[妹、2人の距離に気付く]
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「………………」
……………………あ、ヤベ。どうもこんにちは。園枝玲の妹、園枝藍です。だいぶお久しぶりでしたね、どっかのガリガリ君の味のせいで。私は今、ちょっとだけ残った夏休みの宿題を捌いてたんですが、ちょっと思うことがあって手が止まってました。それは………
「どーして最近前ちゃんと多く会ってるんだろう?」
夏休み中、2人の会う回数が尋常じゃなかった(というのは過言かもしれないけど)んですよ。昔からの仲とはいえ、この回数はどうなのかと思うんです。
「…………下行こうかな」
このままだと効率が落ちる一方なので休憩しに行きます。
※
「あれ、お姉ちゃんどっか行くの?」
「うん。明音の課題手伝いに行くの」
「そ、そうなんだ」
明音さん、今年も終わらせてないのか………まぁ、あんな感じだから当たり前っちゃあ当たり前なのかな?分かんないや。というか………
「今日は前ちゃんと会わないの?」
「まぁね。今日はちょっと用事があるみたいだし。どうして?」
「ん?まぁ、最近多く会ってたから今日はどうなのかなぁ?って」
「そんないつも会うわけじゃないよ。あいつは次のテストでコテンパンにやったるんだから…………!」
「あーはいはいがんばってください」
この人の勝負魂はいろいろ面倒くさいです。くだらないくだらない。
「んじゃ、バイナラ」
「気をつけてね」
お姉ちゃんが出かけたことで、家にいるのは私だけ。そして、私のしなければならないことはもうそろそろ終わる。
「……………ちょっと、やってみようかな」
私は、あの人を呼び出すことにしました。
[妹の説教、言葉が出ず]
「なんでございましょうか?」
「まぁ、ちょっといいじゃん」
前ちゃんを呼び出した。何か用事があったようだけど、もう終わったらしいから、早急に来るように言いました。そしたら、15分もせずに来たんです。
「早急に来いと言ったから早く来たけど、何の用かな」
「………………単刀直入に言うと、お姉ちゃんと前ちゃんはどういう関係なの?」
「え?それはどういう………」
「言葉の意味そのままだよ。さ、早く」
「えぇ…………」
前ちゃん、なかなか口を割ろうとしません。そんなに言うのが嫌なんでしょうか。ならば……
「じゃあ、私が当ててみてもいい?」
「うん?って、ちょっ?!」
私が横に寄り添うようにして座ると、前ちゃんは慌てふためいています。すると、
「ちょっと、トイレ借りるよ」
と言って、部屋から出て行ってしまいました。
※
「………………」
ただいま In a toilet room。別に用を足したい訳ではないが、逃げるようにトイレに入ってしまった。だって、あんな距離の詰められ方をしたら………さすがに女の子特有の「漂ういい匂い」で抑えが効かなくなってまう。いくら小学6年生とはいえ、抑えられない。
「…………何小学生に欲情してんだ!しっかりしろ!」
そう自分に言い聞かせ、トイレを出た。
※
「初めて〜きみのこと〜」
某ナンジョウさんの曲を口ずさみながら藍ちゃんのいる部屋へと戻る。
「藍ちゃん、そろそろ帰、る?」
気を抜いてるときに受ける痛みほど、痛いものってないよね。それと同じ感じで、気を抜いてるときに思いもよらないことが起きると、咄嗟に反応できないものである。
「…………………」
「…………………」
「…………………すまんね、お邪魔したよ。玲にはよろしく言っといてくれ。それじゃあ」
「逃すかぁ!!!」
「グハァ!?」
普段の藍ちゃんからは想像もできない、軽やかかつ重みのあるドロップキックが僕の脇腹にクリーンヒット。そして間も無く、僕は気を失ったようだ。
〜前山、復活の巻〜
「いやぁ、確かに確認もせず入った僕も悪かった。そこは自分の過失として認めよう。申し訳なかった。だが、来客中に着替えもどうかと思うが………それと、ドロップキックは過剰防衛じゃなかろうか?」
「今度はベリィトゥベリィがよろしい?」
「………いや、結構。さっきの発言も撤回しよう」
一言でまとめるなら、Secret of my ・・・を見られた。なんで私もつい潜在能力を開放してしまいました。あぁ、快感♡
「まぁいいや。じゃあ、お姉ちゃんと前ちゃんの関係を言ってくれたら、許してあげる」
「え?い、いやぁそれはぁ」
「必殺のGo to Hellをかましてあげようか?」
「なんかすげぇ強そうなんですけど!?というか脅しじゃねぇか!」
脅さないと話さないような感じなんで、必殺技で脅しました♪ちなみに、Go to Hellを木に向かってかましてみたらキレイに真っ二つでした。
「……………まぁ、いいか。話しても」
「ほんと?」
「ただ、一応園枝には言わないでおいてくれ。いいかい?」
「いいけど、さっき玲って呼んでたのに、何で今は園枝って苗字呼びなの?」
「んん?まぁ、それも今から話せばわかる」
なんだか焦らされてる感じで嫌ですね。まぁいいや。
それから前ちゃんは、2人の関係について話した。何となく予想はしてたけど、やっぱ受け入れられませんね。私の知ってる2人はそんな2人じゃありませんから。
「でもさ、何で隠してたの?このこと」
「それは………まぁね」
「何でそこうやむやにするの?大事なところじゃん!ハッ!もしかして、身体も、求め合ってるの?」
「そ、それは違う」
「じゃあ、何で」
「…………………」
呆れました。無言を貫かれるようです。ですが、私も黙っていられません。
「やめなよ……………」
「へ?」
「そんな説明もできないような恋、やめなよ!コソコソ付き合うぐらいなら、やめなよ!」
「藍ちゃん……………」
「身体の付き合いなんじゃなかったら、堂々と言えばいいじゃん!何で逃げるような真似をするの!?」
「…………ごめん、藍ちゃん」
こんなに声を荒げるなんて、滅多にしたことないな。冷静になるとそう思います。でも、言ったことは心からの声。
「ただ藍ちゃん、僕らは、別に隠してたわけじゃない。ただ、自分らの性が、黙っておけって」
「…………確かに、言いたがらないことは言わない。昔から2人はそんな感じだったね」
「隠してたのは悪かった。でも分かってくれないか」
「…………まぁ、そうだね。2人の性格も考えずに糾弾するのも、筋違いだね」
「……………ありがとう、藍ちゃん」
付き合うことが問題なんじゃない。先輩たちは付き合ってる人たちがほとんどですから。でも、隠すのは問題。前ちゃんはちゃんと話してくれたけど、話してくれなかったら、私は…………
「そろそろ、帰ってもいいかな?」
「うん」
前ちゃんは足取り重そうに部屋を出て行った。
※
「ねぇお姉ちゃん」
「何?」
「前ちゃんのこと、好き?」
「?!ゲッホゲッホ!バ、バカ言うんじゃないよ!そんなわけ、ないじゃん」
「うん♪そうだね♪」
お姉ちゃんのこの反応、面白い♪まぁ、ちゃんと白状させますが。
その後、園枝玲の口からも、交際の事実が語られたそうな。めで…たくない!
妹キャラっていいよね!ロリとは(ry