原作に関わらなかったけど悲惨なことになった(胸糞注意) 作:kaitolian
※今話は鬱展開増し増しです
※鬱が苦手な方は後書き部分に流れをざっくり書いたので読んで頂けると幸いです
※これは小説であることを十分理解した上でお読みください
最後に
「がっ、ぼっ」
「苦しいか!? 苦しいだろ!! 苦しめよ!!!
アッーハハハ」
1人の幼い少女が男に頭を掴まれ浴槽に沈められている。
当然の反応として少女は空気を吸おうともがくが、大の大人に後頭部を抑えられては幾ら抵抗しようが意味を為さない。
押さえつける男は次第に少女の抵抗が無くなったのを見計らってから、少女を水面から引き上げる。
しかし少女は水を吸い込み過ぎたのか、ぐったりしたままで水を吐き出すことをしない。
「うわ、こりゃやばい。さっさと起きろよっ!」
少女に取っては重過ぎる男の蹴りが少女の胸に突き刺さる。
それは人命救助に必要不可欠な気配りが一切ない、ただ肺の中の水を吐き出させるためのただの暴力であった。
「ごっ、ごほっ、ごほ はぁ、はぁ、はぁ…… うぅ……」
少女は男に胸を蹴られてやっと水を吐き出し、再び呼吸をし始める。
「いやー、今日も飽きもせずに激しいねえ。
あ~、腹でかくなったなー。そういえば今何か月だっけ?」
もう一人の髪を金色に染め上げた如何にも軽薄そうな男はその光景を気にも留めず話し始める。
金髪の男には少女に暴行を加えて喜ぶ男の気持ちが全く理解出来ない。
しかし男には自身との約束をちゃんと守るようによく理解させているので心配はしていない。
幾ら少女が苦しめられようが、金髪の男は自身が少女を穢す時に楽しく出来るように四肢があり可愛い顔が見えればどうされようが興味がないのだ。
心が閉ざされようが、怪我をしようが、骨が折れようが、金髪の男にとってはどうでもいいのだ。
勿論そんなことは無いに越したことはないが、あったとしてもさほど気にすることなどなくこの少女にすることは変わりないだろう。
幸か不幸かやけに心も体も丈夫なので、男が誤って一線を越えて少女を殺してしまうこともなく、それ故最初の頃に比べて男の暴力は回数も激しさも増してきている。
「確か、大体10ヶ月ぐらいだろ。」
先程まで幼い少女に暴行していたとは思えない平常さで返事を返す。
「そろそろ産まれる時期かー。
じゃああれ、4日後にするか。」
少女―葵―の
♦ ♦♦♦
「ここ、どこ………」
恐らく何処かの廃ビルだろう。
角材やガラスの破片やごみなどが所々に散らばっており、部屋は人工の光源が無く薄暗く、外から入ってきた僅かな光のみが照らしている。
「おお、起きたか。
んじゃ、始めますか」
葵は金髪の男に話しかけられながらここに来た前を思い出す。
ああ そうだ
オレはコイツにヤラれて……
とちゅうで きをうしなったんだ……
「始めるって言っても俺は何もしないけどな。
まあつまり、ここで俺達とはさようならってことだ」
そのセリフを理解し、葵は死ぬことを悟った。
「んん? 何で覚悟決めたような顔してんの?
ああ、お前誤解してるよ。
正真正銘、解放してやるって言ってるの。」
不意に訪れた待望の願いであったために
「な、んで」
素直に受け入れられずにいた。
「赤ん坊が産まれるからな。
いや、赤ん坊育てるって面倒そうだしな。
実際に育てるのはお前にさせるとしても鬱陶しくてイライラしそうじゃん?
殺すにしても俺にとってもお前にとっても待望の愛しい初めての子供だろ。
だから、解放してやるから育てろって言ってんの。
まあ、何より女の子だから将来が楽しみだしな!
あっははは、はははー」
葵は金髪の男の余りに勝手な言動に怒りを覚え、思わず睨みつける。
しかし男たちはそんな葵を気にも留めず話を進める。
「おい、最後に派手にやってもいいんだよな?」
「ああ、くれぐれも即死するようなことは止めろよ。」
「ああ、分かっているよ。じゃあ、腕1本行くぜ!」
もう1人の男が葵に馬乗りになる。
葵は不穏な会話に咄嗟に抵抗をするが、体格に差があり馬乗りされた状態では何の意味も成さない。
どうにもならないことが分かり骨が折られることを予想しその痛みに耐えることのみが葵に許されたことであった。
恐怖を押しつぶして歯を食いしばり体を丸める。
それでも男たち2人を睨みつける。
自分をここまで無茶苦茶にした者達を決して忘れないようにするために
いつどこで出会おうとその時に必ず分かるようにするために
自分にした様々なことの代償を絶対に支払わせるようにするために
決して目を逸らさずに記憶に焼き付ける
しかし、襲ってきた痛みは骨を折るための曲げられる痛みではなく、ねじられる痛みであった。
―――まるで腕をちぎるための
いくら経っても力は緩まずむしろ強くなる。
ミシミシと音を立て始め、本格的に危険な所までねじられる。
「え、まって。ち、ちぎれる、ちぎれちゃう!
とめて! たすけて!!」
金髪の男は今までこのような暴力をさせないようにしてきた。
故に今回も助けてくれと金髪の男に懇願にする。
「そうだよ。そのためにやっているんだから。
あー、まあ簡単に言うと目印だよ。」
いつも通りに笑いながらいつも通りに理解できないことを言う
「めじ、るし」
「そうそう、目印だよ。
人の外見って結構変わるし変えられるじゃん?
そうなったら俺はお前達に会えなくなるかもしれないし会えたとしても分からないかもしれない。
その点、四肢の欠損なんて一目見ただけでわかるし、義手や義足を付けても見ればわかる。
な、わかりやすい目印だろ?
ということでやっちゃて。」
めがあった
りかいする
ほんきだと
ばきっ、ぐちゃ、ぶちっ
本来人体ではならない、いや、なってはいけない音であった。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ア”ア”ア”ア”アアァァァ」
絶叫が響き渡る。
余りの痛みに脳が葵の意識を遮断する。
「アッーハハハ、アッーハハハ、アッーハハハ。
泣き叫べ! 苦し悶えろ!! のた打ち回れ!!!
ほら、自分の腕はうまいかよ!?
……って気絶してんじゃん。」
「早く移動するぞ。
呼んでおいた救急車がもうすぐ着く頃だ。
流石に見られるのは面倒だからな。」
♦ ♦♦♦
シグナムは走っていた。
ある廃ビルに向かって走っていた。
魔力未使用の中で最速で走っていた。
早朝、シグナムが習慣となっていたランニングをしていた所、少女の絶叫がある廃ビルから響き渡った。
同時に大きな魔力反応がそこにあることも確認できた。
魔力反応が意味する所は3つある。
1つ、管理局関係者がいる。
2つ、次元犯罪者がいる。
3つ、そこにいる者が偶々魔力を持っていた。
1つ目ならばどのような目的でそこにいるか確かめ、場合によっては倒さなければならない。とは言っても管理局の人間が魔力がない者たちに遅れを取るようなことはないし、わざわざ管理外世界に来ることも殆どないのでこの可能性は実質無いようなものだ。
2つ目ならば容赦などなく倒すのみである。そもそも犯罪者など野放しにしておいても自分達にとってマイナスにこそなれども決してプラスにはならないことは無いことは確かであり、今代の主はやての方針とも相容れないものであり結論は既に決まっている。
3つ目ならば少女を助けるのみである。この世界の魔力持ちの割合から言ってそんなものは殆どあり得ないが、そうであるならば1人の騎士としても、主はやての騎士としても、この世界での経験を経た1人の人間としても、助け出す。
以上を踏まえ、廃ビルに向かうのは決定である。
幾らか走り目的の廃ビルの出入り口に差し掛かった所で2つの人影を捉え、咄嗟に物影に身を潜める。
「でもよ、あのまま放置してよかったのかよ。
すぐにばれちまうんじゃないのか」
「大丈夫、大丈夫。情報は漏れないよ。
今までのことに加え、今日のことがあるから誰に言われても思い出したくないはずだ。
まあ思い出すことができるまで回復するかもわからないしなー
それに仮に捕まったとしてもいくらでも金はあるからな。
優秀な弁護士でも雇えばいくらでも精神鑑定に持ち込んで無罪、最悪でも減刑まではなる。
どちらにしても十年後には晴れてあいつらに会えるって訳だ。」
「それを聞いて安心したぜ。
お前についてきて本当に正解だ。
アッーハハハ、アッーハハハ。」
会話の内容が気になる。
しかしまだ大きい魔力反応が上から動かずに居り、2人に魔力がないので顔を覚えたのち更に進む。
そうして魔力反応が出ている階に到達し、魔力反応がある方向を静かに伺う。
そこには奇妙なものがあった。
いや、1人の少女がいた。
腹は異様に膨らみ、右腕が千切られ、その右腕が口の中に突っ込まれている。
あの大きさは妊娠しているだろう、まだ10歳前後の少女であるのに
強引に腕をもいだのであろう、意識があるままで
相手は罪悪感などないでだろう、もいだ腕を口に入れるなど
その姿を見て負の感情が溢れるその寸前
「ぁ、ァ」
微かだが確かな生命の存在を確認し、即座に頭が回り始める。
まず現状を確認するために少女に近付く。
栄養が足りてないのかやせ細り、腹を除いて体の至る所に怪我があり、髪は無造作にのばされている。
しかしその事実は今この時に気にするべきことではない。
問題は出血である。
このままでは10分は持たないだろう。それでは救急車が来るまでもたない可能性が高い。
一応失血死を防ぐためにしたと思われる、お粗末すぎる止血措置である右腕に巻かれた布。
それを確かなものとするために過去の知識を引っ張り出して記憶通りにしっかりと結びなおす。
「…………。よし、これで終了だ。」
これで恐らく30分程度はもつだろう、と思い一安心する。
そうした所で救急車の接近を知らせるサイレンが鳴り響く。
ならば自身が少女にできることはもう何もない。
そう、少女には
「…………用事ができた。遅くなる。」
『ええ、わかったわ。それで用事って?』
「掃除だ。」
『掃除って…………まさか!?』
「ああ、ただの掃除だ。」
「ただのゴミ掃除だ」
今回の流れ(ざっくりまとめ)
葵(主人公)、屑共2匹から解放される際に負傷し、右腕を欠損。
シグナムがその現場を目撃。
シグナムの怒りにより屑共は塵となり、この世から退場。
葵は病院に搬送
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