Side by Side-2人で歩むこの道-   作:梨味

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今回からSide by Sideの投稿を始めていきます。恋愛モノは初めてなんでお手柔らかに………


1,恋の始まり

[恋情、今気付く]

6/3

「3点勝ったーwww」

「チクショオォォォォォォォォォォォォォォ!」

もう、このテスト得点戦争はは何年目だろうか。相変わらずくだらない戦いと言われるが、僕とコイツ(園枝)にとっては切腹もあり得る戦いなのだ。

 

僕たちは進級し、中2になった。1年前とは違い、1日1日にかなり余裕がある。だから、24時間の終わりがなかなか終わらないように感じられる。だが、さっきも言った通り園枝とのこの関係は全く変わらない。

「ま、まだ理科があるさ。君は勝てないだろうけどね♩」

「うおォォォォォォォォォォォォォォ!」

理科が不得意なんですハイ。そんなことはどうでもいい。最近、あることを考えてしまう。僕にとって、園枝 玲とはどんな人物なのだろう。ということだ。さっきのように煽り煽られているときも敵としての捉え方をできなくなってきているし、すれ違うときもなぜだか意識してしまう。ブッ飛ばしたいという感情も弱くなってきている。

「じゃあ、アディオス♫」

「お、おう」

そして、まだ話していたい。離れたくない。そんな感情も湧き上がってくる。…………そんな、まさかな。考え過ぎなだけだな。

 

 

「はぁー」

なんか体が重い。体重が増えたとか疲れているとかそういう感じではない。というか体重が増えたとか言ったヤツは誰だ。出で来なさい。違う、そうじゃない。体が重いのは、前ちゃんと絡んでるとき。最近、ヤツと関わると変に意識してしまう。そして、胸の中には彼を求める気持ちが芽生える。求めるといっても、卑猥なほう意味ではないことを勘違いしないでほしい。単に、もう少し話をしていたい、一緒にいたいということだ。

「玲、部活の課題やってきた?『明日の天気予報を英語で表しなさい』ってやつ」

「ん?なんだあやだったか。って、宿題?そんなものはあったでしょうか?」

「またぁ?最近弛んでるよ玲。こんなんじゃ社会不適合者まっしぐらだよ?」

「こんなんで社会不適合者になってたまるか。というか、毒舌が過ぎるぜあやさん」

とこのように、やるべきことを忘れていることが最近多い。そのためにあやに毒舌を吐かれることが多くなった。原因?わからない。しかし、一番最初にあの男、前ちゃんが浮かんでしまう。何故だろう。……………いや、そんなことはない、はず。

 

((恋情を抱いている。そんなことはないはずだ))

 

[好き、そして告白]

7/22

「ホント最悪………」

園枝 玲、小学生でも最近しないようなことをしてしまった。カバンからモノがドボドボと落ちた。下校時刻そろそろなのに、こんなタイムロス、信じられない。まぁ、誰一人としてこの昇降口にいないんだけどね。…………通信簿煽りをしているときにも感じた1ヶ月前のあの気持ち、何かわかった。いや、受け入れられた。認めたくない自分がいるが、認めて、次のステップに進むのが良い。そう考えた。でも、それは誰もが躊躇いを持つ。私も、そうだから。

 

 

焼け付く陽射しに〜誘われたこの場所〜。夏といえばやっぱりHeaven is a Place on Earth だな。いや、future gazerかな?と、かなり悠長に廊下を歩いているが、完全下校時刻ギリギリなのである。

園枝とキーキー言い合ってから1ヶ月経った。というか、期末と通信簿(通信簿は今日)でキーキー言い合ったんですがね。そして、僕にとって園枝 玲とはどんな人物なのだろうか。結論を出した。それは、自分が一番信じたくない。でも、世間一般的に考えるとそのような結論になる。そして、その先どんな行動をとるべきかも考えた。今の状況を考えれば、これが自分にとって心の整理がつくからいいのだ。でも、なかなか行動に移せない。どんな結末になろうと、自分にとっていいのに、まだ躊躇いというものをもっているらしい。

 

「あ」

「あ」

遭遇。2人ともマヌケな姿を見せている。

「………お前、何やってんだ」

「牙城が………荷物がボトボトと落ちたの。それを拾ってるの」

「あっそ」

前山は靴を取り出し、園枝は荷物を拾い続けている。しかし、前山は行動を起こす。

「にゃあ園枝?(か、噛んだ)」

前山はバカにされると思い受け身の態勢をとるが。意外にも園枝はそれを拾わず。

「な、なんでしょう」

「あ、ちょっと話したいことがあってだな」

「……………Me too」

「え?」

「私も、言いたいことがあるの」

「そう、ですかい」

園枝は俯きがちに、前山は戸惑うようにそれぞれ言う。

「じゃあ、先に言えよ」

「は?先に話したいことがあるって言ってきたのはそっちでしょ?なら、そっちからどうぞ?」

「いやいや、別にこっちの話は大したことじゃねぇから、先に話せよ」

「私だって大したことじゃないもん。だから、先にどうぞ」

"埒が明かねぇ"2人はそう思っている。そこで、前山はある発言をする。

「じゃあ、ここは敢えて同時に言うのはどうだ」

「同時?…………んむ、それもあるかな」

「じゃあ、"せーの"で言えよ。言わないは無しだかんな」

「それはこっちのセリフ。絶対言ってよ!」

なぜここまで言わせようとしているのだろう。2人は違和感を感じていた。というか、なんとなく言うことが同じような気がする。そう感じていた。

「じゃあ、「「せーの」」

 

 

「お前が(君が)、好きなんだ」

 

 

「「……………………」」

沈黙が、2人を襲う。自分たちが何を言ったのか、何をしたのか、全て理解した。そして間も無く、オーバーヒートが始まり、少し経って冷却が始まった。

「んちゃ、僕帰るわ〜。Enjoy your summer vacation.」

この空気感から速く抜け出そうとしている前山。しかし、園枝はそんなことをさせなかった。

「待って!」

園枝は、前山を強引に止め、こっち側に振り向かせる。そして、

 

接吻

 

をした。深いとは言えない。でも、かなり激しい口付けをしていた。そして、口は離れ、園枝が前山に顔をうずめる形で抱き合う。やがて、それも解かれた。

「ねぇ前ちゃん、家、来ない?」

「……………あぁ」

こうして、前山と園枝の純情ながらもエロスに溢れた不思議な恋愛が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう終わりだと思った?残念!もうちょっとだけ続くんじゃ。

 

 

[Side by Side、心に響く]

同日

「……………………」

燃え尽き症候群、多分こうゆうことを言うんだろう。数時間前、俗に言う告白というものをして、彼女となった人の家に行った。まぁこれ以上に体が火照ることはないだろう。

「frip聴こ」

僕の精神治療法、デジタルサウンドを聴く。これが一番心が修復される。

「シャッフル再生、一番はなんだ」

 

時を同じくして……………

 

「fripプレイリスト、シャッフル」

気持ちの整理には音楽がいい。私、そう思います。もう、普段の自分じゃないことぐらい自分がよく分かってますよえぇ。さっき、だからねぇ、いつもやってることをしますよ。

 

 

2人、シャッフル再生の一曲目は、陽気なシンセの響きから始まり、歌い出しは「忘れることのないこの記憶 この胸に刻んでいた」という曲。そう、"Side by Side"。2人はこのとき、何気なく聴いていたが、この曲の歌詞のように2人の生活が進んで行くとはまだ誰も知らない。

 

to be continued………

 




書いてるこっちがハズいわ!

(Heaven is a Place on Earth,Side by Side(fripSide楽曲)より、一部歌詞を掲載しました)
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