってくるが気にしない。
ゲッターロボは、奴らは何処にいるのか。
探せ。触手のカメラの精度を上げつつ、戦場をくまなく索敵。ついでに地下に潜んでいた援軍らしきメカザウルス達に触手を伸ばしてDG細胞を霧状にして散布、パイロット共々恐竜型デスアーミーに変異させる。その後、地上に出して適度にメカザウルス達の足を引っ張り生き残ったMS部隊の掩護をさせつつ走査を開始。
『……っち、マジで居ねーなー。早乙女研究所に援軍要請出してたから居ると思ったんだけど……』
触手と恐竜型デスアーミーから送られる映像を見る限り、この戦場にはゲッターロボの姿は無い。
整備中、或いは何らかのトラブルで出撃が遅れているのかは定かではないが、まだ到着していないのは確かなようだ。
『……うーん、ゲッターの飛行速度だったら着いててもいい筈なんだけど……研究所が襲われでもしたか?』
スパロボの研究所が襲われるのはお約束だから仕方ないが、そうなると少しばかり暇だな……準備が整うまで
『……んーと、ここをこーしてコレをこうかな? お、出来た』
恐竜型デスアーミーの制御を色々やってこちらに回し、取りあえず挨拶代わりに挑発してみる。
『弱い! 弱すぎるぞ猿共! それでも牙無き民を護る戦士かぁ!?』
ゾンビ兵と化しハチュウ人類の口を通して発される俺の挑発に乗って、生き残ったMS達がバズーカやマシンガンを放ってくるが、ロケット弾は左腕のクローで叩き落し、マシンガンは素の防御力で耐えさせる。
攻撃を潰され一瞬怯んだMS達に更に追い打ちで熱光線をプレゼント。当てないように配慮した熱光線がMS達の足元を火の海に変える。
後ろに一歩後退してクローを横薙ぎに一閃、MS達とデスアーミー達の間に風圧で線を引き、体勢を崩した彼等を見下して余裕たっぷりに告げる。
『貧弱 貧弱ゥ!! 弱過ぎるにも程があるぞぉ、この猿共がぁ!!』
どこぞの吸血鬼のような台詞を吐きつつ雄叫びを上げる。ぶっちゃけ撃墜してしまっても構わないのだが、俺を狙った訳ではないので殺すつもりはない。
猫が鼠を弄ぶようなこの気持ち、正直堪らない。必死に戦っている彼等には悪いが、準備が終わるまで楽しませて貰うとしよう。
怒りと恐怖に震えながら闇雲に攻めてくるMS達ををあしらいつつ、地下から触手を伸ばしてメカザウルスの残骸をゆっくりと変異させる。
何の策も無しに出て来る俺ではない、抜きんでた英雄は囲んでフルボッコにするのが常道である。
さあ来いゲッターロボ、地上のメカザウルスの残骸を変異させた恐竜型デスアーミー、そして地下で待機している恐竜帝国に濡れ衣着せる為に用意した、バリエーションに富んだ500体の恐竜型デスアーミー軍団を用いて袋叩きにしてお持ち帰りしてくれるわ! もちろんパイロットは逃すけどな! ゾンビ兵にする訳にも行かないから使い道ないし!
効かない攻撃を捌きつつ、うっかり直撃させない様に遊ぶこと数分後。変異も完了したし、いい加減飽きてきたので大破しない程度にボコろうと腕を振り上げた、その時。
「トマホォォォク! ブゥゥゥゥメラン!!」
目の前を巨大な斧が通り過ぎ、振り上げた左腕が切り飛ばされ、 血とオイルが一気に吹き出した。
『なぁっ!?』
慌てて振り向く。なんとそこには、ゲッターQを姫抱きに抱えながら接近するゲッターロボの姿。遅れたのはゲッターQを抱えてたせいか!?
投げつけたトマホークを回収し、デスアーミー達とMS達の間に降り立つ二機のゲッターロボ。、その手に斧を握り、こちらに闘気を叩きつける。
「連邦軍の皆さん、遅れて申し訳ありません! ここは私達に任せて退いて下さい!」
「す、すまない。後は頼んだぞ!」
「見たことのないメカザウルスだな…新型か?」
「見た感じはサキっぽいな……リョウ! 油断するなよ!」
「ああ! いくぞ、ハヤト、ムサシッ! ゲッターの力を見せてやるっ!!」
撤退する連邦軍のMSを庇うように立ちふさがる二機のゲッターロボ。
正にスーパーロボット。その雄姿、実に感動的だ。初めてこの世界に来て良かったと思えるよ。
だがしかしかし、気づいているのかなゲッターチームとおまけのミチルさん。君たちは味方の救援に来たつもりなのだろうが、それは勘違いというものだ。
君達がここに来た時点で俺の策は成ったも同然。出ろぉッ!! メカザウルス(偽)よ!!
「な!? 伏兵!?」
「っち、味方の救援の筈が、まんまと誘い出されたって訳か!」
ふふふ、存分に慄きたまえ。命までは取らないから安心して袋叩きにされてくれ。
「リョウ君! 科学要塞研究所に通信を入れたわ! 五分耐えれば皆が来てくれる!」
「聞いたなリョウ。五分持たせりゃオイラ達の勝ちだ!」
「ああ、幸い陸戦型ばかりだ。五分耐える位は問題ない!」
ははは! 君らをボコるのに5分も要らんわぁッ!!。命乞いでもしてみろやぁ!!
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念願のゲッターQを手に入れたぞ!
解析とかめんどいから丸ごと取り込んだぞ!
早速デスアーミーにゲッタービームだ!!
ふははは、これがゲッターのちかr……ぐわぁぁっぁぁぁぁ!?
本日の戦果
恐竜型デスアーミー×21
首なしゲッターQ×1
ダイナミックな皆さんの怒り×物凄く
ミチルさんはギリギリでゲッターチームが救出しました。