紅い館が近くに見えてきた。
チルノはまだ荒々しく息をしている。取り合えず安心。まだ生きている。いや、安心しちゃあならない。館に人が居るかどうかが不安だ。
そんな心配は門の前に来て失せた。
「イテテテテ……」
門番がいる。つまり、人が住んでいる。門番を雇っているのを見れば、お金持ちということが分かる。この子の治療は十分にしてくれるだろう。ここの主がケチじゃなければの話だが。
「スミマセン!!そこの門番さん!!」
「ン?どうかしまし…うわ!?この子、氷の妖精さんじゃあないですか!!」
「脱水症状で危険な状態なんです!!中に入れてくれませんか!?」
「い、いや…その…何て言うか…」
と、歯切れの悪くなる門番。
「この子、もうすぐ死んでしまう!!」
「入れたいのはやまやまなのですが…入れられません。」
「え、入れられない?」
入れられないと言うのだ。ここの主がケチ野郎なのだろうか?そう思っていたら、こんな答えが返ってきた。
「妖精って言う生命は、自然が有る限り死にません。一度死んでもまた何処かで復活をするのです。」
無償に腹が立った。彼女は、入れないと言った。妖精だから。妖精だから?
「ふざけんなよ?」
「え?」
「なんだ?妖精は死なないから治療しなくて良いってか?お前は身近な人が今苦しんでても、後で治るだろって言って心配すらしないのか?」
「ッ!?」
「見ろよ。苦しい顔をよ。この原因を作ったのは俺だ。だから、責任を持って休ませてくれる家を探していた。勿論、巻き込むわけだから断られても仕方がないとも思った。」
「………」
「だが、その断る理由が『妖精は死なないから休ませなくて良い』だと?ふざけるのも大概にしろよ。」
あれ?なんで俺は怒っているんだ?人を殺したことのある人間が、このことで怒って良いのか?怒る権利は有るのか?無いんじゃあないか?
俺は、自ら行っている行動が分からない。
「……スミマセンでした。その子を妖精メイドに寝室まで運ばせます。」
そういって、指をならすとその妖精メイドらしきメイドが何人か来た。
「この子を寝室へ運んで。」
「え…ですが…」
「良いからッ!!」
「は、はいィィ!!」
エッサホイサと運んで行くのを見届けた門番さんはこちらを見て、深く礼をした。
「スミマセンでした。人間として……ではなく、妖怪としての優しさを忘れていました。」
あ、妖怪なんだ。
「私の名前は『紅美鈴』と言います。」
「あ、鬼島玄龍です。」
「玄龍さん。スミマセンでした。」
「い、いや、気にすることはないですよ。俺も感情的になりすぎました。」
根は優しい人で良かった。と、しみじみ思う俺。前に警察の人に喧嘩売ってフルボッコにされたトラウマがあるから…良かった。
「そう言えば、ここでどうなさったんですか。」
文字だけを見ると、ただの疑問を投げ掛けているように見える。実際に話していてもそう思える。だが、目が警戒の眼差し。
要するに、異変中なのに人が出歩くのは可笑しいだろ?と言う意味。更に、警戒の眼差しと言うことは……
「彼女らと同じく異変解決中ですよ。」
「やはりそうでしたか……」
ここの主が異変の黒幕だ。
思い出せば、美鈴さんは俺が運んでくるときに「イテテテテ」と、傷だらけで座っていた。きっと、霊夢たちに付けられた傷だろう。
「貴方だけでも、ここへは入れないッ!!」
「いいや、入れてもらうよ。必ずね。」
そう言い、互いに構えた。
薬売り「はい、始まりました。後書き」
玄龍「今日のゲストは『紅美鈴』サンデース」
美鈴「どうも!!中国と呼ばないで、紅美鈴です!!」
薬売り「残念!!呼びます!!」
中国「なぬぅぅ!?」
薬売り「ウソウソ、冗談さ」
美鈴「ハ、ハハハ…分からん」
玄龍「さぁ、本題に入ろう」
薬売り「また、そうやって直ぐ本題に入ろうとするよな~」
玄龍「そこらのラジオ番組じゃねぇんだから。早くやるぞ」
薬売り「はい、久しく戦闘回じゃあないですね。ちょっと見え隠れしてくる玄龍の優しさを書こうと思ったら書けなかったのでストレートに書きました」
玄龍「おぉい!?」
薬売り「だってしょーがないじゃん!!文章力がねぇんだもん」
玄龍「やめちまえ!?」
美鈴「ま、まぁまぁ…そうですねぇ…じゃあ、質問いいですか?」
薬売り「どうぞ。レディの為なら質問ぐらい余裕でお答え致しますよ」
玄龍「絞めるぞ」
美鈴「私を書く上で躓いたことはありますか?」
薬売り「いい質問だ。う~んと、君だけじゃないけど、原作に忠実であり、尚且原作から大きく外れさせたいから、全部のキャラで躓くさ」
美鈴「それはいったいどういう…」
薬売り「例えば、原作で実際に話していた会話から見て、美鈴はこう言う人だ。と言うのを認知した上でギャグやシリアス等に発展させるのさ。勿論、人の見え方によって個々の人格は変わるさ。でも、その上でこの二次創作を読んでくれているのなら、自由にやりたいわけさ」
玄龍「分かったような……分からないような」
薬売り「そうか、じゃあ分かったフリでもしててくれ」
玄龍「おい」
美鈴「ありがとうございました」
薬売り「うむ」
玄龍「あー、短めだがもう締めようぜ」
薬売り「OK。今日は見てくださりありがとうございました」
玄龍「次回もお楽しみにな」
美鈴「皆さん!!対戦なら受け付けますよ」
玄龍「妖怪相手に死ぬわ」
美鈴「次回戦うんですよ?あなた」
玄龍「あ」