死にたがりではない俺は何故か好かれる 作:マムー
死、とはどういうものだろうか?
人間、誰しもが一度が考える疑問である。解明されておらず、誰もそれを解き明かそうとはしない。俺は高校生のとき、ふとそんなことを考えることが多かった。
最初は、友達が不慮の事故で亡くなったときに心の中で、突然にソレが沸いてきた。何故? と何度も己に問いただしては、永遠と続いた。
それからだ、俺が死を考えることになったのは。ここまで悩み続けるものではないと、今ではバカバカしく思う。頭の中では常に考えることの隅に置いていた物。手を伸ばしても掴めなく、考え込んでも何も浮かばない。まるで、俺自身がセーフティをかけているのかと、思う。
いや、違う――――
わからない
わからなすぎて、考えてしまう
自分自身が嫌になった。こんな、本当にバカらしくドM思考な俺に対して。それからも、何度も他人の死に際を俺は見てきた。事故はもちろん、病で倒れた人や事件に巻き込まれた人など。そのつど、考える。
死とは、いったい何かと。考えては、俺は立ち止まってしまう。これは俺はあまり気づいていなく、友人から教えてもらった。
無意識に立ち止まってしまう癖らしいが、これも今思えば直せばよかったと痛感してしまう。
右側面から、大音量で鳴り響く車のクラクション。ここからは、文字通りにスローモーションで俺に迫ってくる。
世界が遅くなっている感覚だ。だから、俺も遅い。
遅かった
クラクションと共にブレーキ音も勢いよくでたが、それと同時に衝突音もした。全身が車に跳ねられ、宙高く舞っている。視界が白い世界に変わり、だんだんと真っ暗になってくる。
どうやら、俺は死というのを考えたおかげで、死んでしまったらしい。
ミイラ取りがミイラに、という言葉は知っているがまさかこんな事になるなんて………。あぁ、頭も当たったのか細胞が次々と破壊されているのを身に感じる。痛覚はまだあるおかげか、結構辛い。
けど……どうやら、ここまでみたい
お得意の考えることが……だ、んだんと………できな、くなって………
視界が完全にブラックアウトし、俺は意識を失った。
そうか、これが死というものか
……………死ぬのは嫌だな
ポツリと、この世界に言い残すように呟き死んだ。
「……………ん、んん……」
なんだ、なんだなんだ?
意識を取り戻し、無造作に彼だを動かすとちゃんと全身というか……これは生きているのか?
地面はどことなく柔らかく感じる。でも、俺はまだ倒れている状態だ。
このまま倒れているのも何かと思い、上半身だけ起こし重たかった瞼を開ける。
「…………なんだ、ここは?」
薄暗い、変な顔のオブジェ?が多くある、例えは悪いがどこかしか亡者のような声が聞こえる。
地獄………だとは考えにく。地獄だとしても、俺は納得できない。ここはもっと、いやもしかしたら地獄よりかヤバいところなのでは? と、緊張感が走る。
空を見上げれば、快晴――とはとても言えない。空は紫色と赤色がかかっており、太陽かと思えば日食であった。
怖い、気味が悪い、気分が害するという3Kが揃っている。もし、ここを旅マップとかの雑誌で紹介されたら、星レビューは固く1を取るだろう。
いや、というか俺はここで悩んでいてもいいのか? もしここが本当にヤバいところなら、早く立ち去らないと――
立ち上がり、辺りを見渡してみるがさらに3Kを強調された。入り口もなければ、出口もない。
「そうだ、携帯…………って、そうだよな。こういう展開は圏外だって決まってるもんな」
懐から携帯を取り出してみるが、やはりアンテナのところは圏外と残念な表示をされていた。
やはり白い犬の会社はだめだったか………、お客様サービスが本当になってないな。と、今ではどうでもいい事を文句言ってしまう。
自分でも思うが、俺はどうやら混乱しているらしい。
そんな混乱している俺に鞭を打つかのように、この場所が揺れ始めた
。
「くっ……! 揺れが、激しい……! なんなんだよ、ここは…!!」
理不尽なこの世界に嫌気がさしてくる。まだ15分程度しか、ここにはいないけどさ。
揺れはだんだんと強くなり、遂には近くにある顔のオブジェも崩れ始めた。
さらには地面に亀裂が入ることに。どこからか聞こえる声も声量を大きくし、その言葉が俺にも聞き取れる。
『クルゾ! アノ方タチガ……!』
『絶対ニシテ、我ラノ主!』
あの方達? そして、主? どうやら、何かが登場するらしい。ここまで登場がハリウッドなみの迫力だと、気にはなる。
だが、俺は逃げる。
全身が凍えるように震え、何かに恐怖していた。まだ見たことない存在に、俺は恐れている。たぶん、この声が言っているあの方達のことだろう。
揺れが強くなってくるってことは、だんだん近づいてきている…。もう一度、死ぬ思いするのは当分はいい。今だけは生きたい。
亀裂が入っていない逆の方に走り、その先の小さな丘を登り切ようと―――。
ドゥン!!!
後ろから、何かが降りてきた。大きな着地とともに、発生した突風が俺を襲う。飛ばされないと、地面に捕まるが次から次へと何かが着地する。
世界の終わり、こんな感じだろうか。映画とは違う、絶対絶命とはこのことだ。
いいんだ、俺は一度は死んだ身。最後に、こいつらの姿でも拝んで死のう。うん、そうしよう。
突風が収まり、やっと体が自由に動かせるようになった。意を決して顔を上げ、目に焼け付けるほど眼球を開かせる。
4人? と思わしきのがそこに降臨していた。まだあまり姿形はわからないが、だんだんと目が慣れてきた。
「哀れな異界の人間よ、何故ここに存在している」
「あら、結構可愛らしい顔ね……好みよ」
「ベヘリット持ちではない。これは興味深い…」
『ゴーホォー……』
うん、これはアレだ。
喉元が熱くなり、押さえていた者が一気に爆発した。
「ぎゃぁあああああああああ!! 変態に痴女に変態に、変態だぁああああああ!!?」
久しぶりにというか、数年ぶりに大声を上げてしまった。
俺は、これからどうなるんだ? できれば、痛くならない方法で死にたい……
もしよかったら、よろしくお願いします。
あまり原作知識は疎いですが………
それでも良かったら!